2008年04月02日

格安全身マッサージ、張叔平を目撃!

 おそるおそる、ちょっと古ぼけた感じのマッサージ店の中に入ってみる。
 ヒマそうな受付のおばさん、相手をしている少し若いおばさんが目に付いた。
 「全身健康…、40分」と頼むと、あいよとばかりに個室に通してくれた。
 寝台に腰掛けて待っていると、現れたのは若いお兄さん。
 え……お兄さんなのか…おばさんじゃなくて…。
 お兄さんは着替えるか?と聞いてくれて、灰色のTシャツとジャージを用意し、一旦外に出てくれた。
 着替えて寝台に寝そべったのはいいんだが、何故か汗が全身から噴き出す。
 「ちょっと君ぃ、これじゃ身体が冷えて、風邪がさらに酷くなるよ」と呆れたお兄さんがタオルをくれて「拭け」と言って外に出てくれたり、替えのTシャツをくれたり冷房を強めたりしてくれ、結局3着目のTシャツに着替えてようやくマッサージ本格開始。うう…恥ずかしい。
 でもマッサージは実に気持ちよく、レム睡眠状態の中で「ふぁぁ…」とか「はわわ…」とかマヌケな声が出そうになって、焦った。

 結局1時間弱かかり、レジ前でコップ1杯の水も飲ませてくれ、1300円程度だったのだ! 日本なら5000円はするぞ! ありがたやーー。

 ホテルに戻ると、荷物整理もそこそこに、ベッドに潜り込んで午後寝……。

 はっと気が付いて飛び起きると、外が薄暗い。

 ひえーー、早くトニーへのファンレターを書いて、澤東電影公司に置き逃げしてこなくっちゃーー!
 コンサートの感想では「最初はレスリーの友人知人親族だけで彼の思い出を話し合えばいいのに、なぜフローレンスさんはコンサートを企画したのだろうと不思議だったけど、鑑賞してみてやっとわかった。音楽人、映画人、プロの人々だけでなく、聴衆もレスリーを支える大事な存在だったんだ、聴衆も一緒に彼の作品を味わってこその追悼企画だったんだね」というようなことを書いた。それと「どうして香港に張國榮記念館が作れないんだろうと、私は不思議。日本には有名歌手の記念館があり、台湾にはテレサ・テン[登B]麗君記念館があるのに。展示できる品はちゃんとあり、訪れたいと思う人は世界中にいる、無いのは建物だけ。何とかできないのかなあ」とか、「あなたが88歳になったら、私はお祝いに梁朝偉記念館を作りたいよ! 東京に? 香港に? それは今から考えておかなくっちゃ」とも。
 「昨夜は喉が痛くて話せなかったけど、私の言いたいことはこういうことだった」と結んで、便箋4枚の中文手紙はおしまい。

 ……ま、どうせ文法間違いだらけだし、面倒で読まないだろうけどね……_| ̄|○。

 マッサージと仮眠のおかげか、かなり喉が楽になっている。しかし、外はまた冷たい雨だ…。
 地下鉄でまた香港島に向かい、目指す駅にたどり着いたのはもう午後7時過ぎ。誰か事務所にいるかなあ…雨の中、地下鉄出口から目の前のビルに向かって電話をかけると、昨夜お世話になった、日本語を話せるスタッフさんがいた! ちょっとだけお邪魔するOKが出た! 澤東電影公司の事務所の前まで来ると、ちょうど中に入っていく男性スタッフがいて、くっついて行って受付?で顔見知りのスタッフさんを呼び出してもらう。以前の事務所より随分と広いし、何の作業用なのかブースに幾つも分かれている。まるで日中のように、スタッフが大勢働いている。ここから、いろんな映画が生まれたり、いろんな企画が形になったりするんだなあ…。

 スタッフさんにファンレターを託して昨夜(今朝?)のお礼を言うと「昨日から声が何だかおかしいですけど、どうかしましたか?」と心配されて、花粉症をこじらせ扁桃腺が腫れていること、昨夜はかなり辛かったこと、今日はマッサージで何とか元気になったことを説明した。彼女からトニーに体調不良だったと伝わればなぁ…無理だろうなあ…。
 また目の前を、豊天商店の和柄紺ジャージが通り…今度はふくよかなお姉さんだ!「彼女はねー、昨夜の彼の、奥さんなんですよ」と、スタッフさんが紹介してくれた。あのちょいデブ王子君の…!「ペアルックですかー!」と、受ける。
 さっそく彼女に「あなたのハズバンドに、どうぞ」と、予備に買っていた、仮面ライダーのキュージョンキューピー根付ストラップをプレゼント。あんなに遅くまでトニーに付き添ってたんだから、超過勤務手当代わりに日本人トニーファンからプレゼントもらっても、別にいいよね?

 立ち話を続けていると、目の前に、とてもとても見覚えのある目のパッチリとしたナイスミドルが、通りかかった。

 はわわわわーーー! あなたは、ウィリアム・チョン張叔平叔父さんーーー!

 彼はすぐに作業用ブースに入った。ガラス張りの広い窓から、男性スタッフと打ち合わせをしているのが見える。……やっぱり、実物を見ても、無駄にオトコマエじゃないですかぁ…(ToT) でも目の前を通り過ぎた時思ったけど、やっぱりトニーよりも小柄…典型的南方中国人男性…163cmくらい?
 「今の、いまの方はウィリアム・張叔平さんですよね! 私、昔からファンなんですぅぅ!」と目の色を変えて口走ると、スタッフさんは面白そうに「え? 見ただけでわかるんですか?」とおっしゃる。そりゃもう、トニーともカリーナと何度も新聞娯楽面のパーティー帰りの写真に写っているし、香港国際電影節での張叔平特集プログラムブックだって持ってますしー! 昨日はレスリー展「[聲留。情動]張國榮音楽之旅展覧」で、彼の名前を発見して喜んだし!……なんてことは一気に言えず、「わかりますとも!」としか答えられなかった。

 ……あああ、今現在は何の仕事を手がけているのかな…いっぱいいっぱい聞きたいことはあるけど、いきなり「ファンなんですぅ!」と乱入するわけにはいかない…ここはお仕事場…。自重、自重…。
 それにしても、お仕事している映画人って、何て凛々しいの〜カッコイイの〜。うつむき加減で何か指示しているガラス越しのそのお姿、後光が射してるようだわ…。
 いいの、こっち見ないで気づかないでも。お姿を見せてくれただけで、元気出るわ〜〜。

 うっとり。
 
 お仕事の邪魔をしないように、そそくさと立ち去る。張叔平叔父さん、あなたが監督した「爲情所困」MVは、「恋する惑星」「ラスト、コーション/色、欲」以上に衝撃的でセクシーで、美しくも哀しかった…これからもトニー出演作で腕をふるってくださいよぉ…。
posted by nancix at 18:00 | 旅行記
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