それにしても長年様々な話題を振りまき、クランクイン前から中国映画としては過去最高額の製作費=5000万米国ドル(約60億円)=が確定しており、うち2000万米国ドルを日本のエイベックス・エンタテインメントが出資+日本独占配給権を購入、キャストにしても二転三転してきたジョン・ウー呉宇森監督作「赤壁」(赤壁之戦を改題)ですが、ようやく3月末にはホントのホントにクランクインの運びとなったようですよ。
あああ…待ちに待った、長かった。トニーさんも出演するともしないとも、したいともしたくないとも言わないし。どうなるんだろうと心配してた。
2月7日午後に北京でジョン・ウー監督が北京晨報のインタビューに応じた時のコメントによると「3月末にはきっとクランクインできるよ。すでに今は河北省易縣で、風景を撮影中だ」とのことで。
第9稿目のシナリオは、現在、蘆葦(「活きる/活着」「レッド・チェリー/紅櫻桃」「異聞 始皇帝謀殺/秦頌」など)という陜西省出身の脚本家が担当中。ツォウ・チンジー鄒静之(「単騎、千里を走る。」やテレビドラマシリーズで有名)という作家兼脚本家が第3稿まで担当しましたが、「これは武侠映画でもアクション映画でもないんだ」と、ジョン・ウーの満足を得るまでに至らなかったとのこと。しかも第9稿目もいまだ最終決定稿ではない、とのことで、相当ウーさんがこだわりを持って、練りまくっているのでしょうね。
セリフは口語と文語調とが半々の、優雅な言葉遣いだとか。全編英語セリフ、というのはやはりガセだったのかな。
参考にするのは「三国志」だけで、曹操や周瑜を貶めている逸話の多い「三国志演義」ではない、周瑜が諸葛亮を嫉妬したりせず、彼を評価している設定だとのこと。
ということは、いつも孔明に先読みされ出し抜かれ続け、怒った周瑜が「既生瑜、何生亮!?」(天はこの世に周瑜を生みながら、なぜ諸葛亮をも生んだのだ!)と叫び、そのまま持病が悪化して一種の憤死を遂げた(from「三国志演義」)という風には描かないのですね(^_^;) よかったよかった。トニーさんがユンファ兄貴ファンに憎まれずに済む。
撮影監督はクー・チャンウェイ顧長衛(「赤いコーリャン」「さらば、わが愛〜覇王別姫」)、美術デザインはティン・イップ葉錦添(「グリーン・デスティニー」で2000年度アカデミー最優秀美術賞受賞、「夜宴」)と、ベテランが手がけるのも変更無しかな?
出資国への配慮もあってか渡辺謙、ペ・ヨンジュン、チョン・ウソン鄭雨盛(「デイジー」「私の頭の中の消しゴム」)などの候補も噂に上がったキャストですが、結局は
周瑜=チョウ・ユンファ周潤發
諸葛孔明=トニー・レオン梁朝偉
美女・小喬=リン・チーリン林志玲
趙雲(趙子龍)=コリン・チョウ鄒兆龍
孫権=チャン・チェン張震
孫権の妹・孫尚香=ヴィッキー・チャオ趙薇
あたりに落ち着きそうで。
ただジョン・ウーによると、確定しているのはユンファ兄貴、トニー、林志玲、張震だけだと、まだ発表には慎重です。
コリン・チョウ鄒兆龍は台湾出身でハリウッドで活躍中。こないだ久々にテレビ放送の「マトリックス・レボリューションズ」でセラフ役の彼を見て懐かしかったです。「リローテッド」の方が出番多かったですよね。「SPIRIT/霍元甲」では、ジェット・リーが演じたフォ・ユァンジア霍元甲の父親役でした。今、ちょうど日本公開が始まった、いかにもオバカそーなアクション映画「D.O.A.デッド・オア・アライブ」にも、ハヤテ役で出てるらしい。
さらに中国からは「さらば、わが愛〜覇王別姫」の偉丈夫、チャン・フォンイー張豊毅も出演が予定されているそう。劉備かはたまた曹操か?
呂布役はリウ・イエ劉[火華]ですよね? 変わってませんよね?
まだキャストが足りないんじゃないかな…張飛や関羽役はどうなるんだろう。
で、我らがトニーさんが演じる、余りにも有名な諸葛孔明ですが、
ジョン・ウーの考えとしては、孔明は単に、いつも孔明扇を持って涼しげな顔をしている智略に秀でた軍師という陳腐なイメージでは描かず、ユーモアを漂わせたいそうで。
「(トニーが演じるのは)世に出たばかりの諸葛亮であり、とても若々しく、生活と周囲の人々に対する熱情に満ちていて、当然とても智恵とユーモア感覚を持っている。しかし君たちは失望するだろうが、私は諸葛亮に恋愛はさせない、ただ友情があるだけだ(笑)」だそうで。
ラブ要素無し、そりゃ当然だ、ウーさん映画だもの(^_^;) 失望なんかしません。"孔明の嫁選び"っつって、天文地理、兵法に通じていて才気はあるけど、見た目は色黒で髪が黄色く決して美人ではない名士の娘を、その父親の紹介で娶ったと言われる孔明さんだし。
それにしても、ユーモア…? トニーさん本人には、巧まざるユーモアというかすっとぼけたお茶目な面が何歳になってもありますが、このような大作で、しかもコスチューム・プレイでおトボケはどうなの…? 世界中の孔明ファンから抗議が殺到しないだろうか。少々心配です。
それでなくても、諸葛孔明は身長8尺=193mもあろうかという堂々たる体格の人だったらしいのに(泣)。
とりあえず、日本で「広いひろい清潔な雪景色のなかで、空気もキレイで(と気持ちよさそうに深呼吸して微笑む仕草)」気持ちよく滑りまくって漢奸・易先生を自分の中から追い出してリフレッシュしたら、また中国ロケに参加ですね、トニーさん…。
ま、もう北京語セリフもばっちりだろうしさー。
頑張っておくれ〜〜。
2007年02月11日
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