2007年04月25日

 「色、戒」はヴェネチア国際映画祭でお披露目か

 アン・リー李安監督はただいま、ニューヨークで「色、戒」のポストプロダクション(編集・映像処理作業)の真っ最中。もしも支障が何もなければ、9月開催(正確には8月29日〜9月8日予定)の第64回ヴェネチア国際映画祭に出品し、その後9月28日に中国・香港・台湾と米国で同時上映!と、台湾の「総合新聞網」が本日報じました!

 もしも映画祭で好評なら、全力で来年のゴールデン・グローブ賞とアカデミー賞ノミネートを目指すとのことで、ももももしやトニー・レオン梁朝偉が、世界の名だたる男優たちとオスカーを競うなんてことは…? いやいや、外国語映画賞にノミネートされるだけでもしゅごい、しゅごーーい!

 2月に上海でクランクアップした「色、戒」ですが、アン・リー監督はすぐにニューヨークの勝手知ったる編集室にこもって編集作業を開始。2ヶ月余りで第一編集バージョンを完成させなければならないとか。そこで、トニー・レオン、ジョアン・チェン陳沖、 タン・ウェイ湯唯、ワン・リーホン王力宏らに、来月アフレコ作業に参加するために時間を作るように、すでに通知したそうです。

 ……来月? 5月?

 「赤壁」撮影に、トニーが遅れて加わるのも、5月初旬とか報じられてるのに?

 大変です(泣)。分身の術を使うしかないのでしょうか、トニーさん。
 いっそアン・リー監督が「赤壁」撮影場所の近くにレコーディングルームを築城して……いやいや、木下藤吉郎(豊臣秀吉)の一夜城じゃないんだから…。

 アン・リー監督は完成までとにかく地味に、情報を出さないで慎重に作業を進めているのですが、簡潔な短編小説を素材にしている割りには映画は2時間前後の長さになる見通しとのこと。

 「グリーン・デスティニー」以来7年ぶりのアン・リー監督による中国語映画とあって、世界中の映画人が興味しんしん。イタリアのヴェネチア国際映画祭とローマ映画祭の2大映画祭がすでにこの「色、戒」の上映を打診しており、なかでもヴェネチア映画祭の名物ディレクター、マルコ・ミュレール氏(2004年からディレクターに就任、マーケット機能の充実を図る)が、積極的に「色、戒」を招請しているそうです。何しろアン・リー監督の前作「ブロークバック・マウンテン」は、第62回(05)ヴェネチア国際映画祭で最高栄誉の金獅子賞を獲得していますから、「色、戒」がヴェネチアを選ぶ確率はかなり高いんだとか。トニーにとっても「悲情城市」が第46回(89年)の同映画祭で金獅子賞に輝き、一躍国際スターの仲間入りするきっかけになった、ゆかりある映画祭ですしね…。

 ただ気になるのは2006年の第63回で、中国のジャ・ジャンクー監督作品「長江哀歌/三峡好人」(7月7日シャンテシネなどで公開予定)が金獅子賞を受賞していること。2年連続で中国語映画を選んでくれるのかいな、と不安がよぎります。コンペ部門に出品されるのか、マーケットで世界各国に幅広く売るといいよという招請なのか…続報を待ちたいです。

 まあ受賞してもしなくても、アン・リー監督の旧作と比べてどうこう言われても言われなくても、早く見たいみたい見せろ見せなさい見せてぇぇできれば香港か台湾で見たい中国語字幕でどっぷりこの映画の世界に浸かりたい美麗に違いない写真集やサウンドトラック盤もさっさと手に入れたいーーー!
 と、気ばかり、はやるんですが。

 で、なぜ9月末という時期に公開かというと、台湾では9月28日は「教師節(孔子誕生日)」で教育者を尊敬するという伝統的な教えを確認する日、祝日にはならないものの、台湾内の映画館主から見ると新作映画の宣伝に適した節目なんだとか。そして中国では、10月1日の国慶節(中華人民共和国の建国記念日)を含む11連休があって、新作映画でも見に行くか!と映画館に足が向きやすいとの予測だそう。お国柄それぞれなんですね…。
 で、北米でもなぜこの時期かというと「グリーン・デスティニー」のようなファンタジックな武侠作品ではないため、長い期間をかけてこの作品の雰囲気をじっくり米国人に浸透させる必要があり、あえて12月公開よりも前倒しにしたそうです。

 ワイズポリシーさんのラインナップマガジン「WISEPOLICY 07/08」で、アン・リー監督がげっそりと憔悴して顔が随分と小さく哀しげに見えたのに驚いたのですが(「グリーン・デスティニー」直後はふっくらとして貫禄あったのに…)、今もろくに食べるものも食べずに編集室で、凝りまくっていらっしゃるんでしょうか…くれぐれもお体大切にー!(トニーのアップのフィルムの切れ端あったら下さい!)

 それより現在はまだ香港で「赤壁」脚本研究に余念がないと言われているトニー…「色、戒」アフレコ作業……ほんと、どうするよ…(ToT) 無理してぶっ倒れないでよ……。
 
posted by nancix at 22:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 「色、戒」特集
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