2007年03月14日

第79回アカデミー賞授賞式(BS2版)を鑑賞

 京都から戻って、広東語聞き取りレッスンも終えて、HDDレコーダーに録画しておいたNHK BS2版の「第79回アカデミー賞 授賞式のすべて」第2部を鑑賞。

 やはりこういう時はNHKですよ。字幕版ですよ。賑やかしの解説者も司会者もいないので、安心して見られる。
 それにしても、香港電影金像奨の録画映像ばっかり見てきたので、オスカーが女神像に見えそうになったり、プレゼンテーター登場の時の曲が金像奨のテーマ曲に聞こえたりと何度も錯覚してしまった。
 (違うちがう、ここはコダック・シアター! 香港文化中心じゃな〜い!)と自分に言い聞かせる。

 今回の司会者はコメディアン兼女優のエレン・デジェネレスだったのね。彼女がピーター・チャン陳可辛監督作品「ラブレター/誰かが私に恋してる?」(99)で、主人公の親友のコメディリリーフとしていい味出していたのを思い出した。当時はDeGeneresをどうカナ表記するか、四苦八苦したものです。そしてやはり、キャラがサンドラ・ンー呉君如とダブっている気がした。ステージ脇からエリック・ツァンの冷やかしの声が飛んできそうで。
 エレンはかつて、テレビドラマシリーズ最終話で同性愛者であることをカミングアウトしていて、今回もロングドレスではなくパンツスーツでの登場だ。
 彼女の前置きのスピーチが長くて、ちょっと驚き。「各賞の候補者が国際色豊かになったわね。メキシコ、スペイン…(日本は?と思っていると)そして日本。空席を埋めるのがアメリカ人の役目。アメリカ人、それは得意でしょ?」には、思わず苦笑い。何だか「メキシコ」と彼女が発音した時、スペイン出身のはずのペネロペ・クルスが大写しになった気がした。…香港映画も日本映画にされるわけだ。
 受賞しようがしまいが…と候補者に励ましのような言葉を述べながら、「当選したアル・ゴア」って、とまたまた苦笑い。

 外国語映画賞受賞作を振り返る、ジュゼッペ・トルナトーレ編集による「外国語映画賞50周年受賞作品トリビュート・クリップ」
コーナーで登場の、ケン・ワタナベいや渡辺謙はやはりカッコよかった。ドラマ「壬生の恋歌」(83)では、目だけギロギロ光らせた直情径行の、何かに飢えたような若者だった彼が、こんなに成熟して、カトリーヌ・ドヌーブをエスコートするほどの存在になるなんて…。「このクリップを紹介するために、我々(フランスからのカトリーヌと日本からの自分)は世界の裏側からここに集いました」とのスピーチに、ああそうだったどこでもない米国の映画賞だったんだと、我に返りました。
 彼のスケールを生かす企画を、今後の邦画界や日本のドラマ界は果たして用意できるのでしょうか。

 過去の外国語映画賞受賞作紹介は、何だかイタリア映画が多かった気がした。マカロニウェスタンやネオ・レアリズモ(新写実主義)映画、フェリーニが一世を風靡したもんね。白黒の「自転車泥棒」、家族でテレビ放送を見たっけ。もちろん、「羅生門」の"世界のミフネ"も「グリーン・デスティニー」の竹林ユンファ兄貴も登場!
 そして外国語映画賞を獲得したのは、ドイツの「善き人のためのソナタ」だったのでした。ドイツ人にしては?喜びを全身で表現する監督が微笑ましかったり。
 
 助演女優賞はジェニファー・ハドソン。すんごい横幅の広さでしたが、堂々と膨張色の、体の線丸出しドレスを着こなしているド迫力に感服。感激のあまり何度も何度も絶句しながら、必死にスピーチを搾り出していました。主に、歌の才能がありながらも世に出るチャンスのなかった祖母へと、家族への感謝の言葉。制限時間ギリギリに、監督とブロードウェイミュージカル版で同じ役を演じたジェニファー・ホリデイにも何とか感謝を捧げられてよかったね。

 全体的に、受賞スピーチでは撮影クルーよりも共演者よりも誰よりも、家族に対する感謝の言葉が先に来るのが印象的でした。やはり香港金像奨や台湾金馬奨の受賞者は、アジア的感覚で、仕事第一、妻子は黙って見守ってくれればそれで最適、という思いなんだろうか。映画ではよく「仕事と私たちとどっちが大事なのよ! 仕事? ああそう、バイバイ!」と噛み付く恐い妻も出てきたしな…(^_^;)

 そして「不都合な真実」のデイビス・グッゲンハイム監督が、アル・ゴアを引っ張るようにステージに共に上がった「ドキュメンタリー映画賞(長編)」。プレゼンテーターのジェリー・サインフェルドが「数年前、売れないスタンダップ・コメディアンについてのドキュメンタリーに出演したが、あまり話題にならなかった。今回、プレゼンテーターを頼まれたのはその作品のおかげだと思う」と、トホホ顔で述べていたけど、あんまり笑えなかった…。
 グッゲンハイム監督がアル・ゴアを持ち上げまくり。全場がスタンディング・オベイションを捧げていたけど、日本の政治家でここまで映画人に支持される人はまずいないだろうなあ。ジョージ・クルーニーも「さっき裏でゴアと○○と一緒に飲んでたんだが、僕は(大統領選に)出馬を要請されなかったよ」なんてジョークを飛ばしていました。そりゃジョージなら、東国原英夫よりよほど政治家にふさわしい威厳を備えているけどね…女性問題は大丈夫ぅ?

 脚色賞に、ウィリアム・モナハン。
 ここで、問題の女声アナウンス。「adapted from the Japanese film "Infernal Affairs"」と確かに言ってる…_| ̄|○。字幕では「香港映画」と、香港の上に点を打ってあったのが番組としての配慮として好ましかったです。
 モナハンはスピーチでまずスタッフに謝辞を述べ、ついでのようにちゃんと「インファナル・アフェアーズ脚本のアラン・マックとフェリックス・チョンに感謝します」と言ってて、字幕も「A・マックとF・チョン」となってたけど、それが麥兆輝と荘文強のことだなとすぐに推察できるのはマニアな自分たちぐらいかな、と少し哀しくなったりした。

 お次は御年79歳になろうかというエンリオ・モリコーネに名誉賞を捧げるコーナー。登場したのはクリント・イーストウッド。すいません、まだモリコーネがご存命とは思いませんでした…って、2003年のNHK大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」や映画「海の上のピアニスト」でも劇伴を作曲してましたっけね。さすがに「武蔵 MUSASHI」はアカデミー賞では紹介されず。
 イーストウッドが彼の出世作「荒野の用心棒」の成功はモリコーネの音楽のおかげであり、あのメロディに引きずられて演技がよくなったと述べていたのが印象的でした。若き日のイーストウッドの姿も見られたし。…やっぱり精悍でワイルドでニヒルで、カッコよかったのよ、うん。ただしBGMは「続・夕陽のガンマン 地獄の決斗」の劇伴だったみたいだけど。
 そして、モリコーネは最初だけ英語で、後は早口のイタリア語でスピーチ。会場が一瞬(…???)となったような。日本語字幕も出ない。
 スピーチが一段落してイーストウッドが「では通訳しましょう」と言ってくれて、一同?安堵。

 ジェニファー・ハドソンとビヨンセ・ノウルズの歌合戦もド迫力。
 「ドリーム・ガールズ」ではジェニファーの歌唱力を引き立たせるために、監督があえてビヨンセを抑えたと言われているけど、縛りがなくなったビヨンセは「私こそ主役よヒロインよぉぉぉっ!」とこれでもかと声量の限りに熱唱。
 もちろんジェニファーも、負けじと朗々と歌い上げる。
 まさに女の対決・死闘が繰り広げられました。

 歌曲賞の「I Need to Wake Up」(「不都合な真実」より)を歌った女性歌手、メリッサ・エスリッジもレズビアンなんですね。パンツスーツ姿で「Wifeのタミーと子供たちに感謝」とスピーチ。うーん…男女の夫婦関係と変わらず「ワイフ」なのか…。ライフ・パートナーとかじゃダメなのかな…。

 主演女優賞は「クイーン」のヘレン・ミレン。思い出しました。夜中にNHKで見ていた「第一容疑者」という英国ドラマの、女性であることと警部であり捜査責任者であることに苦悩しながら捜査に取り組む主人公も彼女だったんだ。リンダ・ラ・プラント著の原作小説も読みましたよ。授賞式では髪を軽くウェーブして、打って変わって優雅なお姿。お隣はお連れ合いかな。スピーチも英国女王を讃えながら、変わらない髪型にも言及してクスっと笑わせてくれました。

 そうそう、エレン・デジェネレスが最前列で「ペネロペ、ドレスを少し上げて」と掃除機をかけ始めたあのパフォーマンスって、一体何の意味が…? 「おやこんなところにマリファナの包み紙が。ああこれはオーケストラボックスのものだった!」(オーケストラボックスに投げ込む)……小心者の日本人には、笑えません…。

 主演男優賞発表はリース・ウィザースプーン。ゲッ…と息を呑むほど、「キューティ・ブロンド」(01)の可愛らしさはなくなって鈴木亜美並みに面変わりしてました。ミョーに色黒に見えたキャメロン・ディアスといい、みんな変わりすぎるよぉ…。
 いよいよ監督賞発表。フランシス・コッポラ、ジョージ・ルーカス、スティーブン・スピルバーグがステージに。
 ……「メタボリック・シンドロームトリオ」と名付けたい…。
 「我々3人は監督でアカデミー賞をとるってことがどんなに気分のいいことか知っているから、ここにいるんだよね」「そうとも。今まで受賞した中で最も栄誉なものだよな」…ジョージ・ルーカスだけが「…ヘイ、俺はもらったことないんだけど」。会場爆笑。あれ、そうでしたっけね。
 「じゃあ、何でおまえはここにいるの?」とスピちゃん。
 「知らないよ。まぁ、何回かノミネートはされたけど」とルーカス。
 コッポラが「まあまあ。とにかく我々のうち2人は、5人の候補の中から選ばれるっていうのはどんなに気分のいいものかを知っているわけだ」
 ルーカス、さらに「僕はただ、もらうよりあげるほうがずっといいって言いたいんだよ」
 あとの二人、「そりゃちがーう!」(爆笑)。
 とにかく、受賞者発表。そうです。「ディパーテッド」でマーティン・スコセッシ監督です。
 壇上に上がったスコセッシ監督、すごい早口、甲高い声(エリック・ツァンか!)で「Thank you!」連発。「Could you double check the envelope?(封筒の中身をもう一度確認してくれるかな?)」とも。会場、爆笑。
 And Andrew Lau's original film from Hong Kong, the wonderful Asian cinema. は聞き取れなかったです…。受賞後のインタビューで述べたんだろうか。バックステージでのインタビューでは「(ロケ地になった)ボストンの皆さんには?」と聞かれて「もちろん感謝しているよ!」と謝辞を述べてたなあ。香港の皆さんにも謝辞を述べてほしかった。

 さらに、作品賞を受賞した時にステージに上がったプロデューサーも「インファナル・アフェア」への謝辞は無し。
 >>続きを読む
posted by nancix at 19:01| Comment(7) | TrackBack(1) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月26日

Infernal Affairs is NOT a Japanese Film!

 「ディパーテッド」が米国アカデミー賞の作品賞、監督賞、脚色賞、編集賞を獲得いたしました。
 ぱち。ぱち。ぱち。(以上、棒読み)

 同作のトーンに合わせて「ケッタ糞悪い!」と、あえて口汚く罵らせていただきます。
 失礼あそばせ。ほほ。

 あーあ、監督が違ってたら、もっともっとレオナルド・ディカプリオVSマット・デイモンに焦点を当てて、レオ様に「ディパ」でも主演男優賞にノミネートさせてあげられたのにさー。キャリアウーマンたちの生かし方も、香港映画人の方が先行ってるじゃん。ニコルソンの暴走を止められてないじゃん。じいさまはしょうがないなあ。
 あーあ、デジタル・ガジェット+現代的狡知VSアナログ通信手段+男と男の任侠関係、
 命を捨てても仲間を守ろうとする香港マフィアの気概と、内務調査課を置いて同僚を内偵させて組織を守ろうとする警察の嫌らしさ、
などなどの対比の面白さも解らないで余計な要素ばっかり付け加える脚本家に、脚色させるからさー。
 あーあ、やっぱりダニー・パン彭發監督と、甥っ子のパン・チンヘイ彭正熙による編集最高!
 とかねがね思ってきたのに各部門受賞とは、ホンットーに「ケッタ糞悪い!」です。

 職場で、携帯メールで仲間たちとやり取りしてたら(仕事…してますですよ目いっぱい!)、自営で中継番組を見てる人もいて、何やらABCテレビによる授賞式中継で、ウィリアム・モナハンが脚色賞を受け取るためにステージに上がろうとしていたとき、米国ABCテレビの女性アナウンサーが「adapted from the Japanese film "Infernal Affairs"」と解説した、というのを知った。
 某有料BS局の一局独占中継番組(来年からはアナウンサーと同時通訳だけのシンプルスタイルで、NHK BSにしてくれないかな…)で、グラミー賞スペシャル番組に続いて登場の某さんが「日本映画じゃなくて香港映画じゃん。香港の人たち怒ってるんじゃない?」と突っ込みを入れたというのも、メールで教えてもらった。

 帰宅して「IMDb」のアカデミー賞関係メッセージボードをチェックしてみると、タイトルの「Infernal Affairs is NOT a Japanese Film」というスレッドが立っていたわけで。
 勝手に最初の投稿を引用してしまうと、
 「Infernal Affairs is a Chinese film from Hong Kong! How could an organization as prestigeous as "the Academy" allow such a big mess up. They clearly understand the difference between Chinese and Japanese Cinema right? The commentary was SCRIPTED TOO! Doesn't anyone check the scripts before they read them? (中略)Although I'm usually not picky about these things, I feel offended, and I feel that this was offensive to Asian filmmakers. Films from countries outside of the United States are not only a matter of entertainment and artisitc expression but often times a matter of national pride. Infernal Affairs is a crown achievement of Hong Kong Cinema and to mix it up and call it a Japanese achievement at the Oscars really pushes the world view of American ignorance. 」
 と、投稿者は相当頭に来ているご様子です。
 ええと、あえて訳しません。各自Excite翻訳なり翻訳ソフトを使うなり、電子辞書を引くなりして訳しなさい。配点は200点満点中の60点。

 …配点の部分は嘘です。

 このスレッドには20ものレスポンスがついていて「アカデミー賞主催者側のミスではなく女性アナウンサーの無知から来るものだ」とか、「いやモナハンもスコセッシも香港WRITERSに謝辞を述べた、ABCだけがアホなんだわ」とか、色々意見が出ていて、それも面白かったですね。

 nancixとしては「It's a matter of being professional and respectful.」という意見に同意。

 ウィリアム・モナハン氏は受賞スピーチのなかで「So anyway, thanks to the Academy, to Warner Bros., everybody at Warner Bros., Alan Mak and Felix Chong who wrote Infernal Affairs, the producers present and not present, the agents, everybody who made The Departed such a success. Thanks to Marty and Leo for reading the script and calling each other and saying, "Let's make it." And Thelma. 」
 と述べているし、Thank You連発で受賞スピーチを始めたマーティン・スコセッシ監督も「And Andrew Lau's original film from Hong Kong, the wonderful Asian cinema. 」と付け足してますが、ちゃんと日本のメディアがそれを伝えてくれるかどうか。
 >>続きを読む
posted by nancix at 23:18| Comment(4) | TrackBack(0) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月06日

無間道3部作をブレンドした?「The Departed」

香港版ポスターより.jpg 4日夜に香港でプレミアショーが行われた「無間道風雲」、台湾では「神鬼無間」こと「The Departed」ですが、もちろん香港版主演者の一人、トニー・レオンは影もかたちもなく(おーーい、いつ喪が明けるの…?)、プレミアショーなのに駆けつけた芸能人の姿が少なく、比較的寂しいムードだったとか。
 かつては「レオナルド・ディカプリオとマット・デイモンとマーティン・スコセッシ監督が香港を訪問し、プレミアショーでトニー・レオンとアンディ・ラウに対面する!」な〜んてぶち上げていたのになあ。…って、誰がぶち上げていたんだ。中華芸能マスコミお得意の捏造だったんだろうか。

 ただアンディ・ラウ劉徳華は、彼が運営する芸能プロダクション所属看板俳優のゴードン・ラム林家棟(大B役で出演)や香港版監督の片割れアラン・マック麥兆輝、脚本家のフェリックス・チョン莊文強、香港版製作会社メディア・アジアのボスのピーター・ラム林建岳らと一緒に、律儀にプレミアショーに出席したそうです。

 そしてアンディは5日には、九龍城で開かれた英国スポーツカーメーカー、ロータス・カーズ社の新車発表会にも出席。さっそく会場に詰めかけた報道陣に「The Departed」鑑賞の感想を聞かれ「まあOKなんじゃない?」と一言。「ハリウッド版は)2時間半もあるんだ(正確には151分らしい)、まるで3部作を1作に濃縮したみたいだよ。この長さでは…香港の観客の耐久力はそんなに大きくないんじゃないかな。でも彼ら(ハリウッド側)が買ったリメイク権は1作分だけなんだよね。あとの2作分も(香港側は)権利料をもらわなくちゃね!」と茶目っ気たっぷりの発言を行いました。

 これだけで満足してくれる、香港芸能マスコミに非ず。

>>アンディ兄貴節炸裂の続きを読む
posted by nancix at 23:55| Comment(2) | TrackBack(12) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月24日

邦題は「ディパーテッド」_| ̄|○

レオナルド版ポスター
 本日はちょっと気分を変えて、ハリウッド版「インファナル・アフェア」の話題を。

 やっと米国版公式サイトをじっくり見ました。
 米国の公開予定は、10月6日なんですね?
 とりあえず、アレック・ボールドウィンの横幅の広がりに、大ショックです。顔が長くても縦に長い体型だと記憶していたのに。
 やはり鮮明な予告編動画を見ても、主役はフランク・コステロこと、ジャック・ニコルソンとしか思えませんが。
departedニコルソン.jpg

小西未来さんのニコルソンインタビューによると、「本作に出演するにあたり『これじゃ、俺がやるところが無いじゃないか」と話し、大分シナリオを書き換えた』」っていうし!

 エリック・ツァンボスだったら自分が悪目立ちするようになんてぇ圧力はかけないで、スタッフの意向を尊重するのにぃぃ!
         ┳┳
       彡
(,,ノ >Д< )ノ

 ぜえぇはあぁぜえぇはあぁ。
 いや多分、悪目立ちじゃなくて、男たちの競宴のなかで絶妙なバランスを保っているはずだと思いたいけど。
 レオもデイモンも、しっかり目立ってくれい!

 で、邦題は「ディパーテッド」ともう決まってるそうで。
 ほんとにほんとにこの配給会社さんは、邦題が何にも考えてないカタカナばっかりで!
 「THE LAKE HOUSE」が「イルマーレ」と知った時にもちゃぶ台引っくり返したけど!
            ┳┳
       彡
(,,ノ >Д< )ノ
 nancixにとっては、「イルマーレ」は少女マンガチックでないといけないし、ヒロインは清純で失恋の心の傷口を扱いかねて途方にくれる夢見る夢子さん美少女でないと説得力ないと思うし、実に気の強そうな米国オトナの女性ではまったく意味がありません、あううぅぅ。建築家の息子の屈託と父への思いが、キアヌではどうなってるのか気がかりだけど。
 
 何だかんだ思っても、2007年正月第2弾、サロンパス ルーブル丸の内他 全国松竹・東急系ロードショーだと、もうとっくに決まってるんだよなあ…。
 香港プロモーションではきちんとアンディ・ラウ、トニー・レオンに敬意を表してくれたレオナルド・ディカプリオとマット・デイモンなんだけど、日本のメディアはどこまできちんと「インファナル・アフェア」リメイク版だと説明してくれるのか…。そして「ハリウッド版は香港版を超えた!」と、あの東洋的エモーションを理解することなく調子よく書きつのる連中がどれだけいるのか……どうにも仕方ない、けど。
 
 「東京国際シネシティ フェスティバル2006」の閉幕上映、怖くて行けません。誰か見に行って来てください(T_T)/~~~

 こんなに米国公開との時間差がないと、もしや字幕は戸田○津子さんなのかしらん…_| ̄|○
 
posted by nancix at 23:03| Comment(1) | TrackBack(2) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月25日

実録・無間道三部作in香港・尖沙咀

 自分のルーティンワークに加えて契約社員さんへの引継ぎに追われて、ろくに自宅のPCを起動するひまもなかったんだけど、
 香港在住のりえさんのblog「Blog版香港中国熱烈歓迎唯我独尊」で、おっそろしい香港での事件が紹介されていました。
 りえさん名づけて「無間道な現実:尖沙咀銃撃事件」。

 巡回中の制服警官2人が、深夜の地下道で銃撃され、一人が顔面を撃たれて死亡、もう一人が重傷を負い、犯人もまた死亡した警官に撃たれて死んだという事件です。
 ふむふむ、どんな凶悪な犯人なんだ。
 マフィアか? 大陸からの出稼ぎが追い詰められてヤケになったか? 電波系か?
 と思いきや、

 非番の警察官

 ……………。
 まあ、どんな企業内でも諍いはあるものだし、国家公務員だってニンゲンだし…。
 女の恨み? 金銭? 何らかの裏切りに対する報復?
 と思いきや、

 犯人の警官は5年前に罠にかけて警官を射殺、拳銃を奪っていた。
 さらに、恒生銀行(香港きっての有名銀行)で強盗を働き、警備員を射殺していた。

 ……「インファナル・アフェア」のラウよりキョーアクかも?
 (いや、少年時代から彼はすでに殺人犯だったし…1と「終極無間」の間で何人殺したかわからんし…どっこいどっこいか?)。

 事件全体としては、ジョニー・トー杜[王其]峰作品的なテイストですよね。
 
 尖沙咀の地下道なんて、あちこち歩き回って利用しまくりなんだけど(泣)。
 まあ、深夜に一人で街中をうろつくことはめったにないにしても、うっかり銃撃戦に出くわすことだけは、避けたい…。

 ええ、香港の銀行の警備員は、いつでもライフル装備です。
 ついついマジマジと見てしまったことが、あったなあ…。

 でも、日本とは、あまり治安的には変わらないと思うんだけどねえ。
 
 りえさんのblog、いつも面白いので愛読中です。
 香港に興味のある皆さんも、ぜひどうぞ。
 
posted by nancix at 17:57| Comment(2) | TrackBack(1) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月05日

ちっとも踊れない「輪舞曲」第8話…

 金曜夜に、まーた職場でお別れのワイン飲みすぎて、帰途の記憶が切れ切れです。
 わはは、今度はケータイとクレジットカード1枚をどっかに置いて来たらしいぞ。
 二日酔いで台所に下りたら、なぜか乳酸菌飲料が1本置いてあるし。
 どこでいつ買ったんだぁぁぁ。記憶が無い…。
 よく見たら、駅前コンビニの赤いシールが貼ってあったから、ちゃんと金は払ったよーだ。

 それはともかく、土日はケータイの行方を探索しながら、久世光彦さんの「昭和幻燈館」「触れもせで-向田邦子との二十年」を読みふけり、そういえば久世さんは、我らが中華美女の代名詞ブリジット・リン林青霞主演映画の「レッド・ダスト/滾滾紅塵」を見ながら、向田さんを偲んでいたんだった…などとしみじみしていたのでした。
 ケータイは最初に乗った私鉄の忘れ物センターで預かってもらっていることが判明、月曜に早起きして受け取れることになり、ほっとしました。

 やれやれと安堵しつつ、久世光彦&向田邦子の後輩らによる「インスパイア・アンフェア 無間輪舞曲」を見始めたのですが……。

 何これ。

 "新章突入"と称して、映画「インファナル・アフェア」をパクるのは急ぎ中止して仕切り直して、気分も新たに「シュリ」路線でいくんじゃなかったのか。
 「神狗」幹部の娘として、子分を引き連れながら、あっさりと"警察のモグラ"竹野内を逃がしてしまう、実に詰めが甘いユナ。
 「それが、最後の願いなら。…これがあなたの運命。これが私の宿命。サヨナラ」
 そんなごたくを並べる前に、さっさと撃てーー! 撃ってから言えー!
 これが香港映画の鉄則です。撃ちながら、あるいは撃ってからでいいのです。名セリフは。
 
 必死で逃亡する竹野内君のシーン、BGMのパーカッションの扱いが「インファナル・アフェア」と全くそっくりで、うんざりしましたわ…ここまで、音楽を似せるか…。
 これまたあっさりと、実は韓国側の"モグラ"だと竹野内君に明かしてしまう、キム・ヨンジェ。
 あのですね、日本人には読めない身分証を見せるだけじゃなくて、韓国警察のどの部署のどういう階級か、明かしなさいよ警察官なら! それともKCIA(韓国中央情報部)の、議員拉致など後ろ暗いこともやる工作員ですか? 軍部ですか?
 その辺を具体化する追求もせず「今は誰も信じられない」と突っぱねる竹野内。
 相身互い、以心伝心でヨン様とシェンの意気に感じ、すんなり信じた、ヤンは無邪気で可愛かったなぁ…。

 ユナの父、宋は部下に命じて竹野内のアジトに行かせ(何故わかった?)、竹野内の正体も知っていた日本警察の樋口監理官をそのアジトであっさりと銃殺させてしまい、竹野内に濡れ衣を着せて、ヤンと同じく指名手配の身にする。
 樋口監理官、元ネタでの梁Sirと違って、顔もろくに映してもらえず…あああ(T_T)
 しかし、西嶋ショウとしての顔写真があんなに大々的にメディアに乗ってしまうと、「アレ? あれは金山じゃん、あの無口でぶっきらぼうで根暗の金山琢己!」と気づく小中学校警察学校時代の友人もいそうなもんだけど?
 何より、警察学校に入学時の写真記録が残っていそうなのに、日本警察は何をしておるのだーーーー!

 ユナは妹を守り、父に会わせるために転院させる。しかし、竹野内君は風間ホールディングス=神狗傘下にある大規模病院を簡単に突き止め、屋上で洗濯していたユナと携帯で話し「君を助けたい」という。「妹は私と父が神狗だということ、何も知らない、絶対に教えないで」と涙で懇願するユナ。
 ……二人とも、どーしてケータイナンバーを変えないのだ…。

 ユナの懇願も空しく、妹のユニは個室でパソコンで作曲を続けているうちに、突然1通のメールを受け取る。
 ……あのですね、病院でどーして、ネットに常時接続していたわけ? ケータイも、医療機器によくないでしょ。電源切りなさいよ、いくらVIP用特別室にいるからってぇぇ。
 ユニは泣きながらケータイで姉を問い詰め、ユナは驚いて妹のローカルマシンにどうやってかアクセス、遠隔操作で問題のメールを横取りする。
 発信者のメールアドレスは、西嶋ショウその人の、神狗に与えられたメルアドだった!
 構成員全員に、律儀に〜sq@…jpのアドレスを割り振っていたようです、神狗は。
 @kazamaH.comにしておきなさいよーん。
 とにかく、衝撃を受けるユナ。

 ……もしもし? 凄腕ハッカーさん?
 凄腕ハッカーさんと疑惑追及を志す民主党議員のやるべきことは、まずメールのヘッダを確認することですよ?
 メールヘッダを見て、メルアドの偽装ではないか、どこのプロバイダから発信されたものか、確認するべきですよ?
 第一、神狗からも警察からも追われている竹野内君がメールを送ってくるとしたら、神狗のメールサーバーなど使わずに、捨てアドと呼ばれるフリーメールアドレスを使うべきじゃないですか!
 ったく、韓国のPC房でさんざん技術を磨いたはずのユナ、何やってんのよー!

 それと、あの偽装メール、日本語とハングルの併記でしたね。
 ハングルで日常会話もおぼつかない竹野内君が、いくら在日韓国人だからって、メールにハングルを打つのは高等テクニックでは?
 Windows XPだからハングルのフォントは一応入ってるけど、日本語キーボードのどこをどう押せば、ハングルが打てるのでしょーか? エキサイトの日韓翻訳結果を、そのまんまコピー&ペーストでもしたのでしょうか?
 いまだにピンインで中国語を出して、メールや掲示板書き込みができない、語学へっぽこの突っ込みですけどね。

 宋もまた、ショウに携帯電話をかけ「お母さんはご健在のようですね。住所もすぐに突き止めますよ」と脅しをかける。
 血相を変えてボウリング場の廃屋アジトから自宅に駆けつけるショウ。(てっきり尾行がつくのかと思ったが、神狗は甘い!)
 母は九州の友人宅に身を寄せると告げ、「何かあれば迷わず私を見殺しにしなさい」と、生死を賭けている息子にきっぱりと告げる。…何だか、あんまり「私を見殺しに」って日本語では言わない気がしますが、お母さん。
 いやー、潜入捜査官はほんっとに、家族を持っちゃダメっすよねえ、ヤン…。

  >>ボヤキの続きを読む
posted by nancix at 23:35| Comment(6) | TrackBack(14) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月19日

いよいよ「無間輪舞曲」香港放送へ

 ドラマ「インスパイヤ・アンフェア 無間輪舞曲」、いよいよ佳境に入ってきまして、今回が第一章終了というところですね。
 ふむふむ、パクリの汚名を何とか晴らそうと、主役の竹野内豊は在日韓国人・金山琢己ということに。
 これは、韓国人女優を日本人男優がいてこます…失礼、我が物にするということへの、韓国での非難回避でもあるんでしょうね。
 そしてあっさりと警察内の"モグラ"はなんと、署内で上司の伊崎警部を撃とうとして、取り押さえられ正体ばればれで、逮捕へ。
 白シャツ・ノーネクタイ・スーツ姿のその"モグラ"の日常の振る舞いや言動、性格、なぜ犯罪組織「神狗」に協力してきたかがわからないので、「インファナル・アフェア」で大Bの正体が解ったときほどの感慨・ショックが沸きません。

 偽札工場は「インファナル・アフェア3 終極無間」を思わせるがごとく、「川浜港」停泊中の大型船内だった。
 SWATとアジアン・マフィアの銃撃戦で、精一杯カメラが手持ちで動いてましたが、ジョニー・トー映画ほど捉えきれてない。
 SWATの懐中電灯と銃の持ち方が、手ぬるいー! 香港のSDU飛虎隊を見習えー!
 風間ホールディングス総帥・裏では「神狗」ボスの風間龍一郎も、「ワシの人形」呼ばわりしてきた息子に居場所を密告され、ギリギリで竹野内君が復讐を思いとどまり、あっさり逮捕される。彼が第一話で竹野内君の父親を韓国で暗殺したことが、腕のひきつれた傷と回想で明かされますが、なんで韓国にいたの? さっぱりワカリマセン。
 風間逮捕を報じるテレビニュースに見入り「これで琢己が帰ってくるわね、おばちゃん!」と風吹ジュンと喜び合う木村佳乃(出番少ないなー…)
 とうとう竹野内くんの警官の身分回復か? 伊崎警部の手で金山警部補復活か? 伊崎警部補のノートパソコンから竹野内君のデータが削除されることはないのね、と思いきや、二人が向かい合って談笑中に背後から狙撃され、竹野内君の腕に支えられ伊崎警部殉職。
 ………屋上から墜死は、さすがに避けましたか…_| ̄|○
 あーーー、トニーの虚脱状態の、あのすんごい表情が、つくづく恋しい……(T_T)

 次回は、伊崎警部の警察葬……風吹ジュンの喪服姿と、木村佳乃の婦人警官姿も見られる…って、別にいいけど。
 やはり、物陰から敬礼して見送る竹野内君なのでしょー。
 あーーー、トニーの精悍な厳しい顔つきの、敬礼が、つくづく恋しい……(T_T)/
葬儀用花屋に隠れて敬礼するヤン

 ありぃ? そういえば「オッパァ」と竹野内センパイを慕ってた弟分のヒデこと佐藤隆太君は?と思いきや、次回予告で「ずっと、信じてきたのにぃー」と泣き顔で竹野内君に銃を向けてましたから、ボスの息子にモグラの竹野内君への処刑を命じられるんでしょうか。
 
 何だかなあ…な部分がいっぱいあるパクリ…インスパイヤドラマ、いよいよ香港のケーブルテレビ(有料)「新電視 SUPERSUN」精選劇集台で放送開始決定ですよ。
 なーんだ、香港最大手のTVB香港電視での放送じゃなかったのね。
 >>続きを読む
posted by nancix at 23:23| Comment(7) | TrackBack(0) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月30日

幼稚園バスを襲わないか心配な「神狗」

 ええ、たっぷりと久々の「HERO 英雄」テレビ放送を、無粋に入るCMとチョッキンカットに苛立ちながらも堪能いたしましたよ。
 この映画を撮り終わってまもなくトニーは「インファナル・アフェア」撮影に突入、しかし「HERO 英雄」は「マトリックス」と同じくオーストラリアの工房に送ってのCG合成だの映像加工などの後期制作に時間をかけ、香港公開は一週間ずらしただけの2002年クリスマスシーズン。
 「インファナル・アフェア」と「HERO 英雄」は、いわばヒゲ面トニー二部作とも言えるんだったよなあ。
「HERO」香港版ポスター 何10回見ていようと、やっぱり残剣様の黒髪がファッサーっと揺れると、もう何ともいえず色っぽくてドキドキしてしまう。
 トニーのなで肩が、肩幅の狭さが、ワダエミさんの衣装で余計に寂しげな風情をかもし出して。
 公開当時も(あの…トニーさん、せっかくの珍しくも正統派英雄役なんですから、そこで眉を八の字にして切な過ぎる表情にならないで、も少し毅然と、凛々しく厳しく威厳を…)とハラハラしたものだけど、ド素人がダメ出しするまでもなかったっすね…。

 国敗れて山河有り。
 武侠敗れて生きる術無し。
 国も無く仕える主も無く、功名や名声も望まず、
 せっかく身につけた超人的な武芸も、数を持って圧倒する集団戦に移り変わろうとする時勢にそぐわず、
 天下に名だたる武侠たちには、もはや美しく散るしか道は残されていなかったのです。
 「大義に殉じる」など、後付けの理由です。
 ましてや、この映画のテーマは、民衆はすべからく中国共産党に屈するべきなんて結論では、毛頭無い。
 散っていく者たちのはかなさの美、無常観、こそが、見るべき点なのです。

 とりあえず裏番組の「インスパイヤ・アンフェア 無間輪舞曲」(○C=もとはしさん)も、録画分で見ました。


 ………………ええと。

 確か、スポーツ紙などで、今回は泣けるラブシーンがあるとか煽ってられましたけど。
 ラブシーンの前に、なぜ平田満が?
 なぜ"父子情"=人情ものと化しているのか? あれ?
 nancix、チャンネル間違えましたか?

 んでもって、イマドキのお子ちゃまに歌ってきかせるのが、何故に「浜辺の歌」?
 大正時代に作られた唱歌で、今の教科書には載ってないんじゃ?
 ていうか、アニメ主題歌の方がいーんじゃないの?(TBS系で、お子様向けヒットアニメってあったっけ…?)
 平田満、何歳という設定?
 チェ・ジウがすかさずハミングできたのは、聞き覚えがあったから?
 台湾の「悲情城市」に、日本の「幌馬車の歌」が挿入されているのは、実在した美青年校長の悲話にちなんだ、深い意味が込められていたわけだけれども。
 待てよ、えーと、最近、たしかNHK教育で、深夜に平田オリザさん&韓国人演出家の作・演出の舞台劇「その河をこえて、五月」を放送していて、“異国間コミュニケーション”がテーマで、この「浜辺の歌」が劇中で歌われていたような。
 登場人物の母親が、日本の植民地時代に教わった歌…という設定だった気がする。
 そんなに韓国で有名な"日本の歌"なんだろうか?
 それともそんなことに頓着せずに、まさか「その河をこえて、五月」に安易にインスパイヤされて挿入したんじゃあるまいなっっ?!
 疑惑は深まるばかりなのであった。

 で、こういう"巨悪"と闘う皆さんって、どーして組織の中枢になかなか迫らないで、末端に犠牲出してばっかりなのぉ?
 いやいや、印刷屋さんの生命も、もちろん貴賤なく、大事なんですけど。
 "下町の印刷屋さん"逮捕に、何人動員してるんだ、警視庁…。
 しかも、たった5分の猶予の間に、付近にスナイパーを配置されても一向に気づかない失態ぶり。
 偽札作りって、80年代の「男たちの挽歌」のときすでに、コンピューター制御で図案を描いて自動印刷してたんですけど。まさか「ルパン3世 カリオストロの城」並みの知識で止まってるんじゃないよね?
 なーーーんか、「神狗」も警視庁も、チンケだなあ…。
 次回、「神狗」が幼稚園バスをジャックして、竹野内豊を苦悩させないようにと願うばかり。
 どーいうわけか、物心ついてから見た特撮ドラマの"悪の組織"って、おどろおどろしく登場しながらも、必ず幼稚園バスだのスクールバスだのを、わざわざ精鋭を派遣してジャックするんだよねえ。
 どうせなら国会か六本木ヒルズ全体を、ジャックしてくれたまえよ。
 いや、何なら某新聞社とテレビ局でもジャックした方が、社会的反響が大きいよ…って、闇の組織がそんなに目立ってどーするんだよって話かしらん。

 それと、ねえ…。
 肝腎の「ラブシーン」……。

 あれが、ですか。
>>ボヤキの続きを読む
posted by nancix at 02:16| Comment(6) | TrackBack(2) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月23日

敗北どころか、恥を問われているのですが。

 1月23日の日記に、何だかもうね、この業界人と通じる言語は、nancixは持ち合わせていないと痛感しましたのでした。
 僕たちは、たかだか、テレビドラマのスタッフだけど、
 何かを生み出さないと、いけない立場だと思うんですね。
 原作ものが悪いとは思わないけど、
 原作ものでない連続ドラマが今期、何本あるんだ・・・
 って考えたら、
 ちょっと、うちら、ドラマ界は、目先におぼれている感じがする。
 まあ、うちもインファナルに似てると言われているけど、
 そう言われているうちは、敗北だよね。

 ケイゾクのときも、最初、女コロンボって言われたけどさ・・
 あ、ケイゾクも大嫌いだった、薄気味悪いドラマの一つだ。台湾ではなぜか放送されてたけど。
 その頃から、「リング」ブームを除き、日本のドラマ人気がアジアでどんどん無くなったんじゃないのかなあ。
 「ビューティフル・ライフ」「QUIZ」「GOOD LUCK!!」「オレンジデイズ」
 みんなnancixが生理的に受け付けられないドラマだった…。

 生み出すどころか、何とかのフンドシで相撲を取っているのに、敗北も勝利も関係ない。
 そこまで原作無しだぞと気負うなら、インスパイヤされたのを認めたらどうですか?
 「僕と映画『インファナル・アフェア』の出合い、感動、そして決意」を日記にさらしたらいかがでしょう?
 
 こんな人たちに利用され不器用に切り刻まれるだけの「インファナル・アフェア」、本当に可哀想。
 どこまで続くんだよ無間道の道行きは。

 さ、次こそ「氷壁」「白夜行」「功名が辻」パーフェクトに見るぞーっと。
 
posted by nancix at 02:13| Comment(11) | TrackBack(1) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月22日

テレビウォッチに忙しく…

 昨日は昼過ぎに京都の錦市場を一人で放浪し、3時に八坂神社にみんなと合流してお参りし、夜もそのまま京都オフ会になだれ込んで、何ヶ月かぶりに他愛ないことで大声出して笑い転げ、随分癒されましたですよ。
 で、今日はボヤリーーンと一人で自宅で過ごし、テレビ三昧でありました。

 関西では、今日が「サンデープレゼント/健さんが泣いた!!俳優50周年…高倉健新たなる旅立ち」の放送日だったのです。
 「HERO英雄」以後チャン・イーモウ作品の宣伝の常套手段になった、プロモーション番組ですね。もちろん「単騎、千里を走る。」のプロモーション。ナレーションは「鉄道員」で妻役を演じた、大竹しのぶさん他。「インファナル・アフェア」「2046」でも北京プレミアや香港プレミアをきちんと取材し、こんな番組を作ってほしかったんですよ。
 特集番組の作り手の、思い入れの違いかな…。

 NHK BSでも特集番組を見たので、新鮮なのは健さんの旧作を見られたこと、昨年12月に「単騎、万里を走る」中国プレミアが雲南省麗江市で大々的に行われて、その様子を見られたこと程度でした。
 若手空手家役でスクリーンデビューした健さん、つるんとした、眉毛の濃さだけが印象的な、いわゆる端正な容貌だったんですねえ。まだ声もさほどしゃがれてないし。
 「昭和残侠伝」、池部良との絡みをもっと見たかった!
 田中邦衛さん、何だかそのコメントじゃ、健さんと二度と会えないような悲しい気分になるじゃないですかぁぁぁ!

 中国に単身赴いた健さん、誰とでも肩をポンポン叩き、抱き寄せ、日本語じゃ通じないとしても構わず、自分の思いの丈を語りかけるのが、とても自然でした。
 中国人の皆さんは一瞬とまどい、照れてたけど。
 あの年齢になると、若い女性スタッフを抱き寄せても、清らかだなあ。
 そうだ、このヒトには自宅に帰っても、喜怒哀楽を分かち合える「血縁者」はいないんじゃなかったかな、とふと思い当たりました。姪や甥の存在は知りませんけど…。
 映画のスタッフ、キャストが、"擬似家族"。
 そう思うとクランクアップを前に「別れは絶対やってくる。別れなければ、新しく始めることができないわけで」と語る言葉が、ずっしり重くなりました。

 若き日のトニー・レオンも「僕には芸能界に友達は少ないんです、みんな撮影が終わったらそれきりで、連絡を取り合うことも一緒に食事に行くこともほとんどない」と語ってましたっけ。
 撮影中は擬似家族や擬似恋人なのに、撮影終了となると、二度と会えないかもしれない人もいる…。それが俳優や監督の、さだめ?

 1年後、健さんが国賓級の大歓迎のプレミアで再会したタレ目の"ヤンヤン"ことヤン・ジェンボー君は、背が伸びて、より幼児から少年らしく成長してました。まもなく、抱っこされるのを恥ずかしがって逃げるようになるかな…。
 ホテルシェフが何十人も揃って、白制服でこしらえる長卓宴でのご馳走よりも、健さんにはスタッフやキャストとつついたロケ中の食事の方が、懐かしい味じゃなかったかな…。

 健さんが真心こめて、職人気質で周囲の人々と接したからこそ、有名人にこびへつらうのではない、あの絶品の笑顔が、別れの涙が返って来たんじゃないかな…。
 そういえば健さん、つたないながらも中国語を話そうとしていました。
 インスパイヤドラマの竹野内豊、韓国での父の死が契機で警察を目指したはずなのに、仇?のいる韓国のことを調べることも、言語を学ぶこともしなかったんですかねえ。
 「私の父を殺したのは、オマエか!」ぐらい、韓国語で聞きたくないのかな?

 「HERO 英雄」のときは、ジェット・リー李連杰スタッフの車で起こった交通事故や、トニーマギーに加えてウィリアム・チョン張叔平をセット売りしたがったジェットトーンの思惑と、ワダエミさんとの確執、トニマギを何とかゴシップネタにしたい芸能メディアの盗撮、何より自分が足を負傷したことなどが重なり、トニー・レオンは到底健さんのような澄んだ心持ちにはなれなかったと思う。メイキングのトニーは別れ際はおちゃめだったけど、明らかに「一仕事終わった、やれやれ」という感じだけで、健さんのように「一生忘れられない思い出をもらった」という姿ではなかった…。

 でも、トニーがもっともっと年輪を重ねて、上映後に「何を描きたいのか解らなかった」とか愚痴をこぼさずに、心を閉ざさずに、監督やスタッフやキャストとなごめるようになれたらいいのにな、と祈らずにはいられない。

 健さんのハグハグ、にちょっと涙して、
 家事を続けて、
 また同じABCをつけたら、今度は日曜スペシャル「レギュラーの香港あるある映画探検隊!」が始まってました。

 どーせ香港政府観光局の肝煎り、ジャッキー・チェン映画とブルース・リー映画と「慕情」だけでしょ、と録画もしないで見ていたら、しまったぁ! 「香港国際警察」はもちろん、葉山豪(「香港国際警察」4人組ドラ息子&娘の一人、ゲームのプログラミングを手がけるマックス役。ヒロとジャッキーが呼んでたような?)と同行の小寺右子女子アナが「トニー・レオンの大ファン」とのことで、「インファナル・アフェア」3部作のロケ地が登場しまくりじゃん!

 レギュラーも、「インファナル・アフェア」1の冒頭で登場の「萬佛寺」に参拝!
 行ったよ行ったよー、nancixもあの石段を昇ったんだよぉぉぉ!

 しかしあの金色像は、五百羅漢さまです。仏弟子や聖者の像です。ン・ジャンユーに似ていると昔から思ってきたらやはり「インファナル・アフェア2」のジャンユーに似てると紹介された萩原流行、「修行僧」とは少し意味合いが違うとちゃんと教えてくれい。

 小寺アナと葉山さんは、トニーが3で中国マフィアの弟を灰皿で殴りつけるはめになったステーキハウスへ! 映画のまんま残ってました。小寺アナ、大はしゃぎで葉山さんを壁側に立たせてました…(^_^;)。葉山さん、トニーの代役すいません…。
 続いて、香港島の長いながい石段を、ヤンがウォン警司とケータイで話しながら、焼き芋か何かを食いつつ下りるシーンも。あああ、通りの名前をメモできなかったよー(T_T)
 トニーとアンディが出会う、あの因縁の、いや思い出のオーディオショップも、映画の頃のままでした。

 もちろん、中環の例の長いエスカレーターも登場します。「花様年華」「2046」でおなじみ、トニーファンの聖地とも言える「金雀餐廳(レストラン)」の紹介では、映画内のシーンは鏡面に映った映像で、実際はトニーもフェイもレストラン内に掲げられたスチールパネルのように右手でスプーンを使っていたこと、鏡は撮影のために取り付けられたことが紹介され、納得できました。

 恥ずかしいほどベタで不器用ですから、のレギュラーの2人は、やがてトニーが演じるはずの"葉問"師匠が香港で開いた詠春拳道場の総本部も訪問。貴重な詠春拳の練習風景を見ることができましたよ。カンフーを学ぶために香港に渡ったという、日本美人も練習に励んでいました。……あれ? 見覚えのある方のような気もしないではない…?
 西川君に手ほどきをするのは、いかめしいお顔のアンディ・ラウ…「じゃなくて、アンディ・クォックです」とご本人が突っ込みを入れました。あなどれません、香港人の突っ込み気質。
 
 そして、ついにレギュラーの2人は朝の九龍公園で、憧れてやまない(という設定らしい)チャウ・シンチー周星馳の……!

>>続きを読む
posted by nancix at 23:55| Comment(2) | TrackBack(0) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月20日

海外からの視点、二つ。

2002年8月、撮影中のトニー・レオン
 「インスパイア・アフェア 無間輪舞曲」(名付け親は「funkin'for HONGKONG@blog」のもとはしさん)の話題、まだ続けますよ。

 友人から教えてもらった1月19日付「台湾アップルデイリー蘋果日報」のネット版記事を、やっと探し出すことができました。
 香港ではなく台湾版だったとは。

 「竹野内豊 トニー・レオン梁朝偉をコピーする」と題した、蘇威全氏の文章です。あ、トニー・レオンの画像は撮影中のときのもので、今回の翻訳には関係ないです(^_^;)
 拷貝ってのは、拷問された貝ではなくて、複写・コピーのことなんですね。

 以下は意訳。
 竹野内豊と崔智友(チェ・ジウ)がペアを組んで主演したTBS日本ドラマ「輪舞曲」は、最初の放送で20%の視聴率というよい成績を収めた。しかし日本のネットウォッチャーが指摘するには、このドラマのプロットと役柄に関して、幾分香港映画「インファナル・アフェア」と同じ部分があるという。竹野内豊の身の上や造型は、まるで「インファナル・アフェア」のなかのトニー・レオンの複製版だと指摘しているのだ。

 ●マフィアに追求されるシーンもある

 竹野内豊は「輪舞曲」の劇中で、麻薬密売マフィア組織「神狗」に潜入した捜査官を演じ、ヒゲを生やし、黒革ジャケットを着ている。また役柄の背景も、トニー・レオンが演じた「陳永仁」とそっくりだ。
 このほか、彼と石橋凌が演じる上司は常にビル屋上で情報を交換していること、バーで酒を飲むのを好むこと、はなはだしきはマフィアに追求されるシーンまでも「インファナル・アフェア」の影がつきまとう。

 ●ヒロインの功能も一致する
 「インファナル・アフェア」にはチェ・ジウが扮する韓国人の役柄はないが、彼女の役はやはり「インファナル・アフェア」でのケリー・チャン陳慧琳を想起させる。両者とも、男性主人公の心の拠りどころで慰めとなる対象だからだ。
 「輪舞曲」は4月に台湾で放送される予定だ。そのときに、観衆は「超級比一比」(人気バラエティー番組の1コーナー名やエンターテイメントゲームのタイトル)により、その目で両者の相似度がどれだけ高いか、確かめることができるだろう。
 ちなみに渦中のチェ・ジウは、ただいま香港を訪問中。ディオールの新店舗(エステサロン?)ゲストとしてテープカットの儀式に登場。60数万香港ドルのディオールの新作ファッションとネックレスを身に付け、ドラマと違って「嫌なところ!」と鼻にしわを寄せることもなく、広東語できちんと挨拶して"客寄せパンダ"をこなしておられました。彼女には特別に好きな香港スターはいないけど、最も深い印象のある香港芸能人といえば亡きレスリー・チョン張國榮だそうです。韓国でレスリーがチョコレートのCMに出たり、出演ドラマが放送されたりしてましたしね…。

 そして、こっちの方が興味深いといえば興味深いです。香港のネット新聞「文匯報」(中国寄り)1月13日付、「芸能小子」氏による記事より。
>>もう一つの海外からの視点を読む
posted by nancix at 02:53| Comment(0) | TrackBack(1) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月19日

素人以下の…

 うーーーん、週刊新潮1月26日号142ページ、腰がひけてましたね…。
 締め切りの関係とはいえ、やっつけ仕事という感、ありあり。
 よりによってインスパイヤドラマの「公式掲示板」をネタ元にするなんて…どうやら「インファナル・アフェアに似て」「インファナル・アフェアそっくりじゃないの?」という書き込みは、検閲者によって全て削除されている様子なのに(各地の複数の仲間の書き込み結果の報告有り)、いったいこの"他局ディレクター"はどこでその貴重な意見を目にできたのか? 
 書き込み直後に、偶然、幸運にも目にできたのか?
 存在そのものが眉つばですよね。

 よく芸能人が「オレをよく知る知人はこう語ったと、週刊誌が書くけど、その知人って誰やねん! ここに連れて来い!」とバラエティーでぼやいているのと、同じこと。
 上段の「西遊記」に関する記事では、東南アジアでの放送を取り上げ「荒稼ぎ」と見出しで決めつけているわりには"米国に企画料を売るほど儲かるわけでもない"的なことを、やっぱり"他局ディレクター"に語らせている。
 同一人物ですか? 架空の?(笑)
 「輪舞曲」も東南アジアに放送権が売れているのに、それに言及する紙面はもらえなかったらしい。
 何より、聞いたこともない大学教授という一種の"権威"を登場させて、「成功した作品から設定をパクれば人物設定は安定するから」と半ば肯定するようなことを語らせ、番組スタート時は似るのも仕方ない的な論を展開するのも、納得がいかない。
 このドラマのどこが「新しいこと」をやろうとしているわけ?
 "かつてドラマのTBSと称されたわが局は50周年を記念し、これからどんどん世界のあらゆる著作物から自由気ままにインスパイヤされて、下手なミキサーにかけてオリジナルを台無しにして、何でもありで話題になるドラマを作っていきますよ! なあに、特定少数の異論など簡単に握り潰しますよ"という決意表明?

 立ち読みで充分でした、ハイ。

 なぜこのような所業が局内で許されたのか、という疑問はいっこうに解決しないままです。

 ぐうさん、どうやら向田邦子さんが亡くなり「北の国から」が終わり昭和が遠ざかり、自分のこだわる作品をパッチワークして悦に入るクエンティン・タランティーノがもてはやされ映画界に堂々たる地位を築き、東南アジア一円を「東京ラブストーリー」「リング」が席巻した時期を経た現代では、日本の多くのドラマは「芸術」どころか、単なる「映像コンテンツ」「映像ビジネス勝ち抜きツール」に過ぎなくなってしまったようですよ。
 視聴率さえ稼げれば、スポンサーが満足すれば、勝ち組のようです。

 それを目の当たりにすると、特定少数の私も吐き気がしますが、現実逃避はできない。
 あるがままを見つめ、どうしてこうなっちゃったのか知りたいと思うしか、ないです。

 苦境にある香港映画までが、そうなってしまわないことを、願うばかりです。
posted by nancix at 13:53| Comment(2) | TrackBack(2) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月18日

とうとう週刊誌ネタに

 19日発売(一部地域は20日)の「週刊新潮」1月26日号に、[東南アジアで荒稼ぎする香取慎吾「西遊記」][香港映画にそっくりなTBS「チェ・ジウ」]といった記事が掲載される予定だとさ。
 「雑誌の新聞」雑誌速報より。

 そっくりなのはチェ・ジウじゃなくて……う・う・う。
 むしろチェ・ジウが、はーどぼいるどだど!な世界観をぶち壊す元凶になるかも…って…。

 週刊新潮といえば、レスリー・チョン張國榮の突然の死について、アップルデイリー蘋果日報だの現地ゴシップ紙だのの報道を鵜呑みにしてスキャンダラスな記事を載せた恨み骨髄の週刊誌だし、
 最近はアルバイト青年にでもネット検索させ、某巨大匿名掲示板からネタを引っ張って来て、書き込みを丸写しさせてるだけだろうけど…。
 女性週刊誌はどうせ韓国明星におんぶに抱っこだし、テレビガイド誌はタレントを取材させてもらいスチール提供してもらうしがらみからシカトを決め込むだろうし、取り上げるなら「週刊文春」か「新潮」か、及び腰で「日経エンタテインメント!」程度だろうとは予測していたけど、ああ、こんなことで我らが「無間道/インファナル・アフェア」が週刊誌ネタに…(涙)。まだ週刊ゲンダイやアサヒ芸能や東スポでないだけマシなのか…。

 「インファナル・アフェア」は、中国大陸の映画市場開放を契機に、香港発中国制覇切り込み隊長として大きな期待をかけられた作品の一つなわけだが、もちろん韓国でも大きな話題を呼びヒットした。韓国正式公開は日本よりも8ヵ月近く前の、2003年2月21日から。
韓国での「インファナル・アフェア」宣材

 日本では、「キネマ旬報」ぐらいでしか実現しなかった、トニー&アンディ香港2大スター揃っての雑誌表紙化だったが、韓国では2人が揃ってプロモーションに訪れ、下記のように映画雑誌の表紙を華々しく飾ったのだ。映画会社側が日本より韓国を市場として重要視していたことが、これらを見ても解る。
 韓国雑誌「CINEBUS」表紙
 韓国映画雑誌「CINEBUS」

韓国雑誌「MovieWeek」
 韓国映画雑誌「MovieWeek」

 果たしてそんなことも知らないでTBSが軽々しくインスパイヤされたのか、それとも韓国Yedang Entertainment Company側のリクエストに応えていたら、どんどんこんなことになっちゃったのか、音楽までこうなっちゃったのか、誰か調査取材して「番組を海外に売る部署」出身の吉野イメルダプロデューサーやディレクターら、スタッフの言い分をも聞いてほしいったらありゃしないよ。
 3年近くも前から企画してきて、竹野内君とも熱心にシナリオを練り上げてアイデア出し合って、どーしてこうなっちゃうわけですか?

 ホントにこのドラマ、韓国・香港・台湾、タイ、マレーシア及びフィリピンなどの、「インファナル・アフェア」を楽しんだ後の皆さんに、見せちゃうんですか…?
 もう売っちゃったんだから、どうしようもないけど。
 台湾では3月末か4月に放送予定だそうだけど。
 ホントに自信を持って、見せられますか…?

 nancixの気がかりは、それにつきるんである。 
posted by nancix at 23:50| Comment(2) | TrackBack(0) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月17日

パク…インスパイヤドラマ、視聴率は20%

朝鮮日報:チェ・ジウ、18日に初めて香港を公式訪問 チェ・ジウが、18日に香港九龍のフェスティバルワークに位置するクリスチャン・ディオール(Christian Dior )の新店舗オープンセレモニーに参加するため香港を訪れる。
 昨年3月から「クリスチャン・ディオール・コスメティック」のアジアモデルを務めているチェ・ジウは、昨年ドラマ『天国の階段』が香港で放映され人気がうなぎ上り。チェ・ジウはこれまで香港を公式的に訪問したことはなく、香港メディアとファンの期待が一層高まっているという。
 一方、15日にTBS(東京放送)テレビ放送50周年記念特別ドラマ『輪舞曲-ロンド-』は、初回20%の視聴率を記録し、好調な滑り出しを見せた。
 韓流の火付け役となった『冬のソナタ』は、初回視聴率は9%に過ぎず『天国の階段』と『美しき日々』も初回視聴率は10%を超えなかった。
 チェ・ジウは「頑張った分だけ結果が出た。初回の視聴率に満足するのではなく、最後までベストを尽くして、韓流の現地化という新たな契機を作りたい」とコメントした。
 に、に、20%……?
 パク…インスパイヤドラマが、20%超え…? 「里見八犬伝」よりも「志村けんのバカ殿様新春初笑いドスコイ!スペシャル」よりも上?

 オリジナルの「インファナル・アフェア」を日本の映画館で見た観客数より、多くの人が見たってことじゃん!

 ……………………………………_| ̄|○

 せっせせっせと香港&日本各地の映画館に通い詰め、前列のオバサマ方が「どっちがアンディ・ラウいう人?」とチラシの2人を見て首をひねっているのにトホホ感を抱き、
 台風で電車が止まっても「2」試写会に駆けつけ、
 たった一目、生トニー・レオンを見るために上京しまくり、カード借金増やしまくったあげくが、これ?

 日本警察では、おとり捜査は認められていず、たとえ無理におとりを使ったとしても裁判で証拠として認められないっつーのに!
 だから竹野内君が韓国に潜入するんだと信じたのにー!

 日本人、いつから偽ブランド品で満足するほど志が無くなったの?

 ……………………………………_| ̄|○

 そんなことだから安い広いと構造不良品マンションをつかまされ、裏でいろんなことやってるに決まってる○○エモンをもてはやし、憧れるよーな愚かな……いやいやいやいや。

 明日はひとつ、ビデ●リサー○社に殴りこみ、視聴率測定装置のある家庭のリストを脅し取り、各家庭に乱入して日曜に情報を送れないように電話線を切り……放せーっぢくじょー放してくれーーー!
 このままでは何年もかけてストーリーラインを練りに練ったアンドリュー・ラウ劉偉強、アラン・マック麥兆輝、フェリックス・チョン荘文強に申し訳が立たないんじゃー! 今後、どの面さげて「トニーファンでーす」っつって香港に遊びに行けるんじゃー! 武士の情けじゃ、殿中だろうが何だろうがヤラせてくでーーー!

 それがダメなら"「輪舞曲」放送開始記念!「インファナル・アフェア」3部作一挙上映オールナイト!"をTBSビッグハットを占拠して夜通し………それもあかんか。

 かくなる上は、「まだインファナル・アフェアのヤンを見てない皆の衆! いますぐTSUTAYAに走ってDVD借りて来い! TSUTAYAがなければAmazonなりで注文しろー!」
 と、粘り強く呼びかけるしかない……。

ラブ・ソング 泣き寝入りは、もう「ラブ・ソング」(96)=TBSドラマ「めぐり逢い」(98)だけでたくさんだよ……。10年以上経っても、このテレビ局はちっとも変わらんのな…。
 ま、勝手に「えー、もう王家衛じゃないんじゃない?」と過去に決め付けたフ○テレビも大同小異だけどね。
 どっちもメディア・アジアに株大量取得されて乗っ取られちまえー。
 まだ中国星に乗っ取られるよりマシだぞー、だってトップは中国と手を結んだ893……あわわわわ。

 でもなーこれだけは疑問なんだよなー。配給権を買うとき、ドラマ化権や出版権も、抱き合わせで買わないものなのかなー。ハリウッドなら絶対抱き合わせで一切合財買うのになあ。そして、コムストック他が共同出資で「インファナル・アフェア」の配給権を買ったとしたら、ドラマ化権は出資者の一つ、テレビ東京が獲得しそうなもんじゃないの?
 テレビ東京からTBSに、ドラマ化権が譲渡されちゃったのかなあ? ちゃんと権利買っての所業なら、テロップに一言ぐらい入れてほしいよ。業界の人に聞いても、マトモに教えてくれそうにないし…。それとも、本当にドラマ化権なんて全然買わずに、アジア諸地域で放送する気? 怖いもの知らずだなあ…香港明報あたりで、チクチクと手厳しいこと書かれりゃいいんだ。


 なんてブツくさ言いながたテレビつけたら、見覚えのある森タワー入り口に、大勢の取材陣が押しかけてカメラ掲げてた。……ありゃりゃ、ライブドアが……_| ̄|○
 
 驕れるナントカは久しからず、全て盛者必衰のことはりを現す。ヒトを呪わば穴二つ。
 平常心で何事にも対処しませう。とほほのほ。

 
posted by nancix at 02:45| Comment(8) | TrackBack(1) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月15日

想像以上のインスパイヤぶり…TBSドラマ「輪舞曲」

インファナル・アフェア 限定デラックス DVD-BOX 見終わりました、TBSドラマ「輪舞曲」
 想像以上に「インファナル・アフェア」にインスパイヤされていて…_| ̄|○

 無残に殺された父。
 警察官としての敬礼へのこだわり。
 高級腕時計(セイコーでもシチズンでもなし)。
 駐車場での銃撃戦(取引は中国普通話=日本で俗に言う北京語でした…)。
 竹野内豊の服装と無精ひげ(君にもプライドはあるよね? ディレクターやプロデューサーにどんな要望されようと、トニー・レオンを超えようという気概はあるよね? あるって言ってよ!)。
トニーが演じた陳永仁でないとヤダ!

 仔犬のようになついている、でもちょっとケーハクな子分。(佐藤隆太。こないだの八犬士の一人がチャッップマン・トー役だとは…恐れ入った。竹野内君をかばって殺されちゃうだろねー、残念!)
 竹野内豊と佐藤隆太が並んで車に乗っている。
 ケータイによる情報送信。(但し日本のケータイではSMSは…と思っていたら、キーによる英数字化での暗号を用いるとは! しかし、それで意味が取れるのか?)
 マフィア間での、携帯電話チェック。
 上司と父の因縁。
 上司とビル屋上で口論。しかも2回目は晴れ上がった…(竹野内さんは、日焼けに苦しんでアロエパックするよーな苦労はしてないよね(^_^;))
 「3年潜ったのに、まだチンピラとしか接触できない」との苛立ち。
 警察学校を中退。
 ハイテクな、明るい日差しのさしこむ警察署内。
 上司がボードに資料を貼り付け。
 上司がノートパソコンで呼び出す、潜入としての部下のデータベース……e.t.c.エトセトラ。

 一瞬、昇っていくエレベーターも映ったような。

 いやはや。

 BGMも、陳光栄先生の用いた民族音楽っぽい詠唱などを挿入しまくり。どちらかというと「インファナル・アフェア2」っぽかったですね。8番目の「Cry」そっくりな曲とか。
 クリストファー・ドイルっぽい粗い青または緑系の映像、アンドリュー・ラウ劉偉強っぽいMTV風白黒画面などを挿入しまくり映像も、残念ながらテレビドラマでは、視聴者の視力を低下させる効果しかありませんでした。それに「ベルベット・レイン」風の人物の周囲をクルクル回る撮影も、「花の影」でレスリーとコン・リーをドイルが撮影したのと同じくらい、画面酔いしました…。誰かカメラを止めてくれ!
 これでもったいぶったスローモーション多用があったら、夜道でカメラマンを鉄パイプで一撃させていただ…あわあわあわ。


 何よりの問題はですね、あれだけ緻密に脚本が練られた「インファナル・アフェア」ですから、連続モノとして、また2時間スペシャルとして引き伸ばすのに付け加えたエピソードがことごとく、水増しとなっていて、間延びしてしまったところですよ。
 愛犬ジャスティスとペットショップのエピソードなんか、チャンネル変えそうになりました。
 いつ死ぬかねぐらに帰れないかわからない潜入が、ペットなんて飼うなー!
 飲食店をやろうという矢先に、ペットを飼うなー!(韓国の市場ではフツーかもしれないが)
 それに、飲食店開業には日本の保健所の許可が要るでしょーが!

 トニー・レオンのひょうひょうとしたおかしみを持たない竹野内豊に、無理にラブコメさせようとするから、滑りまくり。
 韓国語が話せる八百屋のオバちゃん(岡本麗さん…)とオジちゃん、まるでドラマ「宮廷女官 チャングムの誓い」のトックおじさんとおばさんみたいで。オジちゃん、一目見て在日の人かと思った。

 道ばたの露店で乾杯ー!のシーン、何だかあの通りは「恋する惑星」で警官トニーが同僚と飯食ってたところと似ているようでもあり。
 何となくトニー・レオンが韓国で撮影したMTVっぽいシーンもあったなあ。

 あと、後半のマフィア一族内の確執でも早送りしたくなった。
 竹野内を玩びたい支配欲むき出しのワガママ娘、後継者に指名されている長男の、竹野内豊に向ける不信感と敵意、あーー何だかもう、見飽きたプロットだー。ああなってこうなって、ってすぐに想像できるよ。早送り、早送り。(リアルタイムに見てるとできないのがジレンマ)

 言語の問題もあります。
 先に言わせてもらいます。
 「He is My Dog」ぐらい、英語で言えーーーーー!
 韓国人は日本人は、英語を少しも話せないとでも思ってるのかーーー!
 両方、ロシアや中国と組まずに米国側についた、建前上は民主主義・資本主義国家じゃないかー!
>>オタクのたわごとを最後まで読む
posted by nancix at 23:23| Comment(11) | TrackBack(7) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月02日

まもなく放送開始のドラマ「輪舞曲」って…

 ここのところ、多忙でTVガイド誌を全くチェックしていなかったんですが、
 元旦の朝刊でテレビ関連記事を見て、ちょっと仰天。
 チェ・ジウ×「瑠璃の島」以来の連続ドラマ出演の竹野内豊、1月15日から放送の「輪舞曲(ロンド)」って…!
 竹野内豊が、無精ヒゲ生やして革ジャン着てるよぉー!
 日本国内に巣食う、アジア諸国からの寄せ集めの多国籍?マフィア組織に潜入した、潜入捜査官・シュウの役だと書いてあるじゃあーりませんか!
 しかも、彼の父はかつて、韓国で殺されていて……。

 まさかその父を撃ったのが、マフィアの一員として認められたい韓国人少年で、後に組織上層部の命令で韓国警察の刑事になりすましたりしないだろーな!

 プロデュースは植田博樹さんに加え、吉野有子さんという、韓国映画とドラマに6年前からハマって韓国語も学んだ、元々はTBSの番組海外セールス部門にいた女性とのことですが…。

 このドラマのディレクターは「会社のエレベーターの籠の昇降を扉の中に入って撮らせて欲しい」と、TBSで頼んだそうです。
 エ・レ・ベ・ー・タ・ーって!

二千年の恋(1) アジア関連ドラマと言ったら、どうしても2000年1月10日から放送された「二千年の恋」を思い出しますよね。
 金城武くんがアジア某国の工作員ユーリに扮し、外務省のコンピューターシステムを手がけるシステムエンジニアである中山美穂ちゃんに接近するという…。
 ……かなり韓国映画「シュリ」にも影響された、ような。
>>続きを読む
posted by nancix at 04:08| Comment(3) | TrackBack(0) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月20日

OSAKA ASIAN BEAT MUSIC ALIVEで「無間道」デュエット!

 大阪梅田の梅田芸術劇場で開催された「OSAKA ASIAN BEAT MUSIC ALIVE」、いま終わりましたー!
 風雲急を告げる前の、会場前。
嵐の前の梅田芸術劇場
 長かった……午前11時半に仲間と集合して、終わったの午後7時前でっせー。1日潰れるとは。
 梅田LOFTで蛍光棒をみんなで買って、かなり前の席に当たった仲間のコンビは「HAPPY BIRTHDAY」の緑ラメ文字の装飾も「ショーン君、こないだお誕生日だったし」と購入。
 梅田LOFTの下が「恋する惑星」ロングランの、そしてトニー・レオンが「花様年華」で突如舞台挨拶したテアトル梅田ですよ!
 通いなれたこの界隈に、まさか若ヤン…もとい、ショーン・ユー余文楽が来てくれようとは!と感慨にふける。
 そしてファミレスで早めのランチ。わざわざ大阪に駆けつけた地方の仲間から、「阿楽」と書かれたお手製ウチワもいただく。ふっふっふっ、これでショーンの視線を奪うべしべし。

 が! いざ入場しようとして、会場入り口にあったタイムスケジュールを見て絶句する。
 2部構成? 終演は午後6時45分予定? そしてショーンは第2部の2人目! しかもラストに全員登場? ショーンだけ見て帰るわけにはいかんかー!
 主婦の方々、急いで自宅に「帰宅が遅くなります」連絡ですよ。

 ロビーには、このイベントに誘ってくれた仲間が教えてくれた通り、ショーン君の私設ファンサイトからの花が飾ってありました。
 青い花を捜したんだけど、入手できず、こういう色合いになったそうで。
 いや充分、きれいきれい。
ファンサイトからのショーンへの花
 ちゃんとプレートも。
お花のプレート
 いいな…トニーさんに日本でお花を贈れる日なんて、来るかしらん…。

 そして、その横には、途中で発表になった"友情出演"香港代表のスティーブ・ウォン黄家強のファンからの2つの花が。
 長年支持して来た皆さんなのでしょうね。
黄家強への花は二つ

 幸いにも座席は1階11列目。通路側。
 ところが、着飾ったコギャル(死語)の皆さんが「LEADの時だけでいいんで、席替わってクダサイー」と言いに来る。
 「あなたたちはどこの席?」
 「3階席ー」
 ……はぁ? このおねーさん方に、3階までよじ登って、またフィナーレに駆け戻って来いと?
 動きの鈍いパンダに、そんな芸当はできねーなぁ〜。だいいち、譲ったが最後、ラストまで居座るでしょ、目がくらんで自分のアイドルしか見えなくなるあなた方。
 4回ほどいろんな子に頼まれたけど、全部お断りさせていただきました。スマヌ。

 それにしても、観客のマナーがここまで悪いイベントは初めてだ…。
 第1部は「服部良一記念音楽祭」の入賞者たちが出演、確かにストリートミュージシャンやライブハウスの常連さんで無名だけど、それなりに聴ける演奏や歌なのに、遅れて入場する観客続々。コギャルたちは平気のへいざで立ち上がり、出たり入ったり行ったり来たり。
 (お手洗いかな? ミニスカートはいてるから冷えるんだな)と思いきや、同じ列の3人ぐらいがプレゼントらしきものをわしづかみにして一斉に出て行ったから、入り待ちにでも行ったんでしょうか?
 アップテンポの曲でも、タテノリどころか手拍子すら出ない。
 それどころか、かなり後ろの席では演奏中に、私語や笑い声まで。女子大の大教室かよ…。
 さぞや出演者の皆さん、やりにくかっただろう…。
 演奏が終わるたびに、司会進行役の"炎のExtreme DJ"ターキーさんが出演者のボーカルやリーダーを呼んで、舞台脇で感想を聞くのだけど、「観客のみなさん温かくて」なんて優等生的コメントが出るたび(嘘やろ、それ。「ノリ悪いぞおまえら!」と中指立てて言いたいんちゃうの?)と突っ込みたくなりました。

 最後の2グループは「せっかくの日曜、みんなもっと楽しもうよ!」「この曲は皆さんの手拍子がないと始まりませんー」と手拍子を呼びかけ、やっと一体感を味わえました。
 数年後には、このなかから東京に進出して成功し、第二の山崎まさよし、第二のAIKO、第二の…が出るかもしれないのに…もったいないもったいない。
  
 20分の休憩をはさんで、第2部は、兵庫県川西市出身の植村花菜ちゃんが、有線でもよくかかっている「ミルクティー」を歌ってスタート。「大切な人」新曲の「キセキ」と、3曲でした。
 花菜ちゃん、演技はできるかな…? 清純派美少女が不足気味の香港映画に、出てみないかな?

 いよいよ蛍光棒スタンバイ!
 おおっ客席から立ち上がる人々が、あちこちに!……ちらほらと。
 ショーンファン、これだけいるんだーー!
 そして、「南拳」(北京語バージョン)のイントロと共にショーンが!
 黒に地模様が派手に入ったベロアジャケット、白シャツ、太目のベルト、グレーっぽいジーンズ、白スニーカー、Vに開いた胸元には羽根っぽい黒ペンダントといういでたち。
 ベロアジャケットは今年の流行なんだよね? LEADも各自色違いのベロアジャケット着てましたし。

 何を思ったか、歌いながらステージ端まで行き、ショーンいきなり最前列のファンと握手タイムをスタート!
 香港スターの面目躍如!です。
 やってみたかったんだろうねえ、日本でも。
 あちゃぁ〜〜。1列目だけでなく、真ん中より後ろからも続々とファンがショーンめがけて殺到する。あんたら明らかにLEADファンやろ、とわかるいでたちのコギャルもつられて。
 警備の係員、一歩おそーい!
 またいつかの大阪・フェスティバルホールでのレスリーコンサートみたく、警備員とファンの小突き合いを見せられるのかーとヒヤッとしました。将棋倒しなどの大事には至らず、よかったぁ。
 しかし、レスリーはもちろんアンディもアーロンも、握手しながら歌はばっちり歌えるエンタティナー。ショーンは際限無しに寄って来るファンとの握手&プレゼント受け取りに気を取られて、歌の方が……。
 思わずオペラ座の怪人と化して「歌え! 愛のために、止まらず歌うのだー!」と教育的指導をしたくもなるのだった。(余計なおせっかい)
 この第2部では時間の余裕があって、演奏の合間にMCタイムもあった。ショーンは何か言いたげなんだけど、「あー…」と口ごもり、完全にアガってる。東京では笑いを取るほど日本語メッセージ言ってたみたいだけど、ど忘れしたのかな?
 うう、加油、ショーン。
 「チョットマテ」(出た! 香港の男の子ならではの、サミー・チェン鄭秀文の大黒摩季カバー曲「♪ちょっと待ってよ〜」大ヒットで覚えた「チョットマテ」ー!)とステージ袖に引っ込んでまた出てきたら、ファンサイトの皆さん34人のメッセージ集らしきものを持って出てきて「えーっと…オタンジョウビ、オメデトウ…アー、コレ、ホントウニウレシイ。アリガトー」とうんうんうなずく。
 可愛いぞ…ショーン…。
 やっとステージ中央に戻り「ボクノ歌、ドウカ好きニナッテクダサイ」とさらっと言ってのけ、2曲目「風雨」(の北京語版「晴天行雷」)を歌いだす。
 何だか、ステージ中央では腰だめで構えて歌ってましたが、せっかく背が高いのに、そのポーズだとおみ足が短く見えちゃいませんかー? ハラハラ。
 曲が終わると、手を振ってあっさり引っ込む。
 えーーーーっ。もう終わり?
>>続きを読む
posted by nancix at 19:15| Comment(11) | TrackBack(0) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月16日

ラウ監督、ハリウッドデビューへ??

インファナル・アフェアー」のラウ監督、ハリウッドデビューへ:Yahooニュース

【香港16日】香港の人気映画監督アンドリュー・ラウ(劉偉強)氏がハリウッドから映画制作の依頼を受けた。リチャード・ギアの主演するドラマになるという。華字紙「りんご日報」が報じた。ラウ監督の大ヒット作「インファナル・アフェアー」はマーチン・スコセッシ監督によってリメーク中。
 同紙によると、ハリウッドのある映画会社がラウ監督に強い印象を持ち、映画制作のためハリウッドに招いた。会社名は特定していない。ラウ監督は最近、リチャード・ギアや制作会社と新作について話し合うため渡米した。監督のハリウッドデビュー作は5000万ドルを投じたものになるという。
 リチャード・ギア演じるカウンセラーの物語で、「りんご日報」は相手役として「ミリオンダラー・ベイビー」でアカデミー主演女優賞を取ったヒラリー・スワンクの出演を交渉中と報じた。撮影開始は今年10月の見込み。
 ラウ監督自身、映画制作の話が進んでいることを否定せず、リチャード・ギアと会ったことも認めている。
(時事通信) - 7月16日12時8分更新

蘋果日報15日の紙面 ええええええーーーっ。
 スコセッシ監督にリメイク作品の「顧問をしてくれないか」と依頼されても「面倒だし、香港で撮影があるから」と断っていたはずのアンドリュー・ラウ劉偉強監督なのに、ホントかなあ。
 出所が蘋果日報ってのがマユツバなんだよねえ。15日付の娯楽欄トップニュースになったみたいだけど。
 ま、職人監督なので、リチャード・ギアだろうが誰の主演だろうが、ラブストーリーだろうがアクションだろうが、器用にまとめて早撮りしちゃうだろうけど。
 映画批評家の受けはともかくとして。
 むしろハリウッド式の緩慢かつ厳格な撮影システムに、監督自身が適応できるかどうかが問題かも。
 ツイ・ハーク徐克だったかリンゴ・ラム林嶺東監督だったかが「ハリウッドで1本作る時間で、香港なら3本は軽く作れるよ、効率の悪いことったら」って愚痴ってたような気が。
 劉偉強監督なら、メディア・アジアの資金提供でいくらでも撮影できそうなのに…。

 それでは、アンディ&トニーの再共演作は、やっぱりお預けですかぁ? アラン・マック監督ら若いもんにお任せしますかあ?(T_T)/~~~
 
posted by nancix at 12:38| Comment(0) | TrackBack(1) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月20日

レオ様お大事に

 婚約中のトム・クルーズは英国で、TV局の悪ふざけ番組カメラクルーの水鉄砲によって水をかけられたそうですが、彼の燃え盛る恋の炎は消せそうもないっすね。

 レオナルド・ディカプリオは…。
 L・ディカプリオ、ビールびんで殴られけが=ロイター
 [ロサンゼルス 19日 ロイター] 映画「アビエイター」などでアカデミー賞にノミネートされた米俳優レオナルド・ディカプリオが17日、ハリウッドヒルズで行われていたパーティーに出席した際、会場に乱入した女にビールびんで頭部を殴られ、十数針縫うけがを負った。
 米誌ピープルのウェブサイトとテレビ局CBS2が19日伝えた。
 マーティン・スコセッシ監督の新作「The Departed」の撮影の合間の休暇中にまで、いちはやく「インファナル・アフェア3 終極無間」のリハーサルすることないじゃないですか(泣)
 ビール瓶で十数針縫うけが…。
 撮影に支障はないって、本当ですか? 心配……。

 それにしてもコニャックだかブランデーだかの瓶で殴られながら、あんな簡単な手当てだけでおしまいだったヤンって、もしかして石頭?
 いやいや、レオ様はきっと、複数回殴られたのでしょう。おいたわしい…。

 トニーさんのようにパーティー嫌いで隠遁を決め込んでるぐらいの方が、身の安全を図れるなんて、何とも哀しい時代になったもんです。

 
 
posted by nancix at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月21日

大阪最終上映と、POSH尽くし

 昨日午後6時20分が、大阪・梅田での「インファナル・アフェア3 終極無間」の最終上映でしたよ。
 アンディ・ラウやアラン・マック監督、フェリックス・チョンが来てくれた、梅田ブルク7にはせ参じました。
 大スクリーンでのヤンとも、関西人はしばしのお別れです。あとは特集上映などを待つばかり。
 別れを惜しむサービス画像!
韓国雑誌「KINO」2003年3月号より
 韓国の映画雑誌「KINO」2003年3月号(2月27日発行)です。アンディ兄貴とトニー、二人でプロモーションに行ったんだよね。内容はちっとも読めません(ーー;)
 こういう雑誌グラビアが、日本の雑誌コーナーに氾濫する日を夢見たこともあった…(遠い目)
 韓国トニーファンによると、2人は同じホテルに投宿。ロビーで出待ち入り待ちするファンに、アンディは堂々と手を振りながらにこやかに通り過ぎたのに、トニーはその背後をこそこそと、うつむいて、まるで悪いことした人みたいに通ったとか…(^_^;)


 ブルク7での予告編では「逆境ナイン」という邦画が、あまりに「少林サッカー」テイストで苦笑い。
 いやまあ、原作は島本和彦の日本のコミックですけど。シンチーも中国語版を愛読してそうだ…。
 どうせやるんなら、「少林サッカー」上映直後の公開でないと。邦画、相変わらず仕事遅いよ…。
 その点、「インファナル・アンフェア 無間笑」日本版DVD化はタイムリーだよね。TSUTAYAにレンタルを探しに行かなくちゃ。もう借りられていそうだけど。

 さて、ヤンへの名残を惜しむはずの最終上映、ナゼカ「POSH」の字に目が吸い寄せられて仕方がない。
 今までずっと、Police何とかの略称だと思ってたのに、違ってたらしい。

 閑散とした庶務課のデスク上にも「POSH」の紙袋。
庶務課のラウのデスク上の紙袋

 内部調査課ラウ総督察の個室や、ヨン様の個室の間仕切りガラスにも「POSH」のロゴ。
ヨン様個室オフィスの窓にも

 ヤンと間抜けのキョンが、シェン&リョン兄弟に謝罪に行く波止場でも、POSHのトラック。
波止場に停められたトラックもPOSH

 ラストのスポンサー紹介でも、ちゃんと「POSH 科誉」(科挙に非ず)のロゴがあったじゃないか!
 POSH、POSH、POSH……。
 クライマックスでもついつい、POSHのロゴを探してしまう。ああああ、末期症状。

 ちゃんと見返り美人ヤンのウインクに、ウインクし返して別れを告げ、トニーファン4人で四川拉麺を食べながらトニー&香港映画談義。
 帰宅して急いで「POSH 科誉」でググってみた。
>>続きを読む
posted by nancix at 13:19| Comment(2) | TrackBack(2) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月13日

撮影中のリメイク版「The Departed」、その初期脚本とは…

 トニー・レオンのドサまわり…もとい、米国「2046」プロモーションツアーも無事終了、100社を超えるインタビューを受けたというトニーさんです。
 「まるで米国大統領になったみたいだったよぉ」って、トニーさんちょっと大げさ。創刊される男性雑誌「Men's Vogue」米国版の表紙も飾ることになり(今度こそ○○堂の輸入雑誌係に予約入れなければ…)、日本「2046」プロモーションでの扱い(=単なるTakさんの共演者)とは哀しいほど違うわ…_| ̄|○
 まあ、米国ではトニーさん、まだまだニューフェイス扱いですから。ここ数年は、年に1度の頻度で宣伝に来てくれた日本に比べ、珍しいんだろうし…。

 長年のファンだと以前から広言していた「800万の死にざま」の作家ローレンス・ブロック夫妻とも会食でき、アン・リー李安監督ともお食事して「いつか僕の映画に出てくれ! 男と男が愛し合う武侠作なんだ!!」と熱く口説かれたとか(…なんで「グリーン・デスティニー」や「恋人たちの食卓」「いつか晴れた日に」の監督が、トニーだとそういう話を持ってくる?)…実現はともかく、トニーさん的には俳優として敬愛され尊重されて、かなり満足な旅だったんじゃないでしょうか。お疲れさんでした。

 ただ、残念ながら現在撮影快調!のはずの「インファナル・アフェア」ハリウッドリメイク版「The Departed」、トニーさん側はスコセッシ監督と連絡が取れず撮影現場への表敬訪問はできなかったそうで。
 レオ様&マット・デイモンに肩を抱かれて微笑む可憐なトニーさん、見たかった…。
 めげずに、引き続き情報収集してます。
 が、どうしても、「レオナルド・ディカプリオ記録庫」さんと収集先が似通ってしまう…。以後、ロケなどの詳細は労作「レオナルド・ディカプリオ記録庫」さんでチェックしてくださいませ<(._.)>

 4月20日にはジャック・ニコルソンも撮影に入ったそうで。相変わらずの貫禄だわ。

 「レオナルド・ディカプリオ記録庫」さんのおかげで、アレック・ボールドウィン(「ワーキング・ガール」「愛されちゃって、マフィア」)「レッド・オクトーバーを追え!」「パール・ハーバー」「アビエイター」)もキャストに加わったことを知りました。おお、守備範囲の広い男優さんだし、ちょっと期待。役名はFBI捜査官のJoyceだそうです。…Joyceって、女性名じゃないのか…。
 ん、待てよ。州をまたがる広域捜査担当のFBIが"所轄"のボストン警察と合同捜査?…てことは、JOYCEは3のヨン様の役回り?? 潜入捜査官とは知らずにレオ様を妨害する?
 あと、マーク・ウォルバーグの兄ロバート・ウォルバーグも参加してるのね。確か、この兄の勧めでマークは映画界入りしたんじゃなかったかしらん。
 さて、ハリウッド版の役名は、ヤン=ビリー、ラウ=コリンでしたっけね。
 ウォルバーグがQueenan(キーナン?)、ジャック・ニコルソンがコステロ(イタリア系アイルランド人??)。
 紅一点のヴェラ・ファミーガがマデリーン、アンソニー・アンダーソンがDignan。
 で、マーク・ウォルバーグがうっかり漏らしたところによると、 Queenanはビリーとコリンの上司なんだけど、実は……狂えるサイコキラーなんだって…(泣)。
 クールなようで心は熱い、ウォン警司のイメージがぁぁあぁぁ。

 さらに、ネットとは本当に恐ろしいもので、初期脚本の中身までばらされてるサイトがありました(見つけて知らせてくれた朝仔さん、ありがとー)。
>>真偽を危ぶみながら続きを読む
posted by nancix at 12:25| Comment(7) | TrackBack(4) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月08日

それでも残る、これだけの謎。

 「全ての謎が解き明かされる」と銘打って公開されながら、「何じゃこりゃーーー! 余計に謎が深まった!」と頭を抱えた作品といえば…。
ツインピークス : ローラ・パーマー最後の7日間 そう、あのカルトテレビドラマシリーズの前日譚とされた映画「ツインピークス : ローラ・パーマー最後の7日間」(92)がありますな。デビッド・リンチ、まったくやってくれたよ。デイビッド・ボウイやキーファ・サザーランドまで出しながら…。ええ、謎は解き明かされるどころか、かえってますます深まっちゃったんですよ、映画版のせいで。
 ローラと同じような手口で殺された少女の事件はローラとは直接関係しないし、失踪した捜査官が突然出現して口走る言葉も、事件解明の手がかりにはならない。カイル・マクラクラン扮したFBI特別捜査官は偶然ツイン・ピークスで捜査に当たったんじゃないという因果が明かされるだけ。
 映画館を出るときの、あの「狐につままれたような」モヤモヤした、イヤーな感じ、少々「インファナル・アフェア3 終極無間」を初めて見たときに似てます。アラン・マック監督や脚本家のフェリックス・チョンなら、この映画版ツイン・ピークスも見て、パート1の前後を作る上で参考にしたんじゃないかなあと勝手に推測するんだけど、どうだろう。
 
 さてそれでは、3を見てもまだ残る謎について。
>>ネタばればれだけど続きを読む
posted by nancix at 10:28| Comment(6) | TrackBack(0) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月04日

マイクロカセットテープの行方

 香港で3の「香港公映版」しか見てなかったnancixには、1でも活躍したマイクロカセットテープ(スポンサーのSONY謹製)の行方がさっぱり飲み込めなかったのだった。
 何度も香港版DVDを見て、日本公開版を見て、やっと何となく解ってきた気がするけど、まだ自信が持てない(泣)

 まず、1で謎の"潜入"と映画館で逢引…密会した用心深いサムボスが、クラブに帰って引き出しにしまいこんだマイクロカセットテープ(A)を、ヤンが目撃する。
 サム引き出しのTAPE

 あれが聞ければ、取引相手の証拠になるし"潜入"の正体が解るのに、とヤンは内心歯噛みしたかもしれない。

 サムボスの死後、ヤンは西九龍警察署でラウを待ち、打ち解けた会話の後に、茶封筒の自分の走り書きによって彼の正体に気づいてしまう。そして警察署を脱出、リー先生に匿われる。
 明け方、ヤンは「明日になれば、なんてことないさ」というセリフを残し(終極無間)? また「僕の秘密を覚えておいて」とメモを残して(1)、立ち去る。
 彼はその後、サムのクラブに戻ってマイクロカセットテープを持ち出し、CD-Rに「被遺忘的時光」と共にラウ&サムボスの映画館での会話(A)を焼く。実はヤンはクラブで寝泊まりしていて、自宅を持たない男。この曲のCDをダビングできたということは、やっぱり1の冒頭、そして3のラストに出てくる下町のオーディオショップでの作業だったと推理できる。今度は店主を叩き起こして、業務用パソコンを無理やり使わせてもらったかな。あの人のよさそうな店主なら、ブツブツ言いながらもヤンのわがままに付き合ってくれそう。
 そしてヤンはラウのクレジットカード伝票と配送依頼書を探して、ラウの新居の住所を確認する。

 ヤンは(A)を含むマイクロカセット一式を、ラウやウォン警司の上司にあたる梁Sir宛てに送る。郵送だと間に合わないだろうから、1時間お届けのバイク便でも頼んだのかも。
 そして焼いたばかりのCD-Rを携えて、ラウの新居へ。何も知らないマリーに「ちわーっす、真空管アンプの点検・調整に来ましたぁ」と人懐こく話しかけて上がりこみ、CD-Rを置いて去る。マリーはCD-Rを再生してしまい、懐メロ曲の続きを聞いて茫然自失。
「被遺忘的時光」とサム&ラウ会話の入ったCD-R
 ヤンの指名手配を終えて午前中に帰宅したラウもまた、ヤンの仕業と気づく。ヤンは頃合いと見て、ラウを携帯電話で呼び出す。

 さて、ヤンにとっては無念の上塗りで、頼みの梁Sirにマイクロカセット一式は届かなかった。ヤンの銃殺後、部下の大B(林国平)がラウに告げる。
 1のエレベーター内の会話。
1での二人の会話は
 大Bは「サムのマイクロカセットは俺が始末した」とラウに言った。ただしその言葉は信用できるのか。用心深いヤンは"保険をかける"ため、複数ダビングしてはいなかったか。

 3の回想シーン。もちろん1と少し違っている。
3冒頭、大Bの打ち明け話
 大Bは「マイクロカセットは梁Sir直属の"例の巡査部長"がすんでのところで横取りした」と打ち明ける。

 部下と潜入捜査官の死の真相解明のため、内部調査部から外され、審問にかけられたラウは、その一方で秘密裏に、もしかしたら「ラウ」の人格にとっては潜在意識下で、サムの息のかかった警官らを始末していく。おそらく、ラウの潜在意識下のヤン(以下、ラウ=ヤン)が最初に追いつめたのは、梁Sir直属の巡査部長だろう。彼の手からヤンが届けたマイクロカセットを回収し、他の警官とサムの会話のテープを「陳永仁」名義で当人に送りつけ、自殺に追い込んだり殺したりしていたのでは。

 一方で、ヤンはマイクロカセットのごく一部、もしくはダビングテープを保安部のヨン様に届けていたかもしれない。でなければ、ヨンがあれだけ短期間に(ラウがサムの手先だ)と確信できたかどうか。このテープを(B)と考えよう。ヨン様もラウも、署内の自分の小型金庫にマイクロカセットを保管していた。ヨン様が金庫からカセットを取り出し白い封筒に入れた映像をパソコンの液晶画面で見たとき、ラウはデ・ジャ・ヴーに襲われたに違いない。つい最近、自分も同じことを繰り返して来たはずなのだから。
ヨン様が金庫から取り出すテープはAなのかBなのか

 そしてラウはヨン様を尾行し、封筒が投函された郵便ポスト内に、放火する…。
 だが、本当にヨン様がポストに入れたのは、マイクロカセット(B)入りの封筒だったんだろうか? 尾行に気づき、別の封筒を投函したのでは? 中には誰とサムの会話が録音されていたのだろうか?
 それを確認するすべは、観客にはない。

 翌日、リー先生のオフィスにヤン名義のマイクロカセットが届く。
ヤン名義の白封筒、明らかにトニーの筆跡ではない
 明らかに、1の茶封筒とは違ってトニー本人の筆跡(角ばったマンガ字)ではない…。
 nancixは当初、これがヨン様が白い封筒に入れたマイクロカセットなのだと信じた。放火されたポストに入れたと見せかけて、実は別の封筒を投函し、ヨン様は他の場所でラウの監視のないことを確認してカセット入りの封筒を投函したのだと。

 しかしいくら香港が狭い地域だとはいえ、深夜に投函した郵便物が半日で届くのだろうか? 1日はかかるんじゃないのか? 香港郵政局に証言を求めたいところである。 
 ということは、ラウ=ヤンが、リー先生の帰港に触発されて、ラウとサムボスの会話マイクロカセット(A)を投函したとも考えられるのである。(これが俺は善人だった証拠だ、悪人"ラウ"を捕らえろ)と念じながら。

 で、結局ラウは、このときリー先生から預かったマイクロカセットを署内に持ち帰り、誰にも渡さず自分の金庫に隠したはずだ。だから、これが(A)だったと仮定してもいい。
 
 ヨン様の隙を見すまし、保安部の若手2人の留守番役をミネラルウオーターに仕込んだ睡眠薬で眠らせ、ラウは白昼大胆にも保安部に侵入、ヨン様の金庫からマイクロカセット(B)を盗み出す。
ラウがヨン様金庫から盗み出したカセット
 これが、ラウが金庫から取り出した唯一のマイクロカセット。ジャケットの背にあるのはサムの字か?
 しかし勘の鋭いヨン様に「ラウさん、私のオフィスで楽しく遊んでいますか?」と電話され、ラウはカセット1本だけを持って素早く脱出する。すでにこのとき、ラウはマリーか彼女の弁護士、内務調査部の同僚と話す時以外はラウ=ヤンと化している。
 しかし、この侵入事件は本当にあったことなのか?
 ラウがその後まもなく、内務調査部の部員を引き連れて保安部に乗り込んだとき、まだ半分寝ぼけているはずの若手男女2人はピンピンしていたではないか。ヨン様が二人の名前を呼んで「資料を」と命じていたから間違いない。

 ラウの保安部侵入事件は、実際に行われたのか? それとも彼の脳内妄想に過ぎないのか?

 ラウは自室でマイクロカセットを再生し(よし、これで奴を追い込める)と確信して部員に呼びかけ、逮捕に向かう。
 このとき、彼の耳には図書館でヨン様とサムボスが交わした会話が聞こえている。彼はそのカセットを(C)だと確信している。
 だが、3を一度見た観客はもう知っている。
>>3を見たのでネタばれでもよければ続きを読む
posted by nancix at 22:31| Comment(5) | TrackBack(3) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月01日

ウォン警司の矛盾と疑問点

 3と1で、どうも辻褄が合わないもう一人の登場人物が、ウォンこと黄志誠警司です。
3の銀行シーン

 1ではカリカリ、ムスっとしまくるヤンの毒舌と破壊衝動にたじろぎ困惑させられながらも、任務続行を命じる上司という感じで、「ハード・ボイルド 新男たちの挽歌」の上司(フィリップ・チャン陳欣健)ほどの人情味が感じられませんでした。
 ヤンに「3年また3年、3年の後また3年、10年だぜ、阿Sir(警官殿)!」と食ってかかられても、黙り込んで目を合わせないアンソニーさんに、あーん冷たすぎ〜と内心地団駄踏んでいたのですが、ヤンの潤んだ目を見つめてしまうと、全部許してしまいそうと警戒してたんでしょうか。
 その割には誕生日を覚えていて高級ブランドChronoswissの腕時計TORA CH1323Mはプレゼントするわ、自分も同じブランドの腕時計をしてるわ、いったいウォン警司の内心の葛藤はどうなっていたのやら。
 そのポーカーフェイス、ヤンでなくても挑発して動揺させてみたくもなります。

 2で、自分の身代わり同様に親友にして直属上司のルー陸啓昌が爆死するのを目の当たりにし、断続的な査問委員会で殺人教唆をした自分が悪い、処分してほしいと言い張り続け、事を穏便に収めたい=処分者を出したくない梁Sirに諌められたりもしたわけです。その時はウォンさん、独り身で人けのない宿舎(賃貸マンション?)で呆然としていたはずなのに、3では突然、
>>ネタばれ承知で続きを読む
posted by nancix at 23:55| Comment(5) | TrackBack(1) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月29日

ハリウッドリメイクは成功するか?

 実を言うと、nancixは4月上旬の香港行きのキャセイ・パシフィック機内で、日本語吹き替え入りの「Shall We Dance?」を一足早く見てしまいました。
Shall We ダンス? (通常版)
 周防正行監督の「来跳舞[ロ巴]」…じゃない、「Shall We ダンス? 」(96)は、小ネタのたっぷり詰まった大好きな邦画。
 周防作品は香港でもロングランになった「五個相撲的少年」こと「シコ踏んじゃった」も「ファンシィ・ダンス」も好き。
 そりゃ香港電影金像奨に周防夫妻が招かれても当然だよなーと思ってますですよ。レスリー主演の「色情男女〜夢翔ける人」でも、周防さんの監督処女作「変態家族兄貴の嫁さん 」を、ダビングビデオだかVCDだかで見ながら「あの有名監督だって、ピンク映画出身なんだ」とレスリーが職人気質の撮影監督に教えられるシーンがありましたよね。
 『Shall we ダンス?』アメリカを行く
 もちろん、周防監督が書かれた「『Shall we ダンス?』アメリカを行く」もむさぼるように読み、へえと感心したり「えーっ!」と仰天したり、監督と一緒になって憤慨したりしたものだ。
 この本には様々なことを教わった。当時の日本では、監督にはこの映画の海外配給に関して何の権利もなかったこと、米国人は基本的には字幕入り外国映画を見たがらないこと、米国ではスクリーニング(試写)とそのアンケート調査によって、作品をどんどん編集してしまうこと、ミラマックス社とはどんな会社かということ。これは後に、ミラマックス社が全米配給権を取得したのになかなか「英雄〜HERO」を公開せず塩漬けしていたとき、心構えするのに大いに役立ちましたわ…。

 そして、たびたび報じられていながら「リング」や「呪怨」と違ってなかなか実現しなかった「Shall we ダンス?」ハリウッドリメイク。
 主演がリチャード・ギアとジェニファー・ロペスという情報からして、椅子から転げ出したんだけど。
 実現しちまったよねえ。
 しかも、こんなにもオリジナルに忠実に、日本でしかありえないシチュエーションだと思い込んでいた「通勤電車の窓から見上げる、憧れの女」までそのまんまだとは。
 でも英国ブラックプールでダンスの「全英選手権」をきちんと取材・撮影し、欧州では伝統ある社交ダンスと、「日本的なしみったれ感」満点の社交ダンス教室のギャップを見せるおかしみと「へぇーへぇーへぇー」連押しのハウツー感は、やっぱりハリウッド版では出せなかった。
 女性ダンス教師がささっと酒を盗み飲みするシーンも、そんなにピンと来なかったし。
 役所広司ら、日本のサラリーマンがワイシャツ(腕まくりしてなかったっけ?)にネクタイでぎごちなくステップを踏む可笑しさ、トホホ感も、遺言作成専門弁護士リチャード・ギアでは出せない。
 カッコよすぎるんである。
 ギアなら、あっさりとどんなダンスでも1週間で踊れそうな気がしちゃうんである。
 踊れなくてもタキシード着て立ちさえすりゃ、女はその周囲でステップ踏んで手足巻きつけて勝手に酔っちゃうよー!と思ってしまうんである。
 さらに、専業主婦で郊外の一軒家に住めて(まずまず、私って幸せ♪)と何も考えずにぶくぶく太っちゃったような妻(原日出子)が、米国だとお仕事バリバリやってるスーザン・サランドンなんである。
 しかも部下の女性の、夫に対する不倫疑惑の愚痴に付き合わされているうちに、自分も不安になっちゃうんである。
 わかりやすすぎ〜。
 思春期の娘も、物分りいいしなあ。
 息子なんてのが、突然出てくるし。

 何より、リチャード・ギアに「傷ついた鹿のような」と評された繊細な草刈民代さん(でもセリフが少々棒読みでした…)が、見るからに勝気で情熱家っぽいジェニロペになっちゃうんだもん。
 舞先生と父との喧嘩も略され、ブラックプールでの失敗によって、舞が人生における、職業における目的を見失った空虚さも何だかぼかされていたような感じ。
 リチャード・ギアや生徒たちを教えたことで、彼女の何が変わったというのか?ギアが 「相手を心の底から信頼する。相手を信頼して踊ることのすばらしさを教えてくれた」とジェニロペが感じるくだりがない(これは米国公開版から、舞と父の喧嘩シーンがカットされたせいなのだと周防監督は書く)ので、よくわからないまま、ギアは妻のご機嫌取りに向かい、職場でダンスを踊って仲直りっと。
 ……ああ、秘めやかな憧れは、エロスは。
 とても手の届かないダンステクニックの主、真摯な求道者としての面だけで、役所は舞先生に憧れたわけではなかったはずなのに。美の化身に対する胸のときめきは、きっと初恋のように悩ましかったはずなのに。
>>いよいよ「インファ」リメイク話が出てくる続きを読む
posted by nancix at 00:59| Comment(3) | TrackBack(3) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月27日

「同じ釜の飯」と「画王」と「インファ2」

同じ釜の飯 ナショナル炊飯器は人口680万の香港でなぜ800万台売れたか 同胞の"この世の地獄"を前にして、虚構の地獄をうごめく組織内の男たちについてどうこう言う自分が不遜に思えてきたので、今回はちょっと気分転換。
 ある方に薦められ、通勤中に読み進めてきたのがこの本です。やっと月曜、読破しました。

「同じ釜の飯 ナショナル炊飯器は人口六八〇万の香港でなぜ八〇〇万台売れたか」(中野嘉子+王向華、平凡社)だ。


花様年華 実は映画「花様年華」を見たとき、劇中に出てくる「日本製の炊飯器」がとてもとても気になった。
 我が家にもあった初代炊飯器にとても似ているような気がしたし、そういえば炊飯器を発明したのは日本だっけと再認識させられたし。
 香港人の友人Vちゃんのお宅にお邪魔したときも、厨房にお邪魔して興味深く炊飯器を見せてもらった。今は家族がカナダに移民したり結婚して独立したりで一人暮らしの彼女だが、いまでも3人家族用の大きめ炊飯器を使っていたのである。中華式おかゆも炊ける、ライトグリーンの派手はでカラーのものだった。ナショナルこと「樂聲牌」のブランド品ではなかったけど。

 そこで「プロジェクトX」の炊飯器開発物語の回も見たし、松下電器のHPでも炊飯器の歴史を検索したし、大阪府門真市にあるという「松下電器歴史館」に、1959年(昭和34年)に出来たという炊飯器の原型を見に行き、炊飯器のアジア進出・普及について調べに行こうかと、一時真剣に考えたぐらいだ。門真市って、神戸市からとっても遠いんだけどね…。

 しかしnancixと同じ発想の研究者が、ちゃんとこの世に存在したのである。
 いや、同じではないけど、この本にはちゃんと「花様年華」の大家さんとマギーの会話の台詞が引用されているのである。
 全体的には"プロジェクトX書籍版"という感じだけど、松下電器とパートナーシップを取った香港人の蒙民偉さんの凄腕、とっぴで豊富なアイデア、関西弁でまくし立てるその猛烈ぶりが、この本の大きな魅力になっている。
 蒙さんが香港人で、香港の複数の大学に自分の名前のついた学舎がある名士といえど、蒙さんの両親は長崎華僑。その一族の流転の歴史もきちんと描いている。
 こすっからいようで、さんざん価格や製品の質や輸入数量についてやり合ってきた日本側の元担当者の墓参りに行きたい、と言い出す人情味。
 あの"経営の神様"・「さゆり」のパトロンのモデル…あわわ、松下幸之助にも物怖じせず、輸送中に太釘がささった冷蔵庫について皮肉を、晴れの席でのスピーチにして直言する豪胆さ。
 SONYの盛田会長に料亭に招かれ海外代理店契約を誘われても、正式に契約書を交わしたわけでもない松下電器への義理を慮って断る、情に厚いところ。
 敵に回したらとんでもなく怖いけど、味方につけることができたらこんなに頼もしい相手はいない。
 見た目は、腹の出たおっちゃんなんだけどね。
 でもまあ、相手が関西の松下電器だから、こんな破天荒で無茶な要求をしてくる香港商売人でもマジに付き合ったのかもしれない。東京の、表面だけ取り繕いたがるメーカーだと、まず付き合い切れないだろうなあ。関西でも、生真面目・実直で外聞をやたら気にするS社だとダメだったかもしれない。
 

 この本、実は「インファナル・アフェア」迷にとっても興味深い箇所がある。
 他でもない、松下電器が1991年に満を持して、日本と同じ名称「画王」として売り出した音声多重テレビのことだ。

 「インファナル・アフェア2」のDVDを見直していたら、ヤンパパの暗殺に成功した青年ラウが、マリー(カリーナ・ラウ劉嘉玲)に会いに行くシーンで「画王」のダンボール箱を発見したのである。
 タイトルバック直後、青年ラウは倉庫らしき通路を抜けて行くのだけど、その通路の両側にぎっしり積まれている段ボール箱に、くっきりと「画王」の文字が書かれているのだ。
画王のダンボール箱がいっぱい
 ダンボール箱の文字に注目。

画王の間を縫うように進む青年ラウ
 「画王」ダンボール箱の間を進む、青年ラウ。

 この本によれば、1991年5月に、香港で「画王」がデビューを飾ったとあるから、91年7月14日のヤンパパ暗殺のその夜に、香港某所の倉庫に「画王」があってもちっともおかしくない。
 サムボスとマリーのやることだから、密輸品か正規品かは謎ですが。
 アンドリュー・ラウ監督もしくはアラン・マック監督が小道具に指定したのか、小道具係さんのアイデアなのかもわかりませんが、nancixは舌を巻きましたよ。ああ、こういうことも監督に質問したかったなあ。
>>続きを読む
posted by nancix at 01:07| Comment(9) | TrackBack(2) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月24日

登場人物寸評・サムボス

貫禄満点のサムボス
 どうしても気になるのが1と3のサムボスの態度が、何となくつながらないこと。

 2で血族を殺されたヤンを自分の配下にして、その態度を観察し生殺与奪の権を握るのは、ボスとして当然の行動だろう。敵対組織のヒットマンなんかになられるよりは、手元に置いて逐一行動が読める方が安心だ。
 しかし、まぬけのキョンと組ませて5年飼い殺しにしても、まだヤンという男の真意が見えない。
 そこで二度の試練を与え、男としての器を見る。
 自分に絶対服従か? 自分に見捨てられかけたら動揺し恨む男なのか?
 と、ここまではわかる。
 しかし、3の密輸武器取引現場から生きて戻ってきたことで、本当にサムはヤンを、キョンの兄貴分に昇格させ、「(部下の中で)おまえを最も信頼しているぞ」なんて言えるほど信頼できたんだろうか? 銃撃戦で負傷して戻った部下の証言などで、却ってヤンへの疑惑が深まりそうなものだけど。
 ま、1のサムも、必ずしもヤンを頼もしい右腕と信頼していたわけではなく(しぶといなあコイツ。別におまえが死んでも俺は痛くもかゆくもないぞ、代わりはいくらでもいるんだし)と思っていただけかもしれないな。

 nancixとしては、屈強な武闘派のディーロ、直情径行で頭は悪いけど情義に厚いソー強、非力だけど頭の切れる知能犯のヤンという3大幹部を従えているサムボス、というイメージを1で持っていたのだけど、3だとヤンはそんなに頭脳明晰なところをサムにアピールする機会が与えられてないなあ…。

無間序曲より
 ちなみに2で、ヤンの異母兄のウェンハウ倪永孝も、父の口癖だったとして口にした名ゼリフ「出[ロ黎]行遅早都要還=ヤクザとして世に出た以上は、遅かれ早かれ自分のやったことの報いを受けなければならないんだ」(文章言葉では「出來[足包]〜」。ものすごく意訳。2の日本語字幕はどうなってましたっけね?)は、3でもサムボスが少し変えて言ってます。
 武器密輸の現場に行くのを中止したサムに、キョンが車を降りて抗議するシーンで「ヤクザになった以上は、命を失う準備をしておかねばならんのだ、俺はもう2度死んだ…」と。
一度ヤクザとして世に出たからには…
 こういう整合性は、さすがだと思わされます。
>>エリックのとっつあんについての続きを読む
posted by nancix at 23:51| Comment(4) | TrackBack(0) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月22日

幾重にも意味のあるサムボスのセリフ

 次はサムボス韓探(探は本当は王へん、以下同)について書こうと思ったのですが、今週のレディース・デーに再度映画館で見て来て、日本語字幕で説明し足りていないシーンを一つ見つけました。
 サムボスのナイトクラブにシェンと弟、若衆が押し寄せて来てヤンを拉致しようとした一件の後、ヤンはIでも出てきた例のカウンターで、サムとグラスを片手に語り合います。
 香港版DVDでは、こんな中国語字幕になります。
探:「イ尓有遇過一種人、不知道何時対イ尓好
更不知道何時會殺イ尓?」
サム:「おまえはこういう種類の人間に会ったことがあるか、いつ自分に対してよくしてくれるかわからず、
さらにいつ自分を殺せるかわからない奴に?」
阿仁:「……」
ヤン:「……」
探:「我遇過」
サム:「俺は会ったことがあるよ」
 これはWミーニングの台詞です。ヤンにしてみれば、ついさっき自分を見殺しにしかけたサムボス自身のことでもあるし、サムにしてみれば、母親違いとはいえ血を分けた兄とその一族を皆殺しにされながら、自分の配下となってけなげに働くヤンを、いつ命を狙って来るか警戒しているぞ、と暗示してもいるのです。
 ヤンもそれを感じ取り、"潜入"として、自分の中の(とっととサムを警察に引き渡し罰してやりたい)という思いに感づかれたかと、内心冷や汗のはず。
阿仁:「探哥、這次イ尓怎様看?」
ヤン:「サム、今回のことをどう見ますか?」

探:「我也奇怪
他為什麼不殺イ尓?」
サム:「俺も不思議だ
奴はなぜおまえを殺さなかったのだろう?」

阿仁:「………」
ヤン:「………」

探:「以後内地這條財路就交給イ尓」
サム:「以後、大陸との例の交易ルートはおまえに任せる」
 でも日本語字幕だと、次の台詞につなげるかのように、
サム:「味方だと思っていた相手に、いきなり殺されかけたことは? 俺はある」
ヤン:「シェンをどう思う?」
サム:「わからん なぜおまえを殺さなかったのか…」
サム:「取引は(だったかな、覚えていない(ーー;))おまえに任せる 持って行け」
となっちゃうんですね。
 
 セリフがどうであれ、ヤンはまだ「インファナル・アフェア」第一作のような、殺気に満ちた視線をサムに向けてはいません。
posted by nancix at 01:09| Comment(3) | TrackBack(0) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月21日

リー先生は観音菩薩かファム・ファタールか

革ジャンケリー

 そろそろヒロインにもスポットを当てましょう。
 リー先生こと、催眠療法を専門とするらしき心理医生=セラピストのレイ・サムイー李心児です。
 演じるは大阪に住み神戸の国際学校カネディアン・アカデミイに通っていた時期もある、ケリー・チャン陳慧琳。
 いやホント、ケリー・チャン陳慧琳が銀幕デビューを飾った「仙樂飄飄」(未、95)ロケ現場を、浦川とめさんらと一緒にある情報誌の企画で見学したときは、スタッフと間違えるくらい垢抜けない、眉だけ黒々ときりりとしているスリムな女の子だったのに。デビュー当時は、声質がフェイ・ウォン王菲に似ていると、まがい物みたいに言われて可哀想でしたねえ。震災復興支援コンサートで神戸ワールドホールに来た時は、彼女を知る観客も少なくて、精一杯声援したものなのに。
 それが、見る見るうちに垢抜けて、堂々中華圏を股にかけ日本でもCMやドラマに出るスターになって。テルちゃんこと暉峻創三先生が「彼女にはやる気があるのかないのか、自分のビジョンを持っているのか周囲に言われるがままなのか」と首をひねるタイプだったのに、着々と歌と演技でキャリアを積み重ねて。
 「ぱーっと派手に売り出して、スターの花道をまっしぐらで、30歳前には結婚引退かなあ」なんて何となく予想していた自分の、見る目の無さを恥じるばかりでございます<(_ _)>

 「インファナル・アフェア」シリーズ第1作では、何だかとってつけたような"華を添える=中国語では花瓶"役だなあ、もったいないと感じていました。サミー・チェン鄭秀文も、銀幕デビューを果たした台湾の新星、エルヴァ・シャオ蕭亞軒もいたから、ヒロイン役が分散しちゃったんですよね。
 しかし第3作では、実に重要な役割を果たすことになりました。もはや彼女がいなければ、この無間地獄行きツアーは成立しなかったと言ってもいいくらい。
 第3作におけるリー先生の登場シーン、よーく見てみましょう。彼女は革ジャンに黒Vネックのセーターを着ていますね。
 まるでヤンが好んだファッションそのもの。
革ジャンヤン

 治療中は清楚な白やナチュラルカラーをまとっていた彼女が、なぜ突然革ジャン?
>>ネタばれも含まれているけど続きを読む
posted by nancix at 22:00| Comment(6) | TrackBack(0) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月20日

登場人物寸評・謎の男シェンこと沈澄

鋭い瞳がたまらない、道明さん
 「インファナル・アフェア3」の最大の欠点は、この陳道明さんが演じたシェンこと沈澄の正体を具体的に明かさなかったことかもしれません。
 ここまでうさんくさい"マレビト"の登場、観客は正体を知りたいに決まってます。
 なのに「シャドーとでも呼んでくれ」ですってぇ? 口の悪いやんちゃなヤンでなくても「くっさー」と思わず言いたくなっちゃうかもです。
 マレビトとは「稀に来る人(客人)」ですが、折口信夫は"海の彼方にあると信じられていた他界から、時を定めて村落共同体を訪れ、人々を祝福する霊的存在を「まれびと」と呼んだ"そうです。
 しかしこのマレビトは、決して祝福のために香港を訪れたのではありませんでした。
 ここからは…ネタばらしですよ? いいですか?




>>奴の正体を知りたければ続きを読む
posted by nancix at 07:34| Comment(11) | TrackBack(0) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月19日

登場人物寸評・微笑みのヨン様、ヨン・カムウィン

 さて、第三の男は、やはりこの人しかいないでしょう。
 10年以上たっても未だに香港婦女子の黄色い悲鳴を一身に浴びながら、クールにさっそうと歩む歌手兼俳優、レオン・ライ黎明。
 彼が扮するヨン様、ヨン・カムウィン楊錦栄です。
眼鏡無しヨン様

 アルマーニのメガネにぱりっとしたBossのスーツ、長身に色白。
 きっと、無機質な高級デザイナーマンションの自宅にはバカラのブランデーグラス。寝酒にたしなむのは高級ブランデーを少々。車も高級車が数台。運転は自己申告通り、乱暴かもしれませんが(ハンドル握ると人格変わっちゃうタイプ?)。女遊びはするが誰にものめり込まず、素人には手を出さない。スマートに手切れ金を渡して万事解決。
 こりゃ、絶対署内に"ヨン様親衛隊"が結成されていますな。食堂のオバサンから交通課のミニスカポリスまで、よるとさわると貴公子ヨン様の話題で持ちきりでしょう。ラウもハンサムですが、残念ながらベストセラー作家の彼女がいて、婚前交渉で妊娠させていては、親衛隊まではな…。
 しかし張り付いたようなその微笑みには、某国の"微笑みの貴公子"のような温かさや包容力はみじんもありません。容疑者を「人を小馬鹿にしてるのかーっ!」と激高させ罠に落とす効力しか。事件解決のためなら、人を冤罪に陥れることも何とも思わない。
 日本語字幕では字数制限があるので無理でしょうが、nancixのイメージではヨン様はいつもバカ丁寧な敬語を使うはずです。たぶん、きっと。
 「わたくしは、あなたを覚えていますよ。どうぞお気をつけください」「気を付けるように申し上げたはずですが」「残念ですが、わたくしは警察官ですので」と微笑むはずなのです。
 
 香港でこの「インファナル・アフェア3」が大きな話題を呼んだのは、香港4大天王のアンディ・ラウとレオン・ライの対決!に注目が集まったからでもありました。トニーさんはお呼びじゃなかったの…。
 対決といっても、周囲が煽るだけで、本人同士はどうだかわかりません。90年代にアンディが「レオン・ライの考えていることだけは僕には解らない」とボヤいていたのは確かですが、当時のレオンはアンディだけでなく周囲の誰にも心を開けなかったと告白しています。北京生まれ英国留学帰りというキャリアにより、劣等感を抱く香港人のいわれのない敵意や中傷にさらされての自閉状態だったのでしょう。その彼が心を開き、自分の思いを素直に表現できるようになったのは「ラヴソング」監督のピーター・チャン陳可辛や、共演したマギー・チョン張曼玉のあけっぴろげなアプローチのたまものだったといいます。
 この「インファナル・アフェア3」の主題歌、実は製作会社の林建岳会長は、ぜひにアンディ・ラウ、トニー・レオン、レオン・ライの合唱でと希望していたのです。アンディは大乗り気で自ら「自作自受」を作曲、作詞にも加わりました。ところが真っ先に「2046」撮影を抱えていたトニーが「そんなの聞いてなーい、僕は忙しいし歌う気がないから、アンディに任せるよ」とお断り。ではアンディとレオンで、とレコーディング寸前までいったのですが、アンディはIのときから続いていた、映画製作会社の共同出資者との訴訟騒ぎの余波で「新曲を録音してはならない」と止められ、レオンも「アンディさんがそんな困ったことになっているのなら、僕はアーティストとして彼を支持します」と辞退。結局、アンディのお声掛かりで弟分の実力派歌手、ハッケン・リー李克勤がソロで歌ったのでした。このエピソードを知る限り、アンディとレオンは不和とは思えないんだけどな。

 実をいうとヨン様の設定は、TVB時代のアンディ、トニーとレオン・ライの関係性を反映しています。歌謡コンテストに入賞して歌手としてデビューしたレオン・ライですが、数年は芽が出ず、テレビドラマに脇役で出演していました。
 当時、TVアイドルスターとしての確乎たる地位を築いていたアンディ・ラウ劉徳華は映画界に羽ばたき、トニー・レオンも後に続いて、89年末のドラマを最後にTVBを去りました。それでようやく、レオン・ライやチャウ・シンチー周星馳にドラマ主演のお鉢が回ってきたのです。
89年のドラマの黎明
 上記の画像は、89年のドラマ「回到唐山」でのレオン・ライ。
 もしもあの頃、トニーがもう少しTVBで粘っていれば、レオン・ライはここまでブレイクできなかった=つまり優秀賞はもらえなかったわけ。また逆に、トニーは映画界で背水の陣を敷いて頑張らなければ、もはやレオン・ライやシンチー、アーロン・クォック郭富城、イーキン・チェン鄭伊健も人気を集めるようになったTVBには、戻る場所がなかったのです。
 この関係性を下敷きにして、香港人は先輩後輩のラウとヨン様、ヨン様とヤンの行く末をかたずを飲んで見守ったのでした。
製作発表でのレオン、トニー、アンディの3ショット

 さらに、北京生まれの母譲りで北京語が巧みなレオン・ライは、中国大陸正規公開を使命とするこの映画で、橋渡しの役割をも果たします。
 香港生まれの香港育ち、広東省出身の叩き上げマフィアの父と広東オペラの美人女優との間に生まれたヤンはあくまで広東語で押し通し、シェンとその弟は香港に来ても北京語しか話しません。間を取り持つのが、両方の言葉を瞬時に使い分けられるヨン様というわけ。シンメトリーのかなめです。決して人気スター起用のためにとってつけられた役柄ではないのです。
>>ネタばれでもかまわなければ続きを読む
posted by nancix at 03:03| Comment(8) | TrackBack(1) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月18日

登場人物寸評・天使の顔の"優しい悪魔"チャン・ウェンヤン

長椅子の上のヤン
 「people」誌の「世界の最もセクシーな50人」の一人にも選ばれたことがある色男、トニー・レオンの顔をのっけからショッキングに傷つけ、局部麻酔で傷口を縫うシーンも見せつける…。
 「インファナル・アフェアIII 終極無間」での、ヤン陳永仁の受難の幕開けです。
 できたらヤンの襟足、あんなにきれいに切りそろえてない方がよかったんだけどな。いつ王家衛監督から「おーいトニー、2046撮るぞぉー、前髪上げろー」と声がかかるかわからないので、散髪も怠りなかったんでしょうか。
 とにかく、IIIではヤンは痛めつけられっぱなしです。
 右目の上を縫った後は、ヨン様の部下に密室で胃液を吐くほど蹴られ殴られ鼻血を出す(その惨めな姿をウォン警司に見せつけ、さも嬉しそうに見つめるヨン様の微笑みが恐ろしすぎる)。シェンに弟との一件のけりをつけるために、高級ブランデーの瓶で頭を殴られ血を流す。そして、Iで左腕にはめていたギプスの謎が解ける、銃創…。

 ……スタッフ、日本腐女子の嗜好に合わせてますか?
 とにかく「"あの日は人生で最高だった"なんて、看板に偽り有りやん! 痛すぎるやん! 血ぃ出てるやん! 早く治療しないと筋が切れるって! 後遺症が!」と神戸っ子は叫ばずにはいられません。

 トニー・レオンは「IIIの僕は、女をたらすのが役割」と、IIIのメイキングのインタビューで答えています。いや「女をたらす」とまでは言ってないか。日本語字幕が待ち遠しい。
 確かにお顔にはI以上の老化が見られはしますが(口元にくっきり刻まれたしわが、何ともおいたわしい…日夜ぶっ続けの撮影だったんだろうなあ。Iだけで降板した撮影顧問クリストファー・ドイルなら、シワなんか目立たないように美しく男らしく愛を込めて撮ってくれたのに…)、その表情力でリー先生をメロメロにさせ、観客の女子もハラハラドキドキ、胸がバクバクです。
 リー先生に「本当のことを言ってくれないと、助けてあげられないわ」と哀しく言われたときの、あのリアクション。
 彼女をひたと見据え、微笑み(仕方ないよ、だって言えないんだもん)とばかりに軽く首を傾げ……。
困ったちゃんのヤン
 あああ、泣ける。あんな、いたずらっ子が先生に叱られながら(でも本気で怒ってないよね? 僕のことほんとは好きなんだよね?)って言ってるみたいな表情されたら、職務を忘れて深入りせずにはいられない。
 どんな説明を、どんな注文をしたら、トニーからあんな演技が引き出せるんですか?

新聞社窓越しの周さん
 「2046」の、新聞社の電話でフェイ・ウォンに日本への国際電話させてやるときの窓越しの周慕雲さんの哀しい微笑みと、甲乙つけがたいです。

黄色い矢印のところがたこ焼き。
 車内で宙を見つめてニマニマするときの、つややかな頬のタコ焼き状態!
 黄色い矢印のところですよ!
 あああ、つつきたい。あのほっぺを、つんつん、グリグリつついてやりたい。
 女ならそう思いませんか?
 思うでしょう?
 思うんじゃないかな?
 思うかも……人によっては。

 でもね。
 nancixは独り、トニーに異議を唱えたい。
 トニー、あんた女だけじゃないでしょ、男もたらしまくってるやん!

 IIIのヤンは、いいのか悪いのか"みんなのアイドル"ですよ!
 美化して妄想しまくりのラウはもちろん、何だかウォン警司も、Iのときより態度も言葉も優しいぞ。サムボスのサディスティックな忠誠心お試しは愛情を裏切られないか警戒してるみたいだし。まぬけのキョンだって、局部麻酔で目の上を縫われるヤンの手をずーっと握っていたわってる!(下が切れて手元が見えにくいけど、よーく観察してください)
 そして、ヨン様。
 罠にかかった獲物をじっくり料理するかのように楽しんでいらっしゃいますが、それってヤンへの屈折した愛でしょ? 自分を認めない、自分を忘れて無視する相手を支配下に置いて、影響力を駆使して「私に気が付いてください、私を思い出してください、忘れたとは絶対に言わせませんよ、フフフ、絶対に思い出させてさしあげますよ」と心の中でささやいてるでしょ? だからヤンが「あー!(おまえかぁ)」と気づくと、思いが通じたとばかりに途端に態度を軟化させフレンドリーになる。
 秦の始皇帝、もといシェンだって、何なんですか、あのヤンの顔にゆっくりと銃口を滑らせる仕草は? いとおしいんですか? なぶってるんですか?
 あの演出の意図を監督に聞きたかった。激しく聞きたかった。
>>続きを読む
posted by nancix at 15:42| Comment(12) | TrackBack(2) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

登場人物寸評・あふれ出す妄想の源はこの人、ラウ・キンメン。

端正ラウ
 「インファナル・アフェアIII 終極無間」の諸悪の根源、もとい主軸となるのは当然、Iで生き残ったラウ劉建明。
 アンディ・ラウが前作「マッスル・モンク」で頭を剃ってしまったために、まだ毛が生えそろわず刑務所を出所したばかりのような丸刈りータなのが、Iのシャープさかっこよさを強調していた髪型と比べて残念。Iとのつながりをどう誤魔化すんだろうとハラハラして見たものだけど、査問を受ける間に恭順の意を表し、結果的に部下を射殺してしまった反省を込めて頭を丸めましたー…という雰囲気を、かばってくれる上司と話しながら一瞬、手で頭を撫でる仕草だけで表現してましたね。変に台詞で説明されると興ざめなところでしたから、アンディ偉い。
 この丸刈りータ状態が、アンディの大きくてアーモンド型の瞳をさらに強調してるとも言えるんですよ。時にサイコで怖いのに、時折りすごく無垢な、つぶらで痛々しいまなざしになる。長椅子に寝そべって頭上を見上げるような構図のとき、ある人の最期を目の当たりにして一筋の涙を流すときのラウの瞳はたまりません。こういうときのアンディは、昔から好きです。

 アンディはIに続いて、明らかにIIIの脚本にかなり口出ししてます。あの車椅子シーン、うっわーこれ絶対アンディのアイデアだろうと直感しました。ビデオで「アンディ・ラウのスター伝説/天長地久」(あれ、日本版は加長版でしたっけ? 加長版でないと車椅子シーンはカットされてるかも)を見られる人は、ぜひ見てみてください。やっぱり車椅子で痛々しい姿の、あの人が出てきて生き別れた娘と再会します、はい。

 "潜入捜査官ヤンと結託してサムボスらのコカイン取引の現場を押さえ、逃亡を図るサムを射殺。翌日、サムの内通者情報をヤンから得るために例のビル屋上で落ち合ったが、内通者の部下、林国平がヤンを人質に逃亡を図り、ヤンを射殺してしまった。やむなくエレベーターでその部下を射殺…"
 うまいなあ…ラウのねつ造。それを映像で見せられると、うっかり信じてしまいそうになるよ。でもヤンにおヒゲがないから、ラウのついた嘘だってわかるんだけどね。
 エレベーター内の監視カメラがいつ誰の銃弾でどんな角度で壊されたか、ちゃんと検証したんでしょーか、香港警察。

 で、おひげのないヤン。彼が日常的に無精ヒゲを生やしていたかどうかは、組織犯罪課でウォン警司が管理していたサムの組織構成員の隠し撮り写真を見ればわかりそうなもんですが、ラウの中で、どんどんヤンが美化されていった証ともいえる。
 そう、ラウはヤンを美化していくんです。
こんなに可愛いからついつい……美化してしまった?
 観客は「リー先生のカルテにあった記述の再現映像だ」と思いこんでいる、あるいはヤンの身に実際起こったことだと信じて見ている各シーン。
 実はラウの妄想が彼の頭脳からあふれ出しているのだとしたら、どうです?
 だってそうでしょ、シェンとの取引に向かう車内でヤンとキョンがどんな会話を交わしたかなんて、リー先生のカルテに書いてあるわけないじゃないですか。あそこはラウも、ウォン警司も知り得ないひとときなんです。
 まして、リー先生の診察室でヤンが見た、夢…?
 あれは言えないでしょ。決してヤンなら他人には打ち明けられない。リー先生も記録に残すはずがない。「今日も催眠療法は効果無し。とりあえず寝かせておく。ひとときの睡眠の後、ヤンが妙なことを私に聞いた。私は『妄想症よ』と取り合わなかった」とでも書いてあったのか?
 じゃあ、一体誰が見たシーンなのでしょうか?
 ラウの妄想、密かな願望以外、考えられません。

 脚本を学ぶとき、回想シーンの鉄則は、誰がこれを回想しているのか観客に解らせること、回想から現実の時間の流れに戻る境目をハッキリさせることだと教えられます。しかしこの作品は、意図的にその鉄則を破ります。ラウの妄想とリー先生の回想、現実に起こったことをあえて混濁させることによって、観客は否応なく狂気に巻き込まれるのです。これこそ「インファナル・アフェア」スタッフが観客に仕掛けた、周到な罠。フェリックス・チョン、単なる秋葉系オタクじゃないのよね。

 それにしても、ラウの妄想のなかのヤンとは(トニー・レオン本人の希望とは言え)、何と無垢でいたいけで楽天的で人好きのすることか。
 実在のヤンは、サムの下で女衒もやってたかもしれないし、娼婦や保護費を拒む商店主を痛めつけていたかもしれないし、もっとずるくてしたたかで食えない奴だったかもしれないのにね。
 暗い情熱を秘密保持に、ヨン様&シェン撲滅に注ぐダーク・ヒーローのラウの本性って、実は彼が思い描くヤン並みの無垢な魂で、彼はそれを芯に抱いてあがき続けていたのかもしれない。
 リー先生が、ひるまずにラウの深層心理まで降下していって、その魂に接触していれば、あるいは…。
>>続きを読む
posted by nancix at 12:44| Comment(4) | TrackBack(6) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月17日

「インファナル・アフェア」3部作雑感。

 地上波でも1が放送されたし、そろそろネタばれも含む「インファナル・アフェア」3部作について書いてもいいかな。
 間違いなく香港映画史に残るビッグ・プロジェクトになり、香港で流行語を生み出し、社会現象に近いものを巻き起こした3部作。ハリウッドリメイク作では、たとえ「よく練られた作品」と称えられようとも、社会現象までは引き起こさないだろうけど。

インファナル・アフェア 実をいうと、nancixは「インファナル・アフェア」を2002年12月に香港で見たときには「うっわーーーー! あんまりやこれ! なんでトニーはこの役を引き受けたのーー! まるきり引き立て役じゃーーん」と色々と公開禁止暴言を口走り、よろよろと映画館を出てきた人間である。
 3泊4日の滞在で「HERO 英雄」は2回見たくせに、同行の友人に最終夜に誘われても「…悪いけど疲れた」と断って1回しか見なかった人間である。確か、トニーにもファンレターで感想を綴り「あなたが『ハード・ボイルド』と同じパターンの役柄を引き受けたのにはまったく驚いた。脚本家はなぜまたしても屋上で、上司とあなたが会話するシーンを書いたのか? あなたはこの酷似に何とも思わなかったのか?」と書いてしまったこともうっすら覚えている。来日したトニーが「潜入捜査官でも『ハード・ボイルド』と違って明るく演じたかったんだけど、とにかく緊迫した状況におかれた主人公としては…」とくどくど弁解したのは、他にもそんな声が寄せられたからだろうか。
 この「インファナル・アフェア」でトニー一人が第22回香港金像奨最優秀主演男優賞、第40回台湾金馬奨最優秀主演男優賞を受賞したのも何だかいまだに納得いってない。本作の主演男優はやはりアンディじゃないのか? ヤンはラウを際立たせる引き立て役として描かれてなかったか? 日本の歴史を塗り替えたのは源頼朝であり、悲劇の死を遂げた義経ではないんだけど…みたいなものなのかしら、香港人にも判官びいきというものが存在するのだろーかと疑ったほどだ。

 第一印象の悪さの理由を考えて見るに。もちろんヤンの衝撃の末○もショックだったが、しかし「HERO 英雄」でもトニー死んでるしな。ただその死に様が。
 「HERO 英雄」では近松心中物語ばりの様式美の愁嘆場ありで、日本人にもフィットする心情での死だったんである。国敗れて、悟りと信念のために復讐を断念して、"英雄"の尊称も意気に感じた青年に譲り渡して、愛した女にもなじられて、生きる意味が何にもなくなっちゃった男の、ある意味、納得ずくというか。
 しかし「インファナル・アフェア」では、あまりにクールで救いようのない死を、ヤンも他の登場人物も迎えてしまう。nancixは「男たちの挽歌」の熱く激しい男たちの生き様、死に様に痺れて、この"香港映画ファン"という無間道に踏み迷った人間の一人だ。美しい男が死ぬときは、意気に感じ共鳴した親友や仲間の腕の中にしっかりと抱かれ、決して即死せずにいろいろ言い残して口元からツツ…と一筋の血を流しでもして、死ぬべきなんである。そんなふうな演出を続けて誰よりも痺れさせた張本人のジョン・ウーは、登場人物にめちゃめちゃ感情移入するタイプの監督だ。「ワイルド・ブリット」でトニーが演じた「阿B」は、ジョン・ウーの幼少時代のニックネームだったという。つまり主人公は自分の分身、主人公の友人は自分自身の友人同然なのだ。彼らの間で熱い情熱が、感情がほとばしるのは、ウー監督自身がぐおーーーーーっと感情移入しての理想の描写なんである。

 しかし、時代は変わった。義理と友情を重んじたティ・ロンとチョウ・ユンファが、若造の経済ヤクザ、レイ・チーホン李子雄に出し抜かれ落ちぶれたように、「インファナル・アフェア 無間道」シリーズを構築したアラン・マック麥兆輝とフェリックス・チョン莊文強はゲームのキャラクターのように登場人物を突き放して捉え、フィギュア人形のように操って物語を織り成していった。もうジョン・ウーの描くようなヒロイックさ、任侠なんか通用しないとばかりに。 「インファナル・アフェア」でのヤンは、自分をかばって死んだソー強(チャップマン・トー)を抱きしめも号泣もしなかった。止血をあきらめた後は、厭世的なまなざしを遠くに投げやって、背中に諦念をにじませて、夕日に向かって歩いていくだけ。エモーションが、カタルシスが足りなぁぁぁぁい。
 nancixなら、ラウとヤンはマフィアも警察をも出し抜き、互いに死んだと見せかけて手に手を取り合って海外脱出、ハワイでも北極でもいい、笑い合って仲よく乾杯するラストを妄想しただろう。でもそんな絵空事では、アジア経済危機を潜り抜け大国・中国との駆け引きに日夜明け暮れるシビアな香港人がここまでのめりこまない。死ぬも地獄、生きるも地獄…そんな諦観とシビアな現実認識が、盗聴器やハイテク機器を駆使する男たちを動かしていく。このへんのことは、「インファナル・アフェア3 終極無間」パンフレットで野崎歓先生がちゃーんと的確に簡潔にまとめられているので、パンフレットを買ってご確認願います。

インファナル・アフェア II 無間序曲 「インファナル・アフェア2 無間序曲」については、日本での意外な好評に面食らっているのが正直なところ。
 だって「欲望の街/古惑仔」シリーズのテイストに退化してしまっているのだ、アンドリュー・ラウ監督は。あの2週間で続編を撮り終えたという驚異の伝説のある早撮り「欲望の街」シリーズは、けれん味たっぷりの脇役の魅力で、あまり味のない主人公を支えるという作戦だった。
 「無間序曲」も、若くてハンサムだけど集客能力のまだない二人よりも、ハウ役のフランシス・ンー呉鎭宇やウォン警司、サムボスの方が印象深い。それに、ハウの父に従っていた無能なボディガードの始末の仕方や、四大天王…じゃなかった、幹部4人の末路が旧来の香港犯罪映画とちっとも変わらないえげつなさ。映画ではさすがに詳細を描かなかったが、小説版によるとヤンの異母一族=ハウの家族は、ハワイであまりにも無残な死を遂げているのだ。あの幼い娘もハウの姉も、レイプされて……。そこまでするか、タイ人マフィア。だから香港映画ってやつは野蛮でエゲツなくてさー…と日本人には言われるんだろうなと覚悟していたのだ。香港の時代背景や風俗の描き方だって、やや甘いもの。

 そして迎えた3作目「終極無間」。
 これはねえ、あまりに意外でした。
>>続きを読む
posted by nancix at 11:54| Comment(1) | TrackBack(15) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月15日

締めくくりは大阪梅田ブルク7

 やっと最後までルポを書き終えました。遅くなりました。

image/nancix-2005-04-15T00:27:52-1.jpg

 「インファナル・アフェア3」プレミア行脚ツアー、最終地は大阪です。
 …トニーが来ない大阪_| ̄|○
 こういう時に限って、とても前の席をトニーファンの友人が頑張って取ってくれてたりする。しかも隣が偶然、10年以上の付き合いのアンディファンの友人だったり。ビックリ。

 今回は一計を案じまして、せっかく来日していただきながら、どこでもアンディ&トニーへの黄色い声援に圧されて遠慮がちなアンドリュー・ラウ劉偉強監督、アラン・マック麥兆輝監督、期待の星の脚本家フェリックス・チョン莊文強さんに見えるような、カラーコピー横長紙を作成しました。
 「劉偉強先生、麥兆輝先生、莊文強先生、很多謝有趣的故事、我們支持香港電影!(面白い物語を本当にありがとう、我々は香港映画を支持します!)」と。
 …紙が長くなりすぎ、一人で持てずにトニーファンとアンディファンの友人に両脇で持ってもらう始末でしたが。
 女性司会者の紹介で登場したのは、あららアラン・マック監督、アンディ、フェリックスさんの3人だけ。アンドリューさん、「頭文字D」関連で多忙だから、トニーと同じ便で帰ったのかもねー。
 関西のアンディファンは行儀よく、落ち着いていてそんなにキャーキャー言ってませんでした。
 アラン監督とフェリックスさんも東京でみるよりリラックスして見えたけど、単にお疲れ気味なだけ?
 フェリックスさんだけはちゃんと横長紙の文字を読んで、軽く頷いてくれた気がしたけど、妄想症ですか?
 通訳は東京と同じく周さん辻村さんコンビで安心!o(^-^)o

 登場はアラン・マック麥兆輝監督、フェリックス・チョン莊文強、「この作品は僕の代表作になる」と言っているというアンディ・ラウの順でした。アンディは東京プリンスパークタワーホテルでのプレミアと同じ、タキシードに黒のVネックセーター。靴はやっぱり、白のどた靴!
 「華仔! 華仔!」の声が場内のあちこちからかけられます。ああ、トニーファンだって「トニー!」って思い切り叫びたかったよ…。
 挨拶はマック監督から。アンディ、すかさずスタンドマイクを監督へ近づけます。この気取りのなさ、気配りぶり、記者会見場でも発揮されたみたいですね。
 マック監督:「みなさん、今回は『インファナル・アフェア3』の試写会に来ていただいてありがとうございます」
 フェリックスさん:「大阪のみなさんにお会いできて非常にうれしいです」
 アンディの番になりました。「あーー、(突然日本語で)ボクは、トテモ、ウレシイ」
 場内、大歓声です。すかさずアンディは「(広東語に切り替え)その他は全然解っておりません。いつも応援(支持)してくれてありがとうございます。引き続き応援してください。また映画を応援してください」
 司会:「アンディさん、大阪がお好きだとうかがったんですが、大阪でどんなところがお好きなんでしょうか。なんかそういうのを聞くとワクワクしちゃいます。この劇場は、前作に続いて2度目だと思いますが」
アンディ:「大阪の女の子(女仔)が特別好きです」
 場内大爆笑。女の子というよりは大人の司会は悲しげに、
 司会:「女性、だけですか?」
 アンディ:「(はにかんで)この司会者の方も含めて、です」
 司会:「ドーーチェー!」
 アンディ:「えー、えー、この映画館は二度目なんですけど、相変わらず熱烈な歓迎で、本当にありがとうございます、僕はうれしいです」
 場内、大拍手。アンディは「フルタイム・キラー/全職殺手」の宣伝でもこの梅田ブルク7で舞台挨拶したんですかね。

 司会:「ありがとうございます。監督さんにおうかがいしてみたいんですけど。実はこの3作目というのは時間があっち行ったりこっち行ったり非常にややこしいんですけど、この3作目の見方というか、どんなふうな気持ちでこの3を、拝見すればいいんでしょうか? アドバイスをお客様にお願いできますでしょうか」
 …どうも言いたいことが整理しきれてないこの質問ぶり、通訳のお二人はさぞや困ったことと思います…。

 マック監督:「あまり時間軸の前後というのは考えない方がいいかもしれません。アンディが出ているのが現在ですし、トニーが出ている部分は多分過去ですから」
 …監督ぅぅ、そりゃあまりに乱暴な説明ですよぉぉぉぉ。余計に初見の客が混乱するでしょうがぁぁ。アンディ&トニーのあーんなシーンやこーんなシーンは、どう説明するのよ?
 司会:「なるほど。そのややこしい脚本をお書きになったフェリックスさんなんですけど(笑)。どういうところからこの『インファナル・アフェア』3部作というアイデアが生まれたのかちょっと聞いてみたいんですが」
 フェリックス:「…あー…このアイデアですか? 社長(老細)が3作撮りたいと言われたので、我々もそうしたんです」
 nancix、メディア・アジアの押しの強そうな林会長を思い浮かべて、一人で受けてしまいました…。
 司会:「はああ、非常にわかりやすいですね。じゃあアンディさんはこの映画で非常にお好きなシーン、3作目なんですけど、ちょっとそこを教えていただけますか。そこをできるだけ、じいっと見たいんです」
アンディ:「トニー(梁朝偉とフルネームで呼んでた)と一緒に共演している場面、全て好きです
 場内から、なぜか感嘆のような声と拍手が沸き起こります。やっぱりトニーの不在を、多くの客が残念がってくれてるんだ…(T_T)(T_T) ああ、この雰囲気をトニーに知らせたい。
 司会:「あの、トニーさんとすごく仲がよくていらっしゃる、それもずっとね、長いお付き合い、作品でもよく拝見しますし、香港を代表する二人でいらっしゃるんですよね。今回もとっても雰囲気、よかったんでしょうか」
 アンディ:「彼と知り合って、24年になります。僕のほうから彼の成長を、ずーっと見守ってきました。(トニーの)演技がどーんどん進歩して、で、追い越されてしまいました」
 このときのアンディ兄貴の、トホホな残念そうな表情作り、サイコーでした!
 場内爆笑&拍手。
 …いいのか? ここで拍手して? アンディファンの皆さんいいのかー?
 司会:「ここで拍手していいんですかねえ。えー、1作目ではね、トニーさん中心、そして3作目ではやっぱりアンディさん中心で今回、台湾で賞をお取りになったりとかなさっているわけですけれども、この3作目、見どころというかお好きなシーンをうかがいしたんですけど、トニーさんと共演なさっているシーンが大好き、ということなんですが、この映画にかける意気込みというのはすっごいものがありました」
 そ、そ、その意気込みの部分を我々にも聞かせてほしいんですけど、まとめちゃわなくてー!
 司会:「そのアンディさんの活躍ぶりを監督の目から見て、この、アンディさんという俳優はやっぱりすごいとお思いになったのかどうかを、ちょっと監督に聞いてみたいと思います」 >>続きを読む
posted by nancix at 00:27| Comment(14) | TrackBack(1) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月13日

続報:今日の帰港は無しになった模様…

 やってくれましたよ、直前君ヤン、いやトニー。
 成田で待ちわびる潜入マフィア、もといファンを完全に巻いて、所在不明でーす。
 「本日の搭乗窓口は、完全に閉まりました」と力無い報告が。
 でも、
 やっぱり、
 大阪には来ないんだろーなあ…(一抹の望みを抱いてしまう、コレが毎回の敗因)

 えーい鬼のように溜まった仕事を完全に片づけて、何が何でも14日夜、梅田ブルク7に向かうのだー!
 
 
posted by nancix at 18:01| Comment(8) | TrackBack(0) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

直前君はまた気を変えた?

 1泊2日のつもりで日本に来てみたら…いろいろとあったんでしょうねえ。配給会社側は11日から14日のびっしりスケジュール表を用意して、トニーの来日を待っていたんですから。
 トニー、今日帰港の予定が、変更になるかもしれないとのこと。待機中の現地潜入捜査官の報告を待ちます!
 (いっそそのままアンディ兄貴らと大阪に来て、土曜に関空から帰ってくれーーーー!)
posted by nancix at 12:26| Comment(3) | TrackBack(0) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ほらほら、トニーさん可愛い…

 ありがとう、MSN-Mainichi INTERACTIVE
 可愛い笑顔のトニーがトニーが……夜行バスで帰って来てネットカフェでシャワー浴びて、さあ出勤でワイドショーが見られない私は、とろける…。

 このとき、アンディの右手は専有権をさりげなく主張するかのように、トニーの腰を抱いていたはず……むふふふ。

 でもヤンはみんなのものだから♪ サムボスとヨン様はサド的屈折愛を注ぎ、マヌケのキョンは兄のような友愛を注ぎ、ウォン警司は父のようなかばう愛を注ぎ、リー先生も禁断の患者へ、母性愛を注いでいるわけだから! 始皇帝…シェンも男と男の意気に感じて仇討ち作戦を実行するほど、残剣様…ヤンに思い入れあるんだから! 残念!
posted by nancix at 09:26| Comment(0) | TrackBack(0) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月12日

トニーは黒タキシードでした!

 結局、シャンパン一杯で21時半近くまで耐えました…。
 いま腹ぺこなので、ホテルの友人の部屋で13人集まり、お菓子やペストリーを貪ってまする。酒がなーい…。プチ禁断症状。
 トニーは黒タキシードに黒蝶ネクタイ。アンディ兄貴の隣にたたずむとすっかり弟モードに入って、可愛かったです。アンディファンの「華仔! 華仔!」の絶叫にかき消されながら、必死で「トニー!」と呼び手を振るファンに向けて、小声で(ネイホウ)(ネイホウ)と言いまくってました。
 でもすっかりいつもの司会の方がアンディファンになっちゃったみたいで、トニーへの質問は一つ。アンディには3つぐらいありました…。
 トニーの通訳はやはり周家[王探]先生。見事な連携プレーでかなり長いコメントもお互い気遣いながら分けて述べ+訳していて、見ていてウットリでした。でもそのコメントは「Iでは出来なかった明るいヤンを3で演じられてよかったです」…。それ聞き飽きた…_| ̄|○

 それにしても、自分の席を遠く離れてレッドカーペット脇に駆け付ける、たまたまレッドカーペット脇の席だったトニーファンが押されて恐怖して退くと、我先に割り込もうと殺到し転倒する、挨拶が終わると全席配布のプレスシート取って、映画を見ずに姿くらます…そこへちゃっかりと座り込む方も。
 コンサート常連の皆様の行動には、本当に脱帽でした。見かけは淑女のはずなのに…やれやれ。これではまた、もとはしさんの怒りがバクハツしそうです…(苦笑)
 もちろん今残ってるのは最後まで映画見て、拍手して戻ってるトニーファンです〜。

posted by nancix at 22:38| Comment(6) | TrackBack(2) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ただ今ホテル会場

 まずはシャンパン・タイム。ホール控え室に通されました。主要キャラクターのタペストリー(1枚欲しい!)が天井から吊り下げられ、トニー&アンディのディスプレイが飾られたステージが壁際にこしらえられています。
 6台のテレビカメラとめかしこんだ淑女らが取り囲むステージに、カメラセッションのため来たのは、名前の知らない若手女性タレントと男優の京本政樹とフィギュアスケートの村主章枝、タレントの雛形あきこ…まだまだ前座です。
 結局トニー&アンディにはここには来ず、時間になると追い立てられて隣のコンベンション・ホールへ。

 あーあ、後ろから数えた方が早いU列の席だよ…しかも壁際。「撮影、動画撮影、録音、場内でのメールチェックもおやめください」とアナウンスがあり、壁に沿ってスタッフが立ち、厳しい目を向けているので、携帯での送信もできませんでした。
 やはりモールス信号を送るしか…?

 客席にはすでに京本政樹が座り、隣の女性タレントに熱心にウンチクを…いや解説をしていました。ウルトラマンの次はインファナル・アフェア博士目指しますか…?
 金髪で周囲をねめつけるように、男優の萩原流行も登場。ああ、フランシス・ンーと並べてみたい…。
 コンベンション・ホールは天井が高く、青い照明が揺らぎ、まるで深海にいるような気分でした。ホールの中央通路にレッドカーペット(やや狭い)が敷かれ、鉄柵があり、警備スタッフが居並んでいました。あそこ通るのか…いいなあ、両脇の席の方々。
 と、そのときは思ったのですが、すっかり忘れてました…日本の華仔迷のパワーを!
 


posted by nancix at 20:29| Comment(2) | TrackBack(0) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

トニー、無事日本到着

TO ウォン警視並びにトニーファン諸君:
 情報源は身の安全のため明かせないが、例の人物は無事に日本へ到着したぜ。
 ファンからのブツを受け取るのも確認したそうだ(  ̄ー ̄)
 俺はこのままあのホテルに向かう。次の連絡は今夜の予定だ。邪魔が入らないことを祈ってくれ。
 明日…じゃなくて、今日が過ぎれば無事さ。じゃあな(ウインク)

posted by nancix at 14:51| Comment(1) | TrackBack(0) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

スーパープレミアin 新宿

 スーパープレミアin新宿ミラノ座は数分遅れで、司会の襟川クロさんの「ごめんなさーい!」というお詫びから始まりました。ケリーもトニーも絶対日本のファンに生の私たちを見ていただきに来たかったけど、仕事の都合でどうしても不可能になってしまって…と。
 「でもトニー・レオンさんは明日は大丈夫だそうですよ」とのコメントで、客席ざわざわ。……今日でないと、ここの観客には意味ないもんね…。
 「でも今日はラッキーなことがたくさん積み重なっていきます」とクロさん。…いやそれ、アンディファンにだけラッキーだから…。
 「礼節を守ってくれる日本のファンだと思ってほしいので、根っこ生やして、座ってゲストの登場を待ってほしい」とのことで、長々とクロさん節が続きますが、実はアンディさんたち、ホテルから会場に来るのに渋滞にハマっちゃったそうです。こういうときの司会者は、場つなぎに必死!
 ところで、観客が入り口でもらったのは、Made in CHINAの小さな目覚まし時計。別に、劇中でトニーがネジを巻く例の目覚ましではないです。青っぽい半透明で、文字盤に例のアンディ&トニーの図柄の入った販促グッズでした。大阪でもくれるかな〜?

 実はこの時計の箱に赤丸シールが張ってあり、後に2人だけがステージで、香港で発売された「無間道3記念切手シート」をプレゼントしてもらえたのでした。もちろんアンディ兄貴の手から。
 さて、いよいよアンディ登場! なんと、映画館中央通路の左脇の扉から入場です! 大歓声!!!!
 アンディ、皺の寄り易い白のジャケット姿でニコニコと手を振り、中央通路から前のステージへ。さらに右端まで最前列を通ってステージに上がりました。白ジャケットにVネックの白シャツ、黒っぽい裾余りまくりのボトム(ジーンズ?)、やっぱり「インファナル・アフェア」のときと同じく、白の大きな靴を履いてました。

 ヤンのような黒の革ジャケットのアンドリュー・ラウ監督、ベージュに近いブラウンのジャケットに白カッターシャツ、その下に白Tシャツという典型的香港人男性の着こなしのアラン・マック監督、なぜか紺か黒のフード付きダッフルコートにスニーカー姿の脚本家のフェリックス・チョンさんは普通にステージ脇から登場。なんと通訳はダンディ2人、周家[王探]さんと辻村哲郎さんです!
 いやー男くさいステージとなりました。やはり華はアンディ兄貴です。「こんばんわ、日本は久しぶりです。またインファナル・アフェア3と共にまた日本にやってまいりました。海賊版は絶対に見ないでください(会場大笑い)。この映画を気に入ってくだされば嬉しいと思います」
 敬語の美しい通訳は、周先生。おさすがでございます。
 そしてアンドリュー・ラウ監督。「コンニチワー(日本語)、また日本に来られてうれしいです。実は昨年も日本で長く滞在して別の映画(「頭文字D」)の撮影をしていました。『インファナル・アフェア3』は香港ではだいぶ前に公開したんですけど、やっと日本で公開できることになってうれしいです。どうか応援してください」
 アラン・マック監督。「このインファナル・アフェア3で、みなさんが応援してくださることを期待します。アンディがすごく頑張っています」。
 フェリックス・チョン。「みなさんとお会いできてすごく嬉しいです。この映画を気に入ってくださることを祈っています」。
 どうしても、製作者の皆さんは一歩下がって通り一遍のものになってしまうのよね…(苦笑)

 この後は、ひたすらアンディのお茶目なリアクションに目が釘付けになってしまう我々だったのでした。
 花束贈呈は「ぴあ」の募集で選ばれた夫妻が担当。もちろん奥様がアンディに贈呈。監督らにも花束が贈られましたが、アンディは自分がもらった花束をアラン・マック監督だかフェリックスさんだかに渡そうとするなど、場内の笑いを呼ぶおどけぶりを発揮したのでした。
 「えー、アンディってあんな人だったのー?」という声も聞こえましたが、君たちは甘い。後で映画見て驚くな、ふふふのふ。

 その後、最初に書いたような目覚まし時計での抽選があり、当選した女性2人は「こんなことならもっといい服着て来るんだった…」「私も、お化粧してくるんだった…」と後悔至極だったのでした。
 この「記念切手シート」、一部上映館でも限定販売されるそうですよ。

 結局20分ぐらいの舞台挨拶で「インファナル・アフェア3」上映に突入したのでした。
 しかし…何だか(あれ? このシーンって香港版DVDにあったかな)(ここにこのシーンが挿入されたかな)と首をかしげるシーンも幾つか。
 やはり新幹線内で、眠気を抑えてDVDを見て来るのでした。そのためにわざわざノートPC持って来たのに…。

posted by nancix at 00:32| Comment(5) | TrackBack(1) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月11日

新宿ミラノ座前

image/nancix-2005-04-11T19:08:15-1.jpg

やっと到着。
トニーらが来ないお詫びの貼り紙も。
中に突入します!
posted by nancix at 19:08| Comment(3) | TrackBack(0) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月10日

やはり12日だけか…_| ̄|○

 公式サイトより。
05.04.11 お詫び:4月11日(月)【東京】、4月14日(木)【大阪】で行われるスーパープレミアのゲストに予定しておりましたトニー・レオン、及びケリー・チャンがスケジュールの都合により出演できなくなりました。謹んでお詫び申し上げます。
  や、やはり、12日だけですかぁ…_| ̄|○
 花束贈呈もLivedoor Blogの「トニー・レオンへの質問」も無駄か…_| ̄|○

 しょうがないよねえ、トニーさん5度目の影帝だもん、あっちからもこっちからも引っ張りだこだよねえ。映画出演は当面無くっても、4月26日からは米国で「2046」宣伝ツアーっす。
 「2046」米国配給会社はSony Pictures Classicsに決定。(Miramaxでなくてよかったですよ。編集されてズタズタにされるかもしれなかったから)
 ロバート・デ・ニーロともまた会うし、ハリウッドの映画人らとも会うけど日本人の大好きなハリウッド映画に進出!なんてトピックスはありえないから。
 むしろトニーは、今では引退して米国で余生を送っている詠春拳の師匠らに会って、次作の「葉問傳」を演じる上での役作りをしたいと楽しみにしている様子です。彼自身は米国在住ファンを集めてファンミーティングも希望。

 しょうがないや、韓国スターとは国際的知名度が違い過ぎるもん。
 日本人はせめて1日だけでも、ナマで影帝様を拝めるだけでありがたいと思うしか……。

 でもさぁ…でもさぁ……ここでだけ、愚痴っていい?
 本当に香港映画を愛しているファンに対面したかったらさあ……
>>単なる愚痴の続きを読む
posted by nancix at 23:59| Comment(5) | TrackBack(3) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月09日

アンディ本が面白い!(でも中国語)

充実のアンディ本「焦點人物 劉徳華」表紙 野崎歓先生が厳かに「必読です」とおっしゃられた「焦點演員 劉徳華」を、読み終えた。
 今年の香港国際電影節の特集上映にちなんで、香港国際電影節協会=HKIFFから発行された100ページ/50ドルの小冊子である。少々表紙がヤワである。厚めのカバーしなくちゃ。
 しかし、面白い! 実にアンディインタビューが面白い。
 さすがはアンディ・ラウ全面協力のことはある。そんじょそこらの日本の発行物なんて●(伏字)でもない面白さだ。
 「インファナル・アフェア3」でアンディへのインタビューを取り付けた日本の取材者はすべからく、これを読んで頭に叩きこんでおいてくれ!と激しく言いたい。
 インタビュアー必読!
 (中国語と英語だけど……_| ̄|○)

 やはりアンディは頭が切れる男だ。そして考え深い。ただしサービス精神旺盛。自分で言って自分で大笑いするユーモアもある。そりゃ香港の、いや中華圏の国民的巨星になれただけはある。
 ダイジェストでしか紹介できないけど、誰かが完訳してくれるのを待つとしよう。

 このインタビューで、アンディの生い立ちの謎が少しは解けた。何せアンディの資料といったら、90年代に出版された「真我的風采」というアイドルヨイショ本しか持ってなかったもので。
 アンディが香港新界の大埔の農村生まれであり、幼少時には裸足で山野を走り回っていたが一家でダイヤモンド・ヘッドこと鑚石山に引越し、一家で食堂を営み、小学生のアンディも山のような皿やお椀を洗い続けていた…というのはそのアイドル本のネタ。
 しかし、「焦點演員 劉徳華」のアンディの述懐によれば、大埔の泰亨村では劉家は金持ちで、たとえば村の祠とは別に先祖代々の祠が屋敷内にあるような名家だったというのである。もちろん穀倉ありーの、食事時は30〜40人の親族が食卓を囲みーの…。
 ご先祖様は村の官吏も務めていたほどの名士だったんである。

 しかし、アンディパパは唯々諾々と後を継ぎ地方名士としてふんぞり返ることをよしとしなかった。彼には消防士になりたいという夢があったんである。子供たちに英語教育も受けさせたかったんである。そのため、アンディが7、8歳の時に一家は村を離れ、鑚石山に引っ越したのであった。
 アンディパパは英語学校で必死に勉強し、見事消防士の試験に合格する。彼はかつての香港の国際空港、啓徳空港で消防士として勤務していたという。食堂はやめたか、ママが引き継いだのかなあ。
 道理で、近年アンディパパが入院した時に、パパが元公務員なのでアンディが入れたい病院個室に公務員は辞退することという規定があって、入れなかったという記事があったはずである。何で食堂主人が公務員?と首をかしげていたんである。

 さて、仏教系の可立中学に入学したアンディは「話劇」こと演劇に興味を持ち学内劇団に所属する。中3当時、学内には4つの演劇サークルがあり、その一つ藍社は、後に香港の演劇界に欠かせない人物となり、「南海十三郎」「虎度門」「我和春天有個約會」などを手がけ、映画界にも多くの題材と人材を送り込んだトウ・コッウェイ杜國威さんが顧問教師になっていた。アンディらのサークル紅社はどうしても、学内演劇コンクールで杜先生の指導する藍社に勝てない。そこで、アンディは書くことが好きな同級生を何人かサークルに引き込み、戦力強化を図ったというのだ。杜先生の書く翻訳劇には勝てないので、テレビドラマで少年院の悲劇を見て、非行少年を主人公にした社会問題劇を仲間たちと作り上げ、人気を呼んで見事に学校代表に選ばれ、香港の学生演劇コンクールにも進出したのだった。
 「だって僕は何か行動を起こすたびになぜかしらワルだって思われてたから、この劇にはぴったりの配役だったんだ」とアンディは言う。
 こうして彼は中学生にして、脚本や配役の大切さと題材選びのコツ、人を感動させる手法、演じる喜びを知ったのだった。

 そしてアンディは、脚本家を目指してTVB芸員訓練班に入る。試験で脚本提出の課題が出るたび、アンディは同級生の半数以上に成り代わって脚本を書いてやったというのだ。「だって僕はとても多くの異なるストーリーを書けたからさ」とアンディは笑うのだ。

 テレビドラマに出演できるようになると、彼は役作りのリサーチを怠らない。京劇の先生に特別訓練を頼んだり、警察訓練学校に1週間見学させてもらったりした。TVBと長期契約問題でもめて半年干され、復帰第一作となった(そしてトニーと丁々発止・阿吽の呼吸ぶりを見せた)ドラマ「鹿鼎記」では、賢帝として有名な康熙帝を演じるにあたって「視聴者に、康熙帝といえばアンディだよねと言われるように」頑張るぞと心に決めたのだった。そこでアンディは清朝の歴史書を読んだり過去の映画を見たりして、お辞儀などの動作や物の言い方を研究し、皇帝の肖像画を見て座り方まで研究した上で、演技に臨んだのだった。こうした努力に、ディレクターや脚本家も敬意を表してくれたと(自分で)言うのである。
 映画界に入ると、アンディはコメディやアクション作品の出演依頼が多いのを悟り、乗馬やアクションの修練に励む。テレビドラマ時代はみんなは「劉徳華は演技派だ」と認めてくれたのに、いつの間にか映画界では誰もそう言ってくれなくなった。アンディ自身もそのことは残念だったらしい。
 「ヘルメットを脱いだら誰だって、髪の乱れを気にして無意識に頭を振るだろう? なのにジョニー・トー杜[王其]峰監督は『おまえはカッコつけすぎ』『君がそんなアイドルだから、そんなふうに気取るんだろう』と僕に言うんだ。彼は僕に想像の余地を与えず、僕も彼に与えなかった…(以下略)」

 そんなアンディ、若い時分はジェームス・ディーンの再来のように思われたものだが、意外にも彼は「自分はマーロン・ブランドの線を狙った」と言うんである。マーロン・ブランドはメソッド演技の第一世代だからと。あの、いかにも叩き上げのアンディ兄貴から、メソッド演技だのスタニフラススキー・システムだの、アクターズ・スタジオだのなんて単語がぽんぽん飛び出すとは、全く意外であった。これだから香港スターはあなどれないのである。
 何ですと? 「メソッド演技って何?」ですと? グーグルで調べなさい!
 とにかくアンディはマーロン・ブランド路線を目指したのである。「いますぐ抱きしめたい」の演技の静と動は、テネシー・ウィリアムズ原作の「欲望という名の電車」(51)のマーロン・ブランドを真似たんだと言って大笑いするんである。
 なぜマーロン・ブランドなのか。
 アンディは先輩のチョウ・ユンファ周潤發をロバート・デ・ニーロ、後輩のトニー・レオンをアル・パチーノになぞらえる。二人とも表現が巧みだ、自分は(彼らと異なることをして)血路を切り開かなければならない。すべての道はローマに通ずで、トニーがアル・パチーノ路線で大成功を収めたのだから、自分は4倍、5倍の努力をしてわざわざ彼の水準に達する必要はないのだ、ユンファももうロバート・デ・ニーロと同等クラスなんだから、自分は別の道を行こうと決めたというのである。「実はね」とアンディは言う。「デ・ニーロもアル・パチーノも[青見]仔(ハンサム・ガイ)じゃない、演技派だろ。マーロン・ブランドを演技がうまいと言う人はいないけど、彼はハンサム・ガイじゃないかい? ハンサム。僕に少しは合ってるじゃないか」とアンディさんは大笑いするんである。いやはや…。
 マーロン・ブランドのような苦悩の晩年だけは、真似しないでね…。

 香港を席巻した「欲望の街/古惑仔」シリーズも、当初アンドリュー・ラウ劉偉強監督はアンディに主演してほしいともちかけた、なんて話も興味深い。本来、原作劇画の表紙は明らかにアンディの模写だったから、最初にアンディに話が行ってもおかしくない。
 しかし新世代ヤクザ役が、映画界に転じて間もない新進アイドルでスマートでファッショナブルなイーキン・チェン鄭伊健だったからこそ、陳小春らイキのいい若手が、文字通り「イキがって」カッコよく決めたから、劇画世代の若者に受けてブレイクしたわけで。アンディが「ブエノスアイレス」は「本来、僕とトニーにもちかけられた話だったんだ」と後に明かしたりしたのと同じ調子なんだろう。

 ま、ここはもうすぐ日本公開の「インファナル・アフェア3 終極無間」にちなんで、同作品のエピソードを。
 映画の現場ではテレビカメラと違い、1台のカメラで撮影するのが一般的だ。ところが 「インファナル・アフェア」1、2とも撮影はWカメラで行われたという。まずはパート1について。
>>アンディ節大バクハツの続きを読む
posted by nancix at 23:07| Comment(2) | TrackBack(0) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月08日

トニー・レオンへ12の質問

 なんですと? トニーへの質問? 10以上はありますわ!

 ていうか「トニー・レオン? 誰? 全然知らないなあ。プロフィールやフィルモグラフィー調べるの面倒だし、blogの宣伝兼ねて、ファンのリクエストでも聞いとけ」というような不勉強で手抜きな記者さんだったら、会場へ向かうエレベーター内で銃殺して、私がわたしが入れ替わって記者会見場をジャックしてトニーを質問無間地獄に……!(こらこら)

 危険な妄想はおいといて、質問いきます!
 と思って一度書いたら、よく読むと「インファナル・アフェア3 終極無間」に関する質問に限るとありますねー。書き換えよう。

(1)この「インファナル・アフェア3 終極無間」に関し、あなたは髭をつけずに1よりも以前のチャン・ウェンヤン陳永仁を演じるという挑戦をされました。またラウ・ギンメン劉建明との心理的葛藤も、とても見応えがありました。
 トニーさんとしては、どんなことに留意してパート3のチャン・ウェンヤン陳永仁を演じられたのでしょうか? 演技上で苦心した点をお聞かせください。

(2)人気アイドルデュオのTwinsが「陳永仁」という題名の歌を歌うなど、まるで苦難を耐え忍ぶ香港人の象徴のようになった役柄ですが、あなたは陳永仁という人物像を、どのように捉えていますか?

(3)また劉健明の悲劇については、どう考えますか? 因果応報? 哀れな人物? "社会の公僕"失格? 人生のどこで彼が引き返せば、悲劇は防げたと思いますか?

(4)日本以上の競争社会であり、中国と台湾の"二つの中国"のはざまに置かれている香港では、ラウのように精神を病む人間もいると聞きます。あなたは香港人の"心の危機"について、どう見ますか?

(5)パート3につながる重要な役割を果たした「インファナル・アフェア2 無間序曲」で、監督は当初、あなたにヤンの異母兄ハウ役を演じてほしいともちかけたと聞きます。ヤンとハウを演じ分けることは俳優としてチャレンジングだったのに、なぜ断ったのですか?

(6)香港の俳優のなかには、作り物の筋肉を付けたり、特殊メイクをしたりして大胆なイメージチェンジを図る人もいます。あなたはチャンスが有れば、そのような挑戦をしたいと思いますか? それとも変えるのは髪型やヒゲまでにしておいて、スリムな美男のイメージを保持し続けたいですか?

(7)「インファナル・アフェア」シリーズと同じ製作会社メディア・アジアの今夏撮影の次作では、あなたとアンディ・ラウ劉徳華が再び共演し、あなたがピアノを弾く探偵、アンディが連続殺人犯を演じるという情報を雑誌「Time Asia 亜州周刊」で読みました。これは事実ですか?

 (8)以下は「インファナル・アフェア3」と直接関係ないんで、一応ということで。
>>質問は上記までだけど続きを読む
posted by nancix at 07:44| Comment(7) | TrackBack(2) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月25日

サプライズ・イベントって…?

 忙しいよ忙しいよ(泣)。
 ますます睡眠障害に磨きがかかるよ。
 まだ1月以来の某プロジェクトのカタがつかない上に、香港旅行の用意が。
 現地集合の友人たちのスケジュール把握、ノートパソコン充電&セッティング、デジカメ充電、キャセイ・パシフィック航空のnotiFLYプリフライトサービスも申し込まなきゃいけないし。あ、でも3年ぐらい(失くしたなくした…)と青ざめていたアジアマイルのカードが、ブラックホールからぽろっとこぼれ出てきたから、いと幸い♪
 あと、今回香港で型落ちの安いのを買うつもりのGSM携帯電話の下調べも。SONY ERICSSONが結構安いかなー?
 もうさ、カメラも音楽再生機能もついてなくていいから、通話できてカラー液晶でさえあれば何でもいいんですよ。

 そうそう、@電子チケットぴあの会員登録確認もしたですよ。香港で、27日朝にガバっと起きて、ノートパソコンをホテルの部屋のLANにつないで「インファナル・アフェア3」のスーパープレミアのチケットGETに挑戦してみます。

 ……「2046」プレミアのときは、@電子チケットぴあに友人が挑戦したけど、回線が混雑してサイト表示さえままならなかったらしいんだよなあ…_| ̄|○ まあ、結局トニーはプレミアに出席せずに帰っちゃったわけだけど。
 まして香港からでは、ダメかもしんない。
 海外からのアクセスに規制かかったりしないよねえ?

 ところで、トニーが大阪に来るか来ないか、なんですけど。
 またまたファンの気をもませて金と時間遣わせてくれるよ、トニー…。
>>クジ運ゼロのおたくのぼやきの続きを読む
posted by nancix at 03:46| Comment(1) | TrackBack(0) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月24日

 「インファナル・アフェア3 終極無間」スーパープレミア発売日が

 「インファナル・アフェア3 終極無間」のスーパープレミア(特別試写会)、3月27日(日)にぴあで発売ですよ……。
 東京は11日(月)新宿ミラノ座、大阪は14日(木)梅田ブルク7で。

 何も、なにも香港電影金像奨授賞式当日に、大事な発売日をぶつけなくたって…。
 _| ̄|○

 そりゃ日本メディアの取材陣はいいですよ、取材申請さえ通れば、記者会見だろうがプレミアだろうが自由に入れますわな。
 一介の日本人ファンはどーすりゃいいんだ、ファンは?
 おまけに平日夕方だよ? 仕事するなってのかい、え? せめて4月16日(土)にしてくれればー!
 せっかく、職場と目と鼻の先、映画館が完成したときから(ここにいつかはトニーさん来てくれないかなー)とワクワクしたブルク7なのに。
 10回は「2046」を見た、忘れがたい映画館なのに。
 いいよわかったよ、現行の昼行灯スーダラ社員に加えて、仕事の進行具合を考えもせずに有休を突然取って周囲に迷惑かけまくり社員にもなりゃいいんだよね、そうだね?
 あああ、どんどん堕落していくワタシ…。これも天使の顔をして「君たちみーんなが、僕の小天使だよっ(はぁと) Luv  Tony」(かなり意訳)なんて、年甲斐もなく臆面もなくネットでほざく小悪魔の誘惑のせい。あーもう、あの英文を見るたび頭のなかがカユイんだ。
 それでも、これもまた甘い生活。甘い人生。>>続きを読む
posted by nancix at 17:32| Comment(4) | TrackBack(1) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月04日

レオとスコセッシ、来日キャンセルの理由は「ザ・ディパーテッド」撮影準備前倒し

レオとスコセッシ、そろって来日キャンセル:(eiga.com) - 3月1日更新   今回の来日中止は、アカデミー賞の結果とはもちろん無関係。理由としては、ディカプリオ主演、スコセッシ監督の次回作「ザ・ディパーテッド」の撮影準備が早まったことが挙げられている。この作品は香港映画「インファナル・アフェア」のリメイクで、先日、ジャック・ニコルソンの出演決定が報じられたばかり。


 スコセッシ監督は米国での日本メディア向け会見もキャンセルし、ディカプリオとプロデューサーも、賞関連の質問は絶対受けないという条件だったとか。
 香港で、金像奨などを受賞できなかったからと記者会見に出なかったりしたら、どれだけ叩かれなじられ、いつまでもからかわれるか…。
 厭でも辛くてもうんざりでも、笑顔でフランクに語らないといけないんですよねえ…。顔で笑って心で泣いて。
 東西の、いや"お国柄"の違いですかねえ。

 とりあえず「インファナルアフェア」リメイク版は、考えていたよりも比較的早く目にすることができそうです。

 でもねえ、黒澤明監督作品「酔いどれ天使」のリメイクまでさっさと発表しちゃったら、日本メディアの「ザ・ディパーテッド」に対する注目度が低くなるじゃないかー!
 香港映画のリメイク版は、まあさらっと流しておいて「次作にさらなる期待が」と書こう、だってここは日本だもんね、香港映画リメイクより黒澤リメイクだよねって計算が働くじゃないかー!
>>続きを読む
posted by nancix at 17:43| Comment(4) | TrackBack(0) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年12月08日

トニーに興味を持ったレオ様

 うひゃー! こんなニュースを台湾のサイトで見つけましたよ。
【2004/12/08 聯合報】特派記者童一寧/ロサンジェルスより

 レオナルド・ディカプリオはまもなく西洋版「インファナル・アフェア」に出演する――「The Departed」だ。彼は物語中の黒白つけがたい複雑な人間性を非常に好きだと言った。しかしアジアのビッグスター、トニー・レオンとアンディ・ラウはよく知らないという。「うん、彼らにはとても男っぽさがあるね」

 インタビューのとき、レオは目ざとく記者が手にしていた「インファナル・アフェア」のDVDを見つけて興奮し、大笑いした。
 「君は僕のテストを準備してきたの?」
 レオは「インファナル・アフェア」を何度も見たと言った。
 「最も好きなシーンはどこ?」
 「言うのは難しいなあ。物語自体にとても緊張感がある。そこが僕が最も引かれた点だよ」。レオは、本来トニー・レオンが担当した潜入捜査官の役を演じる。
 記者は特別に質問を追加した。
 「トニーとどこか似た点が自分にあると思う?」
 レオはただこう言い始めただけだった。トニーとアンディ・ラウにはとても男っぽさがあると。
 「僕は彼について詳しく知らないんだ。君がちょっと紹介してみてくれない?」
 記者はトニーが内向的で物静かで、全身から遮れない魅力を発している、それがアジアの天王巨星だと形容した。
 それを聞くとレオはすぐに言った。「天王巨星、僕はそうじゃない。その一点が違うみたいだ」。
 記者はまた補足した。「レオンには一人の美しいガールフレンドがいるんだ。その点はどうだい?」居合わせた全員が大笑いした。レオは照れたように話そうとしなかった。

 「インファナル・アフェア」のアンディ・ラウの役は、すでにマット・デイモンに決定している。しかしクランクイン前にマット・デイモンは別の新作に出演するのでスケジュールに影響が出るとも言われている。監督のマーティン・スコセッシは、マット・デイモンが絶対に第一候補であり、彼とレオナルド・ディカプリオの共演でなければならない、キャスティングを変えるつもりはないと言った。背景にはボストンのアイルランド系マフィアを設定している。
>>続きを読む
posted by nancix at 07:42| Comment(0) | TrackBack(3) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月07日

嵐にめげず「無間序曲」試写会

image/nancix-2004-09-07T23:21:32-1.jpg 契約社員の退職、同僚の病気休職などなどで非常時の職場。新部署での嵐のような過密スケジュール+ろくな訓練も引き継ぎもないままいきなり実戦投入。すっかり「ブラザーフッド」のウォン・ビン君気分だし、頼れる黒鬼お兄ちゃんもいない…_| ̄|○
 引き継ぎなしの理由は「震災前までやってたんだから、またやれるでしょう」という上司の安易な発想。おかげで各部署からまだかまだかの大合唱。

 おかげで昼食も晩御飯も食べるヒマがなく、半泣き顔で朝から終電まで格闘してきましたよ。せっかく友人から「インファナルアフェア 無間序曲」の試写会に誘われても、仮病を使うしか早退できない!とあきらめかけたところに、台風だ!

 うかうか仕事してる間に、最寄駅までの電車が運休。そうなってから「帰れ、かえれ」を大合唱する職場の連中であります。…もしかして、苛められてるの? nancixって?? 無神経でトンマだから気づかないだけ??
 そんなわけで台風のため早退すると見せかけて、花も嵐も踏み越えて、行ってきました「インファナルアフェア無間序曲」試写会。場所は大阪城公園にも近い大阪ビジネスパーク、IMPホール。某新聞社の主催です。ホールに電話して「イベントはありますか?」と聞くと、あるというので、とりあえず駆けつけた。
 舞台挨拶に出てきた女子アナに台風の最新情報を聞かされ「どうぞ自己責任でご覧下さい」と釘刺されたけど、放っといてちょうだい(笑)
 それにお姉さん「このシリーズ第1作目はハリウッドで〜ブラッド・ピット主演でリメイクが決まりました!」は今さらどうかと思います。ブラピは単なるプロデュース、製作総指揮ですの。レオ&マット・デイモンが主演ですのよーん!と突っ込み入れたくて困りました(ーー;)

 DVDでは観たんだけど、日本語に訳すのがとても難しい台詞があって、どう訳されているか興味津々だったのです。
 その台詞とは…

 >>続きを読む
posted by nancix at 23:21| Comment(3) | TrackBack(2) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月23日

「無間序曲」についての独り言。

 いよいよ日本公開間近、業務試写が関西でもほぼ終わり、一般向け試写会もあちこちで始まりつつある「インファナル・アフェア 無間序曲」。
 トニー&アンディのゴールデンカップルビッグスターペアが出演せず、初々しい魅力のショーン・台湾版あすなろ白書・ユー余文楽君と海外帰国組のエディソン・チャン陳冠希君が出るとあって、正直日本での観客動員をかなり危ぶんでます。アンディファンは香港コンサートに行っちゃうしね。
 ここは一つ、トニーファンが義理と人情でヤング・ヤンを応援しに映画館に通おう! 「2046」予告編も流してくれればもっと足繁く行く!と思ってますけどどうだか。
 
ゴッドファーザーDVD BOXセット ところでこれは書いちゃっても大丈夫なのかな。パンフに載るかどうか全然知りませんが、「ゴッドファーザー」でいうところのアル・パチーノに当たる、ヤンの異母兄ニー・ウェンハウ倪永孝(フランシス・ンー呉鎭宇)役は、実はトニーに「演じてくれないか」と監督から出演の打診があったのです。多分こんなことを言ってくるのはプロデューサーとしても才能を発揮してきたアンドリュー・ラウ劉偉強のほうでは?

 パート1とは全く異なる「知的で物静かな外見の下に、策略家と野心家の顔を隠した」役を演技派トニーが演じ観客をアッと言わせるのが監督の狙いだったのですが、トニーは「同じ顔して別の役を演じるなんて、観客が混乱するだけじゃん」と断ってしまいました。
 ……そんなああ〜〜…_| ̄|○。

 役者としてチャレンジングだと思わないのかトニー! 日本が誇る市村正親なら「いいねえ、面白い! いっそヤング・ラウの役もウォン警司の役も僕が全部演じたい〜出ずっぱり大好き!」ってウキウキしそうなのにー! ホントはカリーナと共演するのが恥ずかしかっただけだろー! 大体キミはねえ、アクティブなアンディと比べてお疲れを見せすぎ! つべこべ愚痴ばっかりこぼすなら禁酒させるよまったくぅ!(ファンにあるまじき暴言)
異母兄を抱きかかえる「お兄ちゃん萌え」なショーン君。
 というのもヤング・ヤンことショーン君の腕に抱かれる↑こういうトニーを見たかったっっっ!!!!!というヨコシマな欲望だけが理由なんですけどね。ダメですかやはりヤンはラウのものですか?(>そんな冗談書くから男性が引く)

 もちろんトニー以上に演技派かもしれないTVB同期生のフランシス・ンー呉鎭宇(だって「キラーウルフ 白髪魔女伝」の半陰半陽の化け物と同一人物なんて、誰が気づく?)さんは、あえて猫なで声を出し抑えた演技で、見事に”身内には温厚だが造反者には容赦ない”人間の二面性を表現しています。あの広くなった額は……きっと役作りです。
>>続きを読む
posted by nancix at 01:56| Comment(4) | TrackBack(2) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月22日

「インファナル・アフェア」と真空管アンプ

 いろいろありまして、ただいまもう一度「インファナル・アフェア」DVDを鑑賞中。やはり香港版の特典映像のボリュームは圧倒的です。日本版も頑張ってますけど。日本語字幕をOffにしてみたら、画面はすっきりだけどさっぱり聞き取れないやトホホ〜〜。
 ああしかし「インファナル・アフェア 限定デラックス DVD-BOX」をいま出されてもなぁ〜。主題歌MTVなら香港版にすでに入ってるし…。

 ところで20日から今日まで、香港会議展覧中心で「2004香港高級視聽展Hongkong High-End Audio visual Show」というイベントが行われています。今年で2回目。いわゆるオーディオマニアのためのAVショーですね。(アダルトビデオではないよ)。
 入場料40ドル(SACDのおまけ付き)で、マニアなら1日中遊べそう。Panasonic、BenQなど40数社が参加、なかには秋葉原電子中心有限公司といういかにもな会社も。主催者の「Audio Technique音響技術」の代表、錢有基さんによると、中国・華南や広東省からの卸業者も含め2万人近くが集まるだろうとのこと。

 香港人にも日本人にも負けない各種オタクがいて、ブックフェアと併催されることが多いコミックマーケットは青少年の夏の風物詩として微笑ましく容認されているし(おいっ)、出版社にはちゃんビジネスチャンスとして捉えられています。今回はオーディオマニア垂涎の音響器材、ケーブル、音楽機器、音楽ソフトウェアが世界中から集められ陳列されるわけですが、なかでも話題になっているのが「インファナル・アフェア」シリーズにちなんだ”無間道音響”。

 昨年のこのショーでも話題をまいたのが、映画に登場した真空管アンプとスピーカーでした。なぜかヤクザなヤン(トニー)さんが、エリート警官のラウ(アンディ)さんに「香港製だけどヨーロッパ製に負けず音がいいし、お買い得」と誇らしげに勧めた香港製真空管アンプですね。9月18日から公開の「インファナル・アフェア無間序曲」で、なぜ若き日のラウがこのアンプに心惹かれたか、どんな思い出があるのかが描かれます。
真空管アンプが結んだ男の友情やましいものなし

 映画に登場したのは「AUDIO SPACE」Pre 1及びMB-1Bだったと領収書の解読で判明しています。これは科寶という会社が製作販売しているDuntonicという香港ブランドの姉妹品。Duntonicは香港人だけでデザインから販売までを手がけているMade in Hongkongブランドなのです。音質のよさで海外でも人気を呼んでいるとか。「どうせ香港製、パクリのニセモノ」と侮っている失礼な奴には無影脚食らわせます
昨年のディスプレイ
 昨年のディスプレイはこう↑でした。

 こういうことも、映画公開のときにぜひとも紹介してほしかったのです。真空管アンプをそれと気づかなかった観客もずいぶんといたみたいだし。そもそも、(なぜ二人の男を結びつけたのが真空管アンプだったのか?)と疑問に思ってネットでせっせと調べたのは日本広しといえどもnancixだけですか? ニヤニヤ顔の写真を使いまわして韓国ドラマの似たような話題ばっかり集めたムック本を量産するぐらいなら「インファナル・アフェア」徹底攻略本を1冊でいいから作ってくださいや。ブームじゃないって、ホント悲しい…シクシク。
 それはともかく香港で出版された充実の中国語「無間道」シナリオ集によると、物語の早いうちに売りであるトニー&アンディを出会わせてほしいと各方面(プロデューサーとか監督とか)からリクエストされた脚本家が考えあぐね、友人の陳十三さん(店主役のおっちゃん?)がオーディオマニアなのを思い出して、男同士が名前も身分も知らずに秘めた愛を…共感・相通じ合うシチュエーションにぴったりだと考え付いた…というのが実際のところだそうです。
 ここでラウがクレジットカードを切って配送を依頼していたから、ヤンは後にラウの新居を突き止め訪問し、何も知らないフィアンセのメリーに罠を仕掛けられたわけですね。

 いまにして思うのですが、二人の馴れ初めが最新流行デジタルものだったら、違和感ありまくりだったと思うのですよ。無線LANカード持ち歩きのラウならそれでもよかっただろうけど、下町を徘徊し借金取り立てだのライバル組のもんと話をつけるだのの瑣末な用事を片付けついでにこっそりせっせと麻薬を運び、ナイトクラブのねーちゃんと「ヤン兄さん、たまには私と遊んでよーう」「だーめ、俺はボスの用事で忙しいの!」なんて軽口叩いて、武闘派ディーロに「だから色男は」と皮肉られていそうなヤンだからこそ、電源入れて2分以上待たないと使えないようなアナクロな真空管アンプに心惹かれ、保護費集めに行った先で店主のコアな話にも耳を傾け、知識を蓄えていったんだろうと思うです。
 だから、真空管アンプでしかダメ! 香港が誇る港産真空管アンプだからこそヤンの人柄が、香港人の誇りが際立つ! ipodとかDVDポータブルプレーヤーじゃいかん! 「リージョンフリーにする方法は、ここの基盤を…」とか「画像安定装置は日本製に限る」じゃ激しく困る!!
>>続きを読む
posted by nancix at 17:04| Comment(8) | TrackBack(6) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年07月25日

ハリウッド版「I.A.」ラウ役は…!?

 うっわー、ジミー大西ちゃんが「インファナル・アフェア」ハリウッド版(ワーナー・ブラザース)でラウ劉健明役を演じるという、衝撃的なニュースが流れています。
 23日付の「Comingsoon.net」は、
 「マット・デイモン(ボーン・アイデンティティー/殺戮のオデッセイ)は、マーティン・スコセッシ監督のポリス・スリラーに、レオナルド・ディカプリオの相手役として主演する準備ができている」と報じました。
 脚本は既報の通り、ウィリアム・モナハン。プロデューサーも既報の通りブラット・ピットと妻。タイトルは「The Departed」。
 デパートの過去形じゃない。これ、Personal Dictionaryで調べると「【形】過去の、死んだ【名】《the +》死者、故人」
 になっちゃいます。

 ……パート1でいきなり死んでるですかー??
 パート3の○○の立場はー?(あわわ)

 ざっと英文を訳してみると、
 アイルランド系米国人ギャングと、彼らを罰しようとするボストン警察官の運命の交錯…。マット・デイモンはボストン警察に送り込まれたギャングであり、幹部候補生として出世街道まっしぐら。ディカプリオはギャング組織の内部に深く潜入し、精神を病みつつある警官を演じるだろう。果たして2重スパイの接触の成り行きは…
 なんですって。
 
 元ネタは雑誌「バラエティ」からなのですが、残念ながらこのニュースの続きは有料で、ネットでは無料で読むことができません。
 追記:funkin'for HONGKONG@blogさんのトラックバックで英国の「Empire Online」でもニュースが読めると判明。「ボーン・アイデンティティー」がit kicks ten kinds of assって、10種類の尻を蹴ったってこと? へェ〜、pig's earって「乱雑、めちゃくちゃ、雑な仕事、へま」の意味あるんだ。英語は奇妙だ。何だかデイモンには好意的で、レオ様には皮肉っぽいのね、英国人。

 うーんうーん、nancixにはジミーちゃんことマット・デイモンの魅力がどうもよくわかりません。
 彼とベン・アフレックの出世作「グッド・ウィル・ハンティング〜旅立ち〜」も、(主演男優がもっと少年ぽくて痛々しいくらいナイーブな少年だったら、感情移入できたのに)と残念がっていました。
 「リプリー」も、(アラン・ドロンの役をジミーちゃんがやるなんて、とんでもねえ! せっかくの美形ジュード・ロウと絡んだって面白くも何ともねえ! 米国人には美意識ってもんがないのか!)とスルーしたし。「オーシャンズ11」でも、何でこの不器用そうな足手まといになりがちな若造の役が必要ですか?と思ったし。

 いやあの、知性も筋肉も備え、ヘロイン中毒の兵士の役作りのため体重を限界まで落とした役者根性といい、売れてからも注意深く出演作を選んできていることといい、優れたいい役者なんだろうけど、

>>続きを読む
posted by nancix at 02:18| Comment(6) | TrackBack(4) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年05月16日

トニー&アンディとブラピ&ジュードが?

 捏造推測記事平気のへいざの「蘋果日報」より。
 19日(水曜)にはメディア・アジア渾身の香港アクション作「大事件」がカンヌで上映されます。メディア・アジアのボスである林建岳氏はジョニー・トゥ杜[王其]峰監督やケリー・チャン陳慧琳、ニック・チョン張家輝らを率いてカンヌに乗り込みますが、国際映画祭参加祝いに豪華クルーザー「TALITHA G」をチャーターして、21日(金)に派手なパーティーを開く予定です。

「トロイ」のブラピ。 カンヌ滞在中のアンディ・ラウ、トニー、ケリーら香港スターを招待すると共に、林氏はぜひハリウッド版「インファナル・アフェア」の製作者:マーティン・スコセッシとブラッド・ピットを呼びたいと熱望しています。
 ブラピは特に「インファナル・アフェア」に思い入れがあり、彼の製作会社は来年には同作の撮影に入りたいとしています。ハリウッド版はボストンを舞台に、米国マフィアと警察の駆け引きを描くのですが…またブラピはヤン陳永仁、レオナルド・ディカプリオはラウ劉健明だって蘋果日報は断言してるよ…??

 スコセッシはいま「インファナル・アフェア」準備に追われ、まだこのクルーザー・パーティーに参加するかどうか返答がないそうです。しかしブラピの出席する確率は相当高く、ぜひともこの得難いチャンスにヤンを演じたトニーとこの役柄について語り合い、同時に仇敵役のアンディとも交流したいだろうとか…しかしブラピもパーティーの時にカンヌに居合わせることができるかどうか?(結局いつもの希望的観測なんかいっ)しかし…蚊帳の外のジョニー・トゥ杜[王其]峰監督がまた痛烈な皮肉を吐くんじゃ…ドキドキ。

 どうやらフランス人はブラピのハリウッド超大作「トロイ」に反感を抱いたらしく、観客はブラピやオーランド・ブルームが登場するシーンになると「ケッ」「フン!」と軽蔑の笑い声をあげたとか。ひ、ひどい…。「ル・モンド」紙他はコテンパンの酷評。ここで香港人の熱烈歓迎を受けて、気分転換はいかがでしょうブラピ殿。>>続きを読む
posted by nancix at 09:55| Comment(4) | TrackBack(0) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年05月03日

ブラット・ピットはヤンを演じたかった!

傷だらけのランナー
 16億米ドルを費やした歴史大作「トロイ」を宣伝中のブラッド・ピット。先週「アラビアのロレンス」のピーター・オトゥールらと共にニューヨークで記者会見を開き、世界各地から詰め掛けたマスコミのインタビューに応えたそうです。日本人もいただろうけど、下記の情報はきっと無視だろうな。

 ブラピは「3回(香港版の)『インファナル・アフェア』を見た」と言い「アンダーカバーのヤン=陳永仁役をすごく演じたいんだ」と初めて明かしました。ニュースソースはブラピ&「インファナル・アフェア」御用記者がいるに違いない、香港の新聞東方日報

 ブラピは昨年「インファナル・アフェア」のリメイク権を買ったわけですが、ずっと詳細について明かしていませんでした。周囲は、ブラピは善悪の間で揺れ動く劉健明(アンディ・ラウ)を演じたいのだろう、レオナルド・ディカプリオがアンダーカバーの陳永仁役を演じるのだろうと憶測していたのです。(憶測だったんかい!) しかしブラピが陳永仁役の方を演じたいと表明したということは、アンダーカバーの役柄の方が真価を発揮できると考えたんでしょうか?(と、記事にした東方日報が憶測しています)

90年代の前衛歌手時代?のトニー・レオン えーー……ブラピ=トニー? んでもってレオ=アンディ?? そりゃちょっと、いくら何でも…やっぱり判官びいきって、米国人にもあるのかしらん…。

 上の画像はブレイク前のブラピ作品「傷だらけのランナー」だそう。長く垂らした前髪だけが、90年代の一時のトニーとちょっと似てるなと…。

でもトニーの方が、可愛くてなよやかでセクシーだった(ぼそっ)
posted by nancix at 08:38| Comment(7) | TrackBack(4) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年05月02日

「インファナル・アフェア」DATAやーい

インファナル・アフェア
 連休にはこんなに天気がいいのに引きこもってトニー・レオンのフィルムグラフィーをリメイク…ていうか手直ししているわけですが、つい最近だったはずの「インファナル・アフェア」や「HERO 英雄」の正確な公開データが、もうわかりません(-_-;)

 公開と言っても聖地・香港と日本のデータを両方揃えたいわけで、中国や台湾、アジア諸国は最初から捨ててます。にもかかわらず、何日間公開して興収がどれだけあったか、最終的な結果が…封切り日は簡単にわかるのに、ロードショー終了日がなぁ…。
 以前は香港の映画雑誌「電影双週刊」を取り寄せていたので、付録に付いて来た「首輪電影片目」を重宝していたのですが、2002年から買ってないしな〜。

 どこかに落ちてないか〜。と、ヘロヘロとネットサーフィンしてます。IMdbもいい加減だしなぁ…。あ、すでに「Infernal Affairs」のタイトルで2005年にクレジットされてました、ハリウッドリメイク版
 キャストの記述はゼロ、スタッフのトップにジェニファー・アニストン(プロデューサー)の記述が。
 ブラピよりスコセッシより上。何だかカッコいいぞ、ジェニファー。

 「香港電影通信」などの印刷物を探したほうがよかないか、とも思ったのですが、とにかく整理整頓が悪いため、何号がブラックホール内のどのへんの下敷きになっているか…捜索してると一日かかってしまいそうです。>>続きを読む
posted by nancix at 18:38| Comment(2) | TrackBack(0) | インファナルアフェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする