日本では「ココ・アヴァン・シャネル」という邦題で、9月公開予定だそうですね。
香港では6月11日から公開されてるんですけど。
フェイ・ウォン王菲の歌の題名で「香奈兒」という漢字を見た時は、てっきりフェイが日本滞在中にモデルの「香奈子」さんという友人ができて、彼女のことを歌ったんだと思い込んでいたnancixですが。まさか「香奈兒(広東語読みでヒョンノイイー)」が、北京語読みの「シャネル」のことだったとは…。
そんなわけで、中文字幕でフランス語(一部英語)映画を見ることに幾ばくかの不安を覚えながら、でもやっぱり見ておきたくて、見ちゃった。昔、高口里純が女性誌に連載していたココ・シャネル伝記劇画「私は薔薇 -ココ・シャネルの秘密-」も思い出したしね。
監督は女性、アンヌ・フォンテーヌ。さすがに女の目で描く女の伝記映画は、少し辛口。
主演はあの「アメリ」(01)「ダ・ヴィンチ・コード」(06)のオドレイ・トトゥ。
あれですか、アルファベットでの綴り的には、オードリー・ヘップバーンと同じ綴りのオードリーに思えるんだけど、日本語表記はオドレイでないとダメですかそうですか。
8年前の「アメリ」の頃の、つぶらな瞳、あどけなさをいまだ残すオドレイだけど、もう30歳なんですねそうですね。両頬のこけ方、首筋のシワを痛ましく見守りましたよ。でも若くないからこそ、アイドルではないからこそ、演じられる役ではある。性の匂いがまだしない"不思議ちゃん"アメリから、「君は脱がせやすいな」と男に言われて微笑みながら積極的に身体を重ねる放埓な女に。まっ、紳士諸君には「骨ばり過ぎてて色気がない、おっ○いがない、全然セクシーじゃない」とそしられそうですが。実際のガブリエル・シャネルだって鶏ガラ女だったんだから、仕方ないじゃん。
映画本編上映の前に、シャネルの香水「Chanel N°5」の、夜のオリエント急行を主な舞台にしたドラマ仕立て60秒バージョンCMが上映されましたよ。
あの変態、いやいや「アメリ」のジャン=ピエール・ジュネ監督作品。相変わらず、大きな瞳なのにどこを見つめているか解らない、茫洋としたオドレイのまなざしである……くくぅ、マギー・チャン張曼玉とトニー・レオンでこういう官能的な作品をウィリアム・チャン張叔平叔父さんに撮らせておくれようシャネル。ギャラの高い御大・王家衛でなくてもいいから。
「少女香奈兒/Coco Before Chanel」の物語は、布製の粗末な人形を抱えた少女ガブリエルが、荷馬車の荷台に乗せられ、他の少女と共に女子孤児院(オバジン孤児院?)に預けられる場面から始まる。この少女がまた、オドレイにそっくりで意志の強そうなつぶらな瞳の幼女だから、フランス映画人はよくぞこんな子を見つけてきたなあと感心。
荷馬車の御者は少女の実の父らしく、少女は泣きもせずにじっと父の横顔や背中を見つめるのだが、父親は妻似の娘を捨てるのがやましいのか、すでに棄てると決めて迷いもないのか、そっぽを向いたまま、ついに一度も娘を見ない。深くかぶったフードで顔が見えない修道女に連れられ、少女は黒一色のお仕着せワンピース、白壁、黒柱と、無彩色に覆われた味気ない孤児院で成長することになる。養女にもらわれることが決まった少女だけ、別室で真っ赤なコートを着せてもらえ、馬車で迎えに来た養親に連れられ明るい未来に踏み出すのだ。その色のコントラストが、おフレンチ。
やがて15年後、舞台は田舎町、ムーランへ。少女ガブリエルは相棒の女性アドリアーナ(年上? マリー・ジラン)と共に、昼はお針子、夜はカフェー(喫茶店ではなくスタバでもない)のステージで歌い踊りながら自活している。ベッドを互い違いに共有する2人の女。カフェーでは、みだりに下着同様の衣装なんか着ずに、男の膝に乗って媚を売ることもしないで、ただ男たちの話し相手だけを務めている。ここでは平凡な名前ガブリエルよりむしろ、コンビの十八番のコミカルな歌「ココリコ」に引っ掛けて「ココ」という愛称で呼ばれるガブリエル。陽気なスケベ中年将校エチエンヌ・バルサン(ブノワ・ポールブールド、これでもトニー・レオンより2歳下…)は、無愛想で媚を売らないココに「君は15歳にも、27歳にも見えるな」と興味津々。お針子としての昼の職場にまで押しかけ、繰り返しモーションをかけるが、ガブリエルは適当にあしらうばかり。やがて将校のバルサンを酔い潰したことがきっかけで、ガブリエルとアドリアーナは支配人にクビにされる。意趣返しも兼ねて、真っ赤なステージ衣装を盗んで夜道を帰って行く2人。
その赤いドレスを着て背伸びし、バルサンとレストランでディナーを取るガブリエル。
「君は孤児だと聞いている」と話しかけるバルサンに、彼女は「孤児じゃない。父は米国に金堀りに行っていて、いつか成功して私を迎えに来るの」と虚勢を張る。「私も両親はすでに亡くなり、家族は他にいない。君と同じ、孤児のようなものだ」と述懐するバルサンに、ガブリエルは愛情というよりシンパシーを感じるのだった。
その夜、ベッドの上、バルサンにまたがってはしゃぎ踊る、酔ったガブリエル。体を張ったおかげか、彼の口添えで、クラブのステージに立てることになる。
同居の針子、アドリアーナは若きモーリス男爵と恋に落ち、結婚を前提にパリ郊外に住まわせてもらえることになった。ガブリエルはバルサンに紹介された高級クラブのオーディションに一人で挑むが、雰囲気に呑まれたか、あのカフェーでの精彩はなく、失敗する。お針子の職場へ再び訪ねて来たバルサン。故郷へ帰ると別れを告げに来たのだ。
職を失い、親友を失い、すげなくしてもしても惚れてくれた男も失い…「愛情なんて、童話の中にしかないわ」と達観していたはずのガブリエルは、空虚な思いを持て余し、バルサンを尋ねることにした。
木立の中から現れたのは、ガブリエルの想像を遥かに超える大邸宅。そして広大な牧場。あのみすぼらしい将校バルサンは、なんと貴族の跡継ぎだったのだ。執事のジョゼフとメイドたちにかしづかれ競走馬の馬主でもある彼の、贅沢極まりない生活に、あっけに取られるガブリエル。バルサンには「姉を訪ねるつもりだったけど、住所を書いたメモを失くした」などと適当な嘘をつく。バルサンはうすうす嘘に気づいていながら、ローズルームと銘打った貴婦人用の寝室をガブリエルに提供する。
しかし、バルサンの悪友たちが邸宅に滞在して乱痴気騒ぎを楽しむ時、身分違いのガブリエルは招待されなかった。向上心が人一倍強い彼女は、バルサンのクローゼットを漁り、紳士服を勝手に改造してドレスとして着込み、マニッシュないでたちで乗馬に参加し、何とか貴族たちの仲間入りをして未来を切り開こうと努力する。

だが、バルサンは彼女を「日本のゲイシャ」呼ばわりし、奴隷としてふるまえと命じ、侮蔑の目を向ける。社交の場では、あのカフェーでのコミカルな「ココ」の歌を歌えとバルサンに命じられる。
必死の思いで歌っても、正体客らは誰も耳を傾けず、自分たちだけで踊りに夢中になる始末。屈辱を噛み締めるガブリエル。
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暗いままの場内。やっとステージに、出席者が入場し始めた。暗黒の帝王?("深海の悪霊"じゃなかったっけ)ディヴィ・ジョーンズ役のビル・ナイ(長身、眼鏡)、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマー(昭和20年生まれ61歳だというのに、見た目が若いので驚く)、そしてチョウ・ユンファ! 来日時のグレージャージ上下とは打って変わって、すっきりした長袖Tシャツは、なんと目にもまぶしい鮮やかな緑色。背景が真っ赤なので、実に映えます。ブラウン系のストレート・パンツを穿いてる。







珍しく、アジア映画以外で初日に、しかも前売り券購入で駆けつけてしまった。






ツイィーだと、あの小鼻をつまんでひねっちゃいたくなってしまって。(「HERO」「2046」の後遺症か)
何を隠そう、nancixはリュック・ベッソン監督/ジャン・レノ主演「レオン」を見たとき「うおーーーっやられた!」と叫んだニンゲンである。
ウィリー・ウォンカはマッドデンティスト(歯科医)の父親との不和というトラウマ持ちの、アダルト・チルドレン。地図にも載っていない南海の孤島ウンパ・ルンパ王国を侵略し、酋長(政治的に正しい表現なら民族統括リーダー)を籠絡、先住民族をたぶらかして独自文化を破壊し、さらには奴隷として米国に密入国させ、自分の巨大チョコレート工場に閉じこめ、日夜絶え間なく働かせて身の回りの世話もさせ、搾取し、巨額の利益を得ているのであったーーー!







