NewsWeek日本版8月25日号の「香港映画のI(ラブ)チャイナ」が面白かったのだ。※(ラブ)はハートマーク。筆者は香港のアレクザンドラ・ゼノ。
香港映画の恋人が中国かどうかはわからないけど(DVにさらされない? 大丈夫か?)、確かに中香合作は「さらば、わが愛〜覇王別姫」の頃よりは増えていると感じる。それも娯楽作品で。
メディアアジアが作った「キャット・アンド・マウス」って、ゴードン・チャン陳嘉上監督、アンディ・ラウ&セシリア・チョン主演の「老鼠愛上猫」だよね。
中国との合作の成功例が、この2003年のお気楽でコミカルな春節(正月)映画とは…。それならトニー&フェイ・ウォン主演の「天下無双」だって〜!
日々のニュースだけを追っていると、今年になって中国政府がついに、香港映画を「外国映画」のカテゴリーから外したことでの影響に気づきにくい。香港・中国合作への投資額が過去1年で2倍以上になった、と数字で言われると、改めてその影響に気づかされる。
代償は、香港映画が中国ルールに従うことなんだって。出演者の3分の1が大陸出身の中国人でないといけない(じゃあ6大スターのうち陳道明さん一人が中国スターの「インファナル・アフェア無間道3」はダメか?)、舞台は中国でなくてもいいが、物語要素に中国文化が含まれていなければならない=多くの武侠作品、古装作品は大丈夫。
不倫、同性愛、犯罪、迷信は中国政府の検閲に引っかかりやすい、らしい。んぎゃ。あらゆる"禁断の愛"はダメかぁ…悪徳の美学も、シリアルキラーもホラーも…。
というわけで、実はnancixがとっても愛してやまない、香港ならではの洗練された・男は愛嬌女は度胸のアーバンラブストーリーは、香港独自資本でしか作ることは難しいかもしれないね…。つまりは資金調達に苦労するから、制作本数が減るわけか。
中国映画も香港映画化、が理想なんだけどな。しちめんどくさい思想や教条主義を脱し、東洋の美&現代的な男女関係・親子関係をスピーディーな展開で描き、あくまで観客を楽しませる。あるいは東洋史に沿い、想像力を膨らませた痛快な歴史劇、冒険譚をカンフーアクションもラブも盛り込んで多彩に見せる。
言うは簡単、作るは大変。日本では「えっもう香港も中国なんでしょ? 香港映画はなくなって中国映画になるんでしょ?」なんて無邪気に言ってのける人もたーくさんいるだろうけど、東西の狭間で醸された文化と歴史の溝は、日本人が短絡的に考えるほどおいそれとは埋まらないのよ…。
2004年08月20日
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この、「出演者3分の1が大陸出身」というのはメインキャストのことなんでしょうか、エキストラで大陸の方々に沢山出てもらえばOKなんでしょうか?
じゃあキョンシーもだめ?うぅ。