DVD-9と書いてありましたが、NTSCでさえあればnancixには何のその。パソコンで鑑賞できました。ただ海賊版防止のために、時々発売元らしき「Ace」のロゴが入るのが興ざめ。
全1時間47分はあると思う。日本公開版が96分か99分だったはずだから、確かに長い。そしてそのカットされた部分とは……やはり…ほとんどがジェット・リー以外のシーンだった。シクシクシクシク。犠牲者は主に、残剣様と如月ちゃん。シクシクシクシク。こんなにトニーのアップを削るなんて、勿体ないよぉぉ。

ちなみに豪華な箱(上げ底もいいとこ)には「180分」と書いてありますが、DVDの残りはいわゆるメイキング版、イーモウ監督主演の(笑)「縁起cause」約60分です。日本で言う「英雄外伝」とほぼ同じもの。
箱には横長の20ページのブックレット「珍蔵画冊」が入ってましたが、これ2002年12月の香港・信和中心で買ったのとほぼ同じなんだよなぁ…表紙が分厚くなったのと、簡体字か繁体字かの違いだけで。香港版か日本版写真集を持ってれば充分です。
本編を一通り見たけど、日本公開版と同時スタートさせて見比べたわけではないので、あくまでファースト・インプレッションとして気づいた差異を述べるなら。(時間はあくまで目安です)
【赤の章】00:25:25〜 降り注ぐ秦国軍の黒い矢を、必死で切って捨てる如月ちゃんの奮戦。さすがに矢がうっとうしそうな残剣様のアップ。
→見かねた無名が立ち上がるシーンにつながる。
00:26:00〜 屋外に飛び出した飛雪。立ったまま、彼女の奮戦をしばらく傍観する無名。そう、無名はすぐには飛び出さないの。
00:29:54〜 無名が秦王に説明。無名:「私が探ったところによると、残剣と飛雪は3年間口を利いておりません。しかし毎晩子の刻になると残剣は飛雪を覗き見し、丑の刻になると飛雪も同じように残剣を覗きに行くのです」(それぞれに覗き見する2人。赤残剣本当に切なそう)
秦王:「2人は何ゆえそのような怪しい行動を取るのか?」
→無名が長空の銀槍を2人に見せるシーンにつながる。
【青の章】
00:58:26〜 湖のほとりに立つ無名、あずまやに飛雪の遺体を安置
して付き添う残剣様。残剣:「飛雪剣はもう手に入れたのに、なぜここに?」
無名:「あなたは、かつてあることをおっしゃった」
残剣:「そうだ、誰が飛雪を傷つけようと、私は必ず剣を抜く」
無名:「どうぞ抜いてください」
残剣:「多謝(ありがとう)」
で、なごやかに(?)空中戦スタート。
湖面での二人の空中戦には他にも幾つかのシーンが加えられています。トニーが足をくじいたからって、決してアクションの手を抜いてはいないことがわかります。でも、足に体重をかけなくて済むように、アクション監督があえて吊るしシーンを多くして気配りしてるような感じ。
【緑の章】
01:14:50〜 残剣と飛雪の初対面のシーンが追加に。剣を交えて見つめ合う若き2人が美しいです。あんな近くでトニーの熱っぽいおめめを見たら…ダメです。陥落します。

残剣:「あの一戦が、私に飛雪を愛させた」
一目ぼれ相思相愛かい。いいなーっくーーーーーっ! とは無名さん、申されておられません。

01:19:22〜 秦国宮中で、少しもひるまず秦王に厳しい視線を投げかける残剣のアップ。
秦王が走っても走っても、残剣様は距離を保って彼方に立ったままです。むっ…妖術?

01:20:08〜20:11 無念無想残剣シーンの直前に、空中浮揚残剣&秦王のキック戦?が加わっています。いや、蹴ってないけど足がキック体勢。
【白の章】
01:23:43〜 白残剣様が馬で去った後、残った如月は無名に「ご主人様のなさることに間違いはありません、私は8歳からつき従い〜無名大侠、お願いいたします!」の台詞を述べた後、「如月がご主人様のためにできる最後のことは、これだけです!」と背負った双刀で自殺未遂。無名が電光石火、止めてしまいます。
無名:「なぜこんなことをする?」
如月:「私はご主人からある物語を聞きました。("願効傷古人"ってなんだろう?) 如月は死をもって(無名さまの心を)相動かします!」
無名:「そなたはまだ幼い、生命は大事にすべきだ。死すべき所は別にある」
無名:「行くがよい。覚えるべきことは、私は覚えていられる」
01:24:26〜 無名にうながされ、馬で去る如月のシーンに続いて、馬上で振り向く如月のアップを追加。
→残剣が砂に書いたラブレター…もとい、砂漠に突き立った残剣の剣の前に立ち尽くす、悩める無名の遠景につながる。
01:28:38〜 秦と趙の国境近く、岩山の頂に立ち尽くす、厳しい表情の飛雪アップ、その背後、岩山の頂で離れて見守る残剣。
→剣法の3段階境地について論じる秦王のシーンにつながる。
01:31:23〜 老僕が馬上で振る黄旗に、はらはらと涙する飛雪のドアップ(長い! マギーが監督に「また泣くのぉ〜?」と呆れたキモチがよく解る)。
→馬を走らせる飛雪と、必死に追う残剣のシーンにつながる。
01:37:50〜 馬に乗って必死に駆けつける如月の正面シーン。確か日本公開版では地べたを走っているだけだったような。
とまあ、こんな具合です。
冒頭の長空vs無名の夢の対決も、かなりシーンが追加されていたように思います。長空もちゃんと琴弾きの盲目の老人のお椀に、演奏代として小銭を入れてやってたんですね。
うーん、このロングバージョンも「LOVERS」DVD化のあかつきには、便乗でいいから日本版を出してほしいよぉ。本当は映画館でこそ、見るべきなんだけどねえ。単に筋を追うだけじゃなく、秦国7勇士の微妙な衣装の色合いの違いなどの色彩も、水滴の滴る音や滝の音砂漠の風の音など、音響も、映画館で楽しんでほしい映画なのよ。
でもWebサイトに1行感想を書き込むような日本人は「映像はキレイだったけど、中身が無かった」などとのたまい、この作品の映像に、台詞に、登場人物の葛藤に、自己犠牲の精神に、滅びの美学に、古代中国の浪漫に、黄葉の林や奇岩やラストの万里の長城など風景に込められた多くの情報を、全然受け取れてなかったので「○に真珠」かもしれませんや。ったく。
映画が「つまらなかった」のではなく、自分の感受性と好奇心が錆びついているだけではないかと。
マトリックスと比べるような日本のトンデモ状況に少々嫌気がさしたので、日本公開版もしばらく見ずにインターバルを置いたせいか、あの香港で封切り直後に見たときの素直な感動が甦った気がしました。
うん、「そんな、ママを求めるように泣き濡れるなぁぁあ!」とかギャグにしかしようがないシーン(程小東アクション監督のせい)とか、突っ込みたい部分は相変わらずあるけれど、残剣様の魅力は香港で見たときのまんまです。
こんなに多彩な感情を、複雑な思いを表現するトニーを見られる作品が、今後あるかどうか…。



nancixさんのコメントから、「あー、やっぱりないほうが全体しまりそう」って感じるシーンが多いかも<日本公開版満足派です。
でもでも!緑の残剣様アップと一目ぼれシーンは削ることないじゃん!とおもうけどなー(^^;)
私の加長版も、ただいまこちらへ向かっているところ。早く見たいです。
nancixさん、ギャグなシーンって、どこどこ?私、10回以上映画館で見たくせに、見逃してるみたいなんです(なんてこったい!!!)
いや、コメディセンスにかけているだけなのかもしれないけど(−−;)。
>「そんな、ママを求めるように泣き濡れるなぁぁあ!」
青の章ですよね(^^)
あんなにくしゃくしゃに顔を崩した表情は、私はあまり見かけた覚えがないので、珍しいなーと思ってました。
(どちらかというとトニさん、、顔パーツのどこか一箇所で感情表現しますよね、具体的なビジュアルでは<全体から立ち上る雰囲気で感じるのが主なんですが)
イーモウ監督、登場人物をよく泣かしましたよね、秦王様まで。無名だって、お弔い剣舞の後、顔にかかった湖の飛沫の滴りは、無名の心の涙を表現しているんだと思われるし・・・画面に目元を映さなかったけど、雫の中に一筋だけ涙が混じってたかもしれない。
泣かなかったのは、長空さんだけかな(泣くヒマなくご退場だったから・・・?(^^;))。
「英雄」は、誰がなんとけなそうと、素晴らしい映画だと思います。(歴史が浅くイケイケゴーゴーな某国民には、リアル感が持てないファンタジーの世界かもしれませんね)
すいません、長々としつこく・・・「英雄」好きなんだもの・・・(^^;)
あかん・・・またメラメラとトニさんへの炎が〜
HEROで落ちた私は思い出しました。。。
「なんでこれがわけわからん映画やねん!」と・・・
そう、私も思いました。
「これを感じられんアンタがおかしいんじゃないの?」と・・・もちろん私は日本での鑑賞ですが・・・
なぜかトニさんへの想いをフタしようとする変なくせのある私ですが
このコメントでフタがまたガバー〜!と開けられてしまいました・・・
ほしいいいいい!
でもこれって日本語じゃないんですよね?
こんなに私が理解できるかどうかはわからないんですよね?そしてそして日本版が発売されるかは・・・
わからないんですよねぇ・・・(;>_<;)悩んじゃう〜!
でもでも見たいぃ!あーおさいふのひもがぁ・・・
ギャグなシーンはnancixの脳内妄想なので、他の人にはギャグに思えないかも…。
トニーは侯考賢・王家衛作品で名を揚げてからは感情抑え気味の役が多いですが、ちゃんと絶叫・激怒・てへへ笑い・ムスッ・およ?・ぐっすんなどのオーバー演技もやらされてますよ(^_^;)
そう、涙する・泣く演技が「英雄」には多いです。そこが歌舞伎的様式美+ケレン味で、生理的に合う・合わないがあるかもしれませんね。
ドンチャさん、まず日本版を通しで観てすぐに加長版を観れば、日本語字幕が頭に残っているのでは?(何時間かかるねんっ)
あるいは日本語吹き替え版の音声だけテープに取って、それを流しながら加長版を観る。
日本語吹き替えにない台詞はあまりないけど、それではそのうち、nancixが解説しましょうかね。(でも「2046」が公開間際になると、それどころでは…?)
約50分もカットされていたなんて、初めて知りました。
加長版が是非日本でも字幕入りで発売されてほしいです。
それにしてもレビューを読んでいて、もう一度見たくなってきました^^;
たった今、加長版を見終わりました。
どこが長くなっているのか、気づかない場面も多々あったので以前からお邪魔させていただいていた nancix さんのページで確認。
私がはっきりと気づいたのは、湖上の戦いシーンと、如月が自殺しようとするシーンだけなので、nancixさんの観察力には関心してしまいます。
日記を参考にもう一回見てみます。
スペシャルエクストラエディションみたいなバージョンが
あるなんて、しりませんでした!例のトニー好きな私の
友人に話すとびっくりして、赤の覗き見る二人を
みてみたい〜(>_<)と大変でした。日本でも発売して
くれないかしら・・・。私は、何より脚本が素敵だと
おもったので、LOVERSも楽しみにしてたり。
気づくの遅れて今更なコメントでごめんなさい<(_ _)>