……どうやら、壁を隔てた向こうにある、エレベーターの動作音らしい。
最上階の広くていい部屋だと喜んでいたが、そうか、エレベーター音がうるさくてホントのVIPを泊められないので、スーペリアルーム料金のはずのnancixを入れたのか…。
バスルームで鏡を見ると、なんと! 鼻の下に、ちょうど鼻水を垂らしたような形の赤いただれ、「熱の花」ができてるー!
あああ…何てこと…昨夜はまだこんなマヌケなものはできてなかっただろうな……こんなモン付けて、しかもスッピンで、泣き腫らした目でよくまあ、お耽美主義者の影帝様に会いに行ったりできたものだーーー!
またズーーーーーーンと、落ち込む。バカバカーー! nancixのおバカさーーん!
鼻の状態も喉の痛みも、さらに酷くなってる…。これは絶対に、朝刊を買いに行くついでに咳止めシロップを買わなければ…。
ネット接続し、コンサート記事が確実に載っていそうな新聞の目星を付けた。どうも明報と文匯報が期待できそう。日本から持参のCity'superのエコバッグを持ち、ホテルから信号を渡ってすぐの新聞雑誌スタンドと、セブンイレブンを覗き、蘋果日報も加えた4紙ほどを買ってみる。帰り道には、もうホテル向かいのスーパー「百佳」が開店していたので、いったん新聞を置きに自室に戻り、またスーパーにお出かけ。
某SNSであらかじめ読んでいた、香港土産にぴったりの品々が、ほぼここで調達できた。わーーい。
買ったのは、・クノールの金華ハムスープキューブ6個入り多数+1個だけ見つけた鮑魚味鶏湯粒(アワビ味チキンスープキューブ)6個入り

これは鮑魚味鶏湯粒の方。
・EQUALのダイエットシュガー(青色の…箱が大きくてかさばりそうなので迷ったけど)
・日清美味寶シリーズの「生磨芝麻糊」2袋入り…そう、「花様年華」にちなんだゴマ汁粉のレトルトです。あっためるだけでOK。
・出前一丁の「神戸照焼牛肉湯麺」(うひゃひゃひゃーー、神戸市民もこんなん知らんーー)、中華生麺シリーズ「XO醤龍鰕味」「[虫豪]汁鮑魚味」

手前の茶色いのが神戸照焼牛肉湯麺。
・見た目はどう見ても手延べ素麺揖保乃糸の、まっすぐな乾麺入り「車仔拉麺」

車仔拉麺と、あとでSちゃんにもらった、ザーサイ細肉味のノンフライ麺「QQ粉[糸糸]」。
・チューブ入り李錦記の「舊庄特級[虫豪]油」(プレミアム・オイスターソース、160g入り)。お姉さんが何故か特大貝とセーラーカラーに半ズボンの男の子と一緒に舟に乗っている、レトロなイラストが瓶タイプより大きくなってて、たまらないっっ!
瓶は重いがこれなら持ち帰れる。うっかり機内で蓋が開かないよう、ビニール袋のぐるぐる巻きにするけど。
それと、ハサミ(梱包と現地購入の衣服のタグ切り用、帰りにはホテルのゴミ箱に捨てるしかない)も買えた。
レジ近くに来ると、常備薬コーナーを見つけた。やった! 京都念慈菴・川貝枇杷膏の咳止めシロップと、マダムパールのハーブ咳止めシロップを見つけた!
さらに京都念慈菴・川貝枇杷膏には「便利装」という、小型の箱もあることに気づいた。マダムパール咳止めシロップは帰国するまで使わないで、香港ではこの「便利装」でしのごう…と思った。

常備しなきゃ気がすまない、マダムパールのハーブ咳止めシロップと京都念慈菴・川貝枇杷膏の便利装。中身は右のようなパック。
ちなみにこの「京都」というのは北京のことであり、日本の都市・京都ではないのだが…広東語の先生は「ボク、ずっと日本の京都のことだと思ってたよ!」とオドロキの声を上げていたのだよ。
レジでエコバッグを提示して(ここに入れてくれい)と仕草で伝えると「Thanks!」とレジのオバサンが言ってくれて値引きしてくれた…気がする。ポイントカードより、旅行者にはその場での値引きがありがたいなあ。
朝刊と土産物ではちきれそうなエコバッグを、うんしょうんしょと持ち帰った。
朝食は昨夜買ったチーズ入りフランスパンと、紙パックのココア味豆乳「ヴィタソイ維多[女乃]」で済ませることにして、ベッド上に広げた朝刊をじっくり読んだ。
…あれえ、全員整列のフィナーレ写真に、トニーが写ってないぃぃ。31日の写真が使われていたのだ。少々ガッカリ。
記事によると、トニーはコンサート前には毎日のように「歌神」ジャッキー・チョン張學友に電話し、「自信がないよ、不安だよ」とグチグチ言ってはジャッキーに励まされていたそうだ。まったく、幾つになってもクヨクヨ君である…。
そんなトニーを歌手として起用したのは「数年前の番組でトニーがレスリーの歌を歌い、それが情感がこもっていて上手だったから」だとフローレンス女史がコメントしていたが、テレビ番組だったのかラジオ番組だったのかも各紙によってまちまち。トニーがその時歌った曲名も「當年情」だったり「有誰共鳴」だったりして、「有誰共鳴」だったら番組ではなく2003年9月のコンサートのことなのかもしれないし…本当に香港の新聞っていいかげんなんだから…(泣)。
社会面では、40代の無職独身息子・娘と70代の父母の4人が、高利貸しの厳しい取り立てを苦にして練炭自殺を遂げたのを、数日後に近所の人が気づいて通報したというニュースが、大きく扱われていた。
なんせ亜熱帯の香港のこと、温められた密室に数日放置された遺体は、もんの凄い有り様になっており、警察は遺体収容前にまず大きなホースを密閉された室内に差し入れて換気に努め、二次災害を防いだとかで…。
いやはや、香港もカネの無い人間には決して楽園ではありませぬ。日本ではサ●ポー●とム●ー●ップでの硫化水素自殺が昨今の流行?だけど、密集地香港でそんなことしたら、周囲が何人巻き添え食らうか…。
しかし一家心中っていうメンタリティーは、日本だけの専売特許じゃないんだなあ…。