カンヌ時間21日午後に、映画祭プレスセンターで開かれた「2046」の記者会見は、終始笑い声が絶えず、気軽なムードだったそうです。
王家衛は撮影現場での鋭い気迫をすっかり消し去り、各国の記者らと流麗な英語で自在に話したそうです。
首相の動向を追うのに夢中の日本のメディアには詳細が紹介されそうもないんで、中国語記事から勝手にご紹介。
晨報特派記者の李建中さんによる公式記者会見内容に、こちらの署名なし記事もミックスして。
全世界の記者が、この作品の製作がなぜこんなにも長くかかり、上映前日になっても修正を加えていたのか知りたがっていた。彼らはまた、上映された今回のバージョンが最終バージョンではないのではないかと疑っていた…。
王家衛は笑って表明した。「もしも私にあと3週間くれたら、あるいは3ヶ月くれたら、君たちは完全に異なるバージョンを見ることができるよ。しかし私自身について言えば、これが到着点だ。我々全員が力を尽くし、必要なものは全て盛り込んだ。実は、私の作品は全て、完成することがない。少なくとも私自身にとっては、これが最後のバージョンだと思いたいんだ」
別の記事では「当然だ、少なくともこの5月における最終バージョンだ」と応えたことになってます…油断大敵だー!
映画の多くの素材を削り減らすにあたって、彼はまず各出演者の努力は表彰に値すると表明してから「映画の編集にあたっては必ず多くのものをあきらめなければならない、これが辛い過程なんだ」と説明したそうです。
「しかし、カットしたシーンをDVDに放り込んで、君たちにお見せする日が来るかもしれないな」。…商売人…(T_T)。またせっせと貯めなきゃDVD購入資金…。
ある記者はこう質問した。「映画撮影を始めて以来、ちゃんと眠れていますか?」。王家衛は「少なくとも今夜はぐっすり眠れそうだ」と応酬した。
この映画がなかなか完成しなかった理由を、王家衛は3つ説明した。
1つには劇中、多くのCG(コンピューター処理)が使われたこと。これに大変な時間と費用がかかった。
2つめ、その特撮シーンは中国(上海&香港)、フランス、タイなど異なる国家と地区で作られ、毎回シーンを修正して前後のシーンに合わせる必要があった。
3つめ、後期処理(合成処理など)において幾つかの原因(ミス?)があり、ますます完成が遅れた。
しかし1つめと2つめは、何年も前からあらかじめ予測されたことでしょうに…。
以下は映画のストーリーに関わることなので自粛。
さて、出席した俳優たちについて。
チャン・ツイィー:60年代の香港のホステスを演じるのに、ホステスたちの立ち居振る舞いや話し方を学ぶ必要があり、6週間かけて準備した。王家衛自身も認めたが、この役はまさに彼女にとって難役だったと。
ツィイーは記者にチャン・イーモウと王家衛の異なる点を比べてみてくれと言われ、緊張しすぎて英語ではうまく答えられなくなり、王家衛に助けを求めたそうです。
王家衛はわざと「私が通訳することもできるが、しかしこれはプライベートな問題だし私自身に関わることなので、お役に立てないな」と言ったそうです。(意地悪…)
しかし中国語=英語通訳がその場におらず、彼は仕方なさそうに「私しか通訳できないか」と引き受け、わざとツイィーが自分を誉めた言葉を全部省略して、こんな風に英語で言ったとか。
「2人の監督はとても異なっていて、唯一の共通点は彼らが男性であることです」……おいーーーっ!
正規バージョンコメントは大体のところ、こうだったそうです。
「私は毎回撮影過程を楽しみ、学びの機会にしていました。王家衛とチャン・イーモウ張藝謀はとても異なります。しかし撮影過程は重要ではなく、重要なのは結果です。王監督の手法は、私にとって有意義でした」
トニー:(トニー・レオンの回答はお決まりのものだったとあります(^_^;))「僕の役柄は『花様年華』の延長ですが、また異なる点があります。ですから同じ服装、同じ髪型に、口ヒゲを付け加えるように、僕が要求したんです」。
記者に「王家衛に何か言われたか」と聞かれ「このようなことは、僕が異なる人物造型をするフィーリングに役立ちました」。
王家衛はトニーの言葉を聞いていてからかうように言ったそうです。「君たちも聞いただろ、彼自身が付け加えたものなんだ。僕が彼を、何だか変な姿にしたと責めるんじゃないぞ」。
コン・リー:今夜のレセプションで、カンヌ映画祭実行委員会が彼女に「カンヌ映画祭特別賞」を授与するため準備に余念がなく、この記者会見には出席しなかったとのこと。
王家衛は「我々が(この会見を)始めた頃に、彼女はまさに髪をセットしているんだよ。しかし昨晩はプレミアショーで、私と一緒に『2046』を撮影した期間がたった1週間だったのが惜しいと言った。もしももう少し長く時間が取れたら、もっといいものになっただろうと」と代弁しました。
別の記者が「彼女はチャン・ツイィーの演技に関して、何か言ってましたか」と聞くと、王家衛はコン・リーが「全員の演技がとってもよかったわ」と言い、トニーに対して特別に親指を立ててみせた、というエピソードを明らかにしました。
TAK:王家衛に言わせると「木村は厳格な邦画の製作スタイルから脱して私の映画製作に飛び込んでくるには、さぞや大いなる勇気が必要だったことだろう。木村はまさに今回、泳ぎ方を覚えたと言うことだ」。
TAKUいわく「初めて王家衛の仕事のスタイルに接触したときはプールに飛び込むように思えた、その後だんだんどうやってそのなかで泳ぐかを覚えた」とのことです。このへんは日本のメディアでお確かめください。 ある英国人女性記者は大胆にも、王家衛に向かって「パルムドールを獲得できると思うか」と尋ねました。
王家衛は我慢できないように語気を強めて「親愛なるレディ、君の仮説はすごすぎるよ」と切り返したとのこと。その後、彼はこの記者会見最大の負担を明かしました。王家衛は感慨深く言ったのです。
「ここ(カンヌでの上映と公式記者会見)までこぎつけるのに、多くの人が私の『2046』を繰り返し、2046年にならないと完成しないんだろうといったジョークの種にした。それを聞くたびに吐き気がしたよ。現在はそのネタも終わらせることができ、私はとてもうれしいね」。
ピーター・チャン陳可辛監督が香港で昨冬公開した「金鶏2」でも、チャップマン・トー君(as「インファナル・アフェア」のソー強役)が、2046年に「今日が『2046』のプレミアなんだ!」と叫ぶシーンがあるとかないとか(^_^;) 王監督とピーターさんのビミョーな確執、まだ続いてるな……。
2004年05月22日
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もっとカンヌを!
Excerpt: 今日もカンヌのことをちょっと。 コンペティション作品のオリヴィエ・アサヤス監督の「clean」にマギー・チャンが出ているんですね。 彼女はこの日は来てるのに、昨日の「2046」のときはカーペットも歩い...
Weblog: Red Panda's Blog (ΘェΘ)
Tracked: 2008-05-17 01:30
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Tracked: 2008-05-17 01:30
事実関係を知る今では気持ちはよくわかるものの。
撮影時間が長い上の秘密主義、自業自得です(きっぱり)。
それと・・・
コン・リーの親指が気になるのは私だけでしょうか・・・?