帰宅して、父の見ていた「御宿かわせみ」をなんとなく一緒に看ていた。
父が入浴するというので何となくチャンネルを変えたら、朝日放送で本格ミステリードラマ「砦なき者」というのをやっていた。
おっ、役所広司と、大好きな女優鈴木京香じゃないの。ひゃぁぁ、内野聖陽までいる!長髪はペリグリーズの名残り? 思わず見入ってしまった。
何だかこの元海外特派員のニュースキャスター、モデルは久米さんじゃなくて筑紫哲也? いやいや昔の中村敦夫? ま、久米さんから古館さんへの交替で、テレビ朝日としてはタイムリーではありますが。
物語はすでに後半。鈴木京香ディレクターの奮闘で、妻夫木聡演じる青年の正体が暴かれていく。何だか宮部みゆきの「模倣犯」のピースみたいなヤツか?と思っていたが…いや驚いた。元海外特派員で戦場も潜り抜けてきた役所広司が実力行使に出る場面から、物語は役所広司と妻夫木聡の愛憎劇に突入していく。
追う者と追われる者の間に、いわく言いがたい固い絆が結ばれるのは、何もジョン・ウーの専売特許というわけじゃない。「レ・ミゼラブル」のジャン・バルジャンとジャベール、「逃亡者」のキンブル医師とジェラード連邦保安官…ルパン3世と銭形警部もかな?(^_^;) まして精悍で男の魅力ムンムンの役所さんと、いま大人気の妻夫木くんである。独特の色気が放たれていた。
2人とも女性とのエッチシーンがあり、結構きわどいのだが、むしろ1人黙々とカラダを鍛えるシーンの方がゾクゾクくるのだ。特に妻夫木くんのトレーニングシーン。背後にはニュース番組の役所さんの大写しが…これはもう「狼〜男たちの挽歌最終章」で刑事部屋にチョウ・ユンファの似顔絵を張りまくっていたダニー・リー刑事にも匹敵する"慕情シーン"である。
しかしまさか体格差のある2人ががっぷり4つに組んで肉弾戦、というわけにはいかないだろうと思っていたら、案の定妻夫木くんは自分の手を下さず、役所さんを…それではエロスが生じないじゃないかぁぁ!
いやいや。まだまだがっかりするのは早すぎた。オウム真理教の例の事件そっくりな羽目に陥る妻夫木くん、気弱に「怖いな、一人で行けそうもない」と呟く。
そこに現れる、野戦スタイルの不肖宮嶋茂樹…じゃなーい! 役所さんの幻影。ニッコリ笑顔でしゃがみこみ、よちよち歩きの坊やにするように両手で招くのだ!! 愛よ、愛だわ。オイディプス坊やは父親の愛を役所さんに求めたのねっ。まるで役所さんはキリストだわっっ。ユダとキリスト? やっぱ愛だわっっ。 いやー、キテレツだった。
さすがは「破線のマリス」の野沢尚。理屈こねまわす台詞が多く、旧世代とケータイでつながる新世代との対決が図式的で、説教臭くて突っ込みどころ満載のドラマではあったが、役所さんと妻夫木くんのエロティックな関係に免じて許すしかない。
欲を言えば、八尋役は妻夫木くんでももちろん中居くんでもなく、もう少し眼光鋭い感じの若者だったらよかったなぁ。それと、彼をカリスマと崇めて心酔するのが女子中高生連の方がリアリティあったかなあと(^_^;) 集団ヒステリー…八尋を八つ裂きにしそう…うぎゃ。
ちなみにnancixは竹野内豊&松嶋菜々子主演ドラマ「氷の世界」(99)の頃、ネット上(公式サイトの掲示板だったかな)で「救急隊員の手当でもダメなのに愛の力で生き返るなんてのは救急隊員への冒涜」「金沢では、朝日は日本海から上がってこない」などのドラマの矛盾や最終回のほころびを突っつく視聴者と、「個人攻撃」と真っ向から怒りをあらわにする野沢尚という図式を面白く傍観してました。確かその後、野沢尚はNHKで「ネット・バイオレンス・名も知らぬ人々からの暴力」と題し(そのものズバリだな)、掲示板に悪意ある書き込みをされたシングルマザーの話もドラマにしてたはず。彼女の解決策は、大阪にいる攻撃の中心人物に会いに行き直談判する・神戸で生身をさらすから文句のあるヤツは会いに来いと呼びかけるというもの…拙い…。
あれからどうも、野沢尚の仮想敵はネット世代・ケータイ世代らしいですね。この手のオジサンを怒らせると延々としつこいよ。
2004年04月02日
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ただ、今回のドラマ化は裏があったにせよ、素直にテレビ朝日の勇気を誉めてあげたい気もするんです。「破線のマリス」は最初野沢さんが浅野温子主演でフジ2時間ドラマ枠の為に書いたのに、フジが内容を見て尻込みしちゃったんですよね。それを聞き付けた黒木瞳が野沢さんに直談判して映画化にこぎつけたのは良かった物の、どこのテレビ局もバックアップしてくれなくって、結局映画館はガラガラ…。当時、テレビ局がバックアップしない邦画は全く当たらないという状況で。その時の事情を考えれば、テレビ局もホンの少しだけ進歩したのかな?と…。
でも、今回の役所広司はセクスィ〜〜でしたぁ。あんまりこの人にこういう印象を持つ事ってないんだけど、すっごい素敵だったぁ。私も最初は久米さんっぽい…って思って見てたけど、見終わってみると、鳥越さんのイメージがあったのですが、どうでしょう?
時々、こういう重厚なドラマって見てみたいもんなんです。
それにしても内野聖陽の役所広司に向けるまなざしも、熱い。深読みしすぎ?でも男たちがなぜに色っぽいのか?
鈴木京香もやせてきれい。メッセージに気づいた森のシーンは木漏れ日や小雨が美しく、映画そのもの。
とても丁寧に作られたいいドラマでした。
マスコミは大きな力があって、かならず正しいことを
伝えているわけではないのに、正しいと思わせてしまう。
そのことを作り手側がいつも意識しているのかどうかは
疑問だ。視聴率や世論や時間が第一なのだから。
とにかく日本のテレビドラマもやればできるやん。
久しぶりに良いドラマを見た感じでした。
みんな、非常にセクシ〜、
濡れ場も非常にセクシ〜
でした。
途中から見て、引き込まれるドラマって、本物ですよね。
テレ朝もやればできるやん。