2004年05月31日

LAweeklyと東方日報がトニーについて

 中国御用達新聞の「大公報」はこの2日間連続で、トニーと王家衛を皮肉る署名記事を載せてます。崔曉さんよ、「修養不足」だの「スポーツマンシップに欠ける」だの、トニーの言葉尻だけを捉えて本人にインタビューしないでよく言うよって感じです。俳優を見下げてるな。新聞記者がそんなに偉いか(反語表現)。陳清偉さんよ、王家衛が昔「猛鬼大廈=妖怪ビルディング」(89)なんてホラーだかオカルトだかコメディだか判らない日本未公開作品の脚本を昔書いていたからって、無理やり「2046」とこじつけて比べて何になるんでしょまったく。
 まあ確かに新人監督には、王家衛を見習ってずるずると制作期間を引き延ばす真似は、させちゃいかんけども。ネチネチとそんなふうに苛めるからには、何か裏でも?と勘ぐりたくなりますわ。
本邦初お目見え? 海外版ポスター第一弾
 一方、ジェット・トーンプロダクション作品について特ダネを連発してきた実績のある香港「東方日報」は、さっそくトニーに電話インタビューしてます。絶対仲のいい記者がいるんでしょうね。「LAweekly」にJohn Powersによるカンヌ総括記事が出たことを踏まえて、敬意をもって取材しているからトニーもフランクに答えてます。

 「『華氏911』は明らかには第57のカンヌ国際映画祭の最良の映画ではなかった。しかし、それは紛れもなく歴史上の瞬間と定義する映画だった」と語るPowers氏は、トニー扮する周慕雲を「a ladykiller torn between his yearning to recapture the love he’s lost and a romantic sadism that’s all the more insidious because he smiles so sweetly. 」と描写しトニーを「世界の最も偉大な映画スターの一人(he’s one of the world’s greatest movie stars)」と絶賛し「あなたは彼の素晴らしい『インファナル・アフェア』のDVDを得るためにオンラインで競争すべきだ」なんて言っちゃってます。おじさん、わかってるね!!

 ――と思ったらこの人、ニース空港でトニーに出くわしたそうです。「その甘い微笑を閃かせ、私が待合室のただ一人の人物であると私に思わせたまなざしで私を固定した」(翻訳ソフト、もっとすごい訳をしてくれます…)などなど、おじさんをすっかり舞い上がらせ「彼が香港の最も美しい女優たちを夢中にさせたのは当然だ」とさえ言わせてます。いまのトニーは米国人のおじさん受けするのか、そうか。…トニー、気を付けてよぉ〜(ーー;) ま、トニーはPowers氏に「なぜ米国で映画制作をしないのか」と聞かれて微笑み「やりたいことが(ハリウッドやニューヨークでは)何もないから」と答えて、軽くいなしてますけど。

 生トニーに会えてすっかりのぼせたこのおじさんに、柳楽優弥クンのことを「14歳のアニメ顔した日本人の子ども」呼ばわりされるのもむっとしますが、「2046」のチャン・ツィイーほど「Clean」のマギーはよくないとも言われたくない。マイケル・ムーアをこきおろすのに巻き込まないでほしいわ。 まあとにかくこの記事を踏まえて「東方日報」は、トニーに「画家が、自作品を人に鑑賞してもらい、誉められたときのような心境だ」と言わせ、「このフィーリングはお金では買えないね。みなさんに自分の演技を誉められることは、アーチストにとって一種の激励なんだよ。今後の演技にますます自信がもてるから。『2046』を見終わったとき、この喜びをみんなと分け合いたいと強く思ったんだ。本当に、2000年に影帝になれたときより更にうれしいよ。あのときは多くの人が僕の演技に懐疑心を持った。でも今回は、自分でもいいと思うんだ。僕は本当に王家衛に感謝したいし、コン・リー鞏俐、カリーナ・ラウ劉嘉玲、フェイ・ウォン王菲、チャン・ツイィーに感謝したい。彼女たちとの組み合わせがなければ、本当にこんなふうにうまくいかなかったから。この作品は本当に僕が映画業界に入って以来、自分でもよく演じられたと感じられる映画なんだ。劇中のどの人も水準を超えた表現をしている。実はこの映画は香港映画界あってこそステップアップできた作品で、香港映画の将来に対して光明をもたらすんだよ!」とのコメントをもらってます。
 おお、トニーってば立派に対香港広報担当を務めているではないか。昔は口が重くてじれったくなるほど出演作についてコメントできなかったのに。偉いエライ。

 物議をかもした「14歳にどんな演技が」発言については「自分には、誰かを比べて攻撃するつもりなんかなかった。その、初めて映画を撮影し(て受賞できたからには)14歳の男の子には、確かに演技の天分があると言いたかったんだ」と釈明しています。…そういう意味だったっけ?

 また今回のカンヌ映画祭では自分が最も欲しかったのは「最優秀男優賞」ではなくパルムドールで、「2046」のスタッフ全員がこの作品のために努力してきて、映画を完成させるためにみんな心を一つにして頑張ったんだから、パルムドールを受賞してみんなで喜びと満足感を味わいたかったんだと、まだ言ってます(^_^;)

 マギーが受賞した授賞式をご一行で欠席したことについても、やたらと非難されてたようですが、ジェット・トーンプロダクションのジャッキー・パンさんが「与えられた入場券が1作品につき4枚しかなく、分けられなかったのです。しかし我々のプロデューサー(フランス側の?)は出席しましたよ」と反論しています。
 そういうことで、この話題についてはもうケリをつけてもいいんじゃないですかねえ。さあドサ廻り…じゃなくて世界プロモーションだ、プロモーション。

 ところで6月5日からの「第7回上海国際映画祭」に「2046」を出品する話はいったいどこへ…?
 ジャッキーさーーーん、中国当局の国内上映審査は間に合いそうですかぁ〜〜?
posted by nancix at 07:16 | Comment(4) | TrackBack(0) | 2046
この記事へのコメント
欧州のポスター、いいですねー。別バージョンのも見たいです。
トニさん、俳優の最高境地に達したのでしょうか?おめでとうございます(^^)

>上海国際映画祭

・・・また、遅刻かい!(爆)
Posted by レイ at 2008年05月17日 22:30
一昨日あたりの明報に「上海国際映画祭には文化局の許可が間に合いそうもない」と書いてありました。
今日の台湾聯合報には「7月に鞏俐の部分を撮り足す?」などと書いてありましたが・・・(^_^;)
ジェット・トーン担当者が「9月には上映するんだから(えっ?10月じゃ・・・?)そんなわけない」と言ってたみたいですけど、どうなることやら。

(・e・)
ひよこまーく
Posted by jing at 2008年05月17日 22:30
 レイさん、まだ早いです〜最高境地。新聞の皮肉な言い方には同調したくないですが、確かに「最高峰に上りつめたら、後は落ちるばっかり」かも…。「最高峰だと思って登ってみたら、さらに大きな峰が隣にあった」の連続が演技者人生ではないでしょうかね。

jingさん、そんなニュースもチェックしたはずだったのですが、どこに載ってたか忘れてしまってました(^_^;) うーん、上海のファンが待ちわびていたのに、かわいそうだなあ。
 文化局、特例でスピード許可…なんてことはありえませんかねえ〜。
 あーしかし見たい。一刻も早く看てみたい。
Posted by nancix at 2008年05月17日 22:30
なるほど、そうかもしれませんね。
とりあえず、今の時点での満足、ということでしょうか。
最高境地後は落ちるだけ・・・というのは、本人の精進次第だと思いますが。

「最高峰だと思って登ってみたら、さらに大きな峰が隣にあった」
やっと登ったのに、休む間もなく、上で待ってたグラサンの人がニコニコしながら目の前にデーンとさらに高い山を積んでしまう・・・といった役者人生なのですね・・・。
王監督は、いったいどこまでトニさんを連れてってくれるのでしょう。

でも次の山はカンフーアクションだそうで、マジに心配だったりします
「ハイ、そこの回し蹴りもう一度」
とか、40回もやらされたら・・・あうう・・・(T_T)
いや、梨とかワンタンも大変だったんだろうけど・・・

Posted by レイ at 2008年05月17日 22:30
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