「傷城」香港特別版DVDが20日に届いていて、もう23日夜からハァハァしながら見ています……本編じゃなくて、どっさり中身のある特典ディスクのうち「傷城部落」(部落はBlogの音訳らしい…日本語の意味と違うですよ)の部分ばっかり。全4時間弱、せっせと再生しながらブックマークを付けても、トニー登場シーンだけで1時間はあるよぉ(嬉し泣き)。
本編では見られないトニーのホンワカ笑顔や困った顔が見られ、もーもーもーたまりません。静止画撮りまくりじゃー!
日本版DVDなんて、待ってられっかーーー!(といいつつ、買うんだけどさ…)
昨日はさすがに京都に所用で出かけたけど、昨夜〜今朝の区別がつかず入浴もせず(こら)、朝昼食兼用でPC画面に見入りっぱなし。
さすがに眼精疲労でダウンして、午後はお茶の間で何となくテレビ付けてたんですが、そーするとMBS毎日放送でドラマ「たった一度の雪〜SAPPORO・1972年〜」(制作はHBC北海道放送)が始まり、おっ脚本は鎌田利夫さんかーー主題歌「札幌Snowy」は中島みゆきだよぉ、香港台湾では中島美雪だしなあ、でもSnowyなんて英単語あるのかなあ、なんて、ついつい見入ってしまいました。
ちなみにSnowyは【形-1】雪の、雪の降る、雪の多い、雪交じりの、雪の降った、雪の積もった、雪に覆われた、雪深い/【形-2】雪のように白い、純白の、真っ白な、という意味らしい。
眉の凛々しいチェン・ボーリン陳柏霖クン、やはり仕草や表情のどこかに金城武クンと共通するものを感じたのは、気のせいか? すいません、映画「暗いところで待ち合わせ」も「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜」連続ドラマ版も見てないので、久々に動いている彼を見ました。
演技をしている神田沙也加を見たのは初めてのような気がしますが(ワイドショーでママと一緒にしか見た覚えが無い…)、まあその〜、フカキョンの脱力セリフ回しよりはマシかな…と。日本人形のように色白で目鼻立ちがハッキリしているけど、パパの神田正輝の若い頃のような、目元の優しさがない…無表情…。
同年代の女優よりは滑舌がはっきりしていてハキハキ話せるので、役柄を選ぶけれども、祖母と同じく舞台劇の方が向いているのかもしれません。……ドラマだとツンデレ・ツッパリ役か、ヒロインのライバル役の方が多く回ってきそうだもんねえ。
これ、きっと台湾でも放送するんだよね? 1社独占スポンサーの石屋製菓株式会社(サイトには中国語ページも有り)の「白い恋人=白色戀人」といえば、香港でも人気のお菓子らしく、尖沙咀東側の「星光大道」に出る入り口辺りがすっかり物産コーナーになっていて、「冬季戀人」なんて、缶箱までそっくりなニセモノ?も売られていたのを連想しちゃいました。
ストーリー的にはね……。さすがは鎌田利夫、台湾の急ごしらえの代表選手が兵役を済ませた若者たちなこと、蒋介石総統の号令で、中華民国=台湾を国家として世界に認知させるために、よほどの高地でなければ雪の降らない、ウインタースポーツの出来ないはずの台湾から代表選手団を送り込んだことも、ちゃんと説明しています。
それでも、ラブストーリーとしては、昔むかし、クリスマスオムニバスドラマ「聖夜の奇跡」の金城武&宮沢りえちゃん編「東京的聖誕祭」を見た記憶や、韓国のウォン・ビン&深田恭子の合作ドラマ「friends フレンズ」を見た記憶が、どうしてもだぶってしまいます。そりゃーもう、国際結婚してめでたしめでたし、には決してならない(^_^;)
今回は「日本人はヨーロッパ選手には親切だが、アジア人の僕らには冷たい」と台湾男子選手がぼやいたり、
「おまえら台湾人が日本の女の子に手を出そうとするなんて、10年早いんだよ!」と日本人選手(実在したのか! 誰だ!)に罵られて、ボーリン君が深く傷つくシーンが登場します。
……70年代前半といえば、まだ「キーセン観光」なんつって、脂ぎった中年日本人が、韓国や台湾に押し寄せて「千人斬りじゃあ!」などと買春ツアーしていた時代だもんなあ…。当時の日本人、もっと酷いことも口にしてただろうなあ…。
ボーリン君がカタコトながらも日本語を話すのは、田舎町の小食堂主の両親が植民地時代に日本語教育を受け、父親は蒋介石ら国民党残党が台湾にやって来て北京語を強いてもガンとして日本語しか話さず、投獄されたこともあるから、なこともちゃんと説明されています。
できれば、ボーリン君は家庭内では日本語と台湾語のチャンポンで話してただろうし、学校では北京語教育を受けてきただろう本省人なんだってこと、家族との回想シーンでも入れてもう少し説明してほしかったけどね。ボーリン君の仲間の選手は北京語しかしゃべれない設定だし。
ただオリンピック代表選手を「日の丸飛行隊」なんて囃し立てて、国旗しょって国家代表としてメダル獲得に挑む日本人は無邪気だよなあ…と斜に構えて見てしまってた、というボーリン君のセリフは、じんわりきたです。
英国領時代から、香港を見つめてン10年、
国家をしょわないで生きられる香港人の、日本人と異なる身軽さを時にはうらやみ、
国家に保護してもらえるとは限らない香港人の不自由さ・心許なさに時に心痛み、
拠りどころとするしかないのが共産主義国家であるがゆえの不安と中華民族としての誇りに揺れ動く彼らを、懸命に理解しようとしてきた身には、
確かに日の丸付きコート着てアカデミー賞授賞式に旅立てる日本人女優って、無邪気だよなあ、と思えてしまいますですよ。いまでも。
俳優って、スポーツ選手と違って国家しょいこむよりも演技力と個性で勝負出来て、みんな違ってみんないい、の職業なはずなのに、やっぱり…中華圏でも、三地両岸の差異や政治的思惑が、いろいろ絡んできますよねえ…(-_-;)
離婚した
そりゃ当時はメンタルトレーニングだの応用スポーツ心理学だのが流行ってなくて、根性とガッツだけが拠りどころだったんだから、涙が出ちゃう、だって女の子だもん!でも、仕方ないよなあ、と思いますですよ。
決勝前に監督に逆らって失踪して一晩行方不明でカラダ冷やして無理な姿勢で男子と戻ったら心身共にワーストコンディション、スキャンダルにもなって週刊誌ネタになってスキー連盟上層部から出場停止を食らっちゃうだろ、と理屈では解っててもですよ。
フィギュア・スケートの浅田真央選手なんて、どうやって勝手な日本中の期待を重圧とせずにいい方へと転化できてるんだろうかと不思議なくらい。
nancixは「のだめカンタービレ」ののだめと同じく「楽しくやって、何が悪いとですか? どうして頑張って頑張って挑戦してトップ目指さないと、他の人と競わないとダメですか?」のクチです…(だから何年やっても広東語が上達しない…_| ̄|○)。
で、札幌オリンピック終了後、唐突に沙也加ちゃんは単身、北京語さえも話せないのに台湾に押しかけ、ボーリン君を探し出しますが、彼の居場所は「貧窮した青年よ、拳闘でのし上がれ!」みたいな看板を掲げた薄暗いボクシング・ジムで、ボーリン君は賭けボクシング試合なんかやってる。
うーむ、アンディ映画だかアーロン主演作だかで見たことあるよーな画面だ。映りが実に悪いけど。
柄の悪い博徒が狂乱して叫んでるなか、沙也加ちゃんは「あなたは私のために滑ってくれたんでしょ!」と絶叫するんですが、いやあの…苦労知らずの日本人女子…思い上がりもほどほどにしなさいよ…周り見ようよ…と苦笑。
目を血走らせたワイルド・ボーリン君は「カエレ! 帰れ!」と突っぱねながら、彼女に気を取られたせいか負けてしまいますが(嗚呼…興行主への借金が増えるんじゃ?と心配)、沙也加ちゃんは戸田恵子のナレーションながら、彼の自分への愛を勝手に確信してしまう。
うーん……愛情、かぁ? 共感、傷ついた彼女への憐憫、同病相哀れむ、アジア男子特有の、女子への紳士的態度、のミックスに過ぎないんじゃ?
「非日常的な状況下で出会った二人は長続きしない」の名セリフは「スピード」でのサンドラ・ブロックの言葉でしたっけ?
非日常なオリンピックでの、いっときの美しくも良き思い出にしておけばよかったのになあ…。押しかける必要あったのかなあ…せめて文通でもしてりゃ別だけど…。
そして35年後の沙也加ちゃんは、松田聖子にはならずに戸田恵子になる。オリンピック候補選手育成に心を砕くスキーインストラクターであり、いまや日本に負けない経済成長をなし遂げた台湾に、プロモーションにも来る。
ジジ・リョン梁詠[王其]ちゃんがシルビア・チャン張艾嘉になった「君のいた永遠(とき)」(99)のように、魅力的な中年男性が出てくるかと思いきや…現れるのは長髪のボーリン君で、あららって感じでした。
で、戸田恵子が思い出を昇華させるために、街で見かけたランタン屋さんに入っていって、長髪ボーリン君の手を借りてランタンを空へと放つのですが…、
ああああっそれって「孔明燈」または「天燈」じゃないのぉ?? トニー・レオン主演作「哥哥的情人/三個夏天」で、海辺の村に集った大学生や島の子供たちが、ひと夏の思い出に打ち上げる、大型の紙と竹ひご製燈籠http://zh.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E7%87%88!
「墨攻」でも、敵軍が孔明燈みたいな熱気球で、兵を梁城の城壁内に送り込んでいましたっけ。
長髪ボーリン君が住んでいるという設定の町は、台北県平渓郷だったのかなあ。NHKBSで紹介していた、ローカル線の線路沿いに広がる町そっくりだったんだけど。
それと、長髪ボーリン君が、女友達?の通訳を介し、戸田恵子に頼まれて「私はあなたのおかげで、愛情を知ることができました」という意味の文を天燈の表面に筆で書くんだけど、「為イ尓 我了解愛」みたいな文章で、愛という文字を大書してたと思う。
愛、がこの場合正しいのかなあ。男女の恋愛より広義の「人間愛」のような意味の単語を使いたかったんだとしても、情愛または愛情、じゃないのかなあと気になったんだけど、どうなんでしょう。