でもとにかく、朝刊を買わなければならない。
今回は雑誌新聞スタンドではなくセブンイレブンに出かけ、目ぼしいものを買ってみることにする。
平日の朝とあって、通勤通学の皆さんが大勢歩いてらっしゃる。日本と変わりません。
セブンイレブンだと、新聞を買うとポケットティッシュを1部につき1個ずつオマケにしてくれるのが嬉しい。これも香港好きの友人たちへの格好のお土産になります。
重い新聞の束入りエコバッグをぶらさげての帰り道、何文田勝利道のちょっと入ったところに、「才叔粥店」があると初めて気づいた。
おおっ! 粥だ! やっと念願の皮蛋痩肉粥が食べられる!
皮蛋痩肉粥と、凍檸檬茶を注文。
内装は真新しく床もキレイだが、客はじいさん2人。従業員も、おじさんとおばさんの2人だけ。若者は周囲のベーカリーやカフェに行っちゃうのかな…。
運ばれてきた皮蛋痩肉粥は、瑤柱(貝柱)でダシを取ったと店内の張り紙で自慢しているだけあって、上品かつしっかりと味がついた粥だった。腫れた喉にも、優しい感触。
満足ーーー!
我慢しきれず、食べながら朝刊の娯楽面だけを取り出して、チェック。
おおおーーー! トニーがトニーが、歌うトニーがカラーでアップでーーー♪
コンサート当日に来て、なるべく帰国を延ばした作戦勝ちだー!
粥を食べ終わると、いったんホテルに戻り、自室のベッド上に収穫を放り投げ、再び取って返す。
今度は雑誌新聞スタンドで、さっきと同じ新聞をありったけの3部買う。
それでも足りないので、またセブンイレブンへ戻り、3部買う。
15部ぐらい買って、トニーファン仲間にばら撒きたいところだけど…。足りない分はカラーコピーするか…。
朝刊の整理が終わると、荷造りの続きをば。
やっとホテルを出られる状態になったのは、午前10時前。
ホテルのチェックアウトの期限は正午だけど、何とかして機場快線九龍駅に早めに行き、シティ・チェックインしたいのだ。
大急ぎでフロントに行き、チェックアウトを済ませた。
両替は……ここでするべきか? まだいっか。
取り急ぎ、タクシーを呼んでもらった。
機場快線九龍駅で、シティ・チェックインの手続きを取り、スーツケースを預けた。
スポーツバッグとデイバッグだけになり、エレベーターを上がる。
目当てのThe Grand Cinemaの前にたどり着く。
が……。
「三國志之見龍卸甲」の座席指定券発売は、午前11時から!
初回上映は、12時40分しかない!
搭乗するべき飛行機は、14時55分発なのに!
逆算してみると、搭乗口前に14時25分までに到着すればいいとして、13時半にはエアポートエキスプレスに乗って、空港に向かわないと間に合わないかも…。
ううう……いったい何分見られるんだろう…?
まだ無人のチケットカウンターから離れ、壁面に設置された、八達通で買えるらしき座席指定液晶画面を試すが、座席を指定し、支払いを…というところで、いつも「購入期限が過ぎています」というような表示が出て、チケットの発券ができない。
昨夜のうちにしか、発券はできなかったのかなあ…?
さらに、発券画面の下に棚があり、現在開催中の「香港国際電影節」のパンフレットと、会場で発行されるはずの日報が山積みになっているのに気づいた。
「ご自由にお持ち帰りください」式だ!
日報のある号には、アジア映画大賞を受賞したトニーの写真も載っていた。
これもお土産に、とわしづかみ。(一人で分捕って、すいません香港の映画ファンの皆様…)
階下のスターバックスまで戻り、ソイ・ラテを注文し、空いている禁煙ソファーでしばし休息。
こっくりこっくりもあまりできず、腕時計ばかり気になる。
午前11時4分前、またチケットカウンターに戻った。
係員のお姉さんからチケットを買う。
さらにうろうろしていると、これから公開予定らしい作品の大判ポスターが展示されているのに気づいた。
おっ、これは! ユンファ兄貴出演の、中国・ドイツ・オーストラリア合作映画「戦火逃城/中国題:黄石的孩子/The Bitter Sea」ポスター!

ユンファ兄貴をはじめ、出演者のサインが銀色マーカーで入っている!
確かこれも今日、香港公開予定だったよな…。南京攻略戦を描いた作品というから、1、2世代前が南京陥落の提灯行列に浮かれた日本人には、見るの辛いんだけど…。
ジョアン・チェン陳冲主演でシンガポールとオーストラリアの合作映画「The Homesong Stories/意」のポスターも、図柄が気に入った。いかにもホームメイドの、女性らしい感性がうかがえて。

第44回台湾金馬奨で、ジョアンがこの作品で最優秀主演女優賞を獲得したんでしたよね。最優秀主演男優賞が、もちろん易先生、じゃなくてトニーで。
ポスターをじっくり鑑賞した後は、勇んで「6院」へ。
他の客は、真ん中あたりに家族連れや独り者らしき男性など、10数人だった。
初日とはいえ、平日の昼だもんなあ…。
どうして、こんな大作を、週末でなく木曜公開に…? 最近の香港ではそういうことになっているのかな…?
予告編は、洋画のラブコメ?と、またしてもタイ映画「チョコレート」。
ここの音響は、新しいシネコンだけあってさすがに素晴らしい。スピーカーだけでなく座席にも仕掛けのある、低音再生をさらに向上させるインフラソニック・システムとかいうらしい。
スクリーンも大きく、確かにラブコメよりはアクション大作に向いているのかもな、と納得。