2004年05月27日

Time Asiaの記事に癒される。

Rapture=恍惚とさせる、うっとりさせる。
acclaim=歓迎する、賞賛する、歓呼して迎える。
languorous=けだるい、物憂い。
sultry=官能的な。
Beautiful Women throw themselves at handsome men―Leslie Cheung and Tony Leung Chiu-wai―and the men often step aside.

 あうあう。いきなりこのBlogは英会話教室に衣替えしたのかと引いたみなさん、ご安心を。nancixはただいま仕事の合間を縫って「Time Asia」5月31日号のRichard Corliss氏の映画評を、電子辞書片手に訳しながら鼻血を出しているだけなのです(器用だな)。

 そりゃもう、この映画評はすごい。なんてったってあーた、形容詞がすごい。もう辞書で1つひとつの見知らぬ単語の意味を知るたびに、官能に打ち震えてしまいそう。

 中2で大っ嫌いなタイプ欠陥人格の英語教師に当たって以来、英語が苦手で苦痛でたまらないnancixですが、トニーのことだから耐えられる。愛って半分以上、試練なのよ。
 details loves's anguish and rapture,...."愛の苦悶と恍惚のディテール"……下手な日本語に置き換えるなんてもったいない。英単語1つひとつのいくつもの意味が織り成す世界に酔いしれたいの。

 日刊ゲンダイが何さ。女性週刊誌が何さ。卑俗だわ。くっだらない。カンヌの超高級ホテルにTakさんの宿泊予約が入ってなかったからって、何!(しっかり読んでるのかいっ)。頭のいい人によるブンガク的映画評に、癒されるわ〜。日本のそんじょそこらの雑誌とは大違いだわー(自分の書く雑文も含めて)。

 美しい浪漫主義映画は、美しい言葉で紡ぐべきなのよ。美しくも残酷な愛の結末を、澄んだ心で妄想…もとい、想像すべきなのよ。決して(それで周慕雲さんは頬を思い切りはたかれながらも、どうやって全裸愛撫シーンにまで持ち込むの? やっぱりツイィーちゃん相手でも、下?)なんて考えちゃいけないわっっっ。 ところで、今回のキーとしてCorliss氏が挙げている3点は、
 音楽と、シガレットと、キッス

 王家衛はまたしても、音楽に「シボネー/シャンソンバージョン」だけでなく「パーフィディア」(=「欲望の翼」採用)「キサス・キサス・キサス」(=「花様年華」採用)を使うんですね。嗚呼大いなるマンネリよ執着よ。
 「またかー」っと観客に呆れられ飽きられることを恐れない王家衛、見習うべきか見捨てるべきか。
 日本の観客の審判を待ちたいと思います。

 シガレット…もちろん王家衛が言うところの太宰治です。太宰の短編「煙草と美男子」から連想しているのです。ゲーブルひげのトニーを"ハンサム・デビル"として。だからこそ、カンヌでの公式記者会見でトニーが「エンジェルフェイス…もごもご」と言いかけたとき、突っ込まずにはいられなかった王家衛でした。
 「いつも俺をじーーーーーーっと見つめて、どこまでも従順かと思えば"そんなのできないよう"とすねて、甘えて、こんなに惑乱させておいて、何が天使だよ(苦笑)」というところでしょうか。
 もちろん女優陣の喫煙ポーズも見どころでしょうがね。(また台湾でいちゃもんつけられなきゃいいけどなー。「花様年華」のトニーMVは、喫煙シーンが多すぎるとクレーム付いて放送禁止になったはずなんだけど、映画の規制はどうなんだろ)
 
 そして従来もキスシーン上手で知られる(nancixが勝手に日本国内で知らせてる)トニーが、キスにおいて存分に本領を発揮するのは、言うまでもないでしょう。

――天使が空を舞い、神の思召(おぼしめし)により、翼が消え失せ、落下傘(らっかさん)のように世界中の処々方々に舞い降りるのです。(太宰治「煙草と美男子」)

 日本にも降りて来てよ。必ずかならず。香港や日本の卑俗な人々の好奇のまなざしに負けないで。
 エリック・ツァンボスが何を言おうと、フランシス・ンー・ジャンユーさんみたいに俳優として共感してくれる人だっているんだよ。太宰治みたいに「ああ、生きて行くという事は、いやな事だ。殊(こと)にも、男は、つらくて、哀(かな)しいものだ。とにかく、何でもたたかって、そうして、勝たなければならぬのですから。」なんて、大げさに考えておうちでおいおい泣いちゃダメだよ。思わず吹き出してしまうよ〜。 
(・e・)
ひよこまーく
posted by nancix at 17:20 | Comment(2) | TrackBack(1) | 2046
この記事へのコメント
どうも初めまして、いみんと申します。
リンクの件ありがとうございました。
一度お礼の書き込みしようと思っていましたが、なかなか出来なくてすいません。
日刊ゲンダイの話笑えました。
私の周りでも香港俳優はその他大勢ぐらいしか思ってない人多いんですよね。
困ったというか、肩身の狭い思いです。
いつも貴重な香港芸能ありがとうございます。
ほとんどロムですが、いつも楽しく読ませていただいています。
毎日のような更新大変だと思いますが、これからも楽しみにしています。
それでは!失礼いたします。
Posted by いみん at 2008年05月17日 00:58
私も「Time Asia」を覗いてきました。(いつもありがとうございます。)

私も必死にわかる単語だけ拾って読んで、もっと英語を勉強しておくべきだったと
後悔しているところです。

・・・日本でもこういう癒される・素晴らしいと思える映画評載せて欲しいですね。

ところで先程「中国情報局」を見ていたら、
張芸謀監督がアメリカで「HERO」公開に向けてのプロモーションを行ったという
記事が掲載されていましたが、いよいよアメリカで公開されるのでしょうか???




Posted by チプドン at 2008年05月17日 00:58
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「TIME ASIA」に王家衛インタビュー掲載。
Excerpt:  週刊誌「TIME ASIA」10月4日号に「2046」評と王家衛のインタビューが掲載されました。  Web版はこちら。映画評の筆者はおひげのおじさんRICHARD CORLISS氏です。「Time ...
Weblog: nancix diary
Tracked: 2004-09-29 08:03
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