島田アナ:「実体験がドラマの中に入っているというのはちょっと、聞き捨てならないですね」
大多:「たくさんありますよそれは。作家も何も、自分を切り売りしてるわけですから、結局は。まったくないことはなかなかないですよね。やっぱり王家衛は、やらしい男だと思いますよ」
島田アナ:「そうですね、そういう意味では」
…一応、王家衛の名誉のために言っておくと、彼が女優に手を出したとか不倫したというゴシップは一度も出たことがありません。製作者として名前がクレジットされるエスター夫人(王家衛の初恋の相手かも…?)と、実に仲睦まじいようです。心の中の妄想は……自由ですが。
大多:「さっきからエロいとか言いますけど、やっぱり日本の人たちのを看てるとね、あんまりね、照れてやらないのか、ダメだねえ。何だろうなあ」
サトエリ:「結構何か日本の方がサッパリしてますよね」
大多:「んー、とかここはベッドシーン!とかね。全体的な色気みたいなものに、非常に欠けるものが多いなあという…」
大多:「こういう映画創りたい! 花様年華みたいな。それはね、プロデューサー的にはもう作れないんですよ。要するにプロデューサーができる、…僕なんかこうやっていろいろさっきからのご紹介なんか看てると恥ずかしいなと思うんだけども、やっぱり監督なんですよ、映画は。本当に。プロデューサーは基本的にお金を出すもしくはいわゆる環境を整えたら、以上!なんですよ。テレビのドラマはまだプロデューサーが強いんで、俺がこんなことやりたいとかね、僕がこう思うからこういうふうにしてくれってことで、動いて、いくから、非常にプロデューサーシステムなんで、大衆に受け入れられるように作っていくわけです。視聴率取らなきゃいけないから。でも監督の世界観だけで!、ま、ヨーロッパ映画なんかそういうの多いけれども。僕はハリウッド系になるわけですよ、作ってる方としては。好きなのはヨーロッパ系とか、こういう映画好きなんだけども。監督に全てゆだねるような、映画を、プロデュースしてみたいなーっていうのは、もう、これから、ですね。今まではもう、自分のやりたいことはある程度やった、から。うん」
島田アナ:「じゃ今はそのためにちょっと、実生活を充実させている感じですか…」
大多:「いやっそれはっだってもう実生活関係ない!です。要するに監督の、世界に全て、溺れたいと思っているわけ。今まではだって監督に対しては、非常に僕なんかは高圧的にやってきましたもんね。(断固とした口調で)こうやんなきゃ当たんないよ、とか、このカット切ってくれ、とかここで音楽、主題歌入れてくんなかったらダメだよとか。で、監督は当然(自分なりの)生理があるから嫌がりますよね。だけども、これを当てるためには仕方ないんだっていう。非常に図々しいプロデューサーシステムを敷いてきたわけです。それは、しょせん、プロデューサーが作った、大衆作品でしかないなと俺は思っていて、だから自分が好きな映画は全部そういう、監督主導の映画ですよ。フランスでいうとルコントとか大好きなんですけれども。ああいうのもう、ルコントなんか勝手にやってると思うよ、そのときたどり着いたものを。ああいうのに憧れる」
島田アナ:「ああいうエロチックな映画って、ほんと、ほしいと思いますよね」
そういえばnancixは「東京ラブストーリー」原作ファンで、小田和正さんも好きだったのに、ドラマでリカの強烈な性格が改悪され、ここぞというときに主題歌が流れるんでウンザリして、途中から見るのやめたのでした。まだ香港映画のラブコメ見てる方がセンスいいし、洒落てるしマシ!とあの頃は思ってた。ところが当の香港ラブコメがどんどん「東京ラブストーリー」方式を真似し始め、主題歌をここぞと流し始め、猿真似にすっかり萎えた…香港映画の凋落はあの辺から始まったとnancix的には思う。台湾ドラマも韓国ドラマも大多システムの影響を受けたよね。…ってことは、大多システムが諸悪の根源ってことに?
(ここからなぜか「愛のコリーダ」を大多さんがパリで、大島渚特集上映でぼかしなしで見た話に突入)
大多:「特に王家衛がね、だからこれだけフランス、特にカンヌで強いのは、そういう男と女に関して、もうコテコテにやっていくからだと思うんだよね。日本人はね、幾つもあるんだよ、あるんだけども最近そこまで、突き詰めて、もしくは時代モノにしちゃったりなんかして、んー?って感じになっちゃうんだけども」…男と女だけじゃなくて、男と男もコテコテに描きましたよね…(^_^;) 邦画はすぐに裸になりすぎ、すぐにエッチに突入しすぎなんだわん。即物的、男性身勝手すぎ。創り手による女とはこーいうもんだの一方的思い込みもうざいし。
大多さんは「花樣年華」に思い入れがあるようですね。
「2046」公開時にも是非、テレビ、雑誌などで語って欲しいです。
レポートを読んでいて、個人的に「島田アナ」が気に入りました。(^_^.)
なかなか的を得た事を行っているような気がして。