みなさん、どもども。
何と昨日のアクセス数は延べ3000を越えてしまいましたよ。そのなかには憤怒中のFテレビ社員も(月曜には削除要請が届く予感が…)、ネガティブキャンペーンのネタ探し週刊新潮バイト君もいるんじゃないかと戦々恐々。
でもさー、Fテレビは録音を取ってただろうけど、今後それを公開することなんてありえそうもないしね。こんなに面白かったのに! もったいないよ全文公開しなくちゃ!貴重な”時代の証人”の日本語証言なんだから!(と言い訳)
今回参加したトニーファン仲間とくっちゃべってて、できればアナウンサーと大多さんとの対談形式で、質疑応答タイムがあったらもっとよかったのに、なんて無いものねだりしたくなりましたよ。
nancixが確かめたかったことは
・そもそも泣く子も黙るブイブイ言わせてる大多プロデューサーが”マイナー映画制作者王家衛”(しかし中華圏とおフランスでは超ビッグネーム、毀誉褒貶が相半ばするけど)に心惹かれ、会ってみようという気になったのは何がきっかけか、いつどこでどのように会ったのか。
・Fテレビとしては、王家衛の新作にどのような条件で出資の契約を結んだのか。おそらく出資金の上限を決め、日本での配給後に放映権を獲得するという内容だと思うのだけど。(IMdbの出資者リストのなかに、ドイツまであるのに日本の企業名は一切入ってないんですよね)
・本当に、Fテレビの出資とTakさんの出演決定は別のところで決まったのか、ニワトリが先か卵が先か?
・「花様年華」が先に仕上がりカンヌに出品された後、Fテレビは「何だよもう!こんな不誠実な連中とは、契約解消しちまえ」とあきらめたことがなかったか。だから王家衛はいっそう上海の出資者に擦り寄ったのではないか
なんだけど、まあ当然、素人ファン相手に本音を聞かせてくれる訳はなく。
「花様年華」「2046」同時製作を発表した当時の王家衛は、他にブラッド・ピットやビヨークや竹之内豊、金城武なんて名前も出してたわけだけど、いやはや彼らだったらとっくに、このプロジェクトとは契約を解消していただろうね。アートディレクターのウィリアム・チャン張叔平は「長引いたといっても、そのほとんどがスターのスケジュール合わせに苦慮しただけで、実際の撮影期間は10数ヶ月」なんて弁明してるけど、中華圏ゴシップ誌記者の賄賂・盗撮事件のすったもんだやSARS騒動の期間を差し引いても、今の陣容でこれだけ遅れるんじゃ、弁護士・保険会社社員付きで乗り込んでくるハリウッドスターを招いていたら、どうなっていたことか。
現に、未だ公開されないチェン・カイコー陳凱歌監督の歴史大作「無極」だって、撮影がおして、真田広之らの出演契約が切れてしまうのにどうするんだって危ぶまれていたし。韓国のチャン・ドンゴン、香港のニコラス・チェー謝霆鋒、セシリア・チョン張柏芝、中国のリウイエ君が出演する大作だけど。
もしも自分の意志を貫ける立場のTakさんでなかったら、事務所の決定に唯々諾々と従う俳優だったら、こんなに長引いた撮影にキレて、とっくに契約解消、訴訟ものになってたかもしれない。
「2046」で検索してみたら、いろんなBlogで随分といい加減な書かれ方をしてるようだけど、Takさんのせいで撮影中止になったことなど一度もない!(大多口調で)、のは今回の証言で明らかだ。それどころか、下手をしたら脱臼後の肩の関節がうまくくっつかないで後遺症が残る危険すら冒して、上海撮影に参加したわけで。
やはり今後、激化するだろうネガティブキャンペーンに対抗するには、Takさん単独誉め殺しではなく「出演者一同がこんなにも魅力的で凄い面子でビッグで、その彼らが一致団結していいものを作ろうとみんなで頑張ってきて、その中にTakさんもフレンドリーに迎えられて、飄々としてるトニーさんもTakさんに助言して、みんな仲よし」を強調するしかないのではと思いますよ!!!! なかなか足並みが揃わないのが中華圏スターだとしても(苦笑)
思えば「花様年華」には、「日本」へのアンビバレンツな思いが散りばめられている。陳夫人の夫が出張先の日本で買って帰るのが、最新式炊飯器であり香港では売っていないハンドバッグであり。周慕雲の妻が出張先の日本で求めたというネクタイが、周と陳夫人の夫の両方が締めているネクタイ(こんな仕掛けをするなんて、悪意の塊の女だな)であり。これで、単なる隣人のはずの男女が、同胞の目を気にしなくて済む日本で不倫関係を深めていることが両方の配偶者にバレ、嫉妬をかきたてる。
「2046」では、60年代のホテル経営者の長女のフェイが、遂に姿を現さない日本人青年と文通している設定だし。日中戦争の記憶も新しい父親が文通を禁じると、周慕雲は「父に知られたくなかったら、僕の住む2046号室に宛てて手紙を送ってもらうといい」なんて提案するのだ。(交際を邪魔してフェイを誘惑するつもりか小説のネタ欲しさかは、観てみないとわからないけど)。
これが台湾だったり、マレーシアだったりしないで日本なところが、何ともはやなのだ。周が”日本”や”日本人”にいい感情を持てるわけがない…はず。いくら日本製炊飯器を抱っこして放心状態を見せていたことがあっても。
だけど、周慕雲は近未来小説を書き始めたとき、自分の夢想や願望を託す分身的登場人物として、2046年の香港で”日本語を母語とする青年”Takを創造する。自らを律し、微笑の裏にあらゆる感情を封じ込め、本音と本心を見せないのが習慣になってしまったインテリ中年・周慕雲と対照的な存在として、Takは野放図で奔放で無頼に生きる、でも純粋さをまだ失っていない若者でなくてはならなかった。2046年のTakは、60年代の現実生活において周が決して口に出せない台詞をいとも簡単に口にできる、わけだ。
光と影。虚像と実像。過去と未来。真心と、嘘。
周慕雲とTakは表裏一体だ。
女たちを”幻の女”の身代わりにしかせず、泣かせ袖にし続ける”複雑な彼”周慕雲は、ストレートなTakにハッピーエンドを用意するだろうか?
それとも自分と同じ苦悩を与えずにはいられないのか?
今年6月の香港でトニーに会えたとき、その席にそぐわない質問ではあったけど、どうしてもどうしても聞きたいことがあった。
「周慕雲は、小説『2046』を最後まで書き終えたと思いますか?」
ヒゲのない、はにかみトニーさんは、微笑んで答えたのだった。
「僕は、彼は書き終えたと思いますよ」
共犯者のようにnancixも微笑み返し一緒にうなずいて(ではその小説がどんなものかも、映画で見せていただきましょう!)と心で誓ったのだった。
生半可な認識しかない連中がどんなネガティブ・キャンペーンを張ろうと、まあ勝手にやってなさいや、ってことで。
この調子では、ジャパンプレミア開催すらも危ぶまれるけど、nancixはこの作品を待ちわび、映画館に通いますよ。
トニーさんは中華圏&欧州プレミアで目の回る思いをするだろうから、それが終わった後の日本公開中に、一人だけでトコトコっと来てもらってもいいですよ。札幌、東京、名古屋、大阪、博多と、舞台挨拶ドサ周りも結構楽しいよ? ね、そうしよう映画会社の方!
2004年08月30日
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6月のトニさんへのナイスな質問、さすがですnancixさん。きっとトニさんも「おっいいこと聞くね♪」と思ったに違いなし。マスコミのお定まりプライベート突っ込みより、こういう内容のインタビューを歓迎するはずですもの、トニさん。
nancixさんの解説から、日本人起用はストーリー上必然、って感じですね。Takさんも「金つんで参加」なんていわれるよりは、そのほうがずっといい・・・。
たくさん感謝したいあれこれがあるのですが、
>「周慕雲は、小説『2046』を最後まで書き終えたと思いますか?」
>ヒゲのない、はにかみトニーさんは、微笑んで答えたのだった。
>「僕は、彼は書き終えたと思いますよ」
よくぞこのように素敵な質問をしてくださいました!!
このやりとりには心底嬉しくて、ぞくぞくドキドキでした(笑)!
それにしても、「2046」、はやくみたいです。
でもジャパンプレミアぐらいやってくれても・・・・いや、やってほしい〜っです。
配給会社の方、どーかお願いっ。
・・・・おっと脱線しました。
nancixさま、多謝×2046!!!
ヒゲのない、はにかみトニーさんは、微笑んで答えたのだった。
「僕は、彼は書き終えたと思いますよ」)
nancixさん、素敵なご質問のやり取りをこの場で披露して頂き
本当にありがとうございます。m(__)m
なんかこのやり取りのトニーさんが目に浮かんで(勝手に)涙がでました。
何でだろ?なんだかとっても感動してます。(ToT)/
26日は行きたかったのですが、体調を崩して断念したのでうれしかったです。
99年夏、つまり2046クランクイン前に、友人の映画監督S女史に聞いた話ですが、S女史はその直前に、TKさんのグループのかたと仕事をし、そのとき親しくなったグループのマネージャーのかたから、2046のオファーは受けたほうがいいと思うかTKさんに相談されたと聞いています。
ファンは、何年もスケジュールをむだにあけさせられ、貴重な二十代後半の、合計すれば丸二年近い時間を空費させられたうえに、精神的な負担も大変だったであろうTKさんを案じ、「もう降りたほうがいい」との声も多かったのですが、途中で投げ出すことの嫌いな人なので・・・。
もともと、監督との確執などと言われたのも、やるからには周りに迷惑をかけぬよう、準備万端整えて臨むのをあたりまえとする生真面目な性格が、監督の方式を理解できなかったからでした。11月の記者会見では、その誠意が報われたのをまのあたりにした思いで、目頭が熱くなりました。
先日の香港でのポスターやインタビュー撮影もかなりきついスケジュールだったそうですが、待ち時間もトニーさんやフェイ・ウォンさんと楽しく過ごせたらしいです。あとは公開を待つばかりと思うと、ファンとしても、この五年間のつらさが夢のようです。