2008年01月13日

胡軍、トニーと雑談して意気投合

 あらあら、本日の中華芸能サイトでは、「レッドクリフ/赤壁」のジョン・ウー呉宇森監督や共演者のフー・ジュン胡軍がトニーをべた誉めです。

 まず、私財を製作費に投じて補填してまで、「レッドクリフ」の完成度を高めようと苦心したと言われる完璧主義者で誰よりもこの作品を愛している、ジョン・ウー監督
 1月12日夜に、中国のインターネット検索最大手、百度(バイドゥ・ドット・コム)サイト(中華版Googleとも言われる)主催で開かれた「2007百度娯楽沸點年度頒獎禮」に、ジョン・ウー監督は夫人と一緒に参加しました。「レッド・クリフ/赤壁」はまだ上映されていないのに、同サイトで検索される率が非常に高く、一時は関連ページが
889万ページ

 にものぼったそうです。す、すごい…。

 ジョン・ウー監督は同作の撮影に没頭していたため、トニー主演映画「ラスト、コーション/色、戒」を見る機会を逃したとか。
 今までに例の無いほど短時間で、1940年代の特務機関幹部から、時代劇ヒーローに変身!したトニーですが、ウー監督は全く心配しなかったといいます。ウー監督は「トニーは素晴らしい俳優で、『レッド・クリフ』でのトニーを見れば、誰もが"文武全才"の周瑜だと思えるだろう」とベタ誉めです。また「ラスト、コーション/色、戒」の香港、台湾、中国での大ヒットによるプレッシャーについて聞かれると「私は興収は心配しない、よい映画であればきっと歓迎されるものだ」と自信たっぷりに返答しました。

 ……まあね、全然異なるジャンルの映画なんだから、興収についてだけで比較するのも、ヘンな話よね。

 さて、お次はフー・ジュン胡軍さん(39)のコメント
 香港のスタンリー・クァン關錦鵬監督に「情熱の嵐〜LAN YU〜/藍宇」(01)に抜擢され、關錦鵬監督とも親しいカリーナ・ラウ劉嘉玲と中国で同じ芸能プロダクションに属し、中国ドラマや「好奇害死猫」(05)などでの共演を通じてすっかり意気投合、よき遊び仲間になり、「インファナル・アフェア2/無間序曲」(03)に出演を果たした胡軍さん。「インファ〜」では、あいにくトニーとの共演シーンはなかったのですが。
 民族的には満州民族(中国北方人)に属するそうで、身長は185cm、浅黒い肌に筋肉質のたくましい体格、闊達で鷹揚、大らかに見える性格は、典型的広東人(中国南方人)の小柄で骨格からして華奢、人見知り癖があり、家族に対してはやや気難しく、繊細なトニーとは、何だか正反対なタイプ。

 胡軍さんの「レッドクリフ」出演が決定して以来、中華メディアはトニーとの因縁を、好奇心いっぱいに見守ってきたわけですが……さて。
何か話して笑う、撮影現場での趙雲と周瑜

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2007年12月27日

日本公式サイト誕生…トニーは中国生まれ?

 本日、「レッドクリフ/赤壁」日本公式サイトが誕生したのは歓迎すべきことなんですが、
 どういうわけかこのサイトを開くと、nancixが愛用している国産タブブラウザ「Sleipnir」が固まってにっちもさっちもいかなくなるんですよ……_| ̄|○。

 やむをえずこのサイトを見るときだけ、Internet Explorer6.0を起動させて見てます。……タブが使えないって、不自由だなあ。

 で、またしても頭を抱えたのが、トニー・レオンのプロフィール。
 「傷だらけの男たち/傷城」に引き続き、今回もトニーが中国広東省出身にされています。
 トニーは香港生まれの香港育ちだと何度もインタビューで語っていて、単に祖先の出身地が広東省台山市だというだけなんですがねえ。あいにく広東省から香港に移民したのが、祖父の代なのか、父母の代でなのか、もっともっと前の代なのかは、知りませんけども。

 例えるのも卑小すぎて何なのですが、nancixの両親は九州出身であり、老父の意向で家族全員が本籍地を九州にしたままなんですが、nancixは神戸生まれの神戸育ち、一度も自分を九州人だと意識したことなんて無いんですよ。九州弁もうまくないし。
 老父がこの世を去ったら、おそらく本籍地を移すと思いますです。

 いくら中国最大最強の国営配給会社・中国電影集団公司が出資した中国映画に出演するからって、香港のお茶の間でまず人気を呼び、香港映画界で育てられ、世界に飛び出したトニー・レオンを、日本人が、本人の意向も聞かずに、メインランドの人間と称していいもんなんでしょうか…? 本人は、ハリウッドに進出する気なんて毛頭ないとコメントすると同時に、老後は慣れ親しんだ香港で暮らしたい、とかねがねおっしゃってるんですけど…。

 第一、同時期に作られた「ラスト、コーション/色、戒」公式サイトだと、トニーはちゃーーんと香港出身になってるんですよ、ええ。
 トニー・レオンは香港人と中国人、2人存在するのか?

 そりゃ、トニー・レオン・チウワイとトニー・レオン・カーファイの2人トニーは存在するけれども。
 アクション指導者・映画監督としておなじみの、チン・シウトン程小東もトニー・チン・シウトンなのだけども。

 とか何とかボヤキながら、さっそくメールマガジンに登録したわけです。
 第1フォームに登録後、メールでアクセスURLのお知らせが来て、そのURLでもう一度フォームに書き込んで送信して、やっと登録完了になります。
 第2フォームには簡単なアンケート欄が付いていて、喜び勇んで

(1)ジャパンプレミアに連動させて、「トニー・レオンと金城武のファンの集い」をぜひ開いてほしい
(2)「HERO 英雄」並みの豪華写真集、ノヴェライズ本、サントラ盤CDをぜひ出してほしい
(3)主題歌もしくはイメージソングはぜひとも男声で。ジョン・ウー映画に女の歌は不要

 と要望を書いてしまいましたさ。

 やれるもんなら、思う存分やっておしまいーーー!うふふふのふ。
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2007年12月17日

やはり撮影終了、香港に「おかえりなさ〜い、トニー!」

 昨日の「レッド・クリフ/赤壁之戦」撮影終了情報は、ホントでした!

 16日夕刻、トニー・レオンはようやく、慣れ親しんだ香港に戻ることができましたーー!(拍手)

 んがしかし、香港のパパラッチどもは、9年越し?の恋を終えたカレン・モク莫文蔚と、スティーブン・フォン馮徳倫を追うのに夢中。東方娯楽が、台湾から香港国際空港に戻ったカレン・モクを追っかけたこの17日付記事で、ラストに「なお、同じ時に空港の車両乗り場で、迎えの車に乗ろうとしていたのがトニー・レオン。彼は湖北(河北省の間違いでは?)から戻ったばかりで、トニーの荷物を車に運び入れていたアシスタントが記者らに気づき、すぐにトニーを車に押し込んだ。カレンはトニーまで巻き込みたくないと思ったか「充分でしょ!」と言って車に乗り込み立ち去った」
 とあるだけ。

 まあ、いかにもトニーらしいというか……。
 パパラッチに押し合いへし合いで「赤壁」クランクアップのコメントを求められても、応えられないくらい疲労してたかもしれないし…。

 煙幕を務めてくれた気丈なカレン、ありがとー…。
 彼女は「救世神棍」(95、未)でトニーとベッドシーン?を演じたし、
 スティーブンは、トニーと一緒に北海道スキー&スノボ旅行にも行ったことがある仲なんだけどなあ。

 …なあに、カレンくらい聡明でプロポーション保ってたら、また別のいい男を捕まえられるさー。
 
 ……頑張れ。

 

2007年12月16日

「レッドクリフ/赤壁」俳優は全て撮了か

 ただいま「ラスト、コーション」文庫本を読みながら、部屋の片付けに追われておりますが、玉木宏信長(ミョーに目が色っぽいのよん千秋さまー)と、大学同級生の愛息が演じているというお小姓(森蘭丸ではなかった…台詞無し)に気を取られ、ちっとも片付かない日曜でした_| ̄|○



 文庫本は、各ブログで話題の「いろ・いましめ」(爆)は、かたずを読みながら一気に読み終えたのですが、白黒邦画にもあったようなメロドラマの「愛ゆえに」に、当時は珍しかったであろう独身女性による紀行文?の「浮き草」がなかなか読み終わりません。読後感想文&中国語版(台湾発行)比較はもう少し待て。

 ところで本題。こちらの東方網の「《赤壁》為環保忙著拆戦船(「赤壁」は環境保護のために戦艦を取り壊し中)」というニュースによると、出演俳優は全て出番を撮り終え、ロケ現場を離れた、現在はロケ現場に作られた建築物や大道具を取り壊して環境保護のために撤収作業中とのこと。

 トニーーーーー! ようやく長期出張が終わったのねーーー!
 やはりクリスマスは香港で過ごせるのねーーー\(^o^)/
 プロダクションにどっさり届いた世界からのクリスマスカードは、トニー本人が受け取るのねー!

 と喜んではみたのですが、北京及び香港の国際空港でのトニー目撃ニュースはいまだネットに上がらず。宿舎を離れたものの、まだアフレコ作業などのために北京中心部にでも滞在中なのか? 明日あたりの香港パパラッチの奮闘努力に期待したいと思っております。

2007年12月02日

12月の来日はなくても。

 「I'm so sorry......................」と、トニー・レオンが返答しました。

 英文ファンサイトのフォーラムで、日本人ファンが「12月の『ラスト、コーション』プロモに、あなたは参加しないのですか? 12月上旬には参加できなくても、いつかあなたのフリータイムに日本に来られるといいね」と書き込んだ、その返答です。

 書き込みの日付は12月1日の午後。マカオのカジノホテル開業1周年記念式典出席を終えて、香港でかな…中国のロケ地宿舎に戻ってから自分のノートパソコンで、かな…。

 まあ、仕方ないよね…お仕事第一だもんね…。
 「赤壁」出演を決めた時から、もうこれで「ラスト、コーション/色、戒」のプロモーションにはほとんど参加できないと、覚悟を決めていただろうし。アン・リー監督も以前から「この映画の最大の売りは、僕ですから(笑)」なんて言っちゃってたし。

 台湾、香港、ニューヨーク、韓国などにもプロモーションに同行できなかったのに、日本だけ同行しちゃ、また何かと物議をかもすし。
 今年のトニー来日運(何の運だ)はもう、「傷だらけの男たち」緊急来日で使い果たしちゃったのよ…。

 _| ̄|○

 でもね、ロケ現場では兵士役の人と、なごやかなひとときを過ごしたりもしているようだし。
周瑜と兵士01

 周瑜様が剣をもてあそびながら飄々と話しかけてる相手は、兵士だと思ったけど、実は金ピカの武将役の方かな?
周瑜と兵士02

 劉備の忠実な部下で五虎大将軍の一人ながら、「赤壁之戦」の時点では呉の孫権軍と手を結んで魏の曹操軍と戦った勇将・趙雲(趙子龍)役の胡軍さんとも、合戦の撮影中にこの通り、笑顔でなごやかムード。
笑う趙雲と周瑜

 「インファナル・アフェア」シリーズでは実現しなかったトニー&胡軍の2ショット、ついに「レッドクリフ(仮題)」では見られるのねー!

 ていうか、チャン・チェン張震クンも合わせて、夢の3ショットか。
趙雲、周瑜、孫権3ショット
 さすがジョン・ウー呉宇森監督、男騒ぎのシーンを期待する腐女子のニーズをよくわかっていらっしゃる(はずはない)。

 主君を友軍の将と共に守るはずのシーンなのに、ちょっとちっちゃいアイドル周瑜さんが、あとの2人の親衛隊に守られている感じ、しないこともないけど…(^_^;)。

 何だか同じ中国長期出張とはいえ、「HERO-英雄」(02)のロケ当時より、トニーさんてばはるかに陽気で、自信に満ち溢れているんですけど。

 映画撮影は集団作業。誰とでもなごやかに、元気にお仕事できるのがイチバン!

 来日うんぬんはともかく、こーんなウインクなんかしちゃったりする周瑜様の勇姿がスクリーンで見られる日こそを、心待ちにしないではいられない、でしょ?
ウインク周瑜

2007年06月20日

トニー・レオン、北京入りしていた!

北京空港トニー01 さて、英文ファンサイトに久々に18、19日付けでいくつかの書き込みがあったと思えば、その前に北京首都国際空港を出て来たところを、張り込んでいた記者に激写されてしまったトニー・レオン梁朝偉です。

 三国志映画大作「赤壁」撮影に際して、カツラで蒸れることを予測して、あらかじめさっぱりと短髪にしたんですねえ。「ブエノスアイレス」以来のスポーツ刈りか…?

 北京新浪網によりますと、
 先週末(14日か15日?)、北京の新聞記者はあらかじめ情報をキャッチして午前中から北京首都国際空港に張り込んでいたのですが、午後2時になってもトニーは"グズグズして"現れず。
 しかし午後2時ごろ、VIP通用口の外に「赤壁」のステッカーを貼ったワゴン車が停まったのに記者が気づき、色めきたちます。
 約20分後、トニーと付き人の女性スタッフらの一行が、ついに記者の視線の先に飛び込んできました。
 トニーは清潔なシンプルモードで、ごく普通の白Tシャツにジーンズ姿(ていうか、白ジャケットも着てますよね?)。さすがにパンダサングラスをかけて、いつ突然無遠慮にフラッシュを浴びせられても眼がくらまないように備えていました。しかし「大戦に出陣」の緊迫感は少しもなく、軽快な足取りで微笑すら浮かべて前に進んで行ったのでした。記者が撮影すると、うなずき軽く頭を下げさえして、非常に協力的であったのでした。(日本のタレントとはかなり違いますね…)。
北京空港トニー02

 
 トニー・レオン一行は迎えの車に乗り込むと、直接ホテルには向かわず、北京でも新興の飲食街、朝陽区建国路のSOHO現代城に行って食事をしたのでした(って、記者は車で追跡したのか!)。
 夕食は2時間にも及び、午後9時過ぎにはレストランを出て流しのタクシーを拾い、ホテルに戻ったのでした。(って、記者はそれまで外でただただ空腹をこらえていたのか! デスクに適当な報告して帰れば…)
 記者の推測によると、トニーは北京で2日ばかり休息を取った後で、河北省易縣の「赤壁」ロケ地に向かい、ジョン・ウー呉宇森監督と対面し、いよいよ「談笑している間にも、砦や櫓が吹き飛び灰と煙となってしまう」歴史伝奇大作の撮影に入るだろう、ということです。

 というわけで、北京のホテルに缶詰にされ、記者どもがたむろしているので外に出るのもままならず、退屈しのぎにファンサイトを覗いたのかなと思うとセレブゆえの不自由さに同情もしますが、
 ファン相手に「I'm in China now...........the weather is so hot,hope I can survive through this 6 months.」なんてボヤキを書き込んでないで、
 充分睡眠を取って、お顔の調子を整えて、"美周郎"になりきりっ!してほしいものです。

 ちなみに中国経済網は「関係者によると、トニーは周瑜役を引き受けることを決めた時点で何の準備もしておらず、脚本も読んでいなかったそうだ。周瑜役に決まってから脚本を熟読し、不完全な北京語の発音を矯正した…」と"付け焼き刃でどれだけのことができるかな"的な意地悪を書いてますが、脚本を読んでなかったなんてありえないです。初稿の段階から諸葛孔明の出番の部分だけでなく、完全脚本をもらっていたはず。その後いろいろ手直しされた最終稿をしっかり読み込み、周瑜について役柄を把握した上で自分ならどう演じようかと心積もりしていたから、会見で「ユーモアを加味したい」と発言できたわけで。何なのその醜い似顔絵もどき。ヘタすぎる。

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2007年06月08日

【赤壁】周瑜の都督府は北京から河北省へ

 昨日、香港の「東方日報」「太陽報」が報じた「赤壁」ニュースが、本日には中国の新聞「新聞午報」などで否定されています。

 昨日のニュースは
北影片廠(北京電影制片廠=北京映画撮影所のスタジオのことか)に壮大、金ピカ&翡翠色でまばゆいばかりの豪華な周瑜の水軍都督府のセットを組んでいる『赤壁』だが、一度も周瑜を迎えることなく期限切れを迎え、取り壊されるはめになりそうだ。来月撮影開始となる陳凱歌監督の『梅蘭芳』の20世紀初頭の北京東安市場付近にあった丹桂大戯院(京劇の劇場)セットを北京撮影所内に組むためで、使われなかったセットによる損失は1千万人民元(約1.6億円)となる
というものでした。
 また、昨年12月に出演契約した端役の俳優や各部署のスタッフも、7月には大部分が契約切れを迎える、新たに契約を結び直すとしたらまた膨大な経費が必要になる。とのことで「ジョン・ウー監督は戦わずして退却の太鼓を鳴らすはめになるのか」と揶揄されていたんですよね。

 待てまてまてーい!

 7月末までなら、まだ1ヶ月弱あるじゃないか! 映画撮影の場合1週間、昼夜を問わず集中撮影なんてザラにあるぞ! 「恋する惑星/重慶森林」は2週間で撮り終えたぞ!(時代劇じゃないって…) おまえら自分の国の映画製作を冷やかしてばかりいないで、少しは温かい目で見守れー!(…まあ、「大日本人」はnancix、観に行きませんが…)。

 しかし、中国の新聞晨報の記者らが投資集団の中でも大手の「中影集団」広報責任者の翁立氏にコメントを求めたところ「『梅蘭芳』も『赤壁』も、わが社が出資する作品で、いわば家族の一員ですよ。セット設営も、セットの移築も、セットを取り壊すことも予定通り行います。巷で言われているような高額の損失など、根も葉もない噂で、ありえません」との返答があったそうです。
 また「周瑜の都督府を北京撮影所から河北省に移転させるのは、チョウ・ユンファ周潤發からトニー・レオンに急遽キャストが交替になり、撮影予定が大幅に変更されたためです」と肯定したそう。セットを建築する時には、確かに北京撮影所で撮影が行われる予定だったんだそうで。
 さらに「何人かの俳優の撮影は8月初旬に終わる予定だった」ことについても、翁氏は「何ら問題はなく、現在は金城武とリン・チーリン林志玲の撮影に集中しているところ、撮影場所は水庫などのロケ地であり、撮影は予定通り進行しています」とコメントしましたが、あのー、金城君は先週からnancixのホームタウンを大股で闊歩し行儀正しいギャラリーにニコッとし小さく手を振って……おっと、製作発表があるまでむにゃむにゃ、むにゃ。

 さて、大量の時代劇台詞についての訓練と役作り研究を終え、大河ドラマ「風林火山」にお耽美Gackt謙信が登場するのに歩調を合わせて(合わせてない)、いよいよ来週から「赤壁」撮影に入ると噂されているトニー周瑜。
「いよいよ出陣です、頑張ります…暑いの嫌だけど…」のトニーさん

 本来、先に集中して撮るはずの金城武とトニーの共演シーンは全て後回しに(あああ……いちばん期待しているのに…)。
 ヴィッキー・チャオ趙薇が扮するおてんば姫君の孫尚香と、尤勇が演じる劉備との間の芝居が急遽先に固め撮りされます。林志玲、張豐毅の出演シーンも全て前倒しに。中国の若手俳優イ冬大為が「蹴鞠」シーンを撮影したのに続き、ジョン・ウー監督は台湾の林志玲のシーンを撮影中とのことです。半年間の演技訓練を受けたチーリンを、女性には優しいジョン・ウー監督は「感情表現が豊富で細やか」と絶賛しています。チーリンは食事制限の努力をしてダイエットし、トニーと釣り合う愛らしさを出そうと苦心しているとか。お世話かけます……m(__)m
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2007年05月14日

「赤壁」に、チョウ・ユンファが"友情出演"?

 どどどど、どういうことなんでしょ(絶句)。
 香港の東方日報が今朝報じた衝撃のスクープ。どこから出たニュースなんでしょう。
 映画「赤壁」は準備段階から今に至るまで絶えず配役を変えてきた。トニー・レオンが諸葛亮孔明を降板した後に金城武が出演依頼を受け、またその後にチョウ・ユンファ周潤發も周瑜を降板し、その後トニー・レオンがジョン・ウー監督を助けて配役問題を解決するために古巣に戻って(周瑜を)演じることになった。なんと、事件は再び振り出しに戻った。昨日ある消息筋は、チョウ・ユンファが部隊に戻ることを了承し、「黄蓋(おうがい)」役で友情出演することに応じたと明かしたのだ。見たところ、チョウ・ユンファは充分にジョン・ウーとの深い友情を重視しているようである。
 (今までの経緯解説は略)
 周囲の多くの努力で、發哥(チョウ・ユンファ)はすでに「赤壁」に戻って親友のジョン・ウーのために特別に、友情出演することになった。彼は「黄蓋」を演じ、撮影期間は3日間だ。その中には、偉仔(トニー)が演じる周瑜との共演シーンがある。「三国演義」のなかで、黄蓋は周瑜にたてついたために周瑜に杖で打たれるのだ。今回發哥の「唔演又演(演じない、また演じる)」は、全て彼とジョン・ウーの間の友情のなせるわざだと信じられる。發哥は昨日すでに「パイレーツ・オブ・カリビアン3/ワールドエンド」のプロモーションのため米国に向かった。

 この記事に、さらに台湾の総合新聞網は「周潤發が製作チームに戻るかどうかはまだ協議中」とし、「チョウ・ユンファがもしも本当にジョン・ウーと再度手を組むなら、皆が期待した完全な結果となる。發哥が再び黄蓋を演じたいと望んだのなら、ジョン・ウーも同意するのではないか」と書きつつも、「赤壁」プロデューサーのテレンス・チャン張家振はこのニュースを否定していると最後にオチをつけています…(泣)。
 ……何なんだよぉぉ……。
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2007年05月11日

「赤壁」記者会見に思う

 Chinanewsのこちらで、会見の様子が少しだけ動画で見られました。

 各種の「赤壁」記者会見記事を読んでみて、まあ(ウーさん、以前の台湾での記事では自分が何となくトニーに電話をかけてみたとなってたけど、今回はトニーが自分でウーさんに電話したことになってるよ? どっちが正解?)などと疑問も生じたわけですが、
 やはりウーさんてば情に厚い、♪古い奴だとお思いでしょうが…のロマンチストでドリーマーで、少々この世知辛い現代では苦労するタイプよね…皆でかばって盛り立てなきゃと思わせる人よね…とも感じたり。
ウーさんの理想像となるのか、トニー&金城武

 思えば家族4人でテレビの前に寝そべってブルース・リーだのジャッキー・チェンだのデブゴンだのミニスカートで拳銃をぶっぱなす男勝り女刑事シルヴィア・チャン張艾嘉だのをケラケラと見ていた頃も、
 スクリーンだったかロードショーだったかで毎週のように長髪ジャッキー・チェンとユン・ピョウがアイドルスターとしてカラーグラビアでニッコリしていたときも、何とも思わなかったというかむしろワンパターンに食傷気味だった香港映画なんですが、
 そのnancixのイメージを大きく変えたのがジョン・ウー監督の「男たちの挽歌」でした。
 深夜番組「11PM」でも紹介されたそうですが、残念ながら花も恥じらうというより箸が転んでも笑う関西女は見ていず、へえこの映画、見てみようかなと思わせてくれたのは、京都国際漫画ミュージアムにも創刊号が恭しく展示されていた、某"腐女子養成サブカルチャーマガジン"での「男たちの挽歌」小特集でありまして。

 ポスターのレスリーのオールバック姿が何だか当時好きだったニヒルな日本男優に似ていると思ったのもあって、見に行って脳天かち割られたのでした。

 ………愛が、熱い愛が本当にあるわっっこの男たちっっ!と。
 ジョン・ウー描くところの、スタイリッシュかつ熱いあつ〜い男の火傷しそうな友情に。

 nancixは腐女子仲間と共に、この友情を「男の友情、やましいものは何もない!(…けどちょっとはあるかもしんない)」と言いならわし、愛してやまなかった一人であります。
 男が男の意気に感じ、生き様に痺れ、女は邪魔!いや騎士道精神で敬して遠ざけ生臭い性愛はちょっとあっちに置いておいて、むしろ友情に身を捨て命を賭けるロマンティシズムこそ、スローモーションだの手動ワイプだのサム・ペキンパーや高倉健映画の影響だのには関係なく、魅力に感じたのです。
 「フェイス/オフ」だの「M:i:III」だのでは、そのロマンティシズムはすっかり影を潜めてしまって、残念な思いをしたものです。まあ、あのジャン=クロード・ヴァンダムでさえ「ハード・ターゲット」での登場シーンをあまりにもカッコよく演出しちゃって、さすがはウーさんだったんですが。

 何よりも、ジョン・ウーさんが主要登場人物に成り切ってヒーローに向ける、憧憬の思いが、たまらなかったのです。
 「男たちの挽歌」では、ティ・ロンもしくはレスリー・チョンから、タフで神をも畏れぬマイト・ガイながら、友情と義に厚いマーク哥に向ける、畏敬と歓喜のまなざし。
 「狼〜男たちの挽歌・最終章」では、警察組織のはみ出し者刑事ダニー・リーが、誇り高く頭脳明晰・大胆不敵な一匹狼の殺し屋に向ける共感と親しみのまなざし。
 「狼たちの絆」では、唯一無二の親友であり頼もしい兄貴分でもあるチョウ・ユンファに、弟分としてずっとずっと一緒にやってきたレスリー・チョンが向ける複雑なまなざし。
 それはもう、男女の愛情なんか生ぬるい!と思わせるほど濃く熱く、火花のように弾けて消える、儚くも美しい神聖かつエロティックなもので。

 その美しさが弾けたのは、nancixにとっては何よりも「ハードボイルド 新・男たちの挽歌」でありました。
 このとき、ジョン・ウーさんがなり切ったのは、鑑賞前にnancixが予想した年齢的には弟分のトニー・レオンにではなく、長年の相棒にして分身、チョウ・ユンファにでありました。
 公私共に苦楽を分かち合った親友を目の前で喪ったばかりの警察組織のはみ出し者辣腕刑事が、寂寥の念を癒やさんとするかのように、大胆不敵かつ根はロマンティストの孤独な一匹狼ヤクザ、トニー・レオンに向けたまなざし。
HBユンファとトニー
 その誇り、その意地っ張りぶり、その純粋さ、そのひたむきさ、その孤独の痛み、その若さゆえの過ちと心の揺れ。
 いつかチョウ・ユンファ演じた辣腕刑事もたどったであろう道を、今更に苛酷な情況に身をさらしてたどろうとしている青年に向けたのは、憧憬というより慈愛、教育的指導の厳しいまなざしでもありました。
HB不安げなトニー
 「独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である」と、かつて日本の美人女子大生が書いて夭逝しましたが、まさに童顔のトニー・レオンは、若いがゆえの初々しさ純粋さ傷つきやすい脆さ、思わずかばい励まし背中を押し叱咤したくなる未熟さを宿していました。立派な一人前になった男も自分の原点を思わず振り返り彼にだぶらせるほどに(いやもう当時のトニーはとっくに20歳は越してたんですが)。

HB微笑みトニー あんなにも上司に愛され心配されながら(べーつに、関係ないね)と言いたげに振る舞う姿はまさに当時の若者像。他人の干渉を拒みクルーザー内に引きこもり折り鶴を折る自閉的な現代青年。そんな彼の心に入り込んでわしづかみにしていくユンファ兄貴。おかげで地獄の沙汰でトラウマを克服し自信を取り戻し(自分は一体警官なのか人殺しの悪人なのか、誰なのだ)という自己確認の悩みへの回答を自ら得て「俺は、警官だ!」と莞爾と微笑み火の中に消えていく姿は、いつまでもいつまでも心の中に残像として宿り、やがて「インファナル・アフェア」シリーズのヤンへと重なり発展していくのでした。

 それまで、どうもお澄まし美人女優の横でへら〜っとニヤついている優男、のイメージしかなかった(だって当時出回っていたブロマイドがそんなのばっかりだったのだ!)トニー・レオンを、一皮剥いた、男にしたのがジョン・ウー&チョウ・ユンファという人生の先輩だったと思えてならないのです。

 そして、自分も少年期に父を喪い(ウーさんの長らく病床にいた実の父の姿は、「男たちの挽歌」のティ・ロン&レスリー兄弟の父に投影されているのでしょう)、成長過程で父親不在=男の理想像を身近で学べず映画の世界に求めるしかなかった悩める時期を過ごしたに違いないウーさんは、後輩のトニーにも若き日の自分の面影をだぶらせたのかもしれません。「ワイルド・ブリット」で、貧しくても悪に染まることなく社交ダンスに興じていた若き日の自分をモデルにした役を、トニーに演じさせたのですから。プライベートでも、ウーさんは海の向こうから、トニーへ、兄もしくは父親のような、慈愛を帯びたまなざしを向け続けてきたのでしょうか。トニーはひたすら王家衛一派になついてきたというのに。

 うん、香港時代のユンファはウーさんが男としてこうありたかった理想像、トニーは若き日の自分をかなーり美化した分身、なのよ。どっちもウーさんの分身。

 できれば…そのウーさん&ユンファ&トニーで、あの夢をもう一度!ハリウッドではホモフォビアの連中に理解されずできなかった「男の友情、やましいものは何もない!(…けどちょっとはあるかもしんない)」を実現して巻き返そうぜ! 北京オリンピック前に世界を感服させようぜ! と、夢見たかったのは山々ですが……。

 仕様がない。覚悟を極めましょう。(from 夏目漱石「それから」)

 そう、今のトニーは、もはやかつてのユンファ兄貴の立場なのです。
 ウーさんの目となり分身となり理想像を演じ、それぞれに魅力あふれる男たちの群像を描き出す、手がかりとならねばならない立場なのです。

 たとえば、金城武クンとか。
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2007年05月10日

「赤壁」会見(2)、ジョン・ウーの経緯説明

 この「赤壁」初の記者会見は、午後4時(日本時間午後5時)に北京の「ウェスティン北京 ファイナンシャルストリート」で開催されました。会場内はまるで国際会議場のような厳粛なムードで、警備員が厳重に周囲を巡回するなかで開かれたそうです。

 まずは司会進行役の挨拶から。

 司会:尊敬する各来賓者、各メディア関係者の皆さんこんにちわ。私は映画Web司会者の経緯です。皆さんが「赤壁」初記者会見に来てくださったことを歓迎いたします。国内外の多くの映画・テレビ会社が総合投資し、8000万(人民元)を投じて製作される古装大作「赤壁」は、すでにクランクインしております。この映画はアジア史上前例のない製作スタッフにより、歴史上で著名な「赤壁の戦い」を再現するものです。
 次に、我々はまず本作品の総合プロデューサーである中国電影集団の董事長であるハン・サンピン韓三平さんにステージに登場していただき、ご挨拶をいただきます。

 韓三平:私は非常に嬉しく思います。「赤壁」は私個人も長い間待ち望んできた映画です。3年前、ジョン・ウー監督が我々と「赤壁」を共同制作しないかと提案され、我々もとても喜びました。中国の映画会社は全力を傾けてジョン・ウー先生と力を合わせて「赤壁」を製作します。中国電影集団公司は「赤壁」の製作に全方位からのサービスを提供します。「赤壁」は中国映画市場で最もよい公開時期と最も強大な配給陣容を提供し、この作品の配給がうまくいくように、中国映画のため、中国映画が全世界に討ち入りできるように努力いたします。私はジョン・ウー監督とテレンス・チャン張家振先生に非常に感謝しております。私は中国電影集団公司を代表し、我々と共に「赤壁」を製作する会社に対し、全ての俳優スタッフに対して心からの感謝を申し上げます。ジョン・ウー監督が率いる「赤壁」は、きっと中国映画史上で重要な地位を占める映画として完成することでしょう。「赤壁」の成功を期待します。来賓の皆様とニュース界の友人が本日の記者会見場に足をお運びくださいましたことに、感謝を申し上げます。ありがとう、皆さん!

司会:次に、この映画の製作総指揮を務める米国獅子山公司董事長のテレンス・チャン張家振さんがご挨拶されます。

テレンス・チャン:ありがとう、皆さん。私はただ"感謝"の2文字しか申し上げられません。18年前、ジョン・ウーが私に三国志を撮影するべきだと提案しました。しかし当時は無論、マーケットの情況も悪く技術も成熟しているとはいえない状態でした。今日、私は本当に非常に非常に感謝しております。中国電影集団があり、韓三平董事長の支持があり、お集まりいただいた俳優スタッフの支持で我々は「赤壁」を撮影することができ、我々の願望を達成することができ、私はついにほっと息をつくことができました。次に私はこの映画に投資された11社をちょっとご紹介します。海外からも多くの大企業が投資されています。日本の会社、韓国のShowBox、我々香港の美亞公司の代表、香港スタンダード・チャータード銀行も経済上で我々をサポートしていただいております。及び我々の欧州における配給会社です。私はこれらの会社に感謝を捧げます。

 私は少しお時間をいただき、我々のメインスタッフをご紹介いたします。我々は非常に幸運で、とても強大な創作陣容に恵まれました。代表は脚本家のチェン・ハン陳汗、郭筝です。アート・ディレクターにはティン・イップ葉錦添さん、撮影監督にルー・ユエ呂楽さん、武術指導にディオン・ラム林迪安さん、及び製作主任にフー・シャオフォン胡暁峰さんです。皆さんありがとうございます。

司会:次に本作の監督、ジョン・ウーさんにお願いいたします。

ジョン・ウー:各メディアの友人の皆さんに非常に感謝いたします。この作品は我々がとても長い時間をかけて準備してきたものです。ずっと我々は国内外の投資者に力強く支えていただき信任を得てきました。その他にも多くの中国国内の技術者や関係各位から支持をいただいてまいりました。私が最も感激したのは出演する俳優の皆さんです。彼らは見えないところから、我々にとても大きなサポートをしてくれ、スタッフ全員がとても濃厚な情熱と士気を持っています。よって、我々の撮影は非常に順調に進んでおります。
 クランクインの前後に、我々のこの映画には多くの問題が発生しました。たとえば俳優の問題で、意表をつくような事情が生じました。しかし我々の士気や仕事への情熱には、少しも影響がありませんでした。ですからクランクイン以来ずっと非常に順調です。撮影だけではなく、我々の多くの事は全て期限通りに進行しております。大体14、15日撮り終えましたが、とてもいい感じです。ここで私はスタッフに感謝いたします。中国だけではなく、台湾、香港、韓国、米国、その他の地域から来た人間も、みんな心を一つにして、最大限の努力をして、偉大な貢献をしてくれています。この映画は私にとって非常に満足です。

 その他、私は中国での映画撮影は的確だと感じ、とても安心しております。ここでの専門技術と人情味など、各方面の全てが我々にとても厚い人間の温かさを感じさせるからです。ですから我々の進行も非常に順調なのです。
 むしろこの夢幻の映画は、一つの夢幻の組み合わせと言う方がいいかもしれません。最も優秀な技術スタッフの他に、私がとても嬉しいのは、全ての俳優と協力できることです。これは私が映画を撮影するようになって以来、30年以上映画に携わってきて、初めて得ることができたドリームチームです。私も私の力を尽くして、この映画を素晴らしいものに仕上げます。全てのスタッフ、俳優、投資方と観客の期待と希望に背きません。ありがとう皆さん!

 そして開幕の儀式が行われ、ジョン・ウー監督から「友人の皆さんに私のドリームチーム、主要な出演者をご紹介します」との前置きで、今回の会見に参加した俳優・女優たちの名前が呼ばれて、満場の拍手のなかで彼らが入場したようです。トニーはいちばん最後、トリでした〜。
トニーウー武張震
 トニー・レオン、ジョン・ウー監督、金城武、張震。
 トニー、記者からの無礼千万質問を受けた後のせいか、表情が硬い…(T_T)

 会見(1)の通り、各出演者が挨拶して役柄を紹介しました。するとジョン・ウー監督が突然立ち上がり、ステージの縁まで来て、再びマイクを握ったそうです。

ジョン・ウー:どの俳優も私に対してこんなに礼儀正しいので、私は大変感謝しています。本当にみんなと一緒に協力し合えるのが嬉しいです。ここで、ある事情について私が少しお話したいと思います。我々は一つの歴史物語を撮るだけではなくて、一つの感情について撮っているのです。この感情は国家、土地に対する濃厚な感情のほかに、この映画の中でも、三国志の中で最も重要な精神、すなわち友情です。愛することと、愛されることについてのあの感情です。さらに勇気と堅い決心と団結力を加えます。

 皆さんも関心をお持ちのことと思うのですが、我々がクランクインした第1日目に、ある突発的な事件が発生しました。ある俳優が我々から離れていったのです。それは客観的な要素のせいなのか主観的な要素のせいなのか、今もって私には明らかではありません。私は当時、強烈な挫折感と、一種の失落感を味わいました。しかし一方では私は慰めを感じました。出演俳優らが黙々と私を支持し、あるいは自分自身の口から私と話してくれたのです。皆は依然として私を信頼してくれ、またとても私を支持してくれました。それが私に一つの大家族の温かみを感じさせてくれたのです。
 その日の夜に、突然、一本の電話を受けました。とてもよく知っている声が、彼の配慮と心配を表していました。私に最大の慰めをくれたその相手こそが、トニー・レオンでした。彼は私たちのこの映画の製作がとても巨大で、とても複雑で、その上最も私が愛している一つの作品だと解っていて、少しでも何か手伝いたいと思ってくれたのです。再び戻ってある役を演じることでどんなに忙しくなり、彼の健康状態の回復が棚上げになろうとも、手伝いたいと願ってくれたのです。我々は非常に感動し、私は彼に非常に感謝しました。彼は朋友としての情と真心から、配慮をしてくれたのです。それから我々は脚本グループと検討し、彼に再び戻って我々を手助けしてほしいという望みを感じました。私とテレンス・チャンと全体の投資方は、誠意を持って彼を迎え入れ、周瑜の役を演じてもらうことにしたのです。
固い表情のトニーとウー監督

 トニー・レオンは彼の純粋な友情の観点から私を助けることにしたので、周瑜の役を演じるとは(その時は)思いもよりませんでした。彼も皆さんの多すぎる誤解を引き起こしたくはありません。ただし彼は、自分の健康状態がこんなに重要な役柄と、全体の撮影過程に対処できるかどうか、慎重に考慮したのです。その後、彼は健康の回復を考慮の上で、私たちの招待を受けることにしたのです。
 このような事情が発生したとはいえ、我々の士気、我々の映画製作に対する自信は少しも影響を受けていません。

 当然私がこの話をして強調したいのは、映画の上の友情だけではなく、我々のチームにおける友情です。私はとてもこの友情をいとおしんでいます。これは疑いを挟む必要がないのです。同時に、私への支持に対して、トニー・レオンと全ての俳優に感謝します。私はもしもこの映画が成功するなら、それは舞台上の俳優と我々のスタッフ共通の成功だと考えるのです。

 嗚呼、この話をウーさんがしているときの、トニーの表情が見たかった! 律儀なウーさんは話し終わるや、報道陣に背を向け出演者全員に向かって、深々とお辞儀をしたといいます。TOM娯楽では「トニーは身じろぎもせずに、ただ彼の殺傷力のある微笑を再び浮かべて応じていた」と表現されていますが…トニーさん、テレテレ?

司会:私たちもトニー・レオンがいるのを見て、このようなドリームチームの俳優の力強い支持と投資方の支持があれば、この映画はきっと成功を獲得できると信じます。
 続いて、メディアの皆さんからのご質問を受ける時間です。

 さあ、いよいよやって参りました…「ウインターソング」冒頭近くを見ていただくとお分かりの通りの、中華圏恒例芸能記者による"拷問"…もとい、失礼も無礼も何のそのの、辛口質問&ゴシップ誘導尋問の時間です。一触即発のムードの中で…。
>>続きを読む

「赤壁」会見(1)、出演者の役柄紹介

 ぜぇぜぇ、帰宅しましたよー。
 生中継には全然、間に合わなかったけど、新浪網で出席者が各自自分の役を紹介した内容を文章で紹介したWebページを発見したので、訳してみます。※後日出て来た、他の記事からも加味しました。

 おっとその前に、気になる配役ですが。
 トニー・レオン梁朝偉=やはり、孫権の臣下で武官の周瑜。
 金城武=やはり、諸葛亮孔明。
 チャン・フォンイー張豊毅=曹操。
 チャン・チェン張震=兄の急死のため19歳で呉の君主となり、赤壁の戦いで曹操を打ち破る。後に初代皇帝となる、孫権。
 リン・チーリン林志玲=周瑜の新妻となる小喬。「江東の二喬」と呼ばれ姉の大喬と共に絶世の美女とされた。
 ヴィッキー・チャオ・メイ趙薇=孫尚香、孫権の妹。政略結婚で劉備の30歳近くも離れた妻となる。
 フー・ジュン胡軍=趙雲(趙子龍とも)。
 ヨウ・ヨン尤勇=劉備玄徳。諸葛亮孔明を三顧の礼で迎え入れ丞相とし、赤壁の戦いで曹操軍を破り、やがては蜀の初代皇帝に。
 ホウ・ヨン侯勇=魯粛。孫権に仕える参謀にして戦略家、周瑜の死後は後継者として呉の軍隊をとりまとめた。
 トン・ダーウェイイ冬大為=孫如才または孫叔財(どっち?)。架空のキャラクターか?
 ソン・ジァ小宋佳(小はニックネーム)=麗姫。胡姫とも。架空のキャラクターか?
 ……で、中村獅童は…?

「赤壁」出演者オジサン中心に
 オジサン出演者中心に。胡軍、林志玲、張豊毅、トニー・レオン、ジョン・ウー監督、金城武。
 ……ライトグレーとブラウンとブラックに近いジーンズを合わせる色彩感覚が、メンズファッションに疎いnancixにはよく解らないのですが、トニー的には有りなんでしょうか? 茶系なら茶系、グレー系ならグレー系にまとめて差し色に1色、がnancix的には好みなんですが…??

 トニー・レオン:大家好(皆さんこんにちわ)。僕は周瑜を演じます。当然とても(今回、周瑜を演じることを)期待しています。ジョン・ウー呉宇森監督と、以前一緒に仕事をした時はとても息がぴったりでした。ジョン・ウー監督は僕が非常に尊敬する監督で、以前撮影したのは現代劇でしたが、今回中国の名著を撮影する機会を得られて、非常に興奮しています。僕らの仕事が、摩擦によって新しい火花を散らせますように。

 司会(CCTVの人気女性司会者、経緯さんらしい):ご自分の気質と周瑜の人物的な気質は合うと思いますか?

 トニー:子どもの頃は三国志を読んだことがありませんでした。最近は映画を撮影しなければならないので、読書で(予備知識を)補っています。僕は監督のお考えに、幾つかの要素を加えたいです。周瑜はわりに楽観的で、わりにユーモア感覚があると。僕らは観客に、似たような役柄を見せたくないんですね、ちょっと新鮮な感覚を与えたいんです。

 ……「インファナル・アフェア3」でも、臥底=潜入捜査官のヤン陳永仁を、楽観的でユーモアのある人間として演じたい、類型的な潜入捜査官にしたくないと言ってたじゃないか…トニーってば…発言にバリエーションのない奴だ…(^_^;) 役柄を自分に引きつけて考えるときのキーワードが、どうやらトニーの場合は「楽観的」「ユーモア」らしい…。

 司会:諸葛亮孔明は皆さんもよくご存知の通り、(戦闘の最前線の)千里もの後方で戦略を立てて方策を決めて提案します。今回は金城武が演じるわけですが、このアイドル的魅力と実力を備えた大スターは、我々にどんな諸葛亮孔明を連れて来てくれるのでしょうか?

 金城武:天が与えた機会を洩らしてはいけません。僕もこの映画の撮影のために、幾つかの異なるバージョンの諸葛亮孔明の伝記を読み、異なった描写の「三国志」を読んでいます。子どもの頃は漫画とゲームで三国志に接していました。三国志と三国演義はまた違っていて、中国で以前撮影されたテレビドラマ「三国演義」も見ました。実際、とても多くの異なった描き方があり、一人の人物でもそれぞれ、異なった描写があるんです。僕もどんな方向で演じるのかわからないんです。この人物は本当にとても有名だから。しかし一つの方法があるべきだと思います。

 司会:私たちも歴史上で諸葛亮孔明が三度、周瑜と戦ったことを知っています。今回、偉仔との対戦に当たって、あなたは偉仔に対してどんな気持ちですか?

 金城武:今回、ジョン・ウー監督の「赤壁」での周瑜と諸葛亮孔明の関係は、皆さんがよくご存知の対立的な感覚とは結構違うんですよ。監督の描写によれば、大きなテーマは戦争の善と悪です。英雄が英雄を惜しみ、みんなが団結してこの戦争にあたり、この戦乱をどのように乗り越えてさらによい世界にしていくか、なんです。だから周瑜と諸葛亮の間の情感は、皆さんが見たことがあるような種類のものではないかもしれません。

 司会:金城武がすでにこのシナリオに没頭して、役になりきっていることが見てとれますね。実は多くの歴史に記載されているどの人物にも、異なった方向の理解の仕方があるんです。小説「三国演義」内では曹操は乱世の奸雄であり、史書では政治力に優れた人物です。今回はチャン・フォンイー張豊毅さんがこの役を演じます。次は張豊毅さんにこの映画に対してと、役についての観点をちょっと話していただきましょう。

 張豊毅:シナリオと「三国演義」は大きく異なります。「三国演義」「三国志」及びその他の史書を総合して書かれています。私は元々の曹操への"政治の達人、乱世の奸雄"という評論を、さらに”梟雄”に書き換えたいと思います。

 司会:続いて張震さんに、彼の役について我々に話していただきましょう。

 張震:僕はここでは孫権を演じます。僕は子どもの頃に三国志に触れて(感動して)雷に打たれたようになりました。この映画に出演することになってから幾つかの資料を読みました。監督が僕を孫権に選んだのも道理だなと解りました。僕は読んだ後に、孫権という人物が、物事をさっと決めることができない(優柔不断な)点が、僕自身と非常に似ていることに気が付きました。本の中に描写されている孫権は"碧眼紫髯"(青い瞳に赤いヒゲ?)なため、成長しても一般人と少し異なっているんです。

張震とヴィッキー

 こちらは張震とヴィッキー・チャオ。香港時代劇ラブコメ?映画「天下無双」ではラブラブの恋人役でしたが、今回は兄妹なのねえ。

 司会:監督は彼の解釈についていかがですか?

 ジョン・ウー監督:同意します。

 司会:張震をこの役に起用することについての初志は、どのようなものでしたか?

 ジョン・ウー監督:張震は私が非常に好きなよい俳優です。彼には一種の特殊な気質があり、一種の気概があります。我々の孫権像は本来、勇気があり知謀をめぐらすことができる君子であり、しかし彼はプレッシャーを受けながら生きていて、最後には彼が非常に重要な決定を下すに至るのです。一人の才ある若者が障害を突き破って願望を達成し、成功を収めるに至るのです。ですから私は張震が演じる孫権という役に、とても期待しているのです。>>続きを読む

「赤壁」北京記者会見、10日午後4時から

 新浪新聞中心によると、本日の映画「赤壁」記者会見in北京は、現地時間午後4時(日本時間午後5時)から開始だそうです。
 出席はジョン・ウー呉宇森監督をはじめ、トニー・レオン、金城武、チャン・フォンイー張豊毅、リン・チーリン林志玲、ヴィッキー・チャオ・メイ趙薇ら11人!だそうで。

 くぅぅ、帰宅が間に合わない…すまじきものは宮仕え_| ̄|○

 新浪網ではおそらく、例によって現地生中継やら動画無料配信やらを用意すると思いますので、お時間のある方はトライしてみてくださいませ。URLはここがトップページかな…?

2007年05月03日

「赤壁」10日に北京で国際記者会見

 またまた台湾「聯合新聞網」本日付の記事から。いよいよ、映画「赤壁」は北京で国際媒体記者会、つまり記者会見を開き、ジョン・ウー呉宇森監督、トニー・レオン梁朝偉、金城武、チャン・チェン張震、(香港の東方日報によるとさらにチャン・フォンイー張豊毅とフー・ジュン胡軍も)、リン・チーリン林志玲、アカデミー賞受賞者で美術監督のティム・イップ葉錦添が出席するそうですよ。

 会場は北京金融街威斯汀大酒店こと「ウェスティン北京 ファイナンシャルストリート」。北京国際空港から車で45分、故宮と天安門広場に近い、2006年開業の5つ星ホテルです。

 相変わらず、孫権の妹、孫尚香役のヴィッキー・チャオ・メイ趙薇の方が、この作品でスクリーン・デビューを目論む小喬(周瑜の妻)役の林志玲よりも出番が多い、台詞が多いと騒ぐ中華圏マスコミ。いやそんなことより、ちゃんと正確なキャストとあらすじを聞いてくれーと切に願うのであった。

 そういえばトニーとはコミカル時代劇「天下無双」(02、未)以来の共演になるヴィッキー、ちゃんと休暇をとって馬術や武芸の練習に励んでいるそうですよ。「天下無双」ではトニーの妹でチャン・チェンと恋に落ちる男装のじゃじゃ馬娘だったけど、今回はどんなヒロインになるのかな?

 

2007年05月01日

中村獅童、「赤壁」に甘寧役で参戦か?

 5月1日はジョン・ウー呉宇森監督63歳の誕生日だったんですねえ。
 撮影現場では、スタッフやキャストにささやかにお祝いされているんでしょうか?
 お元気で63歳を迎えられたことは、喜ばしい限りなんですが……。

 が……。

 うーーーん、うーーーん、熱出そうだ…。

 以前からささやかれていた「日本の企業も出資するのだから日本人俳優も『赤壁』に出演するかも」という噂、何度か候補に挙げられていたのは渡辺謙と中村獅童で、
 どうせなら「風林火山」で野性味溢れる好演を見せてくれている内野聖陽か、
 花屋の政役で「必殺仕事人」に出ていたときは「おいこら、ウドの大木!」と口の悪い京都映画撮影所のベテランスタッフに呼ばれていたのが嘘みたいに円熟味を増す一方の、柳生十兵衛=村上弘明でも候補にしてくれ!と危惧してきたのですが…。

 かつてジョン・ウー監督がきっぱりと「中国を舞台にした中国人の物語なのだから、中華圏以外の俳優は使わない」と表明してくれ、内心拍手喝采しておりました。
 ところが、この土壇場になって香港「東方日報」 が、中村獅童が東呉の猛将「甘寧」役で出演する、とスッパ抜いたのはどーいうわけよ。
 4月初旬に報じられたときは、元ネタが東京スポーツ(しかも"韓国の人気女優チョン・ウソンも出演"なんて書いておる…男優だよ!)とそれを丸写しした台湾蘋果日報なんで、かなーり眉ツバだと思っていたのですが、こうして役名まで報じられると…。

 しかもこの「甘寧」、トニーが演じるはずの周瑜と非常に縁が深い存在。不良青年の頭領として"かぶいて"派手に暴れ回ったあげく、孫権のもとに身を寄せ、周瑜と呂蒙の連名で推薦してもらったおかげで、孫権は旧臣と同じように取り立てることにしたというのだもの。
 そして甘寧こそが「天下二分の計」を提言、周瑜に随行して、危機に陥れば周瑜に助けてもらい、またご主人様の孫権が急襲されれば奮戦して敵を食い止め、曹操の宿営に夜半の奇襲をかけるなど大活躍するんですよねえ。後半生では周瑜よりも呂蒙との因縁が深いんだろうけど…。その人となりと一生の詳細はWikipediaでどうぞ。

 そりゃ中村獅童といえば「ピンポン」(02)で香港のサム・リー李燦森と共演したことも、「恋人はスナイパー 劇場版」(04)で中国人の范火清役を演じたことも、「SPIRIT/霍元甲」でジェット・リー李連杰と対決したことも、あるといえばある。
 いつのまにか、某企業の映画部門に移籍してたんですね…?
 そういえば先日見た「ゲゲゲの鬼太郎」に、小雪も中村獅童も出演してました…。

 でもなー、いまの獅童は、まず地道に国内でのキャリアを積むべき時期でしょうよー。
 歌舞伎のほうもまだまだまだまだ精進しなきゃいけないし、ドラマや多彩な舞台劇にも出演した方がいいと思うよー。何ヶ月も中国でロケに参加してる場合かー?
 東方日報には「SMAPの某メンバーが王家衛の『2046』に出演したために注目されたが、ふたを開けてみればたった7分程度の出演だった記憶も新しい。日本のメディアは今回も獅童が脇役に甘んじることになるのではないかと心配している」なんて、東スポの辛口記事を引用して余計なお世話なこと書いてるけど、脇役で当然じゃないかーーー! 三国志なんだから!!!! 甘寧が主役の三国志なんて有り得るぅ? 変に主役扱いされると、またトニーが日本でだけ霞んでしまうーーー!(暴言)。
 それに、夜の六本木でのように、中国で泥酔してかぶいちゃったら、それこそ国際的醜聞になるよー?

 こういうタイプの猛将こそ、それこそ中国の俳優さんにいくらでも候補者がいそうなものなのに、どうしても何が何でも出資した日本企業のごり押しで日本人を加えなきゃダメなんでしょーか、ウー監督…(泣)。やめよう、やめましょう。日本からの資金を引き揚げられても、我々日本人ファンが募金活動……到底追いつかないか…。

 ちなみに中国最大手の投資企業「中国電影集団公司」が運営中の「赤壁」サイトには、中村獅童の名前は一切見当たりません。…まあ、トニーの画像がアップされ紹介されるのも遅かったんだけどさ。(なんでトニーの画像はこんなに古いものを…(^_^;))

「赤壁」カンヌのマーケット部門でセールス

 「赤壁」も、第60回カンヌ国際映画祭のマーケット部門に出されるんですね…。

 すでに欧米への配給権販売は、米国Summit Entertainmentが権利を獲得していて、カンヌで積極的に各国に売り込む計画だそうです。
 このSummit Entertainmentは、潜水艦サスペンス映画「U-571」(2000)や「サハラ」(05)、「パフューム-ある人殺しの物語-」(06)「DOA:デッド・オア・アライブ」「バベル」(06)などのディストリビューターとして知られる会社。製作会社としては「エビータ」(96)、「バニラ・スカイ」(01)、「Mr&Mrs.スミス」「ブラザーズ・グリム」(05)などでもクレジットされています。
 今回のカンヌ映画祭では、特設ブースで積極的に「赤壁」の各種権利をセールスする予定で、もちろんキャストの欧米への目玉はトニー・レオン梁朝偉となるわけですが…。

 トニーはまだ正式に「赤壁」撮影に加わっていないものの、もうこの「赤壁」の成否の鍵となる人物として国際的に注目されている、と元ネタの台湾「聯合新聞網」は報じています。しかし本来、この「赤壁」が欧米で最も興味を持たれた理由は「ジョン・ウー呉宇森、チョウ・ユンファ周潤發のゴールデン・ペアが再び手を組む!」ことにあったわけで、ユンファの降板により欧米ではこの映画製作の成否を危ぶむ声ももちろんあったわけです。製作チームは急遽、一度は出演辞退したトニー・レオンをキャストに迎え入れ"黄金の陣容"のイメージダウンを避けようと図りました。トニーが出演した「HERO 英雄」(02)は、実は北米でなかなかの好成績を収めており、欧米での観客動員力は他のメインキャストよりも高いと見られているのです。しかもトニーはカンヌ影帝でもあり、そういうわけで「赤壁」インターナショナルバージョンの販売における主力選手と化しているのです。
懐かしの「HERO」青残剣さま
 懐かしの「HERO 英雄」の青残剣さま。

 しかし「HERO 英雄」が欧米で注目されたのは、もちろんジェット・リー李連杰やドニー・イェン甄子丹の剣戟、チャン・ツイィー章子怡という当時売り出し中だったエイジアン美少女戦士キャラ、チン・シウトン程小東によるワイヤーワークや古代中国の軍陣の壮大さによるところが大きいとnancixは密かに思っているのですが、さて欧米でどれだけの映画人や観客がトニー&マギーが繰り返した曽根崎心中ならぬ"滅亡趙国心中恋の道行き"に心打たれたのか…?
「HERO 英雄」英語版DVDジャケット
 なんせこれ↑が、複数ある英語版「HERO 英雄」DVDジャケットの1つなのですから…トニーはいずこ…_| ̄|○。

 まあとにかくSummit Entertainmentは「赤壁」をとても重要視していて、今年のカンヌ映画祭のマーケット部門の主力商品の列に加えようとしているそうです。その他の同部門の主力商品というと、ロマン・ポランスキー監督がイタリアで撮影した、やはり歴史劇である「ポンペイの四日間」(ロバート・ハリス原作の歴史スリラー)、ジョディ・フォスターと「リトル・ミス・サンシャイン」の子役アビゲイル・ブレスリンが共演するファンタジー映画「Nim's Island」(20世紀フォックス配給)などとなります。

 まだまだ撮影中の「赤壁」、いったい映画祭ではどのように宣伝するのでしょうか。トニー抜きの、風景や現在撮影中の曹操らの剣戟・戦闘シーンなどをちりばめたラッシュフィルムを上映するのか、トニーが周瑜姿に、金城武クンが諸葛亮孔明に扮したスチール写真だけでも展示するのか…。
 誰か日本人映画関係者が、頼むからこのブースを訪れてレポートしてくれーーー!と絶叫したい思いなのですが…。コネもつてもない…_| ̄|○

2007年04月30日

周潤發、取材に応えコメント

 ジョニー・トー杜[王其]峰監督作品「文雀」の撮影現場に出現し、カメラをジョニー・トー監督に誕生日プレゼントとして進呈したりスタッフ&キャストと記念撮影したり、「僕の妻をあんまりいろいろ取り沙汰しないでよ。妻の出発点は僕を保護することで、そのために懸命に裏方の仕事に取り組んでいるんだ。もしも彼女の夫がチョウ・ユンファでなかったらしないでもいい苦労をさせられてるんだ。契約を取りまとめるのは大変な仕事なんだよ?」と弁明したり、

 28日早朝4時ごろ、香港・セントラル中環「皇后碼頭(クイーンズ埠頭)」に現れ、天星碼頭スターフェリー埠頭への尖沙咀東行きフェリー乗り場への統合のため、4月25日に利用停止となった埠頭とその周辺をやはり自分のカメラ(木製4×5インチカメラのようです)で撮影し、市民に気さくにサインし2ショット写真を撮ったり、「埠頭保存・取り壊し反対!」と、政府への抗議のために座り込み運動を繰り広げている市民に「私たちの短編映画に出てくださいよ!」という直訴を受け、笑って「ここに来たことこそ、運動への支持だよ。もしも君たちが本当に埠頭の保存に成功したら、君たちこそが英雄さ!」と励ましたりしている、
 香港市民にとってやはり"我らが發哥"でありますが、
座り込み少女とユンファ

 結局台湾で撮影される「孫中山」に、当初予定されていた金城武の代わりに出演するという話はほぼ否定され、「孫中山」は現時点では様々な要素が未解決で、製作をストップしているのですね。
 そして香港のフルーツ・チャン陳果監督の新作にユンファ兄貴が出演の噂もあるし、「獨自等待(独り、待っている)」のディアン・エンDayyan Eng伍仕賢監督(台湾出身で父は中国人、母は米国人の男性監督)が、ぜひ次は正式にユンファ兄貴と映画を撮りたいとラブコールを送ったりしています。

 そしてとうとう、メディアのインタビューを受け入れ「赤壁」降板でジョン・ウーとの友情に影響があったか?とずばり聞かれてしまいました。
 ユンファの答えは「友情への影響はないよ。みんな、事実について論議しただけだ。僕らはつい最近も電話で話をした。お互いにコミュニケーションを取れれば、何でもないんだ」。
 また、降板に対して惜しいと思うか?と聞かれると、ユンファ兄貴はこう切り返すのでした。「もしも君が僕にインタビューできなくて、第二候補にインタビューすることになったら、君は惜しいと思うのかい?」
 「この作品が撮れなくても、他の作品があるということですか?」と聞き返されると、ユンファ兄貴は「そうだ。この作品がダメなら別の作品を撮るよ。とてもたくさんの映画を撮れるさ。どうして惜しいのさ?」とさらりと答えるのでした。
 「他人が、あなたが悪いんだと言うのは怖くありませんか?」と聞かれると「悪いさ、僕が悪かった。全部僕の過ちだ。僕が、この仕事をうまくやれなかったんだ!」ときっぱり認めてしまうのでした。
 ユンファ兄貴……本当の本当は、自分のなかでいろいろ葛藤する部分や誰かに言いたいこともあっただろうに、ぐっと胸にしまいこんで……男らしいぞ……その心意気こそ、漢だ!(感涙)

 そしてメディアが「トニー・レオンがあなたに代わって周瑜役を演じることを、どうみますか?」と尋ねると、ユンファ兄貴は「好、他做得比我好多o拉……(いいね、彼がやれば僕よりもよくできることが多いよ)」とおっしゃってくださったというのですが………(T_T)(T_T)

 いや、ユンファ兄貴ならばこその、よくできることはとっても多々いろいろあると思ってるんですが!

 その言葉をエールとして深く胸に刻んで、トニーが誰に何をどう言われようともこの仕事をやり遂げるよう、ファンもトニーの愚痴(暑くて死にそう、カツラが蒸れて嫌だうっとおしい、ご飯が口に合わない、もう香港のおうちに帰りたいよぉ)をたとえどこかで読んでも(何愚痴ってんだこらー! 頑張らんかーい!)とディスプレイ越しにお尻を叩き続ける(無理)ことを、ここに誓いますです。兄貴〜〜〜!(T_T)(T_T)(T_T)(T_T)
 

2007年04月20日

トニーの義理人情に感極まるジョン・ウー

 前回の後半は素人考えの類推を書き連ねましたが(真実だと錯覚しないように)、今回は台北発の記事ですよ。
 この唐在揚記者は、ジョン・ウー呉宇森監督に電話ででもインタビューできたのでしょうか。ジョン・ウーが語る、トニー復帰劇の一幕です。ちょっと感動して涙ぐんでしまったのは、美談に弱すぎますかね?

トニー・レオンは義理と人情に感じて助けに来て、ジョン・ウーを感動させた
 【聯合晩報/唐在揚/台北報道】

 一ヶ月前、映画スターのトニー・レオンは体調不良と言語の問題から「赤壁」の諸葛亮孔明役を自ら降板し、映画ファンの一記者を愕然とさせた。1ヶ月後、同じ要素はまだ存在するにも関わらず、20数年の旧友であるジョン・ウー呉宇森の苦境を助けようと、トニーは毅然として義理と人情を携え「赤壁」製作チームに戻ってきた!
 ジョン・ウーは感極まってこう言う。抜刀して助けるのは衝動的な行為であり感性からでもある。彼は本当に、外見は理性的で冷静なトニー・レオンが、肝腎かなめな時には勇敢に身を挺してくれるとは思わなかった、たいへん感謝している、と。
喜びのウーさん(資料写真)

 今回の「チョウ・ユンファ事件」に比べ、1ヶ月前にトニー・レオンが「赤壁」出演を辞退した時、ジョン・ウーとテレンス・チャンは一言もコメントしなかった。なぜなら彼の出演辞退は金銭に関係なく、名利に関係なく、さらに前代未聞の厳しい契約条件でもなく、完全に、彼が「アン・リー李安監督の「色、戒」を撮影し終えたところで心身ともに疲れており、自分の演技表現がジョン・ウーの期待に沿えるものではないかもしれないと心配なため、出演を辞退させてほしい、製作チームに彼よりもさらに適した人材を見つけてほしい」と願ったからだった。

 トニー・レオンの辞退は「赤壁」に相当なショックを与えた。しかしジョン・ウーはとても理解していて、いささかもとがめようとはしなかった。ひとしきりの電話のやりとりはトニー・レオンをとても感動させた。その20数年来のよしみのある旧友の貴重な思いやりに、当時のトニー・レオンはこう言ったのだ。「監督、次には、僕は絶対にあなたと組みますよ」。その言葉が一ヵ月後に実現するとは思わずに。

 ジョン・ウーは「チョウ・ユンファ事件」に対して何もコメントすることはなかったが、「赤壁」製作チームの誰もが、彼がとても心痛を抱えていることを感じていた。この事件により「赤壁」は空前の危機と圧力にさらされたからだ。このとき、ジョン・ウーはふとトニー・レオンを思い、再び電話をかけた。電話が繋がったその時、トニーはウーが思ってもみなかったことを言ったのだ。
「監督、僕は戻ってあなたを助けますよ!」
「契約内容は問題じゃない、ギャラも問題じゃない、僕らはまず撮り終えてからまた相談しましょうよ!」

 このとき、ジョン・ウーは感動のわななきが止まらなかった。20数年来の旧友の義理と人情が、危機を3日足らずの時間で完全に解消させたのだ。

 ジョン・ウーは言った。この3日間の感情の起伏はとても巨大で、"朋友"に対するさらに深い一層があることを彼に体得させたと。種々のそれらはいずれも"会うは別れの始まり、別れは会うの始まり"の「赤壁」の中に溶け込んでいて、まさにかつての「男たちの挽歌」(86)のようで、当時の彼が台湾にいたときの心情の描写を反映していたのだ。(※註 「男たちの挽歌」撮影前のジョン・ウーは、数年のお蔵入りを余儀なくされた「黄昏戦士=ソルジャー・ドッグス/英雄無涙」を作った責任を問われてゴールデン・ハーベスト社を退職、3年間シネマ・シティ台湾支社の製作部長として不遇の時を過ごした。その失意の彼にマークのように「巻き返そう!」と誘い、励ましたのが、後に「電影工作室(フィルム・ワーク・ショップ)」を創立しジョン・ウーを迎え「男たちの挽歌」1、2を共に製作したツイ・ハーク徐克である)
 
 両岸三地(中国、台湾、香港)の映画ファンは、トニー・レオンが肝腎なときに「赤壁」に戻ったことに対し、高く肯定している。このような朋友の義が昨今の社会で見られることは、すでにとても少なくなった。中国の多くのサイトで調査したところ、最高で60%のネチズンがトニーが周瑜を演じるのが最も適している、彼と「小喬」林志玲が最も似合いだと感じているのだ。

 …………。
 最後の段落の「6割がトニーが周瑜役に最も適していると考えている」というのは、そうかぁ? ダニエル・ンー呉彦祖やホァン・シャオミン黄暁明の方がネチズンには…と眉につばをつけないでもないですが、そろそろ眉がベトベトになりそうだし。

 ここは素直に、ウーさんよかったね、今後もトニーとの友情を大事にお願いしますと喜んでおくとします。

 それにしても、トニー恐るべし。
 我々女性ファンのみならず、ウー監督までも完陥ちさせようとは…(そういうわけではない)。
 電話が繋がった途端、すかさずあんなこと言われたら、ウー監督だって感激で泣きますよ。うまい、人心を捉えるのが真に巧みだ。いつから君はそんなにそんなに、どこで誰に習ったんだーーっ。
 母さんはおまえをそんなふうに育てた覚えは……ありますか、トニーママ?

 ってことは、そうか、ウー監督はトニーの直通携帯電話の番号を知ってるんだな…( ..)φメモメモ…。
 

2007年04月18日

失意のジョン・ウー…トニーは再度「赤壁」に?

 16年――。
 「ワイルド・ブリット/喋血街頭」(90)を撮影中の頃から、三国志を自らの手で、盟友たちと映画化したいと夢見てきたというジョン・ウー呉宇森監督。
 4月14日の中国でのクランクインに際して「私の長年の夢がついに叶う、皆さん本当にありがとう」と挨拶したばかりなのに……。
 そのウーさん、やはり長年の盟友チョウ・ユンファの降板劇に、とてもとてもがっかりし、傷心でいる様子。
 この数日、ウー監督の携帯電話は電源を切ったままで、取材者の誰もコメントをもらえないでいるそうです。

 ……そりゃそうでしょう、現在は曹操の出兵シーンを800人を操って撮影しているとのこと、ロケ地から80マイル離れた易縣の安格莊水庫では、クライマックスの次々と燃え上がる戦さ船というシーンのために、せっせと船舶を建造しているところです。進行中の撮影日程を消化しながらの代役探しに忙殺されて、しつこくまとわりついてくるメディアの相手など、していられないに決まってます。対外コメントはテレンス・チャン張家振に任せ、数限りない撮影作業の準備に追われていて当然。自分の不用意な発言でユンファを傷つける事が、本意ではないからだろう、と類推する取材者も。

 諸葛亮孔明役が予定されている金城武のマネージャー、姚宜君女史は、このユンファ降板の知らせを聞いて「確定ですか?」と思わず聞き返したそう。「私たちは何がどうなっているのかはっきりとはわかりません。金城武は非常にチョウ・ユンファとの共演を望んできました。しかしこの映画はジョン・ウー監督作品なのですから、我々は監督のお考えの一切を尊重します」とコメントしているそうです。
チャン・チェン張震 孫権役に決まっているチャン・チェン張震は、ただいまスイスで腕時計広告を撮影中(スーツ姿が素敵)。スイス時間での昨夜、取材記者の口からチョウ・ユンファの降板を聞いて愕然とし「とても信じられない…」と洩らしたそうです。
 「本当に知らなかった。僕らは俳優を務めるだけで、キャスト交替をコントロールすることはできない。7年前に(ユンファとは)『グリーン・デスティニー』で共演できたけど…」。

 「おばさんのポストモダン生活/姨媽的後現代生活」で、ユンファとの共演シーンはなかったけど一応出演者同士のヴィッキー・チャオ趙薇…彼女のマネージャー陳蓉は、インタビュー時にユンファのことを聞かされ「ヴィッキーはすでにユンファと共演者同士ですから、リン・チーリン林志玲や金城武のように失望はしません。彼女はまたユンファと再び共演する機会があると信じています」とコメントしています。またヴィッキーの撮影スケジュールに、今回の降板劇は何も影響を及ぼしてはいないとのことです。

 一方的にチョウ・ユンファ(と身内の人間?)に責任を押し付け非難するような多くの論調に、疑念を呈するライターもいます。東方娯楽のこの記事では、どうもトニーの降板といいユンファの臨時交代劇といい、一連の騒ぎは製作者サイドの"やらせ"ではないか、と穿った見方をしています。
 製作サイドではそもそも、ユンファ&トニーらの知名度に拠って資金をかき集められるだけかき集めたものの、ユンファの要求に見合った巨額のギャラを払う気など当初からなく、言いがかりをつけて降板させればいいと企んでいたのではないかと。
 製作サイドは「ネチズンもユンファが周瑜を演じることに不満だ」と言うが、ユンファの年齢は起用時から変わってはいない、製作者らは当初は大衆の声を聞く気はなかったのか? いつから気にし始めたのか?とも疑問を呈し、ユンファに次のように呼びかけるかたちで文を結んでいます。「解ったでしょう、發哥。人は落とし穴を堀り、(あなたを)つまずかせて落とし込もうとすることがある。今回は思い切り、してやられたのです」と。

 疑ってかかれば、もう何もかもきりのない話で……誰を信用していいやら悪いやら……_| ̄|○

 そして本日早朝、香港の太陽報東方日報は「トニー・レオン梁朝偉は兜を翻して周瑜を演じる」という、にわかには信じがたい記事を掲載しました。ユンファとの決裂にショックを受け、嘆き沈むジョン・ウー監督の苦悩を知ったトニーが、改めてキャストに加わり、難関を共に乗り越えようと決意した! それもユンファの代わりに周瑜役を! 本日、中影集団が北京で、正式にこの衝撃の事実を発表する!とあるのですが……。
 が……。
 周瑜ではなく別の、意外な役だという説もあるし。

 いまだ中影集団公司の「赤壁」サイトでは、何の新発表もなされていません。また明け方の発表か…?(今夜は寝ます、絶対に頭洗ってちゃんとドライヤー当てて寝ます!)
 「大紀元epochtimes」サイトでも同様の記事が掲載されています。記者はまだ、トニー本人と連絡が取れていないといいますが…。他のメディアも、トニーのマネージメント事務所・澤東制作公司ジェットトーンのコメントをもらえていないそうです。

 ……ガセでしょうか…?

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2007年04月17日

テレンスの言い分と新周瑜役は…

 昨夜ご紹介した"チョウ・ユンファの言い分"に、本日は長年の盟友であり、共にハリウッドで闘ってきた戦友でもあるプロデューサーのテレンス・チャン張家震が、騰訊網(転載:東方娯楽)の取材に応じて、すかさず応酬いたしました。

テレンス・チャン張家振

問い:今回の「赤壁」でチョウ・ユンファを配役交替させなければならなかったことについて、あなたにはどんな感想がありますか?

テレンス:私とジョン・ウーが非常に望まなかったことだ。なぜならウー監督はずっと、チョウ・ユンファと再び一緒に映画を撮影することを渇望してきたからだ。米国でも、毎回インタビューを受けるたびにこの望みを述べてきた。今回撮影する「赤壁」も、特に彼のために周瑜の役柄を設定した。2年余り前に製作発表してからずっと、撮影を準備してきたのだから、今は特別に失望を感じている。

真の原因は保険会社が提出した73の反対意見

問い:真の原因は何なのですか? ユンファが年を取りすぎているのを嫌がった?

テレンス:絶対に違う、それなら当初から彼を起用しなかった。ユンファの年齢は周瑜に比べて20歳は上だ。多くのネチズンもずっと(ユンファの起用に)反対していた。後になって金城武が配役され、(年齢の)問題はさらに明確になった。ある投資家及び配給会社は反対を提出しさえした。しかし我々二人はずっと、ユンファを擁護してきたんだ。
 真の原因は、米国の保険会社がユンファの弁護士との契約交渉に同意せず、(ユンファ側の要求のうち)73箇条について反対意見を提出したことにある。私もできるだけ譲歩したが、残念ながら契約を成立させることができなかった。

問い:聞くところによると、そこは「黄石的孩子」などと同じ保険会社だそうですが…。

テレンス:そうだ、(他作品の時も)彼らは同じ契約を結ぶことに反対した。しかし(プロデューサーの)ビル・コン江志強は、ユンファが「満城蓋帯黄金甲」の出番を終えるのを待ってから、保険会社と契約を交わした。「黄石的孩子」となると、ユンファには20日分の撮影期間しかなく、ギャラは数十万だけだった。その時は保険会社はプロデューサーたちの全報酬を抵当に入れることを求めて、やっと保険をかけることを承諾したんだ。

問い:契約には、あなた方が同意することのできないどんな条件があったのですか?

テレンス:実際とても多かったよ。その多くが、受け入れるにはあまりにも(中国とハリウッドを含む)映画界の規範を超えるもので、私も一々列挙したくはない。

シナリオは昨年初めに彼に渡した

問い:聞くところによると、あなた方は1週間前に初めて彼にシナリオを渡したそうですが?

テレンス:それは馬鹿げた言い草だ。昨年の初めに、私はこっそりとシナリオ初稿をユンファに見せた。米国で映画撮影中だったユンファは、いくつかの周瑜と小喬の愛情シーンを加えるべきだと提案してきた。我々もそれはよいと考えた。
 今年の初めにシナリオ第一稿が完成し、我々はユンファとトニーに同時に渡した。ユンファはまた意見を出し、ウー監督と脚本家の陳汗はユンファの言い分に従ってシナリオを潤色した。この最新のシナリオを、確かに1週間前に彼に渡したんだ。

彼の最近の出演作4作のギャラを加えても「赤壁」のギャラに及ばない

問い:聞くところによると、彼はあなた方に一括払いでギャラをくれと要求したそうですが、そうなんですか?

テレンス:そうだ、彼は確かにそれを要求し、どの独立した映画でも一視同仁(差別を付けず同じ扱い)だと言ったんだ。後になって、私はまず50%を先払いする、金を受け取ったら3日後に製作側に報らせてくれと苦心して哀願したんだ。しかしその他の50%は、我々は銀行に口座を設ける必要がある、撮影が半分済んだら彼に渡すとも。彼は一括で金を手に入れられないが、私にも一度は金を手元に置く必要があったんだ。

問い:彼のギャラはいくらなんですか?

テレンス:500万米国ドルだ。さらに全世界での興収の分配をプラスする、彼に不義理はしていない。彼が最近撮影した4作のギャラを加えても、この額には及ばない。

ユンファを同行してハリウッドで15年発展し、びた一文取っていない

問い:あなたはユンファといつから組んでいるのですか?

テレンス:私とジョン・ウー呉宇森は以前、香港で「新里程」公司(マイルストーン)を設立し、3作の映画を撮影した。「狼たちの絆/縦横四海」(91、映画版とテレビドラマ版…とあるが、ドラマは後に米国資本で撮影したはず)、「ハードボイルド 新・男たちの挽歌/槍神」(香港題は辣手神探、92)「恋のトラブルメーカー/我愛紐紋柴」(92)だ。どれもチョウ・ユンファ主演で、当時の関係は非常によかった。

問い:聞くところによると、あなたが彼をハリウッドに連れて行ったそうですね? 15年間びた一文も取らずに。

テレンス:どう言えばいいのか…ジョン・ウーの「男たちの挽歌」が彼をビッグ・スターにした。そしてジョン・ウーの「狼〜男たちの挽歌・最終章」「ハードボイルド 新・男たちの挽歌」で、外国人がユンファに対して興味を持った。私はただ、紹介者の義務を果たしたに過ぎない。

問い:あなたは初め、どのように"紹介"したのですか?

テレンス:私は91年から92年の間にユンファに替わってシカゴ、ニューヨーク、ボストン及び英国のロンドンで「チョウ・ユンファ回顧展」を開催し、6、7作の彼の主演映画を上映し、彼を外国の観客と映画評論家に紹介して認識させた。その後、彼をハリウッド最大の老舗エージェンシーの一つ、ウィリアム・モリス・エージェンシーに紹介して契約させ、彼に代わってビバリーヒルズでパーティーを開き、多くのプロデューサーやシナリオライター、監督及びエージェントを招待して、彼を認めさせたんだ。

問い:あなたが彼のハリウッドでの発展を助けたことがありましたね?

テレンス:ある。私はまた、彼に代わって「リプレイスメント・キラー」などの映画を請けた。自分で出資して彼のために3作のシナリオを用意したこともある。「X-LA」「Charlie Apana」「Lost In Translation」(ソフィア・コッポラ監督作品ではない作品)だ。これらも、彼はとっくに忘れただろうがね。

ユンファには求めない、当初の援助は義務だ

問い:あなたは今回のことで、あなた方の間の友情が傷つくと思いますか?

テレンス:私は"友情"とは双方向のもので、純真で、何の利害関係もないものだと思う。私は彼に求めはしない。私は当初、彼を助ける義務があると考えた。それは彼が優秀な俳優で、彼の演技を紹介して全世界の観客に楽しんでもらいたいと私が望んだからだ。ただそれだけなのだ。

 「陣を敷く前に将軍を換えることは、兵家の忌むところ」であります。テレンス・チャンとジョン・ウーは、ユンファ側の強情さに、ひどく落胆したといいます。
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「赤壁」ユンファ降板騒動に「?」

 信じられない……(T_T)
 信じたくない……(T_T)(ToT)

 トニーが諸葛亮孔明役を降りた時も、同じように呻いたものですが、今回はもっとショックです…。
 クランクインの儀式を終え、いよいよ撮影に入ったばかりの大作映画「赤壁」で、主役の周瑜を演じるはずのチョウ・ユンファ周潤發の降板が決まった、というのですが……。

 とりあえず、公式表明と代役発表は、数日後に製作者側が設定するという「大型新聞説明会」を待つしかありません。

 トニーの降板時と同じく、中国のネットニュースとユンファ側の言い分(情報源は新浪娯楽)は、真っ向から対立しています。
 ネットニュース(製作スタッフ側)では、ハリウッドの製作スタイルにすっかり慣れ切ったユンファ側が、100近く(73という説も)もの要求を提出し、プロデューサーのテレンス・チャン張家振とジョン・ウー呉宇森監督が、到底呑めない、業界の行規に反している、と苦渋の決断を下したといいます。
 その100近くの要求が待遇についてなのか、ギャラやスケジュールについてなのかは不明です。一説によると「満城蓋帯黄金甲」の3倍ものギャラ額(約500万米国ドル=5.94億円!)を、しかも1回払いでとの要求も含まれているというのですが。そして「金城武の役回りに嫉妬」し、作品に対して多くの自分なりの考え方を述べ、脚本を書き換えろとも要求してきた、なんて…。

 もちろん、この作品の契約及び各種保険を担当する米国保険会社はその要求を徹底的に否決し、到底そんな相手とは契約できないからと、ユンファの降板を要求してきたと…。

 信じられない……(T_T)
 信じたくない……(T_T)(ToT)

 「リプレイスメント・キラー」(97)「アンナと王様」(99)の頃は、他のハリウッドスターと異なり、出番が済んでも自分のトレーラーに引きこもるんじゃなくて、出番がなくても撮影を見守り、機材を運んで手伝おうとし、スタッフ皆に分け隔てなく手料理を振る舞ったりしたユンファ兄貴が?

 そしてユンファ側の言い分は「僕はもう金曜の夜には弁護士を通じて正式に降板を申し入れた。降板の理由は、製作側があまりにシナリオをくれるのが遅く、またはっきりとした週間撮影スケジュール表をくれないことだ。このような大作に出演し、また北京語を話す必要があるので、僕は充分に時間をとって準備できるようにしていた。しかし1週間前になってやっとシナリオを渡されても、自分の役柄を巧く演じられるとは信じられない。だから降板するんだ」
 と、何だかトニーがコメントしたのとかなり似たことになっているような…。

 ギャラについては
 「投資側が最初から金額をはっきりと提示していた。後になって彼らが(その金額を)支払えないと言い出して、僕らも要求額を減らした。それから彼らは1作を2部作に変えると連絡してきて、僕も(了承して)ギャラの追加要求はしないことにした。最近、彼らはまたギャラを分割払いにしてくれと言ってきたので、僕はそれも承諾したよ。だから、僕にも彼らがなぜこんなふうに僕を非難するのかわからないんだ」
 「米国の保険会社が僕との契約に同意しないと言うけど、僕は『黄石的孩子』と『黄金甲』を撮影した時もその会社と契約を結んだんだぜ? もしも僕との契約に問題があるなら、前の2作のときはどうして契約できたんだい? だから僕はその言い方には同意しない。僕の契約は確かにハリウッドで西洋の作品を撮影するときと同じ形式で、大量の中国側の資金に関係するかもしれない。(中国の)彼らはまだハリウッドスタイルの契約方法に慣れていないから、『黄金甲』から『赤壁』に至るまで数々の問題が生じているんだ。つまりは、僕はこの件がテレンス・チャンとジョン・ウーとの長年の友情を傷つけることがないよう希望している」
 とのこと。

 しかしチョウ・ユンファのコメントは楽観的すぎるのではないかと、台北の聯合晩報の記事を読んでいると思うわけです。何しろ、出資者の一つ、北京の中影集團とは半官半民の企業。その中影集團が全面的にジョン・ウーを支持しており、配役変更は正しい決定だと強調しているのです。さらに、チョウ・ユンファは職業倫理に反しており、この情況ではユンファが今後中国映画で発展することは到底たやすいことではなく、また10数年マネージャー役を務めてきたテレンス・チャンが再びユンファのために、ハリウッドのよい作品の出演契約を結ぶことはありえない、つまり東西で封殺されて絶体絶命になるのではないか、ユンファは自分でこのような未曾有の事業の危機を招いたのだと糾弾しているのです。

 チョウ・ユンファが「満城盡帶黄金甲」に出演した後、中国側プロデューサーのチャン・ウェイピン張偉平が撮影期間中のユンファ夫妻の態度を強くなじり、あまりの剣幕にチャン・イーモウ張藝謀が二度とユンファを起用しないと表明したことがあったそうです。当時の張偉平の剣幕に、中国メディアも(いつもフランクな態度のユンファ兄貴が、そんな振る舞いを本当にするのか?)と半信半疑だったそう。さらに、張偉平はしょせんは民間企業のトップ。結局はうやむやになったのですが、今回は異なります。

 チョウ・ユンファ周潤發とジョン・ウー呉宇森、そしてテレンス・チャン張家振の特別な関係は、日本人でさえ知っているところ。もしも「男たちの挽歌」シリーズで"マーク"役をユンファが演じなかったら、後にユンファはハリウッド進出を可能にすることはできなかったでしょう。もしもハリウッドにも広く人脈のあるテレンス・チャンがユンファに名だたるハリウッドの映画会社を紹介し、タランティーノなど多くの映画人に紹介しなかったら「アンナと王様」「パイレーツ・オブ・カリビアン3」のような人気ヒット作に出演することはできず、二丁拳銃でドンパチするだけが見どころのB級アクションに数本出てキャリアおしまい、だったかもしれないと聯合晩報は見るのです。そして、まさにこの関係があってこそ、ジョン・ウーとテレンス・チャンが「赤壁」撮影を準備し始めた時に、真っ先に指名したのが運命共同体として長年一緒にやってきたユンファなわけで。

 もちろん、広東人で香港生まれの香港育ちであるユンファが、三国志のあまりにもよく知られた"美周郎"こと周瑜を演じるには、ハードルは高いです。一つには年齢の問題があります。ユンファはすでに50歳を過ぎていて、"赤壁の戦い"当時の周瑜とは年齢が離れすぎている、とネット上でも三国志ファンがカンカンガクガクやっているのは確かです。特に、宿命のライバル?諸葛亮孔明がまだ年齢が近いトニーではなく、より若い金城武になってからは、年齢がつり合わないとかなりバッシングされていたのですが…(特殊メイクと、CGでシワをしこしこ塗り消して、何とかできるんではー?とnancixは楽観視していたのに…)。
 それに最近のユンファには代表作と言えるものがなく(と聯合晩報に書いてある)、脇役でなければ悪役であり、しかしジョン・ウーとテレンス・チャンが絶対にユンファを起用するのだと言い張ったおかげで主役を張れるはずだったのだ、とも。それなのにユンファは好意に応えるどころか契約ゲームに興じたのだと、記者の唐在揚はかなり激烈な批判をしています。
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2007年03月07日

「赤壁」トニー降板続報

 こういう時はいつも諸説紛々なのですが、
 やはり、トニー・レオンが北京での衣装合わせの後で改めて分厚いシナリオ完成稿を受け取って熟読してみたら、
 事前に充分役作りの準備をして飛び込んでいかないと到底出来ない難役なのに、
 「色、戒」の漢奸・易先生から解放されてすぐに諸葛亮孔明に成り切って、誰もが知っている古文的名セリフを涼しい顔で吟じるのは、自分には無理だ…と思い知らされた、ということしか、降板の理由にはならないように思えますです。
 (だったら、旧正月前後に北海道でスキー&スノーボード三昧してる場合じゃなかっただろ!と、あのお尻をペシペシ叩きたいのは山々ですが)
 今降板すれば、クランクインが近いとはいえ、後任と契約を結び直して撮影スケジュールを調整するのに充分なタイミングだと判断して、外部の諸説雑音非難を承知の上でジョン・ウー呉宇森監督に申し出て、監督の了解も得た、と。
 「いつもジョン・ウー監督と顔を合わせる時にギャラの交渉なんかしない」というのも、トニーらしいし。

 で、映画業界の実力者で、トニーとも「インファナル・アフェア」シリーズや「傷城」で何度も一緒に仕事をしているメディア・アジアエンタテインメントグループ寰亞綜藝娯楽集團有限公司代表ピーター・ラム林建岳氏は、台湾聯合報の取材に対し、当初「降板? 確定なのか?」と聞き返し「きっとアン・リー李安の映画撮影で疲れすぎたんだよ」と話したそうです。
 トニーはピーター・ラム氏に対し「従来、『色、戒』ほどくたびれた撮影はない」と洩らしたそうで、心身共に疲労したようだったと。
 ……うーん、やはりトシなんですかね…? たはは…。
 「色、戒」では、クランクインの2ヶ月前から個人教授で1940年代的な北京語の特訓を開始し、時代背景などを知ることのできる書物を読破して準備し、撮影に臨んだものの、完璧主義者のトニー本人としては2ヶ月程度では付け焼き刃だったと感じ、プレッシャーが大きかったと。
 「アン・リーの映画に出演できたことは、トニーにとって非常に価値があり得難い体験だっただろうが、彼は非常に仕事に没頭するタイプなので、とても辛かったと思う。少々の休みだけでまたすぐに新しい作品に取り掛かる(と上手くいかないのではないかと)心配したんだろう」とも、ピーター・ラム氏は代弁してくれたそうです。また、トニーとカリーナはうまくいっていて、問題などないだろうとも。

 そして新浪娯楽がトニー・レオンの所属プロダクションの澤東公司に独占取材したところ、
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2007年03月06日

トニー・レオンと張震、揃って「赤壁」降板か

 昨夜は広東語聞き取りレッスンから帰ってバタンキューだったため、今日はもう激震の1日でしたよ。
 いろいろサイトを見てまわりましたが、やはりジョン・ウー呉宇森監督作「赤壁」からのトニー・レオン梁朝偉の降板及び金城武に交替という話が出ていることは、確かなようです…。

 それだけでなく、キャスティング担当でもあるプロデューサーのテレンス・チャン張家振によると、トニーと同じプロダクション、ジェット・トーン澤東製作有限公司(実際にはProject Houseという名で独立させたタレント・マネージメント部門)に所属しているチャン・チェン張震も、トニーと同じくスケジュールが合わなくなったと降板を表明。孫権を演じるのは中国のベテラン俳優ヨウ・ヨン尤勇になったとのこと。ジョニー・トー杜[王其]峰監督作「ブレイキング・ニュース/大事件」(04)では、大陸から香港に、金で請け負った殺人を遂行しようと潜入中の殺し屋チュン役でしたね。
 しかし一旦、尤勇は劉備役として発表されていたのでは…?

 そして、待てまて!
 まだジェット・トーン側の正式声明は、出されていないんですと。ネット上の記事の「ジェット・トーンによると」の一節は、ニセモノなんだそうです。

 北京で衣裳合わせまで済ませたはずのトニー降板の理由については、まさに諸説紛々ですが、
・「赤壁」を上下2作に分割することにより、ジェット・トーンが「それなら2作分としてギャラを倍にしてほしい」と交渉したが、チョウ・ユンファ周潤發にすでに多額のギャラを支払う契約をした後なので、要求が呑めなかったという説
・香港人のトニーがこないだまで奮闘していた北京語映画「色、戒」で北京語講師を付けるほど1940年代の北京語セリフに手こずり疲労困憊したのに、諸葛亮孔明役ともなると大量の古語セリフの上に、すらすらと古文(日本で言う漢詩?)まで吟じなければならないので、到底出来ないと辞退した、という言語の壁&連続登板疲労説
・トニー本人は受け取った「赤壁」シナリオの内容は気に入ったものの、やたら分厚いので驚いて問い質したところ、作品を2分割すること、当初の予定よりも撮影に時間がかかり過ぎることを初めて知り、別作品の出演予定があるため、やむなく降板を決意した
・ゴシップ大好き蘋果日報単独説ですが、カリーナ・ラウ劉嘉玲と台湾の富豪で映画投資家の郭台銘氏とのゴシップにより、彼女との関係修復を望むトニーは長期間香港を留守にして撮影することを渋った…。
 などなどが挙げられています。
 ジョン・ウーもトニーとは個人的に親しい仲なので、降板の事情をよく理解して了承していると…。

 しかし、ギャラに関しては多少の「拘束期間を延長するなら、当初の契約条件とは話が違う」と事務方同士でのやりとりはあったでしょうが、ハリウッドマネージメント計算になるチョウ・ユンファ兄貴に迫るほどのギャラ要求を映画製作に詳しい(というかオールスター映画「2046」でさんざん苦労した)ジェット・トーンがしたとは到底考えられず、
 言語に関してはチョウ・ユンファ兄貴や他の香港スターだって同じ苦労を強いられるわけだし、
 カリーナだって女実業家としてもずっとやってきて、少々セクハラオヤジ実力者が膝の上に手を置いたって、相手を怒らせない程度にいなして今後の映画投資に繋げるだけの才覚と機転は持ち合わせているし、トニーがそんな程度でいちいち怒ってたら旧正月を挟んで長期間、日本でカリーナと一緒に滞在できないだろうし、

 やはりクランクインも延び延びになっているこの「赤壁」に出演していたら、次の予定に支障をきたすから…というスケジュール的なことが、最大の理由だと思われます。

 とはいえ、これだけオールスター総出演映画なんだったら、まるまる半年の撮影期間中、ずっと孔明が出ずっぱりってワケじゃなかろうに…。固め撮りしたら、数ヶ月の我慢じゃないのぉ?
 じゃあトニーの次の予定って何なのさ? 噂にも出てないけど?と首をひねっているわけなのですが、
 心配なのは、ハリウッドでご機嫌で「MY BLUEBERRY NIGHTS」を撮影していた(すでに後期工作中?)はずの王家衛監督が、「あのさ、思いついたんだけどさ、どうせ次作の二コール・キッドマンもまだカラダ空かないしさ、ゲリラ的に一気に香港で1本新作撮りたくなっちゃったからさ、トニーもチャン・チェンもおまえら○月からスケジュール空けとけよ! ギャラ? んなもんはジャッキー(ジャッキー・パン彭綺華、トニーらのマネージメントで采配をふるう女史)に聞いて!」と、例の調子で連絡してきたんじゃないかという……。

 確か、王家衛も第60回を迎えるカンヌ映画祭に、チャン・イーモウ張藝謀や北野武ら35人の映画監督の一人として、3分間の短編映像を出品予定ですよね? それは5月20日には映画祭会場で上映しなきゃいけないからトニー&チャン・チェンを狩り出すことはないかもだけど、それの撮影中に(これを土台に、もっとあーーんなことやこーーんなことを足して、トニーに…させて…チャン・チェンに…やらせて…)と妄想発想が広がったとか…?

 (小声で)いやあの、思いつきに付き合わせるのはもう勘弁してください…王家衛……。
 ロケハンとポスター撮影だけしておじゃんになった「北京之夏」のほろ苦い思い出が……。
 えっ「今回はオレ関係ない」? ホントにィ?

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2007年02月12日

「赤壁」アジア版は2部作になるのか

 まだまだ情報が錯綜し続ける模様のジョン・ウー呉宇森作品「赤壁」。
 英文雑誌Variety誌ウェブ版と台湾聯合新聞網に、続報がありました。
 「赤壁」の資金は、以前に発表された"最も高額なアジア映画"としての5000万米国ドル(約60億円)から、さらに7500万米国ドル(約90億円)に増資されたとのこと。
 超拡大公開映画(失笑)「蒼き狼〜地果て海尽きるまで〜」で、総製作費30億円が売り物ですんでね…どんだけ金を湯水のように使う予定だか…。
 すでに中国、香港、台湾及び韓国、日本で版権が売約済みなのに加えて、18日まで開催中の第57回ベルリン国際映画祭のフィルムマーケットに出され、欧米10数カ国のバイヤーと版権お買い上げの協議がなされ契約が交わされたということです。
 2月10日には、中国のフー・ジュン胡軍も趙雲(趙子龍)役で出演が確定したそう。あああ、コリン・チョウは…?
 韓国