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2007年12月11日

日本のDVDジャケットは、偽装是正?

 「傷だらけの男たち/傷城」日本版DVDは、2008年2月22日のゾロ目の日に発売予定なのですが、
 こちらでDVDジャケットらしき画像が見られますね。

 えーと…キャッチコピーが「愛の為に傷つく刑事」「復讐に生きた刑事」じゃ、ネタばれもいいところなんですが……(^_^;)
 えーい、阿頭だって、愛の為に葛藤してボロボロに傷ついたんだい!
 え? 自業自得? そうもいえなくもないけどさ。

 ていうか、金城クンは「元刑事の探偵」じゃないのか。

 しかしまあ、香港版のキャッチコピーも「三十年的驚心[イ布]局 知心對手 終極對決」で、
 30年来、じゃないし、心の友の究極の対決は銃や格闘によってではなく、心理的な対決に過ぎないし…。

 それはともかく、日本版と香港版の決定的な違いに、あっと驚き微苦笑!ですよ。

 こちらが、香港版DVDジャケット。この図柄で、あれこれ関連アイテムが作られました。

香港版DVDジャケット

 どうですか、違いがわかりましたか?


 そうなんですよね。
 香港版はご両人の頭の高さがほぼ一緒、というか俳優として先輩であるトニーに敬意を表するためか、幾分高くなっています。
 ところが、日本版ではリアルなご両人の身長差を考えてか、トニーさんが明らかに低い……。
 トニーの方が手前にいるから、遠近法のマジックだとはいっても、香港版だってトニーさんが手前にいますんですよ。

 なんで、あえて身長差がわかるように、同じ素材からわざわざトリミングを変えたんだろーな…?
 日本では「身長偽装だ!」と指摘されるのが怖いから、是正した…?(爆)

 ちなみに、リアルなご両人が寄り添う並ぶと、こうです。
金城クンとトニーの身長差は…
 金城クンがいっそうたくましく凛々しく、トニーさんがいっそう可愛く可憐に見えるから、これはこれでよいのだ!(断言)。
 あっ、黄色い線は、メル友とふざけて、二人の股下差を計ってたなごりです。気にしない気にしない。

 いーじゃねえかよーー、男が華奢で可憐で何が悪いーーー。
 トニー・レオンが、立派な南方中国人の体格の特徴を備えているだけじゃないかー。

 ま、友軍とはいえ心のライバルな周瑜と孔明が寄り添うと、そして周瑜が屈強な親衛隊に取り巻かれ守られるのがお似合いなほど可愛かったりすると、それはそれで問題ありそうだけど。(腐女子の心のつぶやき)

 蛇足:こちらのキャスト&スタッフ、シュー・ジンレイとスー・チーちゃんの画像が逆になっております…_| ̄|○
 誰か気がついたら、担当WEBデザイナーに忠告してあげて……。
 ウザいオバサンと煙たがられたくはないけど、気づいてしまったらもー、ハラハラドキドキ……。
posted by nancix at 23:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 「傷城」特集

2007年12月08日

大阪で「映画で学ぶ広東語 傷だらけの男たち」講座

 トニーファンは「ラスト、コーション」、
 金城クンファンは「SweetRain 死神の精度」情報集めに気もそぞろかもしれませんが、
 「傷だらけの男たち/傷城」も忘れちゃいやよ、いやなのよ。
 来年2月22日に日本版DVDも発売される見通しですが、今回は大阪地域限定のお話。(関西以外の方、すまないねえ…)
 
 実は来年1月から、大阪・中之島の朝日カルチャーセンター大阪教室で「映画で学ぶ広東語 傷だらけの男たち」が開講になるんである。

 「映画の中で使われている広東語の聞き取りや使えるフレーズを、運命に翻弄される主人公をテーマにした魅力的なストーリーから学ぶ」というもので、この講座を担当される香港出身のチャン・ウィンホン陳永紅(「インファナルアフェア」のチャン・ウィンヤン陳永仁ではない)講師は、以前もレスリーの映画作品や「インファナルアフェア」などを用いて「映画で学ぶ広東語」講座を開いておられたような。

 第1、第3木曜午後6時半〜8時、つまり1月31日から3月8日までの、全4回。受講料は11,340円(初受講の方は、朝日カルチャーセンター入会金5,250円も必要)。そんじょそこらの中国語教室が、月4回で2万円前後の月謝を取ることを考えれば、そして数字の数え方や「私は28番のミニバスで学校へ行きます」的な普段使いの会話しか教えてもらえないことを考えれば、好きな映画にターゲットを絞って教えてもらえ、リーズナブルなように思うのだがどうだろうか。

 が、しかーーし。

 11月22日からこの講座の予約受付が始まっているというのに、PR不足なのか、12月6日の段階でまだ1人しか受講者がいない、そうなんである。

 嗚呼、やはりまだまだ、香港映画は東京近辺でしか、興行も関連ビジネスも成り立たないのか…?
 今後、トニー・レオン出演作からは広東語作品がどんどん減っていきそうな予感がするのに…貴重なチャンスなのに…。
 ジョニー・トーらの黒社会映画だと、不用意に口にしたら周囲の香港人がざざっと飛び退いてしまいそうな粗口ばかりを覚えてしまう危険性があるけど、一応中流の人々が登場する「傷城」なら、まあ大人の女性が口にしても間違いなさそうなのに…。
酒は飲みにくいからいい
 こーんな「酒の醍醐味は、まさにそれが飲みにくいところにあるんだ」と逆説を述べるインテリ阿頭と、
どこのバカがそんなことを
 「どこのバカがそんなこと言ったんだ?」の阿邦との絶妙なカップル相棒ぶりが、より一層理解できるかもしれないのに…。
 毎回配布されるであろうプリントは、貴重な資料になるであろうのに…。

 受講者が最低5人はいないと、講座自体が成り立たないかも…?
 ぽしゃったりしたら、関西トニーファンの面目が〜〜!(見栄張るよーなことではないが)

 というわけで、大阪まで木曜夜に通えるトニーファン、金城クンファンは、来年1月末に中之島(最寄り駅は大阪市営地下鉄肥後橋駅かJR東西線北新地駅)に、集まれーーー!
 奈良、和歌山、滋賀、いやいや四国・中国地方の方々だって、香港に行くよりは、近いちかい!

 詳しくはhttp://www.asahi-culture.co.jp/cgi-bin/lecturetable.cgi?mode=info&id=177

 をご覧あれ。上記のWebページから、受講のネット申し込みもできまする。
posted by nancix at 01:17 | Comment(4) | TrackBack(0) | 「傷城」特集

2007年08月03日

最終上映に、間に合えば。

 とうとうこの日が来てしまいましたよ。

 大阪・梅田「傷だらけの男たち/傷城」最終上映日。
OS劇場前で

 早出だったので30分早く帰れるはずが、夕方突然忙しくなって、死に物狂いで本日の業務を終了させて最寄り駅前のベーカリーに立ち寄り、硬めのパン1個を買ってOS劇場/OS名画座に向かう。
 最終上映は午後6時25分から。座席指定券をもらい、コンビニでまた酒GET。昨夜も女子飲みで、終電ギリギリまで結構飲んだので、今日は白角水割ペットボトルだと沈没間違いない。サンミゲルビールライトを飲みたいところだけど、スーパードライスリムボトル缶で我慢する。

 おっと、さすがにOS劇場から客席130席ちょっとのOS名画座に、劇場が変わっています。それでも入りは半分以下、30人台ってところか。
 いかにも金城クン目当ての女性グループに加え、男性お一人様も結構いる。大学生や、会社帰りのビジネスマン、白髪の熟年男性も。スリムな眼鏡男性ビジネスマンに、一瞬(阿頭?)と錯覚する自分が物欲しげで、ヤダッ。

 思えば、この映画一本で、様々に楽しませてもらいましたよ。

 撮影情報をネットで追っかけつつ日々胸をときめかせ、
 今年1月には香港で鑑賞+ロケ地巡りを楽しみ、
 香港特別版DVDで、夢のような製作日誌(AV Blog)の付録で、撮影中のトニーの素顔を満喫でき、ますますトニーを好きになり、
 日本公開までにあれこれワクワクドキドキハラハラし、
 この映画で金城武クンがトニーと共演していなかったらすっ飛んで行かなかった「死神の精度」in神戸ロケで改めて映画撮影の大変さの一端を知ることができ、初めて生金城クンを目撃し、何より気のいい金城ファンの皆様と知り合え、
 ジャパンプレミアと、「赤壁」参加で半ばあきらめていたトニー・レオン緊急来日舞台挨拶で二度も東京に行け(トニー本当にありがとう)、
 広東語の勉強も少しはでき、ブログを通じて皆で情報交換できて、この映画を堪能でき…。

 うん、一回試写だけ見て星付けなきゃいけないプロ映画批評家よりも、1酔いどれ女ファンは、遥かに面白い体験ができましたさ。

 今夜だけは、ゆっくりとエンディングテーマの最後まで見て、心の中で拍手しながら、帰りました。

 ……あー、ちょっと寄り道したっけ。
 何だかさびれかけてるナムコ「浪花餃子スタジアム」で、奈良の「天上天」冷やしワンタン餃子とミニセイロ入りのフカヒレ餃子食って、また生ビール飲んで帰りました。OS劇場/OS名画座のある「シネマ横丁」からこんなに近いとは、知らなかったよ。

 しかし、映画鑑賞が続くと外食が続いて、体重とお財布の中身には悪影響…(-_-;)

 で、2006年の時間経過ですが。
 一応、日本独自のノヴェライズは、読まずに見ていきます。
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posted by nancix at 23:55 | Comment(2) | TrackBack(0) | 「傷城」特集

2007年08月01日

それでも残る、これだけの謎

 2枚がポストカード目当てに劇場で買った全国共通前売券、10枚がチケットショップで1枚1000円で誰かが発券したファミマの前売券。
 「傷だらけの男たち/傷城」の前売券も、あと2枚に減った。日比谷みゆき座でトニーの緊急来日舞台挨拶に加えて映画を見たときは、関東の友人にチケットを買ってもらっておいたので、前売券が使えなかったのだ。

 ええと、結局14回見るわけ? 自分。
 香港でも2回は見たし…。

 香港での第一印象は、こちら
 二回目鑑賞完了後の感傷は、こちら
 ちなみに、電話会社のサーバーらしき機械にノートパソコンを直繋ぎしデータを不法ダウンロードして、スポーツパブ「世界杯」のカウンターで封筒パンパン、阿邦に渡して報酬をもらっていた「線人」こと情報屋は、やはり撮影カメラマンのライ・イウファイ黎耀輝ではなく、脚本家のロー・イウファイ羅耀輝サンの方でしたね。谷徳昭と組んで「ゴージャス/玻璃樽」を書き、ジェームス・ユン阮世生とジェシカ・フォン方晴と一緒に共同脚本で「神經侠侶」「我要成名」を書いた若手。せっかく阿邦に強いられてビールジョッキで乾杯したのに「行け! ビールは外買(おいまい=テイクアウト)しろ!」と追っ払われてまごついていた、あの人のよさそうな=要領の悪そうな兄ちゃんです。
 ……生ビールはいくらなんでもテイクアウトできないって、阿邦。ここは突っ込みながら笑うべきところ。

 今日も大阪梅田で鑑賞。
OS劇場前で

 この映画館=OS劇場&OS名画座は9月21日にいったん閉めて、「TOHOシネマズ梅田アネックス」として10月1日からグランドオープンするらしい。
 はるか昔は名画座の方で、見たくてみたくて待ちわびていた「グラン・ブルー」も見たっけ。
 ここで「上海の伯爵夫人」も見たし、てっきり「ラスト、コーション/色、戒」もここで見るものとばかり思ってきたけど、どうなるのかなあ。映画業界、本当に再編や経営母体変更が多くてまさしく"ウォータービジネス"です。働く人も浮き草稼業だよなあ。

 さて、こんなに見ているのに、やっぱり今回も冒頭、パブでの阿頭の指輪の有無を確認するのを忘れて、阿頭の挙動に会話に引き込まれてしまう。
 一応DVDでは、指輪をしているのを確認したんだけど。
3年前の阿頭の指輪

 3年前だし……阿頭の計画は2002年にすでに開始されてるんだし…きっと電光石火の素早さでソッチャン周淑珍のハートを射止めて、婚約してたんだきっと。シンプルなプラチナのあれは、婚約指輪だきっとそうだそうに違いないアハハハ…捜査に取りかかると急いで外してしまいこんだんだ…と勝手に納得。

 それと、阿頭が阿邦に依頼して入手してもらい、妻にプレゼントしたクラシックなカメラ。「TO My Dearest wife」なんて恥ずかしくなるくらいラブラブの英語メッセージは多分、トニー本人の字だよね。でも、機種は…?
ポラロイド社カメラ

 反転してみると、こうなる。
カメラ反転
 ポラロイド社というロゴはかろうじて読めたんだけど、どんな形式のどんな機種だか、全然ワカリマセン。プロ用なのか…?
 ポラロイド社って、ポラロイドカメラ以外も作ってたのかよー!
 グラフレックスとかローライフレックスとかライカとかしかわからないよー!
 LOMOやHOLGAだったら、現代ブロガーにも人気だけどさ…。
 ポラロイド社なら「SX-70」だろーがよー!
 キャノンやペンタックスやミノルタなら、メーカーに問い合わせメールだってできるのに…。

 それと、今回はスー・チーの歌うような調子の「朋友〜」の台詞がしみじみと心に残った。
 スー・チーってどうも同性に受けが悪い様子だけど、nancixはいずみさの国際映画祭で生スー・チーを見たせいもあってか、彼女を長く支援している某S氏の熱い語りを聞いていたせいもあってか、結構彼女はいいと思ってる。
 多分、この「傷だらけの男たち」の第一稿だか、トニーがフェリックス・チョンやアラン・マックにローレンス・ブロックの酔いどれ探偵マット・スカダーシリーズについて熱く語ってた頃の設定では、フォン細鳳はもっと翳りのある女性で、阿邦の心から去らないレイチェルの影に呆れたり悲しくなったり苦しんだりで、もっともっと二人の仲はアンニュイな膠着状態、袋小路に陥っているという設定だったんじゃないかと思ってる。マット・スカダーの恋人で元高級娼婦(街娼ではなく、自分の住む豪華マンションに固定客を迎え入れるタイプ)エレインをイメージして。

 それが、酔いどれ探偵役を金城クンが演じ、彼を愛する女性をスー・チーが演じることになって、かなり設定が改変され、大人のアンニュイな男女ではなく、もっと生き生きとした、香港の若者に受け入れられるような「可愛い」関係になったのではないか。

 スー・チーの、天真爛漫な中に寂しさを垣間見せる演技、見る人がみなければ「またかのブリっ子演技」にしか見えないかもしれないけど…。
 阿頭が妻を阿邦に初めて引き合わせ、フォンがサンミゲルビール・ガールとして初登場するシーン。実は、彼女はこんな台詞を吐いているのだ。

人生には真の朋友が

 「人生有個真正朋友呀!(人生には真の友ってものがいるものじゃないの!)」…真の友ならgive&takeで助け合うものでしょ? なのにあんたはこのサンミゲルビールキャンペーンガールの格好のワタシに、ビールじゃなくてウイスキーのロックばっかり注文するのね!友達にしたってあんまりにも無神経で役立たずだわ!とばかりに阿邦をなじるわけなんだけど、
 パッパラパーでちょっと見目良いとか金持ちの男とすぐに寝て、享楽的に生きてるだけのオンナノコだったら、こんな小難しい台詞を吐くだろうか。と思ったら、この台詞は他でもない、フィリピン原産のサンミゲルビールの、香港で育った人なら誰でも知ってる有名宣伝コピー「人生有個真正朋友、的確好極!」(人生に真の親友がいれば、確かに素晴らしいことだ!)のもじりらしい! メディア・アジアの公式サイトのニュースコーナー2006年11月26日分に紹介してあった。

 小難しくはないのね…でもさっとコピー文をもじれるんだから、機転が利くオンナノコではあるわよね…。

 少なくともnancixは、あの時点ではまだ、3日前に店で沈没した阿邦がフォンの家に連れて帰られても、泥酔してしまい男性機能が役に立たなくて(こらこら)、ただ寝かせてもらってただけなんじゃないかなあ、と類推してるんだけど。

 バーで初めて会話した時に阿邦に「人生には真の朋友ってのがいるものじゃないか。ていうか、あんたと俺って、真の朋友になれるかな? なれそうじゃないか?」みたいな口説き方されて(何じゃそりゃ、俺のセフレにならないかってことかい。ワケわかんないこの飲んだくれって)と思いつつも、
 定期券入れ…じゃなくて八達通オクトパスカード入れから出された若い女の写真にちょっとジェラシー感じつつも、
 阿邦のきらめく切れ長の瞳、笑顔に惹かれるものがあって、電話番号交換して、また逢えるかなと胸ときめいて、
 だけど先輩らしきカップルと再度来店した彼は、フォンを覚えていないかのように振る舞い、あげくに偉そうに「何だその接客態度は」と言い出す…。

 そりゃキレますよねえ、普通。
 絶対、こんな飲んだくれの甲斐性無しなんて無視無視!ってなっちゃうはず。

 そうならないところが、彼女の包容力であり若さゆえのひたむきさであり、人恋しさであり。

 阿邦に"宿泊代"を出されて「次は値上げするわよ」とイヤミを言っても「朋友之間清楚點好=友人の間では(金銭のことは)はっきりさせておく方がいいよな」とかするりとかわされて、ドライな関係にしかなれないのかと寂しさを漂わせつつも(まあ、どうせ私たちはただのセフレだし)と自分に言い聞かせるような調子で呟くあの「係ォー朋友(そうよね、トモダチ)、行拉ー朋友(行こうか、トモダチ)…」の歌うような台詞、何だか忘れられないと思う。

 で、あそことかでキィィッとなって「ワタシはアンタの何なのよ! ワタシをないがしろにするのもいい加減にしてよ!」と口汚く罵り泣き喚くのが昔の香港映画の"警官の妻または彼女"。そうしないのは、あるいはフォンはやっぱり、プライド高いくせに実は甘えんぼな香港ジモティ女性ではなく、台湾もしくは大陸から香港に移住して、素敵なカレシとの出会いも夢見ながら、それまでできるだけ独力で生き抜こうとしている女性という設定なのかなあ、と勝手に妄想もしてみる。

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2007年07月27日

"聞きまつがい"から広がった輪。

 7月23日の記事「セリフの反復と対照」で疑問を呈したら、皆様いろんなコメントでご教授いただきありがとうございました!(*^^*)

 結局広東語がまだらにしか聞こえないnancixの"聞きまつがい"だった、日本語字幕で大体は合っていたと判明。十二分に納得いきました\(^o^)/。

もしもおまえなら

 「如果イ尓係イ巨ロ既話、會ロ甘做?」
 「もしもお前が彼のようだったら、同じようにするか?」

俺なら何もしない

 「如果我同イ巨一様、セ都没有(モウは本当は没有じゃなく、有の中の2本線無しの1文字)晒」
 「もしも俺が彼と同じように、何にもなくなったら」

やればできるでもしない

 「我都會ロ甘做、没有ロ羊ロ野[車兪]呀」 
 「俺にもそうできただろう。これ以上何も負けることはない=何も失うものがないんだから」

 広東語で「[車兪](シュー)」は負ける、日本語エンコードでは文字が出ないけど「イェン」が勝つの意味だそうです。
 そういえば「男たちの挽歌/英雄本色」で、ユンファ兄貴扮するマーク哥が寺院で「神を信じるか?」とティロンに聞かれて「信じるさ、俺自身が神だ」と不敵に答えた後、いきなり「出たとこ勝負さ」と呟いて意味ありげにストップモーションになるのが意味不明で長いこと悩んでいたんだが、
 芳賀書店の「デラックスカラーアルバム 周潤發」(絶版)で長屋[木安][女尼]さんが、マーク哥は「賭博都有「[車兪]イェン……」(賭博にだって、勝ち負けはあるんだ)と呟いているのだと書かれておられて、何だそういう意味なら筋が通るわ、神にも仏にもすがらず、己を信じて一かバチか強敵に立ち向かい派手に大博打を打ってやるぜ!という決意表明だったのかと感心し、広東語を習いたい!と強く思ったのでしたっけ。

阿頭の複雑な表情
 さて、きっぱりと阿邦に言い切られて、考え込む阿頭の心中は…?

 うん、確かにぐうさんの解釈通り、それまで妻の疑惑を晴らすために推理力に長けた後輩を利用して自分のアリバイを晴らし、マカオ出身の強盗殺人犯の"真の動機"を見つけ出させて妻も後輩も納得させようとしてきた阿頭だけど。
 単に彼を利用するだけではなく、真の理解者を得たような、ホッとする思いにかられたのか…? 共感されて却って(自分が喪うものは、本当にないのか…?)と不安がよぎって考え込んだのか…?

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2007年07月23日

セリフの反復と対照 

 香港で見た時から「傷だらけの男たち/傷城」は、実にセリフの反復と対照が利いてるなあ、とその妙に感心していた。
 中文字幕を読むのが精一杯で、広東語口語台詞を全て聞き取るにはまだまだなんだけど。

 たとえば、あまりに有名な台詞。
酒は飲みにくいからいい
 3年前の阿頭が、飲めない阿邦がウイスキーのロックをすすって喉にカーッときて顔をしかめると、こう言う。「酒を飲む良さは、それが飲みにくいところにこそあるんだ」。
 阿邦は素直に受け止める。

 そして3年後。阿頭の妻となったスクツァン(やっぱりスーザンにしてほしかったよ…)は、バルコニーで、阿邦に言う。
飲みにくいから酒はいい
 「ねえ、酒を飲むことのよさって何か知ってる? それが飲みにくいところにこそあるのよ!」
 聞き覚えのある台詞に、しかしやさぐれた阿邦は広東語だと、こう言い返す。
 「邊個ソーイ老講ロ架?(どこのバカがそう言ったんだ?)」

 ……バカとはもちろん、阿頭のことだと解っていて、だ。
 一人の男と出会い、彼を理解し、共感し愛した、はずの二人だからこその、親密なひととき。

 そうそう、阿邦とフォン細鳳の間の微妙な駆け引きも見ものだ。
客の悪ノリよ
 太平道の「世界杯(ワールドカップ)」というパブに、彼女に会いたくてやって来た阿邦だけど、互いにツンデレし合ってしまう。
 キティちゃんの髪飾りで前髪を上げているフォンの額が、叩かれたのか殴られたのか、いつのまにか紅く腫れている。心配した阿邦が「おい、どうしたんだそれ?」と聞くと、フォンは恨めしそうに睨み、キティちゃんの手鏡で腫れ具合を見ながら「客の悪ふざけが過ぎただけよ〜(日本語字幕では"悪ノリしただけ")」と言い返す。

 その後、例の"阿頭のストーカー"いや第3の男の追跡劇で、頭をレンガで殴られた阿邦は、店でもらったのか氷で患部を冷やしている。
 彼に気づいたフォンが近づいて来て「どうしたの、その頭?」と面白そうに(でも本心は心配で)尋ねる。

客の悪ノリだ
 阿邦は以前の彼女の口調を真似して「客の悪ふざけが過ぎただけだ〜(日本語字幕では"悪ノリしただけ")」と答えるのだ。フォンは決まり悪そうに周囲を見回し、口を閉じて去ってしまう。
 これも台詞の反復。

 こうして反復について、今日も映画館で確かめているうちに、気づいてしまった。
 パブで陳偉強がマカオでたどった生い立ちについて、阿邦の説明を受けた阿頭が、阿邦を凝視しながら尋ねる。「もしもおまえが彼なら、どうした?」
もしもおまえなら

 阿邦の答えは、日本語字幕なら「俺が彼でも、同じようにしたと思う」となってなかったっけ?
 だけど、中文字幕だとこうだ。
俺なら何もしない
 「俺が彼なら、何もしない」
やればできるでもしない
 「(家族の復讐を)やろうと思えばそれができる、(でも)俺は何もしないで負けたっていい」
 中文字幕だとこうかな。「我也會這麼做、我没甚麼可輸。」
 我没甚麼可輸って、何もしないで負けることができるってこと?

 これを聞いた阿頭の、そうかとうなずきながらも複雑な表情ってば。
阿頭の複雑な表情
 こここそ、親友にして先輩後輩にして、心の傷を抱えて生きる男同士の道が、決定的に別れてしまった分岐点ではないのか。
 なのに、日本語字幕のせいでそれが曖昧になってやしないか。
 でも広東語台詞が完全に聞き取れているわけではないので、早とちりかも。単なる疑問提起だと思ってください。

 (彼は俺とは違うんだ…彼の受けた心の傷なんか、俺のそれに比べればどうってことないようなもんだ)とどこかで阿頭は侮りながらも、なおも復縁を図る…失礼、解り合っているふりをする。
 パブで一暴れし、愛を確信してウキウキのフォンが阿頭の車から降りた後。
 阿邦は陳偉強のアジトに2人で捜査に入る前に、実は自分ひとりで下調べに行っていた、と阿頭に告げる。
 平静な声で「俺を疑っていたのか」とつぶやく、阿頭。
俺がおまえでもそうしたさ
 申し訳なさにしょげる阿邦に「いいさ、俺がおまえでも、そうしたさ」と阿頭は微笑みかけ、さらに阿邦のミニボトルウイスキーを取って呷ってみせる。(間接キッスー!)

 本当は……本当は……。
 阿頭は阿邦に「俺が陳偉強でも、そんなふうに復讐したと思う」と同意して、理解して、肯定してほしかったんじゃないのかな…。
 車を下りた阿邦を見送る、阿頭に一瞬よぎる表情は(俺の疑いはまだ晴れてない、次の手を打つか)という冷徹な計算というより、一種の寂寥感を浮かべてはいなかっただろうか。


 さらに。
 これは核心にも触れるのだけど、
 こじつけすぎるかな01
 スクツァンの父とマン文叔を襲ったと見られる二人組についての推理をスクツァンに話した阿邦は"第3の男"がエアコン取り付け用穴から密室を脱出したに違いないと話し「こじつけが過ぎるかな?」と自嘲する。
 中文字幕では「是不是很牽強?」だ。

 そしてクライマックスの"痛みの告白"シーン。
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2007年07月22日

直前君はご満悦。

 やっと週末。

 トニー・レオンの英文ファンサイトにもご報告申し上げなきゃ、ファン仁義がすたる!と思いつつなかなか進まない英作文に取り組んでいたら、地元在住の友人が助っ人を買って出てくれた。ありがたーい!(号泣)。
 そして夕方。……あれ? 久々に見る、その英文ファンサイトのフォーラムにプライベートメッセージが入ったというお知らせメール。
 ドキドキしながら夕食後に見に行った。

 ひゃーーー! 14日からぴたっと止まっていた、トニー・レオンからのメッセージが!
 きっとギリギリまで撮影進めてくたくたでネットするひまもなく倒れこんで寝ていて、前日は北京に前泊したりしているんだろうな、もう帰国してから目を通してくれればいーやとあきらめつつ
 「スタンバイOK! チケットを買えたよ! みゆき座はすでに満席! 映画館で会えるね!」だの
 「今朝、横浜も満席になったよ! 香港映画ファンも金城武ファンも来場するよ! みんなあなたのお話を楽しみにしてる!」だの
 と報告していた成果かー!
 午後6時33分。
 Really happy to meet all the japanese fans in Tokyo,
 I enjoy very much on this trip..............take care & see u next year.
 そうかそうか、ハッピーだったか。この短い骨休みをエンジョイしたか、そうかそうか。
 そりゃね、台風一過のせいかぐっと涼しかった東京で、香港スタッフと合流して広東語でいっぱい話せて、念願のお寿司をどこかで食べて、快適な一流シティホテルで熟睡でき、
 舞台に出ても旧知の仲のサミュエル・周先生にサポートしてもらえて安心で、優しいお姉さん司会者に「(お寿司)おいしかったですかぁ?」とあやされて、リアルタイムに満席の観客が自分の話にうなずいたり笑ったりしてくれ、
 中華圏娯楽記者に意地悪質問もされないで済んで(いまだに中華圏ニュースサイトで今回の来日ニュースを探し出せてない…あれだけ「わいちゃい! 偉仔!」と叫びながら彼らが撮影していた写真はどうなったんだろう)、
 enjoy very muchじゃなければ「こんの贅沢もーん!」と背負い投げと無影脚食らわすぞホントにもう、手のかかる直前君なんだから!とか強がりながらも、鼻の奥がつーーーんとしてくるのをどうしましょう。
 パソコンの前でうつむくと、この低い鼻の上にも一筋の涙がつつつと伝うのであった。

 それにしても、トニーって出るとこに出れば、ちゃんと雄弁になれる人なのよね。再認識。 
 
 以前から、映画俳優って、舞台劇俳優よりもちょっと不幸かなあ、と思わないこともなかったのだった。
 映画が仕上がり公開される頃には、俳優たちはすでに別の作品に取り掛かっている。彼らにとっては「もう終わってしまった仕事」なのだ。
 観客が見るのは、いつでも過去の俳優たちだ。自分に厳しい俳優ほど、完成フィルムを見て(ああ、あそこはタイミングが早すぎた)だの(このバージョンよりも別のバージョンの方が僕は上手くできたと思ったのに、なぜ使ってくれなかったんだろう)(この続き、なぜカットされちゃったんだろう)と後悔したりがっかりしたりするかもしれない。映画批評家や観客がどんなに絶賛しても、彼自身には納得がいかないかもしれない。喝采を受けても、どこか醒めてしまってるかもしれない。
批判を受けても、今さらフィルムに収められた演技を修正できやしない。

 舞台劇俳優なら、初日から千秋楽まで、毎日少しずつ調整することも、初日のすぐ後に出た舞台評を読んで、別の試みを取り入れることだって可能だ。観客が見るのはリアルな、いま現在の彼らだ。笑ったり、かたずを呑んだり、思わず身を引いたりの反応が、息遣いが、客席から伝わってくる。そして舞台が終われば、すぐさま喝采を受けることができる。(ブーイングも、しらけた雰囲気もすぐに伝わるから、怖いといえば怖いけど)
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2007年07月20日

トニー・レオン、再び撮影現場へ

 そして午後4時過ぎ。

 自然発生した"勝手にお見送り隊"(10人以下、5人以上)の報告によりますと、トニー・レオンは成田空港に、女性の付き人さんと、見送りの日本側スタッフ(おひげの男性)とProject House(トニーの所属事務所)スタッフの金髪香港女性と共に白ワゴン車で現れたそうです。

 サングラス無し。半袖白ポロシャツ、ジーンズ、ベージュ系バックスキンの紐靴という、実にラフないでたち。日本では誰も、彼が映画俳優だとは気づかないと思う。
 黒の大きめ(登山用?)デイバッグをしょって、他にも抱えきれないほどの大きな荷物を白段ボール箱2個を持ち(ファンからのプレゼントやカードが入ってる? 東京で買い物した分?)、顔見知りのファンの一人が英語で「向こうで待ってるね」と話しかけるとうなずきました。受付カウンターで自分で荷物をヨッコラショと抱えて、係員に出していたそう。付き人が女性だから、レディーファーストな香港人男性としては、力仕事は自分でやるのね…。
 カウンターでは荷物の重量オーバーのせいか、手続きにかなり時間がかかり、出口で待っているファンを何度も振り返り、ニッコリしてくれたとか。自分が振り返るたびにファンが狂喜して手を振るのが面白かった様子で。

 手続きが済むと、自分でひょこひょことファンの前に来て、サイン、握手などをこなし、「See You Next Year!」と告げて絶品のタレ目でやさしく微笑み、付き人と二人だけで飄々と去って行ったとのこと。
 Project House側のジャッキー・パン女史やスタッフは、白ワゴン車で去ったのか…別ターミナルからの香港行き便で帰ったのだろうか。

 17時34分。トニーは再び「周瑜」に戻り、今後ますます暑くなるであろう河北省の大地で、10kgの甲冑を身につけるべく、北京行き直行便に乗って日本を去ったのでした……。ここ数日の東京が涼しくて、よかったねえ。少しは骨休みになったかしら。

 それにしても、「来年会いましょう」って…「赤壁」プロモーションの時…?
 「色、戒」プロモだったら、11月ぐらいだよねえ…舞台挨拶の後に、司会のふくださんが、再来日は11月?と話しておられたような記憶がうっすらあるのに…。

 黙々と仕事しながらも、切ない思いに溜め息ばかりでした。

 なんでこんなに恋しいんだよーーー!
 「日本にいない」のが常態な人なのにー!

 はぁぁ…とにかく映画館で「阿頭」に会いに行こうっと。
posted by nancix at 18:00 | Comment(4) | TrackBack(1) | 「傷城」特集

スポーツ紙掲載…

 早朝の新幹線ホームで買い込めたのは、いちはやく緊急来日を伝えたスポーツ報知と日刊スポーツ。
 スポーツ報知は小さいけどカラー顔写真あり。あと日刊スポーツも小さい文字のみ記事あり。東京駅ではそれだけしか買えませんでした…。

 サンケイスポーツも写真入りだそう。いずれも東京版です。こんなに緊急で、よくぞ取材の段取りがつきました。(撮らせてくれたら、でかく載せられたのに…>まだいうか)
 ※追加。「デイリースポーツ」のサイト。カラー写真入りです!

 へっぽこ臥底は平凡な一日に復帰しま〜す。最後の舞台挨拶内容はやはり今夜アップ予定。新幹線内では、ノートパソコン出しておきながら、改札後は気絶してしまった(>_<)
 阿頭のスープも飲んでないのに〜!
posted by nancix at 09:36 | Comment(1) | TrackBack(0) | 「傷城」特集

2007年07月19日

舞台挨拶日比谷2回目

みゆき座チケット売り場
 みゆき座チケット売り場。「舞台挨拶」と書かれた間に合わせの貼り紙に「完売」「完売」とあるのを、感慨深く眺めてしまいました。
 あんなに"直前君"なのに…「満席の映画館でお迎えしたい」という願いがかなうなんて…。

 午後3時台の回の上映後、舞台挨拶が終わるといったん退場したものの、ロビーに出るとすぐに再入場でき、トイレに行くのがやっとの時間しかありませんでした。この回に駆けつけてくれるはずだった長年の友人二人と、会い損ねて申し訳ないことをしました…(でもトイレは行っておかないと…トホホ)

 さて、今回は上映前の舞台挨拶。最前列の「マスコミ席」の紙が全て取り払われ、熱心なファンで客席の前の方が埋めつくされていた。この回にマスコミが入ると聞かされていたせいか、応援用ボードや、ウチワなどを持参したファンも多く、コンサート並みの華やぎが客席に漂う。さすがに蛍光棒持参の人はいなかった。トニーファンにはこんなふうに華やぐ機会、めったにないんですぅ(泣)。
 nancixらの席は先ほどよりずっと後ろ。そこでトニッキー君は遠慮してしまいこみ、前夜眠れなかったという友人が作ったボードを持つことに。気が付くと、その列を占領した2グループが全員、ボード持ちだったり(笑)。

 マスコミはいないが、関係者はまた左脇の扉付近にたむろしていた。ジャッキー・パンさんと、その子飼いの部下らしい金髪香港女性も見えた。金髪女性がビデオカメラを回していたんだっけ。(おっもしやトニー・レオン公式ファンサイトで、ハイライト動画がアップされるかも?)と思わず期待してしまう。

 今回も司会進行役はふくだ・きょうこさん、前置きはほぼ同じ。通訳も同じサミュエル・周先生。
 「それではお迎えしたいと思います、どうか大きな拍手でお迎えくださいませ。トニー・レオンさんです!」
 さっきよりも黄色い悲鳴が炸裂する。トニーも、客席に知った顔を幾つも見つけたのか、何だかさっきよりリラックスムード。

 「まずは今日、お越しいただきましたファンの皆様に、一言メッセージをお願いします!」とふくださん。
 「大家好!」でまた始めて、言葉を切るトニー。「東京にやって来て皆さんに会えて、とてもうれしく思っています。ありがとうございます」。満場、拍手。
 「本当に、ファンの皆様は、待っておりました。今月4日に行われたジャパンプレミア、もう本当に来ていただきたかったんですけれども、次回作の撮影に入られて、お越しいただけませんでした。…しかし、トニーはやって来てくださいました!」 ふくださんの弾んだ声に、また拍手。
 「実は先日のジャパンプレミアの際には、トニーさんはビデオレターで、金城さんと監督にメッセージをいただいたんですけれども、その時のメッセージをご覧になっていない方はおられますか?」とふくださんは客席に聞く。ネットではなく携帯電話ユーザーの数人が手を挙げるが、ふくださんはおかまいなく「あ、いらっしゃらないですよね? いらっしゃったら説明しなきゃいけないんですが。そのときは『がんばってください、僕は撮影しています。でも、ぜひ、日本で、オサケと、オスシをお楽しみくださいね』、とお茶目なメッセージをくださいましたけれども」。

 SUSHI……SAKE……nancix、笑いが止まりません……。

 トニー、すかさず「実はそれは、僕の心の声です」。
 会場、爆笑。
 ふくださん、「トニーさんやってまいりましたよね、東京にね?」
 トニー、はにかみ笑いしながら「ハイ」と小さく答える。「昨夜はさっそく、オスシをいただきました」
 ふくださん、ちっちゃな子供に聞くように「おいしかったですかぁ?」
 トニー、満面の笑顔で小さく「オイシィ…!
 客席、爆笑しつつ温かい拍手。うんうん、よかったよね、苛酷な、灼熱の大地での撮影の合い間に、涼しい日本にオスシ食べに来られて〜!(感涙)

 ふくださん、さらに突っ込む。「そのときに、金城さんがおっしゃっていた一言があるんですけど。『すごく緊張して、トニーの目を見ることができなかったんだよ』と。ホントに(金城さんは)目、見なかったんですか?」ふくださん、さっきまで「トニーさん」だったのが、以後「トニー」に……。
 トニー、「確かにある日、ある場面を撮影していた時には、彼は僕の目を見ないで、すごく緊張していたようなんで、ひょっとしたら、あまりお互いによく知らないからでしょうかと。あるいは、ヘンな噂を色々聞いたからかもしれないと」。
 ト、ト、トニー、ヘンな噂って、ヘンな噂って、えっえっ自分で墓穴掘らないでよー(汗)。誰も金城クンの「阿頭…」という呼び方が甘ーーーーーい(はあと)とか、阿頭と阿邦は現役時代は、さぞかしどんな美人女刑事も割り込めないほどのお似合いコンビだっただろうとか、そんなこと言ってないからーっっ(言ってるじゃないか)
 「まあ、たとえば僕の目が放電してるとか、殺死人(眼力で殺せる)とか、あるいは人を惑わす(眼力がある)とか…そんなことは一切、ありません。今の僕を見てどう思います? 怖い?」

 客席で「[青見]仔呀ロ馬ー(れんちゃいあまー=ハンサムだわよ)」と、広東語でうっとり呟くファンもあり。

 ふくださん「でも、惑わされそうですよねー?」

 ハイ、ハイ、女でも男でも、あんなにじっじぃぃぃーーっと強く見つめたら、トニー…自分ではそんな気なくても、惑っちゃう人がいるの! ここに!
 トニー「そんなことは、ありません…考えたこともありません(自分で噴き出す)」
 金城クンを惑わそうと考えたこともない、ってことー? シュミは変えてないのねー?
>>金城クンとの話も含め続きを読む
posted by nancix at 23:56 | Comment(10) | TrackBack(0) | 「傷城」特集

舞台挨拶日比谷1回目

みゆき座正面
 日比谷シャンテ前から見た、みゆき座。
 階段を下りた突き当たりに、もう某テレビ局主導の映画看板がすでにあったんですが、トニーも目にしただろうか。かつての「2046」共演者、ご無沙汰だけど頑張ってるなと思っただろうか…?

 会場内での一般客の写真はNG、携帯電話もカメラも全てかばんにしまってほしい、でないとスタートできない、もしも撮影しているのを見つけたらその場で中止!と言われたので、トニー・レオン緊急来日舞台挨拶の画像は「ブロコリニュース」他でお楽しみください。ちぇ……フラッシュ無しでも、シャッター音無しでも、ダメ? 「トニーの綺麗なおめめ」が眩まないように、赤くならないように気をつけるのに…アイコラになんて使わないのに…(泣)
 
 マスコミがいない時のトニー、すっごくすっごく可愛い仕草をしてたのです。唇に無意識に人差し指を当てる、両手を口のそばに置く…退場寸前に、言葉無しで(映画見てね映画!)とばかりに、背にしたスクリーンを人差し指でくいくいっと指す……こ、こ、こ、こ、この仕草を記録できないなんて、なんて殺生な! 世界中のトニーファンに見せたい〜!と心の中で煩悶するばかりでした。
 
 はい、では落ち着いて、ていうかあきらめて、
 日比谷みゆき座での第1回目・トニー・レオン舞台挨拶レポートです。
 午後3時55分からの回の上映は、やたら予告編が多かった。きっとこれで時間稼ぎして、トニーの横浜からの到着が遅れても大丈夫なようにしてたんでしょうね。
 さて、実は午後6時台の回にマスコミを入れて写真撮影などがあると聞いていたのに、午後3時台の回に入場してみると、最前列の背もたれにすべて「マスコミ席」という紙が張ってありました。あれれ…。
 そして上映終了後、わらわらと取材の皆さんが入ってきました。ええっ…最前列だけでは足りない人数です。左右の通路に溢れ返り、まだ足りない始末。しかも、言葉がどうも日本語ではない…。
 女性司会の方は「ふくだ・きょうこ」さんと聞こえましたが、フリーのアナウンサーでしょうか。正直言って彼女のナイス突っ込みに内心拍手するところも、ヒヤリとするところも。
 「傷だらけの男たち」は全国79館で公開中、大反響をいただいていて、そのヒットを記念して、主演のトニー・レオンさんの来日が急遽決定したこと、が紹介されます。
 
 司会の隣に、はい、ナイスミドルの人気通訳、サミュエル・周先生(はぁと)です。nancix内心大喜び。トニーも気心の知れた周先生となら、リラックスして話してくれるだろうと思えたからです。
 ただし「マダム・チャンの日記」によると、やはりあまりにも急な来日だったため、周先生はいったん断ったとか…仕方なく先約の仕事をマダムに依頼してまで、トニーに付いてくれたんですね…。ほんとに「直前君」には、ゆかりのある皆が振り回されてたわけだ……。

 今回、周先生は司会者にぴったり付き、マイクを持つトニーを舞台中央に置いて離れる魂胆と見ました。いやーん先生、もっとトニーと寄り添ってあげてくださいよぉ。
 
 司会のふくださんが「大きな拍手でお迎えください」と盛り上げてくれ、いよいよトニーが登場です! おおっ左脇の扉のあたりに何人も関係者がいて、その中には香港からわざわざお越しのプロジェクトハウス(ジェットトーン澤東電影公司のタレントマネージメント子会社)代表、ジャッキー・パン女史の姿も! 柔和な笑みを浮かべて、満席の客席を眺めておられました。

 報道陣のフラッシュの雨の中、トニーは悠然と笑みを浮かべています。7年前の「花様年華」in突然大阪テアトル梅田の時は視線がうろうろとさまよい、見ている方が落ち着かなかったものですが、さすがに場慣れしたんだなあ。オトコノコの成長って、微笑ましくも頼もしいなあ(こらこら)。
 
 客席の歓声と拍手のなか、トニーの第一声は「ハロー」でした!
 
 ホントに「僕も日本のファンにハローと言いたいんだ」という自身のメッセージを実現したよ、この人…(感涙)。
 
 「まず、みなさんに一言メッセージをお願いします」と司会のふくださんにうながされ、トニー、マイクを握り直す。広東語で「大家好!」と始めました。ジャッキーさんら香港組と合流して、旧知の仲の周先生を得て、すっかり頭が広東語モードに切り替わったのでしょうね。
 「日本の皆さんこんばんわ、お会いできて本当にうれしいです」。

 「ホントに(その)一言ですか?」とふくださんが突っ込み、場内は温かい笑いに包まれます。トニー、はにかんで「ええと、これからもこんな機会がもっとあるように、そうすると皆さんと…ええと……面と向かって、コミュニケーションが取れるようにしたいと希望します」。

 うーん…国際フォーラムや六本木アリーナでの、大々的なジャパンプレミアでは観客一人ひとりの顔が見えないから、嫌なんだろうか…その時はその時で立派に振る舞える人なのになあ。
 ここで報道陣にも、後ほどフォトセッションの時間を設けるから撮影を中止するように言われ、「通訳はサミュエル・周さんです」と紹介がある。場内から大きな拍手。ふくださん思わず「サミュエルさんも人気者ですねえ」。場内、笑い。そりゃそうですよ、トニーファンだけでなく中華圏映画ファンでサミュエルさんを知らない人はほとんどいないはず。周先生、思わず(いやそんなわけじゃ)とばかりに手を振って照れる。……あれ? いつのまにか、トニーが周先生のそばにじりじりと移動してないか? なついてるよ、また……(苦笑)。
 
 ここで4日のジャパンプレミアに参加を切望していたのに、残念ながら次回作の撮影のために(だからそこで「赤壁」のタイトルを出して印象づけるように段取りしましょうよ、エイ○ックスさん!)参加がかなわなかった、と説明が入る。「しかし、トニーさんは改めて今回の来日を実現してくださいました。待ってましたよねえ、皆さん!」と客席へ。
 ええ、ええ、当然ですよーーー! 客席から拍手が湧き起こる。
 「傷だらけの男たち」の”初めての悪役”に、ファンもちょっとびっくりしていると思うが、演じてみての感想は?とふくださん。
 「この種の役は、僕は今までやったことがありません。ずっと前から新しい試みを役の上でやってみたいといつも考えて、いろいろ挑戦しているのです。(今回)実際にやってみたらなかなか……んー…新鮮な感じがしました。皆さんも多分……新鮮な感じを持たれたのではないでしょうか」
 「ファンの皆さんがすごくうなずいておられますが、いまの質問を聞いても(トニーさんは)ずっと笑顔でしたよね。人を殺してしまう悪役のイメージからはすごく遠いんですが、役作りに苦労されたことはありますか?」
 トニー、ちょっと真顔になる。「僕自身は暴力的な男ではないので、やはり人を殴ったり殺したりする時のシーンを撮るときは実は難しかったですね。相手を本当に傷つけたらどうしようと、心配でした。そこで撮影現場では、仏像の頭で人を殴って殺すシーンがあったんですが、その時は、僕はやりません。監督やってくださいと言い、監督の手を撮影しました」(場内、笑い)
 ……まあ、格闘シーンの後でも、自分がのしかかった相手の手を引っぱって起こしてやったり、年長の岳華さん(チャウ周元勝役)だと背中に手を回して、丁寧に抱き起こすトニーですから……(^_^;)
抱き起こしトニー

 「ここでばらしますが、映画の中でもっとも暴力的なシーン、あの手は僕の手じゃないです。アンドリュー・ラウ監督の手です」
 場内、トニーが澄ました顔で監督に犯行をなすり付けるので大笑い、なぜか拍手まで起こる。
 「そのシーンをご覧いただきましたら、その手の違いがわかりますかね? ぜひもう一度皆さんごらんになって確かめてください」とふくださん。
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posted by nancix at 23:55 | Comment(13) | TrackBack(0) | 「傷城」特集

2007年07月18日

上京、そして成田に響いた謎の呼び出し放送 

 徹夜明けして新幹線に飛び乗ったのが、朝7時前。

 ちょうど携帯電話の自動電源オン機能が働き、午前7時にウェイクアップした途端、飛び込んできた携帯メールが4通ですよ(^_^;)
 それから19日午前0時までに、受け取った携帯メールが51通、グループ送信を含む送信が45通。
 日比谷みゆき座とTOHOシネマズららぽーと横浜の舞台挨拶チケットの融通、
 ダブって取ってしまったという人との確認、ほしい人との橋渡し、チケット受け渡しの相談、
 トニーファンじゃないけど生トニーに興味を示しそうな香港映画ファンや香港4大天王ファンへの連絡、横浜に空席あるから行ってくれるようにの依頼哀願、
 ぴあネット購入にもファミリーマートのデジポケ購入にも慣れていない人へのチケット発券指南(nancix、デジポケは大阪での東京国際映画祭アジアの風上映会の時に発券したことしか経験無いんですが…)、
 東京駅に着いてからはトニーファン仲間と落ち合い、
 明日の相談、日比谷できちんと映画を見て舞台挨拶を見るならやはりその前のららぽーと横浜からの移動は難しいと判明した交通手段やダイヤの確認、連絡回し、明日上京予定の関西ファンの宿泊相談、
 いやもう携帯電話フル稼働で、無我夢中で一日が過ぎました。

 7月1日にトニー来日に備えて携帯電話の機種変更しておいて、よかったなあ。
 以前の機種だとあっという間にバッテリー切れだったし、パンクしてたかも。
 
 ハイ、病院ベンチに座って、告白します。
 実をいうと、いてもたってもいられなくて、休暇も急遽2日取れたのもあって、成田空港に行ってしまいました……。
 ハイ、おばかです。トニーの来日に、頭に血が上ってます。アホです。
 
 他にも大勢来てるのかな、通る旅行客の邪魔にならないよう人員整理しなきゃいけないかも、と心配しながら正午過ぎに第2ターミナルに到着してみると……。
 あれ? それらしき女性たちがいない…脇のベンチにお花抱えて、トニーファン仲間たち数人がいるだけ。
 (閉鎖的な取り巻きだの何だのではなく、あくまで対等に助け合ってファンしてる仲間なので、誤解なきように)
 彼女たちの情報によると、北京や上海からの便が軒並み、遅延しているそうな。
 あらかじめ調べておいた北京-成田直行便はJALが3便、ANAが5便(共同運航含む)。さすがに中華系航空会社は使わないと思う…。

 確率の高いのはファーストクラスがある、13時55分のJALだけど…。

 で、今の成田には第1ターミナルと第2ターミナルがあるんですよね。朝イチバンの便って、ほぼ同時に第1と第2のターミナルに到着するのです。
 あまりに他のファンもいないし、お迎えらしき日本側スタッフもいないので、心配になってきて、第1ターミナルにもシャトルバスで見に行ったけど、向こうにも別に誰もいない。

 一度はテレビカメラスタッフが到着ゲート傍に数人来て、おおっ!と思ったけど、NHKの報道カメラで、到着した中国人観光客家族の引きの絵を撮ってただけみたい。

 お迎えの日本側スタッフも、誰もいない〜?
 いかにも業界風スーツ姿で携帯で「飛行機遅れてるんです。待たせてるクルマ、どうしましょう?」と指示を仰いでるにーちゃんが一人いて、もしや?と仲間の一人が何食わぬ顔で張り付いて外まで行ったけど「固有名詞一切言わなかったから、お迎えかどうかわからない…」と戻ってきた。張り込みの刑事かい。私らは。
 その後もまた別の業界風イタリアンスーツ姿のにーちゃんが携帯で「いえ、これには乗ってないです! 後の便になるとか、何か連絡なかったすか?」と指示を仰いでいるのも、目撃した。
 ネームプレートを持って待ってる人も多く、ラテン系の名前でも(偽名で暗号にして、落ち合う算段か?)と疑惑の目を向けてしまう。
 
 午後2時半頃、数便分の搭乗客が団子になって出てくるのも一段落したので、仕方なく遅い昼食をコンビニおにぎりで、ベンチに座って食べた。なんせ7時過ぎに新幹線内でサンドイッチと缶コーヒーで朝食済ませただけなので、空腹なはずなのにいまいち何も感じない。
 で、食後に移動中「あれ? いまお呼び出しの放送で、○○便でお越しのミスタートニー・レオン〜と英語で言わなかった?」と2人の仲間が気がついた。
 え? そんなこと言ったっけ?
 お迎えの人が、まさか呼び出しかけたりしないよねえ、それとも一般の旅行客で、偶然同名の華人が?と笑って、到着ゲートでまた出てくる人、出てくる人の顔を注視。
 パンダサングラス? 普通のまま?と、立ったまま午後5時半まで待ちましたよ。
 ……これはと思った便にも、それらしい人影はなく。
 後は午後6時台から後に到着するはずの4便分だけだなー…こんなに遅くなったら、今夜はトニー、お寿司食べられないよ…ホテルにチェックインして、疲れて寝るだけ?と内心涙してたんですが。
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posted by nancix at 23:55 | Comment(7) | TrackBack(0) | 「傷城」特集

2007年07月17日

ららぽーと横浜を満席に!

 ……だから、人が定時で出勤した後に…こんな…。中華ニュースサイト巡回はしても、Yahoo!ニュースまではチェックしてなくて…。
 盲点を突かれた〜!

 出し抜きは止めてよ…まだ仕事放り出してクビになるわけにはいかないのよ…。
 でもトニー・レオンのファンである限り、"直前君"に振り回されるのは運命なのよーーー!

 公式サイトのNEWSページで珍しくもいち早く告知された通り、
 7月19日、トニー・レオン梁朝偉、緊急来日&舞台挨拶です。
 金城君は、邦画撮影があるから無理じゃないのかな? 無理むり。多分。だからトニーファンに座席指定券譲って。

 日比谷のみゆき座、午後3時55分終了後と午後6時35分上映前の舞台挨拶有り、確認取れてます。しかし各回、チケットぴあで取れる残席はあとほんの少し。後は直接、映画館窓口に行って座席指定券をGETするしか。

 TOHOシネマズららぽーと横浜の午後2時の回直後に舞台挨拶有りの予定で、全401席の大きさなのに、
 本日12時15分の段階で、19日14時〜16時15分の回は前3列と中央少し、計73席ほどしか埋まっていません!
 と心配してたら本日14時には全席埋まった…と思ったら、次の16時半の回だった!_| ̄|○ 座席の埋まり具合、まだ半分だ……。
 ぎゃーー、アタシのせい? アタシが仕事と携帯メールやりとりと携帯で打ち合わせとネット検索の同時進行で完全に呆けてて14時と午後4時を見間違えて書いたせいなの? ガガーーーン。

 せっかく「赤壁」ジョン・ウー監督と撮影スタッフに頭下げて?、
 車酔いしながら4時間かけて北京に戻って、
 飛行機降りて成田から都心に、また車酔いでぐったりしてまで来日して、
 翌日?には横浜〜日比谷移動を敢行してまた車酔いに苦しみ、でも日本の随行員に悪いから平気なふりをし、
 日比谷挨拶の後は取材取材取材取材…で苦手な「初対面の人たち」と会う難行苦行に耐えるの覚悟で、
 わざわざファンへの責任を果たそうとする直前君…いや香港娯楽影視大使を、ガラガラの映画館で迎えてよいのか! よいわけがなーーい!

 (でも、横浜で午後4時15分からの舞台挨拶見て、日比谷にタクシー飛ばして映画観ずに強引に入場なんて真似、映画ファンのはしくれとして絶対できない! 横浜か日比谷、どっちかでトニーの元気な顔を見られればいいのだ!くくくぅ…分身の術使いたい! 一人は我が家のブラックホールの整理整頓、一人は表稼業でおまんま代稼ぎ、一人はトニーについて香港映画について書きまくり、一人は舞台挨拶……いやみんな生トニーにとびつくよなぁ…)


 なお、来日舞台挨拶は決定しているが、往復何時にどこから何便などの詳細は、まだ…本日中に決まるらしく…(おーーーい……直前くーーーん…大丈夫かぁぁぁ。意識もうろうとなって韓国行きの便に乗ったりするなよぉぉぉ)。
posted by nancix at 12:32 | Comment(20) | TrackBack(2) | 「傷城」特集

2007年07月13日

「傷だらけの男たち」カイコの繭と牛の角の話。

 本日は、職場の帰りに広東語教室。映画鑑賞はお休み。

 今回は、映画館でメモした「傷だらけの男たち」の広東語セリフノートを持参し、先生に解説してもらう。
 今年4月頃に香港版DVDで「傷城」を鑑賞して、謎のストーカーの正体が解らなかったと言ってた先生、nancixのミニノートを見て「えっ、映画館でメモしたの?」といささか呆れる(^_^;)
 いやもう…耳でセリフ聞いて字幕を書いて家で発音して、それでも覚えられない鳥頭なもんですから…。

 今回、最も教えてほしかったのは、トニーの「チャウシーモッカー」。
 2003年クリスマスイブの夜〜クリスマスに、あのタパス「Scirocco」で金城クンの恋の悩みを聞いているうちに、口走った単語ですのだ。
 先生、「おそらくチャウシーモッカン、だなあ」と、すらすら漢字で書いてくれた。
 「抽絲剥繭」。言文不一致の広東語では、口語ではなく文語だそうだ。
 さすが大卒キャリアの阿頭、文語もすらすら引用できるほど頭いいのだ。

抽糸剥繭

 生糸を取る時は、せっかく蚕(カイコ)が3日ぐらいかけて作った繭から一本の糸を引っ張り出し、繭を解体するようにして解きほぐしていくものだ。カイコが糸を吐く口は1個しかないので、あのまあるい繭は最初から最後までつながった長い1本の糸でできているらしい。滋賀県を外回りしているときに、絹糸を使った小さな工場を見学させていただき、いろいろと教えていただいたなあ。
  「抽絲剥繭」はその繭をほぐして糸を取る行為から来た、常套句なのか。
 
 在抽絲剥繭的調査過程中,意外地在塵封已久的當案紀録中有了重大的發現!なんてときに使う。日本でも「もつれた糸をほぐすように、事件の謎を解き明かしていく」なんて常套句みたいに使うよね。
 中文字幕だと「真要花很多時間抽絲剥繭、才能找到兇手…」。
 本当に長い時間をかけて繭から糸を引き出すようにしてやっと、(事件の)犯人を探し出せる…。
 という意味なのかな。

 思えば、世界で初めて養蚕が行われたのは中国で、日本に養蚕技術が伝わったのは弥生中期後半といわれ、中国大陸から朝鮮の楽浪を経て伝わった、、あるいは倭人の先祖が中国の江南地方から日本列島へ移住した時、稲作とともに伝わったとか言われているそうなので、中国人がもののたとえに養蚕に関する言葉を使っても、おかしくないんだよねえ。あの秦の始皇帝に蓬莱に行って不老不死の妙薬を探すからと言って、若い男女を引き連れ日本列島?に来た徐福も、養蚕技術を携えて来たんだっけなあ。

 香港では、養蚕農家って昔はあったのかなあ…中国大陸からの輸入だけ?

 もう一つ、同じテラスで阿頭が阿邦に話すのが「這様不會鑽牛角尖ロ麻」というセリフ。
 「そんなふうに深刻に思い詰めることないだろ…」というふうに訳したらいいのかな。
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posted by nancix at 23:55 | Comment(2) | TrackBack(0) | 「傷城」特集

「傷だらけの男たち」トニーの腕時計

 そんなわけで、Oちゃんに指摘を受けた「阿頭の腕時計」がこれ。
 金属ベルトがこれで、
腕時計01

 文字盤がこちら。
腕時計02

 うーーむ、これだけではフランク・ミュラーのものなのかどうかワカリマセン…。
posted by nancix at 07:33 | Comment(4) | TrackBack(0) | 「傷城」特集

2007年07月12日

酔いどれ女二人で「傷だらけの男たち」鑑賞

 仕事帰りに親友のOちゃんと待ち合わせている本日に限って、携帯電話を自宅に忘れた……_| ̄|○

 一日中、落ちつかないったら。
 昼休みに念のために公衆電話からOちゃんに連絡し、たとえ電車が遅れても何でもとにかく19時に神戸三宮のいつもの場所で待ち合わせて!と頼んだ。

 何とか間に合いましたとも。

 コンビニでOちゃんがウイスキー水割缶、nancixが宝焼酎ハイボール(竹野内豊、そろそろドラマに出て来ないかな…)を購入。
 本日の神戸三宮シネフェニックス、またも観客15人〜〜〜!

 ……_| ̄|○

 一応、トニーと金城クンが出てるというだけで予備知識ゼロのOちゃんには「あのー、エグいバイオレンスシーンもあるから、目をつぶって耐えてね」と宣言しておいたのだけど「え? どれくらい? 私、『羊たちの沈黙』ほど怖くなかったら大丈夫だよ」と言われて、返答に詰まった……。
 「ええと…その…茶羽ゴキちゃんをスリッパで叩き潰して、まだ生きてるかな?と確かめるよーな冷酷トニーさんと、一家皆殺しシーンがあるけど、その…」と言ってるうちに予告編が始まってしまった。

 ……一応、殴殺シーンはOちゃん大丈夫だったみたいだけど、阿邦がお姫様抱っこして必死に病院内を走るシーンで、昔むかしに恋人を突然の心臓発作で喪ったOちゃんは、そっと涙ぐんでいたみたいだ……。
 ごめん、Oちゃん……。トラウマに来ちゃうとは、思わなかったんだよ…_| ̄|○
 黙って、気づかないふりをするのも友情さ……。

 今回気が付いたこと。
 謎のストーカーの正体を突き止めるべく、コンビニの監視カメラの映像を提出させて、バックヤードか倉庫かで見入るトニーの背後に、日本ペリカン便の袋が!
トニーの背後にペリカン便

 すごいなあ、香港のコンビニって。日本からも直接荷物取り寄せてるんだー(んなわけはない)。

 今回はちゃーーーんとエンディングテーマ(2番まで流してたんだなあ…初めて気が付いた)が終わるまで館内を動かず、映画館を出て二人で山の手の和食ダイニングへ。
 改めて、生ビールと焼酎お湯割りで乾杯!

 「うーんとね、面白かったけどね、眼鏡かけたトニーってほら、あの人に似てない? あの…ヤッシーに」

 ヤッシー……?

 それはもしや、『古畑任三郎』『トリビアの泉〜』『NHK英語でしゃべらナイト』で一般的に知られた、俳優の八嶋智人(やしま・のりと)のことかなぁ?
 「うんそうそう、八嶋さん♪」

 ………首をブンブン、横に振った。
 「似てない! そりゃ金城クンの隣にいるとトニーさん小柄に見えるけど、身長164cmのヤッシーほどじゃなーい!」
 「そうかなあ、似てたよぉ〜? ヤッシーって、時々ああいうスタンドカラーのジャケット着てるじゃない?」

 ………_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○

 トニーが着てたあれは腐っても丈直ししてても肩幅つまんでても、ジョルジオ・アルマーニなんだぁぁぁあ!

 い、いいんだ。立ち直れる、絶対大丈夫。そりゃ八嶋さんだっていい役者だと思うけど、いやとにかく似てないんだから、似てないにてないにてない…。

 「でもやっぱりトニーさん、演技上手いよぉ」

 ありがとうOちゃん。演劇通で、市村正親、滝田栄、鹿賀丈史、真田広之、劇団四季の皆さんの名演を見てきたあーたにそう言われると、ファンとして鼻が高いわ。
 でも年間12万円は観劇代に費やしてるあーたが、なぜ今は大泉"ネズミ男"洋とTEAM NACSに、札幌と東京に同じ舞台を観劇に行くほどハマっているのか、nancixにはイマイチ理解しがたいのだけど。まあ、こちとらも人に理解されない、偏り過ぎた趣味なんだけどさ…。

 「金城クンはねえ、サワヤカでキレイすぎだよね。酔っ払い探偵役だったらもっとヨゴヨゴしててもいいんじゃないかなあ」
 ……うーん、一応無精ひげ生やして、せっかくのアルマーニのジャンパーもスタッフが踏んでふんで車で轢いて(嘘)、あえてよれよれにしてるんだけどねえ。金城クン、とにかく目が澄んでて色っぽいからねえ。

 「あー、そういえば、トニーの腕時計ってフランク・ミュラーだったよね? 私、エンディングのところでディーゼルのロゴ見て、ディーゼルのかしらと思ったけど、もっと高級そうな腕時計だったもん」
 おお? それは気づかなかったぞ。そうかぁ、「インファナル・アフェア」シリーズでも香港の腕時計店「九龍[金表]行」の協力で、ドイツ・ミュンヘンに本社を構えるクロノスイスChronoswissのTORA CH1323Mをトニーとアンソニー・ウォンにはめさせてたスタッフだから、今回もスイスの高級時計を提供してもらうことも、ありえるかもなあ。そういえば今回もトニーは右手首に腕時計してたんだよなあ。でもディーゼルって、何の協力企業だったんだろう? バーやパブのインテリア? スー・チーの私服?
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2007年07月11日

「傷だらけの男たち」やっと迎えた初レディースデー

 そんなわけで「傷だらけの男たち」でも、映画館10回通いのノルマを着実にこなしているnancixですが、
 さすがに帰宅してそのまま寝床に直行バタンキューでは、頭髪が、全身が臭くなり着替えに困るので(スー・チーでいいからメイドとしてよこしてください…)、昨日は洗濯デーに充てました。
 「羊たちの沈黙」の原作小説のクラリスのように、洗濯機にもたれて寝入りそうになったり(^_^;)

 そして本日は、初日に続いて大阪OS劇場で鑑賞です。
 何とか踏ん張って残業を5分で終わらせ、パン買って映画館の階段に向かうと、おおっ! 行列が!
 本日、「傷だらけの男たち」がやっと迎えた、レディース・デーだったんだーー。

 ホクホクしながらも、座席指定券との引き換えが予告編上映に間に合うかハラハラしてたら、どうも同じ時間に始まる「あるスキャンダルの覚え書き」の観客も並んでいるらしいと気づき、ちょっとガッカリ。
 座席指定する順番がやっと来たけど、250円もする発泡酒を買うしか、もはや時間なかったぞ。
 ビールを飲むと…ビールを飲むと僕は……どうなるんだっけ、阿邦?

 何とか上映に間に合い、場内に入ると、おおっ! 前から3列目以外はすべて満席だ!
 さすがは関西のメイン館!! ていうか、君たちが初日と2日目にもここに来てくれてたらーーー!


 今回は、いろんな「阿頭」の笑顔に注目。
 無邪気な笑顔、含みのある笑顔、ほくそ笑み、口角を片方だけ上げるフフン笑い、翳りのある笑顔……そして謎めいた笑顔…。

婿殿と舅
 婿殿として、初対面の舅にはあくまで無邪気に、好青年らしく。

カメラ目線 
 カメラを向けられれば、お茶目に小首傾げてカメラ目線でニパッ。
 ファンがケータイ向けてもそんな顔しないくせにぃぃぃ。やればできるんじゃん?

後輩そっちのけ夫妻
 後輩そっちのけで指絡ませて微笑み交わす新婚夫婦。エッチだ…。

犯行直後
 凶行直後なのに、何ですかその包み込むような微笑は。

ごはん〜
 「ごはん食べよ♪」と、スープ&白ご飯に、自分がさっと炒め物したおかず2皿並べてニッコリ。(nancixも食べたい〜何入れられててもいい〜!)


ほら吹きチョイ登場寸前
 愛人ネタで部下をたらしこんで捜査関連書類を出させておいて、このフフン笑顔。人の悪いったら。

金城クンへ誘惑視線
 ついでに阿邦に、上目遣いの誘惑視線。ええ、金城クンが「目を合わせられない…」とボヤくはずです。金城クン、トヨエツともアンディともジェット・リーともジャッキー・チュンともアーロン・クォックとも共演してきたくせに、そんなボヤキを初めて聞いたわ。

プーさんと悪戯っ子
 プーさんとイタズラっ子。妙に似合うじゃねーかプーさんと!

邪悪なふくみ笑い
 もちろん、邪悪な含み笑いをしろと言われればやりますよ、片目だけからも涙流せるボクですから〜。

乾杯〜
 放火事件後にとりあえず高級ホテルに居を移して、
 疑い深い女房寝かせて「やっと二人きりになれたね♪」
 かんぱーい。

ボク知んないよ
 え? 第3の男? オーソン・ウェルズ? ボク知んないよ。

くふっ☆
 あれ、新カノが絡まれて、珍しく阿邦がキレそう? 
 面白くなって来た、くふっ☆

間接キッスの僕ら〜
 僕を疑ったって? 間接キッスの仲の僕らだもの〜許すよそりゃあ。
 飲酒運転なんて、職権でもみ消すさっっ。

新しいパンツ欲しいよ
 (変わったね、阿邦…)
 どうして介護生活の真っ最中に、後輩のためにそんな風に温かく微笑めますかアナタという人はアナタという人はっっ。

正体暴露〜
 (とうとう真相に到達したね。ふふん。これが僕の正体さ…)とは言わなかったけれど。

 やっぱりトニー、上手いよ……。
 ヤンの、隠し持ったナイフの刃先をギラリと光らせるような笑みも凄みがあってよかったけれど、
 今回はあくまでも表面はソフトリー。抑えておさえて、抑制を効かせてる。
 この演技メソッドが高く評価されるのは、パッション全開!で評価される香港台湾ではなく日本だと思うんだけど、どうよ。

 で、鑑賞後。
 エンディングテーマ曲のイントロでもう、席を立つ女性多し。

 ま、終電・終バスの都合もありますでしょうし。

 ロビーに出たら「パンフレット売り切れです。入荷未定」と張り紙がしてあった。
 おのれ、配給会社ーーー! もっと部数刷らないと!!! 金城ファンを見くびるにもほどがあるーー! (あえてトニーファンとは申しません…どうせ少数派なんだし…「中国広東省出身」「非情城市」って書いてるパンフなんて、1冊あったらいいんだもーん)

 トイレで並んでたら、前の方のおねーさんが声高に「金城武のための映画やったなぁー」と話していた。

 ………_| ̄|○

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2007年07月09日

三宮シネフェニックスで「傷だらけの男たち」鑑賞

 さて「傷だらけの男たち/傷城」でも、「2046」「インファナル・アフェア」に続いて"映画館10回通い"のノルマを着々と果たしているところであります。
 「試写会で見て、あとは香港版(中国版)DVD見ればいいんだもーん」では、いつまでたっても中華圏映画は日本で市民権を得られないのよ…。
三宮シネフェニックス070709
 今夜は神戸・三宮シネフェニックスの最終回。ここは自由席なので、ギリギリに飛び込んでも大丈夫さっ。
 併映は「女帝(エンペラー)/夜宴」。……ははは、これこそ香港版DVD取り寄せたんで、映画館鑑賞してないや…。

 で、「傷ついた男たち」の観客、10人……_| ̄|○。

 ここで初めて、アンドリュー・ラウ監督最新作の「消えた天使」予告編を見られた。
 「インファナル・アフェアシリーズの鬼才、アンドリュー・ラウ」
 ………鬼才、ですか。そうですか。大辞林では「人間とは思われぬほどのすぐれた才能。また、その才能をもつ人」という意味だけど、何となく、正統派じゃないってことかなぁ〜って気が。
 リチャード・ギアの老いが余すところなく映し出されているような…気がかり。変質者展覧会っていう気もする。小説だとどんな血生臭い、凄惨な場面でも「ふーーん」で済むnancixですが、映像はなぁ…。

 さて、今夜はウイスキーで泣き上戸になるのを避けて、缶のカクテルパートナーエキゾチック・ナイトとカスクートが映画鑑賞のお供ですよ! 飲みにくくなんかないけど美味いです、阿頭!

 今回はヘイこと阿頭と、ポンこと阿邦の心の交流がしみじみと心に残る。介護生活(やはり警察は休職ですか)に没頭する阿頭に、ファーストフードだけど食事を持参し、黙って横にいてくれる阿邦の男らしい、不器用な優しさ。

 ラスト、二人が飲んでいるのが白ワイン(発泡してたっけ…シャンパン?)であって、チャウ周元勝のビクトリアピーク太平山頂の豪邸のワインセラーにあった高級そうな赤ワインではないことに、今更ながら気づいた。
 香港の映画館で見た時は、完全に「あの場所がチャウ周元勝の豪邸で、遺産相続人がいなくなって阿頭の遺言でか阿邦が受け継いで、二人が阿頭夫妻の葬儀を終えて(もちろん阿頭の犯した罪には堅く口を閉ざして)、豪邸のバルコニーでワインで乾杯しているのか!」と驚いたんだけど、全然背後の風景がビクトリアピークから見下ろす風景と違ってましたね。誤解してすまない、阿邦&フォン細鳳。
 
 やっぱり体格差はあれども、金城武の起用は正解だったんじゃないかなあ。レオン・ライがあんなに切ない、優しい、無垢な瞳でトニーを見るとは思えないし…。この作品での金城クンに、ご主人様の指令を待ちわびて足元にまとわりつく、じゃれかかったらご主人様を押し倒してしまいかねないほど大きめのムクムクとしたワンちゃんをどうしても思い浮かべてしまうnancixを、どうか許してくだされ。

 その阿邦に向かって、平然と笑顔を向けて嘘をつく、阿頭の業の深さよ…。

 ええ、テルちゃんこと暉峻創三先生、キネマ旬報7月下旬号読みましたけど、やはりnancixはあえて異を唱えますわ。「恋する惑星」と「インファナル・アフェア」を足して凌駕するなんてこと、少なくともずっと若い世代のアラン・マック麥兆輝とフェリックス・チョン荘文強はてんで考えてない。いいかげん香港映画史では傍流に過ぎない、香港人があんまり映画館で見てない=客入りが悪くて打ち切りの多かった王家衛作品の呪縛から、香港人を解放して観点を変えてみようよ。メインストリームはいつでも、大衆(特に若者)をワクワクさせ、広く支持されたアンドリュー・ラウの娯楽作のほうだったんだから。
 「何が犯人をそのような行為に至らしめたのか」に関心を集中させるだけではなく「真相を追及し全容を相手にぶつけることによって、兄弟以上に堅く結びついた二人の男の関係にどんな化学反応が生じるか」が本作のサスペンスのかなめなのだ。

 いや、真相をぶつけるのかぶつけないのか、いつどんな形でぶつけるのか、それによって二人は対決の時を迎えるのか、裏切られた思いに苦しむのか、告発するのか、捕まえるのか捕まえられるのか…いっそ殺し合うのか…?

 観客は早い時点で犯人を悟ってから、それをハラハラしながら痛ましい思いで見守ることになるのだ。それが香港版のキャッチコピー「知心對手 終極対決」の意味だったのだ。

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2007年07月08日

トニー・レオンは"初の悪役"か?

 今回は、まだ「傷だらけの男たち/傷城」を未見の方は、読まずに放置しておいてください。

 モロにネタバレですから。

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2007年07月07日

「傷だらけの男たち」初日最終回鑑賞

 「傷だらけの男たち」初日も仕事、早出だったので30分早い定時ぴったりで帰れる。
 最終回は午後6時40分から。50分前に、大阪のメイン館、OS劇場に到着して座席指定券と取り替え。「空いているのでどこでもお取りできます」と言われる(涙)。先にパンフレットを買う。
 近くのコンビニでサントリー白角水割の500mlペットボトルを見つける。金城クンになって阿頭を見つめる(はぁと)つもりで購入。
 ケンタッキーで軽く食事を済ませ、600円のパンフレットを眺める。東京で、とある方にいただいたプレスリリースと同様、トニー・レオンのプロフィールが「中国広東省出身」「非情城市」になったまま。

 精一杯トニーの正しいプロフィールと「悲情城市」の正しいタイトルを広めようとしてきたnancixに喧嘩売ってんのかこらーーーー!

 トニーは香港生まれの香港育ち、香港のお茶の間で育てられたテレビ俳優から香港映画界に飛び込んだメイド・イン・ホンコンのシティ・ボーイだーーー!
 ラジオ番組のトークの一部を訂正編集させた金城ファンのおねえさま方を見習って、せめて「赤壁」ではおまえら間違うなよコラー!と抗議のメール&手紙を送るべきか…鼻で笑って無視するか…難しいところだ。トニーファンってこわーい、と風評が立っても、大人しい温厚なほとんどのトニーファンの皆さんに迷惑かかるし…。

 あ、でも坂口さゆりさんと久保真由美さんによるエッセイ2篇はよかったな。やっぱり女性にしかわからんのかもよ、この映画の真髄は。バイオレンス描写がネックで、一般人の友人を誘うにも相手を選ばなければならない辛さはあるけれど。

 上映時間10分前に入場しようと階段を上がっていたら、前の回から出てきたらしいカップルとすれ違い、女の方が「なんや、ややこしくてようわからへんかったなぁ」と言うのが聞こえた…。
 香港の、リピーターらしかったカップルたちの方が、大阪よりも民度が高いのか?

 そして場内に入ると、目の前に広大な空席の海が広がる…あああぁぁ…(ToT)

 金城クン、そしてトニーに合わせて白角水割を口に含んでいると、結構飲めてしまった。
 やはり何度見ても、あのタパス「Scirocco」でウイスキー談義に興じ、「うぁーっ」と目を閉じてみせるトニーの飄々とした演技がナチュラルでたまらなく味がある。しかし、3年前ということは実は劉正煕Sir、すでに生涯をかけたあの計画に着手してたわけなんである…。計画を思いついたのは4年前だと彼は後に言ったのだから。それを知った上でウイスキー談義のくだりを見ると「事件を追うように、女性の心も追ってつかめないはずがない」との人生の先輩としての示唆が、実に恐ろしいWミーニングとなって、観客の胸を詰まらせるのだ…。
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2007年07月06日

おやこんな ところに♪

 ♪おやこんな ところに 夕刊が
 ♪毎日〜毎日〜カラーだわ(はあと)
毎日夕刊

 ♪こんなに アップに しましたよー
毎日夕刊アップ

 ……ちなみに、某ローカル紙では白黒な上に、真横の「それいけ!アンパンマン シャボン玉のプルン」と同じ大きさでした……_| ̄|○

 いやまあ、確かにアンパンマンを必要とする観客もいるさ。PG-12の「傷だらけの男たち」に、幼児連れて行くわけにはいかないもんねえ…。>>続きを読む
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2007年07月05日

日本公開直前プレミアから一夜明けて…

 一夜明けました〜。

 朝5時台からホテルでテレビ番組チェックしてますが、めざましで計3回、プレミア報道を見られた程度。日本テレビは見逃したみたい。
 もうもう羽賀研二&梅宮アンナか、奥菜恵に詳しくなり過ぎそうで自分にうんざりです…。

 記者会見場外で出待ちしていたファン情報では、記者会見で報道陣に1枚のプリントが配布され、トニーは「本日、舞台挨拶を予定しておりました、主演、トニー・レオンは、次回作の撮影延期のために、来日は急遽キャンセルとなりました」との説明が配給会社からあったらしい、そうです。

 今から「日刊スポーツ」と朝食を買いに出ますが、ネットニュースサイトで思わず笑えたのが、オーマイニュースのこちらの記事
 続いて、監督と金城さんには
 「よく働いて、よく遊んで、よくスシ喰って、よく酒を飲んで。プレミア頑張ってね」
 と、笑顔で伝えた。にこやかな表情のトニーに会場にはくすくすと笑い声がこぼれる
 SUSHIーーーー!

 トニー……やっぱり六本木でSUSHI食べたかったんだ……。

 それにしても「中国の悪天候」……?
 暑すぎることを「悪天候」と??

 と首をひねっていたら、たったいま、昨夜のプレミアに入場できたトニーファンの知人からレポート携帯メールが。
 「コンニチハ(以下は英語で日本語字幕付き)。大変残念なのですが、『赤壁』撮影が大雨の影響で押していて、今回はどうしても日本に行けません。ごめんなさい。近いうちにお会いできるのを楽しみにしています」という、微笑でのメッセージ内容だったそうです。

 今回は「コンバンワ」じゃなかったのねー!
 大雨かーー! そりゃ大変だ…。え、いつ録画したの…?
 微笑…ハニカミ微笑? 照れ笑い? トニーの雰囲気は明るかったそうです。
 

 メッセージビデオレター、公式サイトで期間限定でもいいから、公開してくれないかなぁ……と溜息をついていたら、この2ヶ所にアップされてましたー。
 「ライブ台湾」サイト

 「シネマトピックス Online」予告編上映まで含めてるので少し長いけど、トニーの話し声は上よりもややクリアーに聞こえます。

 襟川クロさん……トニーの「私服」センスに、何かご意見でも??
 「すっぴん」って、だってドーラン塗りまくりの演劇人じゃなくて映画俳優なんですけどーーー。

 今日はお台場の写真展を見て、神戸に帰りますー。
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2007年07月04日

赤坂で読むAERA

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そんなわけで7月3日はblogの奇妙なコメントやトラバを掃除してたら見事に電車に乗り遅れ、
焦ってJR新快速に乗り換えたら接触事故の影響とやらでいつもより20分も遅刻し、
 JRに乗ったことを大後悔しながら仕事して申し訳程度に残業して帰宅し、
 10年選手のレスポショルダーバッグに荷物ぽいぽい放り込んで飛び出したら、品川駅に停まる最終ののぞみにしか乗れませんでした。
 新幹線内でヘルシー弁当食べて、日付が変わってから赤坂の安宿にチェックインですよ…。
 宿代は安いけど、携帯電話の充電器忘れたんでコンビニで家庭用コンセント接続ACアダプタを買ったら1880円もした(ToT)

 ところで空いてる新幹線内で、アンドリュー・ラウ劉偉強監督表紙の雑誌「AERA」7月9日号を読みふけったのだけど。
 「…ウォン・カーウェイ監督の撮影助手も務めた。」って、えええぇぇぇ…。
 香港の撮影監督は日本の撮影助手とは違いますよ…。クリストファー・ドイルと分担して、第一班、第二班に別れて撮影することはあっただろうけど…。
 香港きってのヒットメーカー、舐められたもんです。
 これも日本人の白人崇拝の為せるわざか…?

 まあ、アンドリュー・ラウ監督やピーター・チャン陳可辛監督、ジョー・マー馬偉豪監督らに脚光が当たるのは、
 「香港映画はウォン・カーワイだけが見るべきものがあって後はダメなんて、一言で片付け決めつけるなぁぁぁぁ! 皆、日本で紹介されてないから知られてないだけやぁぁ!」と小声で呟いて来たnancixにとっては、
 喜ばしいことなんだけどね。
 ピーターさんだって今では難なくカンヌやヴェネチアへの切符を入手してますやん。

 表紙と異なるもう一枚の写真、ラウ監督ってば口許に手をやって、何だかトニー・レオンがよく取るポーズに似てます♪
 「傷だらけの男たち」でも窓辺に佇むトニーが口許に指を…という、無意識に近いポーズ取ってましたよね。「AVBlog(製作日誌)」を見た限りでは、ラウ監督のリクエスト。


 で、ワタクシ、呼ばれても招かれてもいないのに、何しに雨の、もとい花の都に、いつものモバイルノートパソコン抱えて来たんでしょう…。
 結構、システム手帳に記した待ち合わせ時刻がタイトなんですけど。

 はてな?
posted by nancix at 02:33 | Comment(0) | TrackBack(1) | 「傷城」特集

2007年06月30日

トニー・レオン、日本プレミアに不参加を決断

 週末になったら「香港回歸十載電影界大型晩會」についても、トニーの誕生日情報についても書き足そうと思ってたのに…。
 先に重要なことをお伝えしなければならなくなりました。

 「傷だらけの男たち」公式サイトなどではまだ発表されない、前例を考えるとプレミアの場内アナウンスで「なお、トニー・レオンさんは新作撮影のために来日されておりません」と伝えられるだけだと思われるので、たかが個人の日記ブログごときが、独断で伝えるべきなのかと一晩ためらいましたが、
 オークションサイトで「希望落札価格7万円」で日本公開直前プレミアの招待ハガキが出ているのを見ては、トニーを待ちわびるファンにだけでもお伝えしないわけにはいきません。(金城クンファンの友人によると「LOVERS/十面埋伏」の時は15万円まで上がったとか…)

 この日本公開直前プレミアに、トニー・レオンは不参加を決断しています。
 以下は日本の全てのファンに対する、彼の伝言です。29日午前中にいただきました。
 Youがuに省略され、IやJapanが小文字で統一されているのは、おそらくトニーさんのクセです(可愛いぞまったく)。
 「i'm so sorry to tell u that i can't attend the primere in tokyo,cause i have to work for ‘ red cliff ",
 please say hello to all my fans in japan & hope to see them in the near future.
  take care
  love
  tony」

 「申し訳ありませんが、僕は東京でのプレミアに出席できないと伝えなければなりません。僕には『赤壁』の仕事があるからです。どうか日本の全ての僕のファンに"ハロー"と伝え、近い将来皆さんに会いたいと望んでいることを伝えてください。元気で。愛をこめて。トニー」。
 「The Battle of Red Cliff」がred cliffに省略されている…しかも"〜"と打つところを‘〜"と打ち間違えてる…。
 わずかな休憩時間か、撮影に出発する前に、急いで打ったんだろうなあ……(T_T)

 ただし、nancixとしては金城武クンやアンドリュー・ラウ劉偉強監督に失礼になるので、決してプレミア会場に空席を作ってはならないと考えます。
 「トニーが来ないなら、無理して休みをとって行くこともないや」と思われる方は、ぜひともこの週末の間に、金城クンファンに招待状を譲ってあげてください!

 生活に支障をきたさない、せっかく当たったんだからプレミアに行こうと思われる方は、ぜひとも金城クンはもちろん、アンドリュー・ラウ劉偉強監督に盛大な拍手を送ってあげてください!

 丸ビルでの「ウインター・ソング」プレミアで、金城クンファンが耳をつんざく黄色い悲鳴をあげるなか、唯一「ピーターさぁぁん!」と声援してしまったnancixとしては、あーーんなトニーさんやこーーんな金城クンの魅力的な表情をきちんとカメラで捉え、フィルムに焼き付けて、厳選して我々に見せてくれた監督こそ、盛大に喝采したい相手なんですよ!

 特に、アンドリュー・ラウ監督は「CUT」7月号インタビューで、生半可に撮影現場を見て早とちりした香港のメディアが流したトニーとの不仲説を打ち消す「間違いなく、お互いに年寄りになるまで撮るでしょうね(笑)。作品を撮りながら、一緒に年を取っていくという感じかな」(TEXT:吉村紗矢香さん)と発言してくれた、貴重な映画人!

 あああ、本当に、トニーと金城クンと一緒に並んで、晴れやかに我々の喝采を受けてほしかった……(涙)。
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posted by nancix at 10:47 | Comment(9) | TrackBack(0) | 「傷城」特集

2007年06月27日

誕生日に「傷だらけの男たち」試写会

 トニー・レオン45歳誕生日。相も変わらず仕事に追われ、ラスト1時間はどうなることかと思う波乱万丈の展開でしたが、何とか定時1分前には職場を脱出。ダッシュで地下鉄駅に向かいました。

 新大阪メルパルク・ホールでの「傷だらけの男たち」試写会に、あと30分!

 駅からペデストリアン・デッキを、それこそライ・シンワー黎新華を追う丘建邦くんのようにダッシュして、何とか上映開始3分前にはホールの空席を見つけて座ることができました。関西のトニーファン仲間4人とは、席が離れちゃったけど…。
 お隣は金城クンファンの方と、一般のお友達? 金城クンファンが熱く金城クンの近況や、”この二人”が次の映画でも共演することを説明するのを、素知らぬそぶりで聞かせてもらったけど、金城クンが現在、邦画撮影中なのは言ってなかったなー…。

 さて、1010人収容の大ホールのスクリーンで見る、トニーと金城クンの駆け引きは、また格別で。
 香港ではこんなに大きなスクリーンではなかったし。

 翻訳は鈴木真理子さん、字幕は松浦美奈さんという、お馴染みのコンビでありました。
 ただ、字幕に、引っかかった点が幾つか。(単なるマニアのこだわりというだけですが)

 ポンラウ・チンヘイ……。

 うーーーむ。丘建邦と劉正煕はダメでも(ダメじゃないはず…)、ボンとチェンヘイにしてほしかったなあ。チンという響きは、日本では……。

 スー・チー舒淇が今夜はこの店で働いていると金城クンに告げたパブの名前、「世界林」にされてましたけど、本当は「ワールドカップ」という意味の「世界杯」なんです…サッカー熱が日本以上の香港ですから…九龍半島側に実在するスポーツパブなんですよ…_| ̄|○

 「林」と「杯」。

 スー・チーちゃんがコースターの裏に書いた文字、崩し文字だったから勘違いしたんでしょうか?

 そして、病院内のエレベーターホールで、劉正煕(トニー)がやたらでっかいタッパーのお弁当を黙々と食べているとき、スー・チーちゃん扮するフォン細鳳が話しかけるシーン。
 彼女は気ままな一人暮らしで、多分家事は得意ではないのです。だから、入院したあるヒトの下着を同性だからいいよね、洗濯しようと気を利かせたつもりが、あるヒトは裕福ですからシルクなど、洗濯機洗い不可、手洗い奨励のいい下着を着てたのです(多分)。大ざっぱな細鳳は洗濯機にネット袋にも入れずに突っ込み、「下着をダメにしちゃった」とテヘヘと笑い、
 いたたまれなくなった丘建邦が彼女を追っ払って「男と男の会話」をしようとし、劉正煕がぽつんと「僕も替えの下着が欲しいよ」と呟いて、「恋する惑星」「ブエノスアイレス」で見慣れた白ブリーフかやはりそうかっ!と我々を悶絶させるわけですが。
 そして丘建邦と細鳳がマンションに行って、阿頭(あたう、金城クンの甘い声で呼びかけられるトニーの呼称…)の白ブリーフを…白ブリーフを捜索……(鼻血)。

 白ブリーフの話は置いておいて。
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2007年06月18日

「傷だらけの男たち」公開直前ジャパンプレミア

 待ちかねたよ〜〜〜!

 「傷だらけの男たち」日本公開直前プレミアのお知らせが、公式サイトより先にTOKYO FMのサイトにアップされてます!
 http://www.tfm.co.jp/cinema80/preview/index.php?id=424

 7月4日(水)午後6時開場、6時半開演。
 場所はTOHOシネマズ六本木ヒルズ!(うはぁ……「2046」日本プレミアの苦い記憶が…(-_-;))
 
 応募締め切りは、奇しくもトニー・レオンの誕生日である6月27日 (水) 、12:00!

 圧倒的な数の金城君ファン、エンディング