2007年07月19日

舞台挨拶日比谷2回目

みゆき座チケット売り場
 みゆき座チケット売り場。「舞台挨拶」と書かれた間に合わせの貼り紙に「完売」「完売」とあるのを、感慨深く眺めてしまいました。
 あんなに"直前君"なのに…「満席の映画館でお迎えしたい」という願いがかなうなんて…。

 午後3時台の回の上映後、舞台挨拶が終わるといったん退場したものの、ロビーに出るとすぐに再入場でき、トイレに行くのがやっとの時間しかありませんでした。この回に駆けつけてくれるはずだった長年の友人二人と、会い損ねて申し訳ないことをしました…(でもトイレは行っておかないと…トホホ)

 さて、今回は上映前の舞台挨拶。最前列の「マスコミ席」の紙が全て取り払われ、熱心なファンで客席の前の方が埋めつくされていた。この回にマスコミが入ると聞かされていたせいか、応援用ボードや、ウチワなどを持参したファンも多く、コンサート並みの華やぎが客席に漂う。さすがに蛍光棒持参の人はいなかった。トニーファンにはこんなふうに華やぐ機会、めったにないんですぅ(泣)。
 nancixらの席は先ほどよりずっと後ろ。そこでトニッキー君は遠慮してしまいこみ、前夜眠れなかったという友人が作ったボードを持つことに。気が付くと、その列を占領した2グループが全員、ボード持ちだったり(笑)。

 マスコミはいないが、関係者はまた左脇の扉付近にたむろしていた。ジャッキー・パンさんと、その子飼いの部下らしい金髪香港女性も見えた。金髪女性がビデオカメラを回していたんだっけ。(おっもしやトニー・レオン公式ファンサイトで、ハイライト動画がアップされるかも?)と思わず期待してしまう。

 今回も司会進行役はふくだ・きょうこさん、前置きはほぼ同じ。通訳も同じサミュエル・周先生。
 「それではお迎えしたいと思います、どうか大きな拍手でお迎えくださいませ。トニー・レオンさんです!」
 さっきよりも黄色い悲鳴が炸裂する。トニーも、客席に知った顔を幾つも見つけたのか、何だかさっきよりリラックスムード。

 「まずは今日、お越しいただきましたファンの皆様に、一言メッセージをお願いします!」とふくださん。
 「大家好!」でまた始めて、言葉を切るトニー。「東京にやって来て皆さんに会えて、とてもうれしく思っています。ありがとうございます」。満場、拍手。
 「本当に、ファンの皆様は、待っておりました。今月4日に行われたジャパンプレミア、もう本当に来ていただきたかったんですけれども、次回作の撮影に入られて、お越しいただけませんでした。…しかし、トニーはやって来てくださいました!」 ふくださんの弾んだ声に、また拍手。
 「実は先日のジャパンプレミアの際には、トニーさんはビデオレターで、金城さんと監督にメッセージをいただいたんですけれども、その時のメッセージをご覧になっていない方はおられますか?」とふくださんは客席に聞く。ネットではなく携帯電話ユーザーの数人が手を挙げるが、ふくださんはおかまいなく「あ、いらっしゃらないですよね? いらっしゃったら説明しなきゃいけないんですが。そのときは『がんばってください、僕は撮影しています。でも、ぜひ、日本で、オサケと、オスシをお楽しみくださいね』、とお茶目なメッセージをくださいましたけれども」。

 SUSHI……SAKE……nancix、笑いが止まりません……。

 トニー、すかさず「実はそれは、僕の心の声です」。
 会場、爆笑。
 ふくださん、「トニーさんやってまいりましたよね、東京にね?」
 トニー、はにかみ笑いしながら「ハイ」と小さく答える。「昨夜はさっそく、オスシをいただきました」
 ふくださん、ちっちゃな子供に聞くように「おいしかったですかぁ?」
 トニー、満面の笑顔で小さく「オイシィ…!
 客席、爆笑しつつ温かい拍手。うんうん、よかったよね、苛酷な、灼熱の大地での撮影の合い間に、涼しい日本にオスシ食べに来られて〜!(感涙)

 ふくださん、さらに突っ込む。「そのときに、金城さんがおっしゃっていた一言があるんですけど。『すごく緊張して、トニーの目を見ることができなかったんだよ』と。ホントに(金城さんは)目、見なかったんですか?」ふくださん、さっきまで「トニーさん」だったのが、以後「トニー」に……。
 トニー、「確かにある日、ある場面を撮影していた時には、彼は僕の目を見ないで、すごく緊張していたようなんで、ひょっとしたら、あまりお互いによく知らないからでしょうかと。あるいは、ヘンな噂を色々聞いたからかもしれないと」。
 ト、ト、トニー、ヘンな噂って、ヘンな噂って、えっえっ自分で墓穴掘らないでよー(汗)。誰も金城クンの「阿頭…」という呼び方が甘ーーーーーい(はあと)とか、阿頭と阿邦は現役時代は、さぞかしどんな美人女刑事も割り込めないほどのお似合いコンビだっただろうとか、そんなこと言ってないからーっっ(言ってるじゃないか)
 「まあ、たとえば僕の目が放電してるとか、殺死人(眼力で殺せる)とか、あるいは人を惑わす(眼力がある)とか…そんなことは一切、ありません。今の僕を見てどう思います? 怖い?」

 客席で「[青見]仔呀ロ馬ー(れんちゃいあまー=ハンサムだわよ)」と、広東語でうっとり呟くファンもあり。

 ふくださん「でも、惑わされそうですよねー?」

 ハイ、ハイ、女でも男でも、あんなにじっじぃぃぃーーっと強く見つめたら、トニー…自分ではそんな気なくても、惑っちゃう人がいるの! ここに!
 トニー「そんなことは、ありません…考えたこともありません(自分で噴き出す)」
 金城クンを惑わそうと考えたこともない、ってことー? シュミは変えてないのねー?
 「実は、金城武(がむせんもう、と広東語読みで呼んでいました)とは、以前に同じ映画を撮影したこともありますので、ただそのときはあんまりよくお互いに知らなかった。というのは、お互いわりと口数が少ないので、いつも互いに沈黙してるわけですね。交流も少なかった。そういう意味では、なかなか、あまり親しくもなれなかった。そういう意味では、多分、今回共演して、多少緊張していたのかなあと、思います。けれども金城武さんは非常に素晴らしい俳優です。最初の2、3日の撮影を通して、すぐ慣れて(ショートタイムで、と英語使うトニー)、いい状態になりました」

 ふくださん、すかさず突っ込む。「いい、状態?!」。会場、含み笑い。
 ふくださんも、ちょっと腐女子入ってますかー?

 トニー「実は逆に、彼の瞳が放電して、僕がフラフラしてしまいました

 ……トニー! 当の金城クンがいないと思って、よく言うよーーー!
 腐女子、撃沈。
 トニー「もちろん僕は冗談言ってます(笑)」
 ……自らオチをつけるトニーなんて、日本でのプロモでは初めて見たかも……。

 ふくださん「これから皆様にはこの作品をご覧いただくわけなんですけれども、そのお二人の、目と、そして実は今回初めて、トニーが悪役に挑戦しているというあたりが注目されるところですけど、初めての悪役ですが、監督は『インファナル・アフェア』でご一緒されましたアンドリュー・ラウ監督と、アラン・マック監督なわけですけど、同じ監督で撮られるということは、(俳優として)やりやすいんでしょうか?」
 トニー「実は二人とは、仕事以外に、プライベートでも大変親しい、親友なんですけども、よくお話をします。たとえば、僕はこういう役をやりたい、あるいはこういうテーマの映画を撮りたいとか、こういう話はよく、色々します。普段がそういう関係ですから、実際に仕事をするときは、ある種の暗黙の了解みたいなものが当然あるわけですね」
 ふくださん「なるほど。『傷だらけの男たち』も、ハリウッドでリメイクされることが決定しているんですけれど。監督とのコンビ作としては、『インファナル・アフェア』がまずリメイクされましたよね。(アカデミー賞の)最優秀作品賞を獲って、何となく口惜しい思いをしたトニーファンが多いんじゃないかなって思うんですけど。トニーさんご自身はどう思いますか?」
 トニー「原作とリメイクを比較することは非常に難しいと思います。やはり地方によって、あるいは国によっては、文化的背景が違いますし、なかなか比較することが難しい。たとえば、マーティン・スコセッシ監督バージョンは非常に独自のスタイルというものを持っておりまして、人物の描写も非常に詳細。逆にアンドリュー・ラウ監督の香港バージョンは、非常にスタイリッシュで、感覚的なものが多いと僕は思います」
 ふくださん「なるほど。それではこれから皆さんがご覧になる『傷だらけの男たち』も、そういう感覚的な部分に注目して、ご覧いただきたいですね」
 トニー「そうですね、僕の演技の部分に関しては、今までこういう悪役をやったことはありませんので、逆に……新鮮に感じられるのではないかと思います。皆さんが気に入ってくれると、うれしいです」

 希望大家好鍾意、だけははっきりと聞こえました。みんながとても気に入ってくれることを希望しますってことよね。
 トニー「ただこれは、新しいスタートだ、というふうに受け止めていただきたい、これからもっともっと成長していきたいと思います」
 ねえねえ、トニー…あなたもう45歳なんだけど……日本だとアイドルのパパ役とか、テレビドラマ主演よりも脇を固める役割が回ってくるようになり、あるいは舞台劇に転身する男優さんも多いお年頃なんだけど…それでも、成長していけるのね。「傷だらけの男たち」も役幅を拡げた、新しいスタートなのね。
 何だか、しみじみとうれしい。アンドリュー・ラウ監督が「80になっても撮り続けたい俳優」と言ってくれたのと同じくらい、うれしいよ。
 ふくださん「それでは最後に、会場のお越しの皆様に、メッセージをいただきたいと思います」
 トニー「これからもまた、このように、日本に来ることができて、このように近距離で、皆さんとお会いしたいと思います。その時はまた、異なる映画、異なる役も一緒に連れてきて、また皆様とお会いしたいと思います」
 ふくださん「はい、どうもありがとうございましたー! トニー・レオンさんでした。どうか大きな拍手で、お送りくださいませ!」

 「トニー!」「トニー!」の呼び声のなか、数人が立ち上がって後を追おうとしたらしい。トニーは退場しながら、肩越しに背後のスクリーンを指差し(映画を見てね、映画!)という仕草をして追っかけをたしなめるのだった。そして、扉前では制止を振り切りメッセージカードだかファンレターを渡すファン……大勢でなくてよかったよ…押し合って将棋倒しになってたりしたら、トニーがどれだけ困惑するか…。

 ロビーにはいつのまにか、トニーのサイン入り「傷だらけの男たち」大判ポスターが展示されていた。張りついて離れない友人が何人か(苦笑)。

 それにしても、ふくださんの登場からわずか10分程度ずつの「舞台挨拶」でも、こんなにトニー自身の言葉で、聞きたかったいろんなことが聞けるとは。
 「花様年華」や「2046」で、北京や海外ではスクリーニングが行われ、王家衛+トニーマギーで活発にファンとの質疑応答が展開されたという中国語サイトの記事を見るにつけ、日本では記者会見のオマケ程度の「挨拶」と、ゲストの日本人タレントからの花束贈呈程度しかファンが見られないのを、口惜しく思ってきた。そんなnancixには、ファンとして質問できないにしても、今回は大満足の形式でした。トニーの人柄や魅力、愛嬌、お茶目さ、彼なりの見解、人生観を広く知ってもらうには、やはり巨大会場での形骸化したプレミアショーでは無理なのかもしれない。

 だけどねえ…会場キャパのせいで参加人数を絞るのもしのびないし、大型台風がもしも来なくて、15日か16日に開けていたら…なんて、今更悔やんでもしかたないんだけどね…。金城クンとも、こんな形で掛け合い漫才してくれてたら金城武ファン大喜び……いや会場はそうなると500人単位で一日3回は……そうなると最後列は直接の触れ合いとは思えないだろうし……ああぁ、難しいなあ。(って、たかが1ファンが嘆くな)
posted by nancix at 23:56 | Comment(10) | TrackBack(0) | 「傷城」特集
この記事へのコメント
Posted by レインボーママ at 2007年07月21日 00:38
nancixさま、

私もこの回、会場にいたというのに、トニーさんの可愛い笑顔と仕草をボーっと眺めていて、何をおっしゃっていたのか、家に帰っても思い出せないでおりました。
なので、詳細なレポート、嬉しいです。ありがとうございます!!本当に詳しくて、TVを見ているような臨場感です!観客の方の広東語の説明も入っていてすごい!観客の方、なんておっしゃったんだろう?と一瞬思っていたのですが、「ハンサムだわよ」とおっしゃっていたんですか〜。

トニッキーくんは、しまっていらっしゃたんですね。
それから、私がジャッキー・パンさん?と思っていた金髪の女性は、ジャッキー・パンさんの部下の方だったんですか...。結局、ジャッキー・パンさんはどなたか分かりませんでした。
トニーさんファンの方々にとっては常識みたいな質問を先ほどしてしまいました。すみません。

トニーさんと金城さんの掛け合い漫才、見たかったなぁ。と思います。
「赤壁」の日本公開時、一緒にプロモーションやってくれるといいですが、登壇者が多いときって、トニーさんの登壇がドタキャンになることが多い印象が...。
次は是非、トニーさんと金城さんが一緒に登壇されることを願っています。

私は金城さんのファンではありますが、トニーさんも好き(特にインファのヤン)なので、19日の舞台挨拶が拝見できたことは、すごく嬉しかったです。やはり劇場が小さめだったおかげか、トニーさんを身近に感じられた、というのはすごくよかったです。
今、私の心の中では、どちらかというとトニーさんの方が身近に来てくれています。
まだ、金城さんを直接拝見したことがないせいかも(先日のジャパン・プレミアは外れていけませんでした)。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
Posted by tom at 2007年07月21日 01:01
レインボーママ様、とても嬉しい動画ありがとうございました。
横浜組だったので、みゆき座のインタビューが見れて聞けて嬉しかったです。
Posted by 匿名 at 2007年07月21日 01:53
レインボーママさん、ありがとうございます! うわ〜トニッキー君の頭部分が映ってる(^^;
tomさん、いえいえトニーに見とれていたら、スタッフの顔まではなかなか気付かないものです。中華サイトの動画などで一緒に映ってることがあるので覚えていただけでした。
Posted by nancix at 2007年07月21日 09:01
こちらでは、初めまして。覚えてらっしゃらないと思いますが、4日のとき朝スタバでお話させてもらったものです。今回はnancixさんを拝見することはできませんでしたが、私の知り合いの方はお会いしたと聞いて「nancixさん無事に来れたんだ〜」とほっとしました。(来ないはずはないとは思いますが、なんせ直前すぎて...)私は今までそんなにプレミアとか舞台挨拶だとか見てきたわけではありませんが、今回はとても感激しました。トニさん、周さんはもちろん、司会の方、ファンの皆様、会場など全てが空間で一つになっていて、とても暖かい雰囲気でしたね。nancixさんのところで、もう一度噛みしめてます。レポートありがとうございます。
Posted by mon at 2007年07月21日 10:25
舞台挨拶のレポートは
23日の「アジアン!プラス」で放送されるそうです。

http://asian.cocolog-nifty.com/paradise/2007/07/post_c379.html
Posted by レインボーママ at 2007年07月21日 12:24
nancixさん、本当に詳しいレポ、ありがとうございます。

日比谷2回目に行ったのですが、舞い上がってまして、意識が朦朧としてました。

読ませていただいて、記憶が蘇ってまいりました。

>レインボーママさん

動画ありがとうございます。

行けなかった友人にも教えてあげようと思います。
Posted by どこどん at 2007年07月21日 15:27
 monさん、覚えていますよ! アドレス交換もせずにごめんなさい。今回もいらしてたのですね!
 ええ、本当に願った通りの温かい雰囲気が醸し出されていて、これもトニーの人徳だよね、と感涙するばかりでした。ただ、映画を観ずにトニーを追っかけようとした方々には(ええっトニーファンにもこんなタイプが出現しようとは! 対象間違ってない?)と唖然としたり。
 レインボーママさん、アジアンプラスってデジタルラジオですよね。レポートなのか内容をそのまま放送するのか…?謎。
Posted by nancix at 2007年07月22日 00:03
nancixしゃま・・
アタシったら今「新しいスタートだ・・」と
いうところで、うるっと泣きそうになりました。
嬉しいな。これから、もっともっと
色んなトニーさんが観られるんですね♪
みゆき座でのトニーさんも、めっちゃキュートですね。

今回、ガオは横浜組だったのですが、
ほっんとうに、トニーさんのなんともいえない
可愛らしさに、幸せ気分になりました。
彼の人間味のある温かな可愛らしさ。
そんな彼を眺めていたアタシたちファンは
いつの間にか温かな空気が流れていて・・
トニーさんのキュートパワーは世界を
平和にするかも・・とマジに思ったガオです。
トニーさん、ありがとう。いい思い出になりました♪
Posted by ガオ at 2007年07月26日 03:03
ガオしゃま:
 そうなんですよ、いろんなトニーが見られる…。ただし!それは決して、単なる二枚目、単なる色男、単なる悲劇的なヒロイックな主人公ではなくて、キュートとも限らなくて、憎まれ役だったりトホホでちっともかっこよくなかったり市井の平凡なオッサン役だったりするかもしれない、でも僕はイメージダウンなんか気にしない、役幅を広げて俳優人生を続けていくぞ!という覚悟の表明みたいに、nancixは感じるのです。
 素顔はキュートなのに、演じるためなら生え際だって剃って後退させちゃう…そんなトニーに、ファンとしてついていけるか? ファンも覚悟を迫られるのですよね…うん、ついていくけどね。
Posted by nancix at 2007年07月26日 06:15
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのTrackBack URL
http://blog.seesaa.jp/tb/48711269
△TOPへ