2008年04月02日

時代廣場で幾米(ジミー)展を鑑賞

 そのまま地下鉄に乗ればよかったのに、ふと雨の中、以前泊まったローズデール・オン・ザ・パークホテルのてっぺんあたりが目に付いた。
 …そうか、あっちに行けば香港中央図書館やビクトリアパークがあり、銅鑼灣の中心街に出られるんだよな…。

 そういえば、graceちゃんの携帯メール情報では、タイムズスクエア時代廣場で、台湾の人気絵本作家、幾米(ジミー)さんのミニ個展が開かれているという話だっけ。
 見るだけ見てみようか…。
 雨の中を、とぼとぼ歩き出す。
 直線的な高士威道ではなく、うっかり銅鑼灣道を選んでしまったので、エラく遠回りになってしまった。それでもやみくもに歩いているとリー・ガーデンズ利園のビルに突き当たり、やがてやっと時代廣場にたどり着くことができた。

 ……日本的に考えればかなり時間は遅いんだけど、まだ会場は閉場してないだろうか…?
 後で調べたら、午後10時閉場だった。さすがに夜更かし香港である。

 graceちゃんの携帯メールを改めて見てみると、タイムズスクエア時代廣場1階ロビー吹き抜けみたいなところで、幾米(ジミー)さんのミニ個展「Never Ending Story幾米創作10年展」があるんだそう。ビル内に入ってみると、そこに円陣のような白い壁が立てられ、壁の上には絵本「Separate Ways君のいる場所/向左走 向右走(映画版は「ターンレフト・ターンライト)(02)」、トニーが幾米作品で最も感情移入したとか、最初に出合った絵本だとか言っていた「君といたとき、いないとき/月亮忘記了」でお馴染みのキャラクターの、石膏のような白い立体像が飾られていた。

 ゆるやかに湾曲した白壁の内側に、各作品の原画が1枚か2枚ずつ掛けられ、その下に少し小さな液晶パネルが掛けられていた。そこに、展示以外の原画や絵本の一部が映る仕掛け。懐かしの「向左走 向右走」「地下鐵」絵本からの原画も展示されていて、細密なペンタッチとカラーインクの巧みな使い方にうっとり見とれた。…素人だとホワイトだらけになるし、下書きの鉛筆書きが残るものなのに、原画はその1枚だけでもう充分に完璧な出来だった…今までに永田萠安野光雅らの原画展もできるだけ行って見とれてきたけど、本当に幾米さん、すごいや…。

 また、一角にはファッションデザイナーの康嘉偉という人が、幾米の新作「完美小孩」(まだ買ってないや…)からインスピレーションを得たという、衣装各種も展示されていた。何だか生身の人間が着るには、少々小さいサイズに思えたなあ…。
 ちょっと面白かったのが、「NO.2 失樂園U 童年下雪了」という絵本シリーズ第2作に登場する「叉叉熊」というキャラクターの立体像の前に、ノートが1冊置かれていたこと。
 叉叉熊は、確か大人に虐待された児童の象徴で、絆創膏や包帯だらけのぬいぐるみ熊ちゃんのようなキャラクターだったっけ。
 そこは、叉叉熊に対する告白だかお願いだかを、そのノートに書けという趣向のコーナーで、何だかとても感傷的な気分になっていたnancixは、熊ちゃんに向かって「昨夜はレスリーコンサートを見てきた…彼の不在、叫び続けるファンの声がとても悲しかった…私は梁朝偉の映画のおかげで幾米先生の作品の多くに出合った日本人だ。日本人だけど、あなたにお願いしたい。幾米先生も梁朝偉も、とてもとても長生きできて、元気&幸せでいられますように! あなたが彼らを護って!」と、ムチャクチャな中文で書きなぐって来たのであった。
 熊ちゃんに護られる影帝様……。
 …………必要ないんだけど。
 
 残念だったのは、関連グッズコーナーで、ここでもポストカードが売り切れになっていて、買えなかったこと。
 graceちゃんに送ってあげたかったし、収益はレスリーにもトニーにもゆかりの護苗基金に寄付するというから、ぜひ買いたかったのに…。
 あとは日本の百貨店などでも売っている、財布や定期券入れシリーズ各種や、値の張る文具、豪華本「幾米創作10年精選」(スーツケースで持ち帰るにはかさばるし、高価過ぎる…)しか見当たらなかった…。しょぼりん。

 さてと。

 タイムズスクエア時代廣場地下から地下鉄に乗り、九龍半島に戻る。
 昨夜約束した香港人Iさんとの夕食にはまだ時間がありそうなので、ネイザンロードを少し歩いて、信和中心を攻略することにする。 
posted by nancix at 19:00 | 旅行記
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