やっとこさ職場を定時に飛び出し、大阪・梅田で「2046」鑑賞。カップル客ばっかりで、しかも気持ちよく(とほほ)空いてました…。
先にビール引っ掛けておいて、酔眼で1300円のトニー三昧。
はああ、至福(オヤジ)。
今回、耳にこびりついたBGMは周慕雲孤独のテーマ(勝手に命名)「ポロネーズ」。
甘いけど悲愴、物悲しいのに刻むリズムがどこか気高い。
自業自得とはいえ、デカダン周さん、そのまま漂い続けて、50、60歳になったら、どうするよ…。
ベストセラー書いて一発当てて、一生の左団扇を目指そう!
武侠小説書いて映画化TVドラマ化で大もうけして、新聞社も作っちゃえ!
武侠小説の大家、金庸さんが創立した「明報」に対抗して「雲報」!
……信憑性が全然なさそう…_| ̄|○。
ま、くれぐれも女に無理心中を迫られないように、用心してほしい。
あんまり不幸な女に引っかからないでね。
同情のつもりが深みにはまって「死にましょうか」「そうだな、俺はどっちでもいいや。どうせ大した人生じゃない」なんて会話が成り立ってしまいそうで、怖いよ。
香港に、太宰治が飛び込んだ玉川上水はないけど。
予告編でトニーの幼友達のチャウ・シンチー周星馳主演「カンフー・ハッスル」が見られず残念。「もうサッカーはやめた」のポスターだけは見たけど。
鑑賞後は、やっぱ麺でしょ!と独り決めして、地下の四川辣麺店へ。
青島ビール・プレミアムなんてのもある。450円もするけど、金色で豪華?
壁際の席に、尾羽打ち枯らしたヒゲのトニーは…いないよな〜f^_^;
あの時代に、一人ぼっちで外食する男女って珍しかったんじゃないかなあ。
Tシャツの父ちゃん、10代か20代前半で結婚して子供4、5人産んだほつれ毛の母ちゃん、学校もろくに行かず家計を助ける働き者の長男長女、屈託なく遊びまわるパジャマ姿の子供たち…もしかしたら祖父母も同居っていう大家族が、東アジアのデフォルトだったんではないかと。
独居を楽しめるのは芸術家か、夏目漱石言うところの「高等遊民」の男と、商売女ぐらいだったんじゃ。いわゆる正業についている女は住み込みか寄宿舎で寝起きしてたはず。
なんてことを考えながら、電車に揺られて帰りましたよ。
いいですね!この名前。ポロネーズは、もともと舞踏会の開幕に使われた曲。新しい人生を開こうと未来に向かって一人で一歩を踏み出した人ってのは、孤独かもしれないけど気高いんだと思います。
この曲は、涙するミミがやがてすっとあごをあげ、毅然と歩き出し、笑顔になるシーンでも使われていました。ここも大好きなシーンです。
そしてチャウさんの「ポロネーズ」シーン前後のトニさんの演技には、今までにないくらいの衝撃を受けました。思わず両手を口にあててしまった・・・すごい。さすがトニさん!
無理心中の女・・・こわーい。どうでしょうねー。監督がぶっちぎった1年半の空白部分でなんとかしたと・・・信じたいですが。引き続き夜道に注意ですか(^^;)
あまり言ってはいけないことかもしれないけど、波乱万丈のカリーナ自身の人生を象徴しているかのようなシーンでしたね…普通の女なら打ちのめされて引きこもりになりそうな様々な境遇や出来事や中傷から、彼女は何度も立ち直り、闘い克服して、女優業を続けてきたのだもの。
自宅でひっそり涙して、でもいったん外に出たら甘いチャーミングな笑顔で華やかに周囲を魅了する…そんな姿をそっと見守って来た王家衛監督だからこそ、あのシーンを盛り込みたかったんでしょうね。
ミミをじっと見つめるチャウさんのシーン、映画と現実が一瞬交錯しました。
ひとつ懺悔せねばなりません。映画のはじめ、ミミとトニさんのシーンで邪に喜んだ私です・・・トニさんカリーナさん、ごめんなさい。
ああ、そういうのがあるから、トニさん、共演を躊躇されるのね・・・深く反省。でもいい雰囲気だった<こらっ
現実生活ではどうしてる、自宅ではこうしてるんだろうなんていろんな想像されてしまうので、共演したくないしラブシーンはしない!って決めてるんでしょうねー。トニーにとっては映画の世界は夢の世界なのに、生活臭が漂ってしまう。
それに、トニーさん照れまくりで役柄になりきれないっていう…。カリーナが(ったく! プロでしょあなたは!)と舌打ちしてしまいそうだし…。