2007年11月24日

「色、戒」テレビドラマ化の企画が?

 中国の華西都市報が報じ、台湾の世界日報北京特派員が引用したニュースによりますと。

 映画「ラスト、コーション/色、戒」の原型ともいわれる「テン・ピンルー鄭蘋如によるティン・モーチュン丁黙邨刺殺未遂事件」も、テレビドラマのホットな題材として注目されているそうです。
 このたび、成都の天音影視公司というプロダクションの代表、チェン・ヨンニン陳永寧がメディアに向かって、彼らが「鄭蘋如刺殺丁黙邨事件」を根拠として、30話の連続テレビドラマ「色、戒」を製作すると発表したのです。
 シナリオは四川省の有名作家、ウェン・ジンバン温靖邦が手がけます。この作家は、テン・ピンルー鄭蘋如の当時の日記を初めて読んだ人物であり、彼の創作するシナリオはアイリーン・チャン張愛玲の小説とアン・リー李安監督の映画作品を覆し、スクリーン上の「王佳芝」=すなわち歴史上に実在した鄭蘋如の、本来の姿を描き出すと意気込んでいるのです。
鄭蘋如
 日本人の母を持ち、日本語が堪能だった上海美女、鄭蘋如。

 鄭蘋如と丁黙邨についての記事は、こちらから読んでいってください。
「ヒロインの原型、鄭蘋如の生涯(1)」 
「丁默邨小伝(1)No.1には向かない男」 

 陳永寧いわく、ドラマ「色、戒」は、鄭蘋如と丁黙邨の複雑な物語を巡って展開します。同時にもう一人の”ジェスフィールド76号の男”・李士群と地下組織のメンバーらも加え、当時の上海三大才女に関するエピソードも付け加えるといいます。
李子群.jpg
 ↑丁黙邨の同志でも敵でもあった、李子群。

 脚本家の温靖邦によると、彼は脚本創作のために、当時の鄭蘋如本人の日記を精読し、多くの資料を得たといいます。その日記は目下のところ、台湾で暮らしている鄭蘋如の従弟の手元に保管されており、温靖邦が入手したのはコピー本でした。日記は1936年から1939年上半期の毎日、綴られていたといいます。(うわーー、読みたい!)

 映画「色、戒」のなかで、「王佳芝」が「易先生」を愛したのかどうかは多くの観衆の論議を引き起こしました。温靖邦によると、「王佳芝」の原型を、鄭蘋如の日記に見い出すことができるといいます。実は、鄭蘋如は14歳の時に淡い慕情を丁黙邨に対して抱いていたのです。彼女は明光中學に通う女生徒でしたが、丁黙邨は当時、その中学の校長を務めていました。有り得ないことではないのですが…。
丁黙村.jpg
 ↑易先生のモデルと言われている、丁黙邨。

 また、温靖邦は多くの史料を精査し、実は丁黙邨暗殺の任務を鄭蘋如が請け負った時、彼女にはすでに深く愛し合っている恋人がいたことを発見しました。その恋人は、彼女の暗殺計画を支持したものの、絶対に彼女が身を慎み、バージンを保つことを要求したというのですが……。

 ドラマ版では、このように大量の史実を基礎として、鄭蘋如と丁黙邨の数奇な縁を描き、両人の間の関係を客観的に再現するというのですが……。

 あのーーー…中国の皆様……。

 上海で鄭蘋如と出会い、交際し、やがて引き裂かれた日本最後の貴公子、近衛文隆は……登場する余地は、あるんでしょうか…?

 出演者は中国最大手の芸能プロダクション、華誼兄弟公司(ワーナーブラザースかと思えば、ホワンイー・ブラザースだった)の旗下の俳優となるそうです。ビビアン・スーの所属プロだっけか…?

 果たして、本当に収録に入れるのか。
 どんな出来になるのやら。
posted by nancix at 23:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 「色、戒」特集
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