大多:「『2046』見ますか? 見ましょうか」(場内拍手)島田アナが10月23日公開と、カンペを読み上げる。
島田アナ:「そうですね、先ほど、大多さんがお話した、ここでしか見られない、そして今後も、絶対見られないだろうという『2046』の…」
大多:「(苦笑)映画見りゃみられるんですよね」
大多さん、甘い。王家衛作品も他のアジア映画も、予告編にだけあって本編にないシーンも結構あるのだ! 映画祭上映バージョンと公開時が違う編集のときも!
大多:「公開いつでしたっけ? 10月? 公開日も知らないという」
大多:「まだね、まだ編集やってるんだな」
島田アナ:「そうですね、昨日入って来たばっかりの」
大多:「あ、これじゃなくて(本編を)まだ編集やってるみたい。どういうことになるんだろうというくらい。その話は後でしますけど。まだできてません、実は『2046』!」
島田アナ:「それのですね、最新映像が昨日、入ってきましたので、こちらにいらしたみなさんにぜひ看ていただきたいと思います」
3人は最前列の座席へ移動。
上映されたダイジェスト版は、きっかり8分ありました。おそらく中華サイトが6月中旬にすっぱ抜いた「元々は上海国際映画祭で上映のための映像」から、中国語字幕を抜いて、渋い男声の英語ナレーションを加えたインターナショナル版だと思われます。中国語字幕はそのまんまにしておいてほしかった…。
しかしカンヌ後に撮り直したようなカットもあるような…Takさんの髪型が、つい最近のもののような未来シーンも…?
・未来都市の地上に近い部分は、香港名物のネオン看板だらけです。あああ…日本アニメ「イノセンス」とどこが違うんだ…_| ̄|○。カンヌでは不利だったに決まってる。摩天楼は現在の香港・中環あたりの見慣れた実風景に色調だけ加工したような。現代香港がすでにサイバー建築見本市みたいですから。
・のっけから登場するのが「花様年華」でお馴染み、小道具係…じゃなくて、周慕雲の悪友と周さん。
・美しき女優陣は60年代と未来のアンドロイド姿の両方で登場します。コン・リー鞏俐だけが未来ファッションなし。彼女は賭場だかバーだかで、トニー相手にトランプをすっと1列に伏せて並べてみせます。いなせな女博徒・スー・ライチャン蘇麗珍役なのよね。藤純子じゃないけど(^_^;)
・「欲望の翼」のミミ(ルル)の成れの果て?役のはずのカリーナ・ラウは厚化粧に磨きがかかって、退廃的な女の色香ムンムンです。人工的にも見える。叶姉妹に勝てるアジア女優は彼女だけか?
・60年代チャン・チェン張震、他の美男子らと一緒にいて、まるでホストクラブの売れっ子のように見えました…。未来チャン・チェンは頭にバンダナ巻いて、何だか不敵な不良少年っぽい。未来Takの仲間かライバルか?
・ツイィー、相変わらず気位高そうにキャンキャン突っぱねてます。「LOVERS」の次にこれか…ファンも大変ですね…。
・そのカリーナやツイィーを、今回も周さんは盛大にのぞいております。
・アンドロイドマギーは、冷たそうな金属台に寝ています。目をパチリと開けて、ぎくしゃく動き出す。周さんの妄念に命を吹き込まれて甦るわけなの?…そして信じられないことに、作家・周慕雲とアンドロイドマギーが、固くかたくいだき合うシーンがーーーーーー! 時空を超えたらタイムパラドックスは!! でもそんなことはもうどうでもいい。不覚にもnancix、周さんがそんなにそんなに失くした愛(自分でいろいろ策略練りすぎて押しのけたよーなもんなのに)、アンコールワットの寺院の穴に封じ込めたはずの想いを無意識に追い求めていた真情を思うと、涙がこぼれました…。ていうか、フラレ男の未練??
・Takさんはホームレスのようなクシャクシャスタイル。列車の座席で、包帯巻いた右肩露出して天に向かって苦しげに叫ぶシーンもそのまんまあり。
・そして衝撃の、Takさんがアンドロイド・フェイに語りかけるその日本語台詞。まさに「花様年華」でトニーが語る、ある重要な台詞の日本語バージョンに他ならないのです! 「2046」を見る前に「花様年華」DVDで予習を! これTakさんファンの義務!いやさ宿題!!
・驚いたのが、Takさんとタイの国民的人気歌手バード・トンチャイの地下トンネル内取引?シーンが結構長かったこと! バードは英語で、Takさんは日本語で会話が成立します(王家衛ですから)。バードファンのみなさん、お待たせですよおおおおお。バードさん40過ぎてるようには見えませんよぉぉおぉおぉ! ちゃんと未来の不良青年っつーか、アングラ青年に見えます。しかし王家衛、ちゃんとバードさんサイドに連絡入れろよな。ギャラは払ったのかい?
・周さん、電話で「〜○○○、大イ老〜!」と、何やらまくしたてます。貴方が声を張り上げ広東語でまくしたてると、素っ頓狂に聞こえるんだってば…せっかくニヒルなお姿なんだから、低く落ち着いた声だけ出しててください〜(T_T)
大多:「どうですかいま、ご覧になって! すごそうですね! 俺は(カンヌで)見たけども、もう違う、すでに。見たことない映像入ってる。で、ずっと未来の映像がぱーっと入ってるでしょ。あれカンヌのときまだ絵コンテだったもん。」珍しいって、前代未聞ですよ…_| ̄|○ 宮崎アニメのアフレコでなら「すみません、絵がまだ間に合いませんのでここからは線画見ながら声を吹き込んでください」なんてのはあったらしいけど。 それでも何か入賞できると思ってたのか、トニー……。
女性陣:「えーーーーーーーっ!!」
大多:「絵コンテで見ちゃった、なんでこれ、いまびっくりした、看てて。あんななってんだな、(カンヌに)間に合えよって」
島田アナ:「カンヌに絵コンテで出す監督も珍しいですよねー」
大多:「だから初めて見ました、未来都市の映像」
島田アナ:「じゃあますます今後も違ってく可能性が…」
大多:「違ってくんじゃないかなあ、真ん中のカットでも、えーあんなのあったかなぁっていう…のもあったしぃ…でもこれカンヌでね、えー、赤じゅうたんってあるわけですよ、僕は初めての体験になったんですけど、俺が作ったわけでも何でもないから、あそこ…でもみんなの傍にいられたわけ。で、キムラタクヤさんの車に、一緒に乗っていったんだ俺。『乗ったらどう?』って言われて、もうこんなの一生乗れないなと思って、えー、キムラタクヤさんとマネジャーの方と3人でばーっと着いて。あそこの赤じゅうたんのところまで。出演者はそこで、待たなきゃいけないんで、僕らはすっと横に避けるわけだけれども、その後に、トニー・レオンだ、チャン・ツイィーだ、えー、コン・リーだってみんなそうやって下りて来る訳ですよ。最後と頭に流れた曲があるわけですよね、あれが『2046』のテーマ曲だと思うんですけど、あれが流れてるわけ。もうね、トリ肌ですよ。もう死んでもいいと思ったもん俺」
島田アナ:「そこまで!」
大多:「それで、全員そろって、ここの主要メンバーが、ばっと手を持って、こうちょっとずつ歩いていくわけ。そうすると最後に王家衛が、車でビャーっと着いて、監督がバーンと一人で下りてくるわけですよ。で、今度は監督も一緒になって、階段を上がっていくときに、あのずーっと曲が流れてて、もうね、すごい!それは。うん。もう、感動しました。もうこれだけで、中身はどうでもいいやと思ったもん俺。本当に(場内笑い) で、最近韓国映画がブームでね、素晴らしい作品たくさん出てるし、俺も大好きなんだけども、いまの(8分間映像)見るとね、これは大陸じゃなきゃと無理だな。中国の人の、ほんっとうに、かんかこう底力というのが、えー、ありますね。いままた看て、これは何回でも、見たいっていうか…」
birdさんはこのときよりも今の方が若く見えますよ。年々若返っているのです。