2004年09月20日

アトランダム「2046」上海会見内容01

 もうね、大変ですよ。
 昨日の「2046」上海公式会見の内容がどんどん中国語サイトにアップされてます。
 その量、ハンパじゃない。訳が追いつかないし、ネタばれ困る〜(ーー;)
 なんでも記者会見には200もの国内外メディアが集まり、8組に分けてグループインタビューをセッティングしたそうですが、午前11時から始まって昼休みの1時間半の休憩を除き、午後5時半にやっと終わったとのこと。娯楽圏最長記録の会見となったそうです。
 参加した記者たちはあちこちで「過労死するぅ〜」とぼやいてたそうだけど、取材を受ける側も大変だよ!(訳して読む側も…死ぬ〜〜)
 チャン・ツイィーやTakさん、鞏俐ら、出演者全員が集まらなかったことに、記者陣らが不満そうな顔をしたのか、王家衛が優雅にタバコをふかしながら一言。
オマエらまた「Takと不和」なんてくだらん憶測を書くなよ!
 「実はこれは我々の5年の撮影期間中、直面してきた情況に似ているんだ。我々の俳優はこの作品以外にも、多くの自分の仕事があってね。この『2046』について言えば、上海でのプロモーションは一部分に過ぎないのだよ。今回のプロモーションに多くの時間を費やし、我々は異なった国家に行く必要がある。この長いながい旅程のなかで、俳優が会見に欠席するには多くの理由があるんだ。木村、コン・リーとチャン・ツイィーも各自の事情があって来られない。しかし彼らが『2046』のために宣伝したくないというのではないのだよ。今後のプロモーション中も何人かのスターの顔ぶれが入れ替わる場合があるだろう」
 ではネガティブキャンペーン中の日刊ゲ○ダイと週刊新○にも釘を刺しておいてください、王様。
 ………でもでもトニーだけはっっっ! トニーだけは、日本に必ず連れて来てっっっ!!!!(T_T)

 はーそれにしても。日本の映画雑誌だの情報誌だのはどんどん軽薄短小の800字、400字コラムになっているというのに、王家衛監督、あんた内容のあること語りすぎ!!!
 結末以外は、だいたいわかってしまったではないか。バカバカバカバカ。
 「欲望の翼」「恋する惑星」「花様年華」などにも言及していて、うわーっこの調子で日本の記者会見に臨んだら、J事務所御用達若手ライターやワイドショーレポーターなんて歯が立たないんじゃないのー?
 あ、どうせ日本で聞かれることなんて「Takさんについて一言お願いします!」ばっかりか。(悲苦笑)
 大多プロデューサーら業界人か、オタクと呆れられるnancixほか王家衛作品全部を何度も観てセリフを暗誦してそうなファンのみなさんしか…いいとも、迎え撃ってやるぅぅぅぅ。矢でも鉄砲でもトニーの全裸でも持って日本にこーい!
 
 トニーは「2046」を演じるにあたって、どんな役を演じるのか事前に何も王家衛に聞かされず、最初は「前世紀の60年代の物語を撮る」と言われていた。その結果撮影初日になってようやく、監督に「おまえは周慕雲だから」と言われた。つまりは「花様年華」で演じた周なんだなと思い、トニーは「ああ」とだけ言った。しかし監督は続けて「あの周慕雲とは違うから」と言った。トニーは思わず「はぁ?」と言ってしまった。しかし演じ続けた。
 正直言って、王家衛が自分に「撮るぞ」と言えば、僕は行ってそれを撮るだけだ、彼らのグループ自体が自分をひきつけるのだから。

・トニーの言い分では「監督はカンヌ以後に多くの特撮シーンを付け加え、未来部分を増やした。しかし撮り足したのではなく調整しただけだ。当然、カンヌバージョンとは異なるものだ」。
・しかしトニーはカンヌバージョンも見てしまっていたので、最新バージョンを見ながら(わー、なんでこうなっちゃうんだ?)と首をひねってばかりいたそう。ラストには(あれ? おしまい?)とも。
 ある日カリーナに「新バージョンをどう思う?」と聞かれたトニー、「わかんないよ。何を言いたい(作品なの)かはっきりしないもの」と言ってしまった、とか。をいをい…(^_^;) 
 で、それを聞いてしまった記者たちの困惑に気づいたトニーさん、急いで「関係ないよ、僕と一般の観客の観点は異なるから。僕は自分が演じた部分にこだわりすぎるんだ、どうしてこのくだりのあのシーンはカットされちゃったんだろうとかね。君たちは物語の進行通り見ていけるんだから」と言い足した。

・この作品から「時間が一人の人間を変えることはできないのか」という話題になったとき、トニーは記者に向かって言ったのだった。「僕はこの映画を撮り終わって考えたんだ。時間は人を変えることはできない。なぜなら過去があってこそ現在がある。誰も過去を変えることはできない、だから現在を変える方法もないんだよ
 彼は突然哲学者に変わった、なんて書かれてるけど、実はトニーさん、ぼ〜っとしながらそういうことばっかり考えていそうな人なのですよ。
(パレードぱれーどうれしいな♪)花車2046号に乗せられ、はしゃぐトニーさん40代…
 王家衛に説得され”人寄せパンダ”とばかりに上海旅遊節の花車「2046号」にフェイ・ウォンと乗せられ、上海市内をパレードさせられても、こんなに無邪気にはしゃぐ人なんだもん…哲学とは無縁…(^_^;)

 ある程度「2046」の内容についてわかってもいいよ、映像と文章は別物だから、と許してくださる方だけ、この先をお読みください。アトランダムに訳してみました。未整理です。
・トニーが新バージョンのアフレコを終え、ミキシング(音声やBGMをミックスすること)が終わったのがわずか10日前。
・で? 今後の改変は? という質問に王家衛、ニヤリとして「これは9月29日(中国での全国公開日)までのバージョンだということしか言えないね」
 ……んもーっ! 全世界で同じ完成品を見せてくれーーー! 頼むよ!!

・王家衛は言う。――実は『花様年華』は2人の人物を通じて4人の物語を語った。撮影したのはトニーとマギーで、トニーの妻とマギーの夫は顔を見せない。「2046」では3人の異なる女性を1つの最も完全で美しい対象として描く。それが彼(周慕雲)には必要なことだったんだ。
 記者が思わず聞き返す。「最も完全で美しい?」
 王家衛「そうだ。コン・リーがよい例だ。実は彼は彼女に対して一種の恩を感じている。彼女の名前(役名)は『花様年華』のマギーと同じなのだ。だから彼女は一種の回想であり、一種のノスタルジーだ。フェイ・ウォンやチャン・ツイィーは(周慕雲から見て)一種の可能性を見てとるだけなのだ。(彼女たち3人は)彼の全てではない。たとえばフェイ・ウォンについて、彼は最後には(恋愛感情を)さらに発展させたいと望む。しかし彼は、自分で自分を騙せないことに気づくのだ。
・コン・リー…それは一種の伝説であり、落魄の身分の人物だ(ジミー・ンガイの特集記事によれば、コン・リーは片手を失って落ち目になったギャンブラー”黒蜘蛛”役。いつも黒手袋で義手?を隠している)。チャン・ツイィーは最も率直で、完全に(肉体関係を結んだ)相手を独占したいと願う。完全に私を独占したいなら、私にあなたを完全に支配させてと言うのが彼女の愛情なのだ。あなたが私を愛するのなら、私はあなたのものよと。フェイ・ウォンについては、(トニーは)思いを寄せる者だ。彼は知らずしらずのうちに彼女の身の上に想像を巡らせるようになる…劇中で、トニーは彼女と次第に小説を書くようになる。彼はマギーと一緒だった頃の思いを抱いている。「花様年華」の中で、2人はホテルで一緒に文章を書いた。彼は知らず知らずのうちに自分の過去の思いを重ね合わせるんだ。

・カンヌで上映した(バージョンの)ある部分については、私はフェイ・ウォンとコン・リーに不公平だったと考える。特にフェイには、彼女の出番はチャン・ツイィーと同じぐらいだったんだ。彼女は確かに未来部分にたくさん出番があった。しかしCG処理には長い時間がかかるため、当時全部を使うわけにはいかなかった。コン・リーもそうだ、彼女の出番は短いとはいえ、彼女は劇中の大切なポイントであるべきなんだ――「2046」の持つ秘密は実は、彼女にまつわるものなのだから。
・結末に近いシークエンスの愛情について、私はずっと重量級の俳優に演じてもらおうと思って探していた。ちょうどコン・リーと「愛神(EROS)」を撮影することになり、私は彼女に告げた。「こういう需要のある役柄がある。しかしとても(出番が)短いんだ。君はどう見るね?」彼女は1日考え、戻ってきて言った。「もしもあなたが私でいいとお考えでしたら、私が演じます」そこでコン・リーのその出演シーンは最後に撮ったんだ。

・記者:貴方が以前言ったことを覚えています。「2046」を撮影するのにこんなに長くかかったのは、大部分が待つ時間だったと。そうなのですか?
 王家衛:80%が待つことだったよ。その過程で多くの疑いを持ち、幾つかの変化を解決する必要があった。俳優の仕事や、士気を維持することも含めて…その過程の3分の1の時間を創作に費やし、3分の1を製作に使い、3分の1の時間を事務処理に充てたんだ。

・王家衛は「花様年華」と「2046」を"2つの物語を語る1冊の書物"だと考えている。人々は「2046」の後も(続編がある)無限の可能性があるのではないかと疑っている。王家衛いわく「始まりは確かに「花様年華」と関係があった。しかし(過去の)自分の物語に、周募雲を飛び込ませたのだとも言える。実際劇中では「花様年華」も「欲望の翼」も「恋する惑星」の影もある。私が以前の映画に対して結末をつけるためと振り返るためでもある。それらの作品の情景や人物が、この「2046」中に出現するんだ…(笑ってトニーを見て)もしもトニーが望むのなら、続編を撮るかな…」「トニーはこの作品中もっとも可哀想だったな。5年来、ヒマがあれば僕に呼びつけられて仕事をさせられた。しかし彼の表現は彼の中で最高のものになった。私はトニーが『2046』中の演技にもう飽きてしまったと思うし、また(同じ役でこれ以上)よくできるとは思えない。彼は映画のなかの中心人物だ、私にとってこの作品は目下のところ、彼の最高峰の作品だね。突破するのはとても難しいと思うよ」

・トニーいわく――チャン・ツイィーとの激しいベッドシーンは多い。でも自分たちにとってそのベッドシーンで要求される感情はとても辛いものだ。何と言えばいいんだろう。僕と(花様年華の、となっているけどブエノスアイレスの間違いだよね)レスリーのベッドシーンとはとても異なる。あのとき僕は撮り終えてから、3日3晩飲み食いもできなかった、でもツイィーとのベッドシーンでは、僕は辛さを感じはしたが、それ以外は特にどうということはなかった。
・職業俳優であれば、劇中で異なった女性を愛さなければならない。その瞬間は真の愛だ、でなければ僕は(役に)のめりこむことができない。でも監督が「カット!」と一言言えば、僕はすぐに知ることになる。たったいまの愛は本物ではなかったと。「2046」の中で、僕は絶えず異なった女性を愛しては、自分に言い聞かせることになるんだ。つい今しがたのはニセモノだったんだって。
posted by nancix at 18:01 | Comment(4) | TrackBack(4) | 2046
この記事へのコメント
王監督のトニさんに対しての言葉に感涙です。
なんか、いいなーやっぱり、この二人(惚)

突破するのは難しい・・・そうですか。そうかも、ですね。
王監督のように、鍛えに鍛えぬき、時間をかけて熟成させて作り上げる極上品、ヴィンテージ作品の主役ですもの。
公開が待ち遠しいです。絶対、初日初回に行きます。

>哲学者トニさん
5年間「変わりたい男」に没頭してのお言葉、重いですね。過去と現在を結ぶ時間は不可逆だけど、現在と未来を結ぶ時間はさにあらず、と、あきらめ悪い凡人な私は考え勝ちですがねー。でも、だらだらとだらしない生き方、根暗な性格を変えたいとずっと思っていても、未だ変わってないし、これからも変わらないんだろな、というのがなんとなく見えていたりしています・笑。
Posted by レイ at 2004年09月20日 18:49
あ、書き忘れた(^^;)

無邪気な哲学者ってのがいても、いいかもー。
トニさんは、あの深い眼差しの奥に何かある風にみえるんですよね。特に笑ってないときに顕著に。
・・・10年以上のおつきあいのnancixさんがボーっとしてるとおっしゃるから、きっとボーっとリラックスされてるんでしょうけど・笑
Posted by レイ at 2004年09月20日 19:00
TB、ありがとうございました。
やはり何度もバージョンを変えているんですね『2046』。
日本で観れるバージョンはどんなものなのか、楽しみです。
早く映像が観たいものです。
Posted by session at 2004年09月20日 21:14
トラックバック感謝です。いよいよ盛り上がってきましたね。
来月の封切が待ちきれない状態です。予告編でも早く見てみたい!
今回はどんな渋いトニー・レオンを見せてくれるんでしょうか。
Posted by allen at 2004年09月20日 22:03
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