…なるほど、蜜練と題してあるようにハチミツで練ってあって、実に甘い! でもまあ、シロップよりも腫れた喉に滞留する時間は、長そうだ。
味は…子供の時はこれしか買ってもらえなかった、懐かしの固形浅田飴をもっと濃く甘くした感じ。
テレビニュースにも見入って、ふと気づくと、そろそろ飮茶待ち合わせの時間が近かった。MTRで尖沙咀に行かなきゃいけないんだから、早めに出た方がよさそうだ。身支度をして、待ち合わせているSちゃんとJさんへのお土産入りミニバッグを忘れず持って、いざ旺角の街中へ…。
MTRは意外に早く尖沙咀駅に運んでくれ、待ち合わせまで15分ぐらいあったので、ネイザンロードの向かいのカジュアルファッションショップを覗くことにした。こんなに春先の香港が涼しいと思わずに、半袖ばっかり持って来ていて、長袖Tシャツやブラウスがないのだ。
いつものジョルダーノは、なぜかジョルダーノ・コンセプトというブランドに変身を遂げていて、ユニクロでもイタリアのベネトン風でもない、白黒中心のちゅーーーとハンパなオフィスカジュアルショップになってしまっていた。デザインも細身に……使えん。
その並びにあったのが、スポーツカジュアルのHANG TEN。
あら、黄色い足跡マークが何だか懐かしい気がする。デザイン的にはティーンズ向けかなと思ったけど、レディスのコーナーではグレーの衿付きカットソーや、ちょっと凝った模様付きの白ブラウス、茶色+水色の長袖Tシャツが見つかったし…何より安いと思う。ただしサイズ表記がユニセックスなのか女性サイズなのか、イマイチわからない。できるだけLかLLサイズを選んだが、長袖Tシャツだけは、女性店員が幾ら捜してくれてもMサイズしかなかった。…まあ、丈はちんちくりんにはなりそうにないし、ピタTのつもりで着るか。
3着を買い、また待ち合わせ場所に駆け戻った。Sちゃんがすでに到着していて、手を振って合図してくれた。Jさんと携帯電話でやりとりしていて「彼女は少し遅れるので、先にレストランに行こう」という。
尖沙咀で、飮茶レストランというと…いつも香港文化中心の「映月楼」しか思いつかないのだな。昔はザ・カオルーンホテル九龍酒店地下に、昼だけは安めの飮茶サービスのある、高級レストランがあったけど…。
今回、Sちゃんが連れて行ってくれたのは、ワトソンズ屈臣氏のすぐ近くに狭いせまい間口の入り口がある、「鴻星海鮮酒家」だった。2000年にはお台場にも支店を出しているのね。日本で食べると高いだろうなぁ。
入り口は狭いと思ったが、階段を上がってみると、でででかい! 広い! 席数多い! テーブルに通され、Sちゃんが「何飲む?」と聞いてくれた。とりあえず、「ポーレイ!」と応える。とっさに水仙茶や龍井茶を思いつけなかったし…。
「へえ、ポーレイでいいの?」と彼女はちょっと意外そうに言って、注文してくれた。
鉛筆でチェックを入れて注文できるようになっている3枚折りのメニューリストと、写真入りの1枚モノのお勧め點心をSちゃんに見せられ、注文するものを2人で決めた。
Sちゃんが一つひとつ広東語で読み上げ、材料や調理方法を英語交じりで説明してくれるので、ありがたいなあ。
「大鬧蟹粉小籠包」(72ドル)「純鮮蝦餃皇」(20ドル)「香煎帯子餅」(30ドル)などの定番のほかに、お勧めモノの中からオールドスタイルの餃子だという「灌湯餃」(2個で28ドル)、「健康點心系列」の「南極企[我鳥]餃」(ペンギン型餃子、13ドル)と「金魚餃」(13ドル)、揚げものだけど「蟹将軍」(26ドル)など、何かをかたどったユニーク點心も頼んでもらった。
それに、特に希望して青菜の「郊外油菜・芥蘭の魚スープ茹で」(30ドル)も。3人だから、そんなに一杯は食べられない…。あっでもスイーツは別腹! マンゴープリン(20ドル)もよろしく!
注文を終えた頃、やっとJさんが到着。昨秋ぶりだーー。
何と彼女、「CSL」という携帯電話キャリアのプリベイドSIMカードをくれるではないか!
「CSL」といえば、かつてレオン・ライ黎明がイメージキャラクターを務めていたような。「キャンペーンでもらったもの」だと言って支払いをさせてくれなかったけど、もしかして、彼女だけが遅れて来たのは、そのSIMカードを買いに行ってくれたんでは…?とじーんとなった。
(しかしこれ、どうやってネットを通じてクレカ使って増値すればいいのかな…以前はSmartone/Vodafoneを使っていたので、CSLはよく解らない…ま、とりあえずは今回はこのSIMカードでってことで…)
注文した點心のうち、結構美味しかったのが「蟹将軍」。

魚のすり身やタロイモだかクワイだかが入っていてもっちりしていて、ちゃんと味がついていて、衣がサクサク。
あと、「灌湯餃」も驚くほど大きめで、中身がスープっぽくて、皮ももっちりシッカリしていて、うっかり口に放り込むと熱くて舌を火傷しそうだったけど、これがまたなかなかの味わいだったのだ。…上海小籠包より、もしかしたら好きかも…。
生姜入りの懐かしい味がする芋飴(それも駄菓子屋さんのおばあちゃんが手ですくって入れてくれたような紙袋入り…)、日本では売ってない味もあるという、スイスメーカー・Ricola(リコラ)箱入りのど飴各種、やはり「日本では売ってない」というスイスメーカーの板チョコ(職場で大好評)、インスタントきし麺のような生麺などなど、高級じゃなくて庶民的で、nancixの嗜好にピッタリの品の数々だったのだ。ありがたーーい!
後でホテルで確認して気が付いたのだが、Sちゃんは品物の解説まで、カードに英語で書いて添えてくれていた。ありがたいなあ…その配慮、今後見習わなくちゃ…。