「ワイルド・ブリット/喋血街頭」(90)を撮影中の頃から、三国志を自らの手で、盟友たちと映画化したいと夢見てきたというジョン・ウー呉宇森監督。
4月14日の中国でのクランクインに際して「私の長年の夢がついに叶う、皆さん本当にありがとう」と挨拶したばかりなのに……。
そのウーさん、やはり長年の盟友チョウ・ユンファの降板劇に、とてもとてもがっかりし、傷心でいる様子。
この数日、ウー監督の携帯電話は電源を切ったままで、取材者の誰もコメントをもらえないでいるそうです。
……そりゃそうでしょう、現在は曹操の出兵シーンを800人を操って撮影しているとのこと、ロケ地から80マイル離れた易縣の安格莊水庫では、クライマックスの次々と燃え上がる戦さ船というシーンのために、せっせと船舶を建造しているところです。進行中の撮影日程を消化しながらの代役探しに忙殺されて、しつこくまとわりついてくるメディアの相手など、していられないに決まってます。対外コメントはテレンス・チャン張家振に任せ、数限りない撮影作業の準備に追われていて当然。自分の不用意な発言でユンファを傷つける事が、本意ではないからだろう、と類推する取材者も。
諸葛亮孔明役が予定されている金城武のマネージャー、姚宜君女史は、このユンファ降板の知らせを聞いて「確定ですか?」と思わず聞き返したそう。「私たちは何がどうなっているのかはっきりとはわかりません。金城武は非常にチョウ・ユンファとの共演を望んできました。しかしこの映画はジョン・ウー監督作品なのですから、我々は監督のお考えの一切を尊重します」とコメントしているそうです。
孫権役に決まっているチャン・チェン張震は、ただいまスイスで腕時計広告を撮影中(スーツ姿が素敵)。スイス時間での昨夜、取材記者の口からチョウ・ユンファの降板を聞いて愕然とし「とても信じられない…」と洩らしたそうです。「本当に知らなかった。僕らは俳優を務めるだけで、キャスト交替をコントロールすることはできない。7年前に(ユンファとは)『グリーン・デスティニー』で共演できたけど…」。
「おばさんのポストモダン生活/姨媽的後現代生活」で、ユンファとの共演シーンはなかったけど一応出演者同士のヴィッキー・チャオ趙薇…彼女のマネージャー陳蓉は、インタビュー時にユンファのことを聞かされ「ヴィッキーはすでにユンファと共演者同士ですから、リン・チーリン林志玲や金城武のように失望はしません。彼女はまたユンファと再び共演する機会があると信じています」とコメントしています。またヴィッキーの撮影スケジュールに、今回の降板劇は何も影響を及ぼしてはいないとのことです。
一方的にチョウ・ユンファ(と身内の人間?)に責任を押し付け非難するような多くの論調に、疑念を呈するライターもいます。東方娯楽のこの記事では、どうもトニーの降板といいユンファの臨時交代劇といい、一連の騒ぎは製作者サイドの"やらせ"ではないか、と穿った見方をしています。
製作サイドではそもそも、ユンファ&トニーらの知名度に拠って資金をかき集められるだけかき集めたものの、ユンファの要求に見合った巨額のギャラを払う気など当初からなく、言いがかりをつけて降板させればいいと企んでいたのではないかと。
製作サイドは「ネチズンもユンファが周瑜を演じることに不満だ」と言うが、ユンファの年齢は起用時から変わってはいない、製作者らは当初は大衆の声を聞く気はなかったのか? いつから気にし始めたのか?とも疑問を呈し、ユンファに次のように呼びかけるかたちで文を結んでいます。「解ったでしょう、發哥。人は落とし穴を堀り、(あなたを)つまずかせて落とし込もうとすることがある。今回は思い切り、してやられたのです」と。
疑ってかかれば、もう何もかもきりのない話で……誰を信用していいやら悪いやら……_| ̄|○
そして本日早朝、香港の太陽報と東方日報は「トニー・レオン梁朝偉は兜を翻して周瑜を演じる」という、にわかには信じがたい記事を掲載しました。ユンファとの決裂にショックを受け、嘆き沈むジョン・ウー監督の苦悩を知ったトニーが、改めてキャストに加わり、難関を共に乗り越えようと決意した! それもユンファの代わりに周瑜役を! 本日、中影集団が北京で、正式にこの衝撃の事実を発表する!とあるのですが……。
が……。
周瑜ではなく別の、意外な役だという説もあるし。
いまだ中影集団公司の「赤壁」サイトでは、何の新発表もなされていません。また明け方の発表か…?(今夜は寝ます、絶対に頭洗ってちゃんとドライヤー当てて寝ます!)
「大紀元epochtimes」サイトでも同様の記事が掲載されています。記者はまだ、トニー本人と連絡が取れていないといいますが…。他のメディアも、トニーのマネージメント事務所・澤東制作公司ジェットトーンのコメントをもらえていないそうです。
……ガセでしょうか…?
嗚呼、いまnancixの脳裏に「ハードボイルド 新・男たちの挽歌」で、ユンファが止めるのも聞かず、莞爾と微笑み「俺は、
美化しすぎか。(多分しすぎ)。
だってだって、トニー……。
あれだけ「そんなにギャラをふっかけたのか、強欲だ。何様のつもり?」と思ってもみないギャラ問題で揶揄され、
「台詞が言えないんじゃ、そりゃダメだよなー」とあなどられ、
自分が演じるはずだった役を「実は27歳の若き日の初々しい孔明の設定だから(金城クンで)適任」なんてテレンスさんに言われちゃって。
だったら最初からその"老け過ぎトニー"らの名前使って巨額の資金集めないでよ〜〜〜!と一ファンが憤然としてきたのに、君はそれでも、火中の栗を拾おうというのかい?
どんなに頑張っても「チョウ・ユンファだったらなぁ…」と言われ、「もっと若い○○だったらなあ…」と言われてしまうって、よく解ってるよね? それでも?
こんなにゴタゴタ続きなのは、プロデューサーら製作側・投資側が一枚岩となってこのビッグ・プロジェクトを御し切れていないからなんじゃないか、今後も問題山積みなんじゃないか、と不安に感じないのかい?
何かトラブルがあると、責任の押し付け合いとなり、結局は演じた者にしわ寄せが来ていやーな思いをするんじゃないか、と心配にならないかい?
真相はどうあれ「中国語でしかも古語の台詞をしっかりと身につけて役作りをするには、クランクインまで時間が無さ過ぎる」と、孔明役を辞退したんじゃなかったっけ? 今からだとますます出番までに時間が無いかもよ?
とりあえず、正式な発表などの続報を待つしかありませぬ。
じれったーーーい。