
2046―映画「2046」フォトブック完全版を、月曜に買って来ました。
………完全版?
まるでWebから入手できるスチール画像72dpiを、1500dpiに拡大したような、写真のあまりの粒子の粗さにビックリしたのだけど、これも一種の演出なのだろうか?
台湾の台視文化公司が出版した横長〜〜な台湾版写真集と見比べても、何だか…。
nancix的には、台湾版が完全版です(^_^;)。
台湾版でこそ、やっぱりトニーとフェイはクリスマスイブの金雀餐廳で、右手でスプーンを持って食べてるのが確認できたしさ。
(本編では鏡像になっているので、二人とも左利きみたいに見える)
だけど日本版は、世良田紀子さんが編集なのだ。
世良田さんといえば、香港映画界に深くコミットしている日本人女性の一人。いまはなき「香港通信」という現地日本語情報誌で、スターのインタビューを手がけていた。キャセイ・パシフィック航空の機内誌でもよくお名前を見かけたものだ。
毒舌で知られた頃のアンソニー・ウォン黄秋生と意気投合し、台湾のジャック・ガオことガオ・ジェ高捷とクラブで踊ったりした、渋好みの方。
ジェイコブ・チョン張之亮監督とも親しく、ケリー・チャン陳慧琳がスクリーン・デビューを果たした「仙樂瓢瓢」(未公開)では、女性校長役で出演したりもした。香港でこの映画を見たときはコーラを噴き出しそうになった。
一度だけ、知人の紹介で、香港でお茶させていただいたことがある。
香港に住み始めた頃は苦労し、香港でロケした日本映画のコーディネーターを務めたときは、カメラに映らないクルーザーの船べりにかろうじてしがみつき、日本の某中年男優さんに指示を出したり台詞をささやいたりしたという。
ひとつ間違えたら、汚い海水の中に転落してしまう。あの水だけは飲みたくない!一心で、踏ん張ったそうだ。
そういう体を張って仕事を成し遂げてきた女性、心から尊敬します。
今では香港電影金像奨の審査員の資格もお持ちだ。97年以後、ホラーだの猟奇殺人だのしか映画が作られなかった一時期は「いまどきの香港映画は本当にくだらないし、仕事にはならない。グルメ情報と、日本より先に封切られるハリウッド映画のレビューを送稿するのが仕事の中心になってしまった」と嘆いておられた。でも決して、香港映画を見捨てなかった方なのだ。
その世良田さんが、トニーにインタビューしている!
これはもう、必読ですよ。
カンヌで着た白いスーツについても、トニーの思いが分かる。別に「ホテルの人」に扮したわけじゃない(苦笑)
世良田さん、ズバッっと、柳楽優弥クンへのコメントについても聞いてくれているしね。
トニーさん、きちんと説明して「くれぐれも間違いのないように書いてほしい」と念を押しています。
それと、髪型についてのコメント!
トニーがここまで言うなんて、もうビックリですよ。よっぽど辛かったんだなあ。