2007年06月26日

韓三平氏の発表を中心に「香港回歸十載電影界大型晩會」続報

エリックツイィートニマギ
 エリック・ツァンボス、ドレス&アクセサリーに気合い入りすぎのチャン・ツイィー章子怡、大笑いの嬉しげなトニー・レオン梁朝偉、マギー・チョン張曼玉。

 25日に北京で開かれた「盛世華章 光影傳頌 香港回歸十載電影界大型晩會」続報です。

 河北省での「赤壁」撮影を早めに切り上げ、トニー・レオン梁朝偉とジョン・ウー呉宇森監督、奥さんの牛春龍さん、フー・ジュン胡軍は、車で4時間!!!かけて北京にたどり着いたそうです。
 ……確かトニーさん、自分で運転するんじゃなければ、車酔いするんじゃなかったっけか…?

 しかもこの25日の北京は、最高気温が37℃を記録したそうで(泣)。レッドカーペット儀式は午後4時半からスタート、晩餐会イベントは午後6時半から開始とはいえ、まだまだ暑かったはずです。イタリアン・スーツ(よく考えると「2046」でカンヌ木村さんと並んだ時に着ていたのと同じスーツかも?)を着込んだトニーさん、さぞや汗だくだったのではないかと…。
 さて、香港映画人のリーダー格である呉思遠さんに率いられ、香港映画代表団は次々とレッドカーペットを踏みしめて会場入りしました。はるばる香港だか広東省だかから駆けつけたファンが、広東語で口々に声援を送っていたといいますから、昨日書いた「香港より中国で人気のトニー・レオン」は少々怪しくなってまいりました(^_^;)

 さて、北京新浪網によると、この10年間の数々の中国・香港合作映画を振り返り、主題歌披露などで華やかさを添えたこの一大イベントですが、なかでも注目すべきは、官民一体の映画製作・投資一大グループの中影集団董事長、ハン・サンピン韓三平氏の動きでした。
 今回はこの方の動きを中心に、イベント内容の抜粋をお送りします。

 韓三平氏はまず、ステージ上に陳凱歌監督率いる「梅蘭芳」の主要な出演者を招いて紹介します。レオン・ライ黎明、チャン・ツイィー章子怡、「たまゆらの女/周漁的火車」「セブン・ソード/七剣」のスン・ホンレイ孫紅雷、「黄色い大地」「ヘブン・アンド・アース/天地英雄」のワン・シュエイン王學圻です。

 レオン・ライは「梅蘭芳」のことについてはあまり話さず、撮影情況と京劇学習の情況について聞かれても「製作チームに聞いてください、ありがとう」としか答えなかったそうです。

 それに比べて饒舌なチャン・ツイィーは、カンヌ映画祭から戻って以来、北京であわただしく「梅蘭芳」の準備を始め、ヒロインの孟小冬役のために師匠に師事して苦心して京劇の演技を学んでいると話しました。(「女帝」プロモーションで来日してのあれこれは伏せておくべきなんでしょうか…?)「私は京劇を習ったことがありません。武術を学ぶのとはとても異なります」とも話したそうです。

 ところで彼女、レッドカーペットでのインタビューで「多くの香港スターと共演しましたが、最も忘れ難いのは『2046』でトニー・レオンと共演したことです。多くを学ぶことができました」と話したそうで。

 韓三平氏は、「梅蘭芳」は今年の映画製作計画の最も重きをおく作品であり、7月にはクランクインすると表明しました。陳凱歌監督は「私と撮影班のスタッフは最大の努力を払ってこの映画を素晴らしいものにするから、韓三平董事長は我々にプレッシャーをかける必要はありませんよ」と笑ったそうです。

 その後、韓三平氏はピーター・チャン陳可辛監督、フォン・シャオガン馮小剛監督、ジョン・ウー監督と周瑜役のトニー・レオンをステージに招きます。韓三平氏は、ピーター・チャン監督作品「投名状」はまさに後期工作=後工程を進行させているところで、年内には観客の前にお目見えすることでしょうと述べました。これがピーター・チャンと中影集団の最初の合作ですが、再び双方が手を組む映画の脚本を、すでに決定していると予告できるそうです。

 フォン・シャオガン馮小剛監督と中影集団の共同製作第一弾「甲方乙方」(97)は、中国国内での賀歳片=大衆向け娯楽正月映画の幕開けとなり、驚異的な成功を収めました。最近何年かのフォン・シャオガン作品はワーナーブラザースとの共同作品で、堅固な兵営となりました。しかし韓三平によると、馮小剛の次作は再び中影集団との共同製作となり、主演は馮小剛が最も褒め称えているチャウ・シンチー周星馳とグー・ヨウ葛優だというのです。現在、共同製作の基本的な合意にはもう達しているそうです。しかし今回の共同製作のキーを握る人物は韓三平であり、彼の長期的な「斡旋」こそが、この馮小剛、周星馳、葛優というゴールデン・トライアングルを形成することができたかもしれないのです。

 ジョン・ウー監督の時代劇大作「赤壁」は、まさに好調撮影中!というところです。ウー監督は「現在、まだ戦闘シーンと、トニーのシーンは撮っていません、いまだに"千軍万馬"の情景を撮影しています」と応えました。またトニーについて「本当にプロフェッショナルで、敬業精神を持つよい俳優だ」と絶賛したそう。
 トニー・レオンは「皆さんに一人の感性豊かな、楽観的な、ユーモア感覚を持つ周瑜像をお見せしたい」と語りました。司会に「周瑜の世界に入れたそうですが?」と聞かれると、照れ笑いしながら左右を見回し「そうですね。天気はとっても暑いです」と……まだ言ってる(^_^;)

 韓三平はまた、現在、中影集団と香港の著名なツイ・ハーク徐克監督とが手を組んで「尋人(尋ね人?)」を準備中で、イー・トンシン爾冬陞監督の新作も年内に撮影開始する、と明かしたのでした。

 このイベントを紹介するにあたり、2003年6月29日に調印され2004年1月から施行された経済貿易緊密化協定 (CEPA) によって、中国・香港との関係がいっそう緊密になったことを踏まえていると指摘するニュースサイト記事も幾つかみられました。そういえば「インファナル・アフェア3/無間道3:終極無間」の、広東省公安&香港警察が手を組んでの香港マフィア組織弱体化作戦の描写にも、CEPAの影響を論じる香港の映画批評家もいましたっけ。マフィア組織のいわゆる"経済ヤクザ"が広東省に進出し、事業をするにあたって、CEPAを悪用しないように取り締まりを強化したってことだっけ単なる皮肉の表現だっけか。

 その犠牲者がヤン陳永仁でありヨンさまこと楊錦榮だってわけで、公安スパイとして責任を感じるシェン沈燈は深く彼らの死を悼むのであった…。というのを香港人は見ながら(嘘つけー! 香港人が何人犠牲になろうが、あの中国中枢部の人間がそこまで追悼してくれっかよー)と突っ込みながらも、どこかでそうなったらいいなぁと思ったのかもしれない。

 とにかくこのイベントで、中国・香港両地の映画人は過去10年間の「HERO 英雄」「LOVERS 十面埋伏」「王妃の紋章/満城盡帶黄金甲」「イノセント・ワールド-天下無賊-」などの合作が1億を超える興収を収めるなど、非常に重大な成績を収めた、さらに中国映画マーケットを拡大し、国際的な多くの重要な映画賞に輝き、世界映画界に「中国旋風」を巻き起こしたと振り返ったのだった。
 10年間の中港共同製作作品は、約200本にも及ぶそうです。

 香港映画は中国との共同製作を通じて、特に中国が香港映画の割当額に対する制限を取り消した後、香港映画界は苦境を脱し、復活し蘇生し、さらに一歩進んでマーケットを開拓し、中国伝統文化を発揚しよう、未来の両地の映画共同製作は、なお良好な形勢を維持します!とも宣言したようで。

 最後には参加者全員で「歌唱祖国」という歌を合唱させられもしたそうです。トニーさん、歌詞覚えられたのか…?

 結局「中国での、香港映画公開許可数制限の取り消し、映画に関しては自由貿易に!」が香港映画人の狙いか!

 そのために「赤壁」撮影をいったん休ませてトニーとジョン・ウー監督を駆り出しまでしたか!

 ……ん? そういえば、ウー監督がトニーを起用した「ハードボイルド 新・男たちの挽歌」製作中も、中国水害の被災地への慈善のために「豪門夜宴」というオールスター総出演喜劇を香港映画人総出で作ってなかったかなあ…トニー、衣裳のまんま潜入警官のきつい顔して出演してたし、ウーさんも神父姿でチョイ役出演してたなあ。この頃、マフィア組織の映画界侵入に抗議する映画人デモにも、トニー駆り出されてなかったかなあ…。
 トニーとウーさんが揃うと、こういうことで撮影が中断されるんですかねえ…?

 北京方面にも一肌脱いだんだから、トニー、日本方面にも脱いでおくれよーーー! と願うのは、疲労困憊しているトニーの俳優生命を縮め、彼をダウンさせてしまうだけなんでしょうか…あううぅう。
posted by nancix at 23:55 | Comment(2) | TrackBack(0) | 香港映画
この記事へのコメント
>ドレス&アクセサリーに気合い入りすぎの…

あはは。

微妙に、そして、常に、
何故か、我々を、イラっとさせるツィイー嬢。
『女帝』のプロモーション来日。
あの、メイクとあのドレスも
「ありなの?それ」的な…
(なんだか、DVに疲れた幼な妻のようだったぞ…)

て、それでも隠れツィイちゃん応援家なワタシ
て、このハナシもどうでもよくて。

梁朝偉氏。。。ちょっとしたスキに
ますます素敵になっておられたんですね。。。(ぽ)
タイトに着こなしたイタリア〜ンなスーツ姿に
再び萌え。(あ、いかん)
再び惚れ。

なんだか、コメントに伺うタイミングを
逸してしまったのですが、先日の記事
「SUSHIで〜」のnancixさんより彼へ綴られた
メッセージ。
これにいたく感動してしまったので
あはは、それをお伝えしたくて。
で、こんなに、だらだらと書きなぐりに
参りました次第です。
なんといいますか
「スターに媚びないファンレター」というのでしょうか
幾久しく、彼、梁朝偉を見つめ続けてこられた
nancixさんにだからこそ綴れるものなんだよな。
て、そう思ったのでありました。

本国公式ホームページの存在も、在って然り
でありましょうが
長年、梁朝偉その人のみならず
梁朝偉のファン達を見つめてこられた
このサイトの運営者にこそ、是非とも
「例えば、梁朝偉へのインターヴューの機会を設ける」
とかさ、映画プロモーションの一環としてさ
それくらい粋な計らいをしてもらいたいものだな
とかさ○vexさんにはさ、思ったりしてみたりさ
。。。

ぶつぶつぶつ

久しぶりに御邪魔いたしました。

あ。
トニさ、誕生日、おめでと、ね。。。
(と、小さく、拍手・・・パシパシパシ)


Posted by nu. at 2007年06月27日 21:11
 nu.さ、おお、お久しぶりでございます。
 子育て経験、さぞやエンジョイなさっておられることかと思いますです。しかも王子。羨慕〜。

 さて、
>「例えば、梁朝偉へのインターヴューの機会を設ける」とかさ、映画プロモーションの一環としてさ
>それくらい粋な計らいをしてもらいたいものだな
 に、なんてお返事さしあげたものか、また自分のなかの考えをここに形にすることでどんな波紋が生じるか、丸一昼夜考えこんで仕事ではミス連発でガタガタでしたが(仕事人として情けない…あうぅぅ)。
 やはり、現在のnancixは徒手空拳の臥底、ゲリラでしかありえません。
 インタビューというのは企業利益を鑑み、どんな媒体を背負い、どんな読者視聴者に向け何を伝えるかをしっかり考え合わせてやるべきもので、「で、劉正煕の替えのパンツはやはり白ブリーフだと思われますかーーっ?」なんてトニーさんに聞いてるような場合じゃありません(ぷぷっ)。
 インタビューの可不可は5大日刊紙記者を筆頭に、媒体の影響力の大小や配給会社広報との密接度によって決まり、単独インタビューできるかグループインタビューか合同記者会見のみかが決められます。またグループインタビューでも、媒体の規模とインタビュアーの年功序列によって発言の順番などが決まってしまいます。いまさら5大日刊紙記者なんぞになれるかいってもんです。またnancixが「この映画の見どころを教えてくださーい」と監督や主演俳優に堂々と聞くライターと同席するのは時間の無駄でございましゅ。といってマニアックな質問を連発してグループインタビューの場の周囲を引かせる勇気もありまっしぇん。
 かなり昔、某媒体で「なぜnancixにトニー・レオンの取材をさせないのですか?」と編集主幹に聞いてくれた方がおられまして、その方いわく「だって、大ファンだったら、きっとトニーと目が合ってしまったら質問もできなくなってしまうぐらい固まってしまうでしょー」ケラケラケラ…で一笑に付されてしまったのでした。
 なるほど、女である、ファンであるってことは業界ではこのように侮られるものかとほろ苦く心に刻み、そういう望みはできる限り捨てました。
 また印刷物の発行スピードは、日々刻々変わってしまう中華圏映画事情とは合いません。Blogなら後で書き足し、訂正が利きますが、いったん活字になったら訂正が不可能です。ただし媒体としては業界的に全く評価されていません。雑誌ライターなどには、いくらでも無断引用したりコピーしても構わないものと思われてしまってます。
 そんなこんなで、今は裏稼業の日陰の存在として、企業利益○そ○らえで、とにかくファンが不利益を被ることのないよう独断で行動するしかない、しがない身でございます。
 (また長くくどくなってしまった…自己嫌悪…(-_-;))
Posted by nancix at 2007年06月30日 17:21
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