
「people」誌の「世界の最もセクシーな50人」の一人にも選ばれたことがある色男、トニー・レオンの顔をのっけからショッキングに傷つけ、局部麻酔で傷口を縫うシーンも見せつける…。
「インファナル・アフェアIII 終極無間」での、ヤン陳永仁の受難の幕開けです。
できたらヤンの襟足、あんなにきれいに切りそろえてない方がよかったんだけどな。いつ王家衛監督から「おーいトニー、2046撮るぞぉー、前髪上げろー」と声がかかるかわからないので、散髪も怠りなかったんでしょうか。
とにかく、IIIではヤンは痛めつけられっぱなしです。
右目の上を縫った後は、ヨン様の部下に密室で胃液を吐くほど蹴られ殴られ鼻血を出す(その惨めな姿をウォン警司に見せつけ、さも嬉しそうに見つめるヨン様の微笑みが恐ろしすぎる)。シェンに弟との一件のけりをつけるために、高級ブランデーの瓶で頭を殴られ血を流す。そして、Iで左腕にはめていたギプスの謎が解ける、銃創…。
……スタッフ、日本腐女子の嗜好に合わせてますか?
とにかく「"あの日は人生で最高だった"なんて、看板に偽り有りやん! 痛すぎるやん! 血ぃ出てるやん! 早く治療しないと筋が切れるって! 後遺症が!」と神戸っ子は叫ばずにはいられません。
トニー・レオンは「IIIの僕は、女をたらすのが役割」と、IIIのメイキングのインタビューで答えています。いや「女をたらす」とまでは言ってないか。日本語字幕が待ち遠しい。
確かにお顔にはI以上の老化が見られはしますが(口元にくっきり刻まれたしわが、何ともおいたわしい…日夜ぶっ続けの撮影だったんだろうなあ。Iだけで降板した撮影顧問クリストファー・ドイルなら、シワなんか目立たないように美しく男らしく愛を込めて撮ってくれたのに…)、その表情力でリー先生をメロメロにさせ、観客の女子もハラハラドキドキ、胸がバクバクです。
リー先生に「本当のことを言ってくれないと、助けてあげられないわ」と哀しく言われたときの、あのリアクション。
彼女をひたと見据え、微笑み(仕方ないよ、だって言えないんだもん)とばかりに軽く首を傾げ……。

あああ、泣ける。あんな、いたずらっ子が先生に叱られながら(でも本気で怒ってないよね? 僕のことほんとは好きなんだよね?)って言ってるみたいな表情されたら、職務を忘れて深入りせずにはいられない。
どんな説明を、どんな注文をしたら、トニーからあんな演技が引き出せるんですか?

「2046」の、新聞社の電話でフェイ・ウォンに日本への国際電話させてやるときの窓越しの周慕雲さんの哀しい微笑みと、甲乙つけがたいです。

車内で宙を見つめてニマニマするときの、つややかな頬のタコ焼き状態!
黄色い矢印のところですよ!
あああ、つつきたい。あのほっぺを、つんつん、グリグリつついてやりたい。
女ならそう思いませんか?
思うでしょう?
思うんじゃないかな?
思うかも……人によっては。
でもね。
nancixは独り、トニーに異議を唱えたい。
トニー、あんた女だけじゃないでしょ、男もたらしまくってるやん!
IIIのヤンは、いいのか悪いのか"みんなのアイドル"ですよ!
美化して妄想しまくりのラウはもちろん、何だかウォン警司も、Iのときより態度も言葉も優しいぞ。サムボスのサディスティックな忠誠心お試しは愛情を裏切られないか警戒してるみたいだし。まぬけのキョンだって、局部麻酔で目の上を縫われるヤンの手をずーっと握っていたわってる!(下が切れて手元が見えにくいけど、よーく観察してください)
そして、ヨン様。
罠にかかった獲物をじっくり料理するかのように楽しんでいらっしゃいますが、それってヤンへの屈折した愛でしょ? 自分を認めない、自分を忘れて無視する相手を支配下に置いて、影響力を駆使して「私に気が付いてください、私を思い出してください、忘れたとは絶対に言わせませんよ、フフフ、絶対に思い出させてさしあげますよ」と心の中でささやいてるでしょ? だからヤンが「あー!(おまえかぁ)」と気づくと、思いが通じたとばかりに途端に態度を軟化させフレンドリーになる。
秦の始皇帝、もといシェンだって、何なんですか、あのヤンの顔にゆっくりと銃口を滑らせる仕草は? いとおしいんですか? なぶってるんですか?
あの演出の意図を監督に聞きたかった。激しく聞きたかった。
そんなわけで、ヤンの声、ヤンの台詞、ヤンの思い出、ヤンの…と、四方八方からヤン責めに遭うラウ。
鏡に映るヤンの、どこかデーモニッシュな笑みを見て、nancixは連想せずにはいられなかった。
「2046」カンヌでの記者会見で、王家衛の隣に陣取ったトニーは「今回の周慕雲は、天使の顔をした悪魔というか…」と発言したのである。すぐに王家衛に「天使? おまえがぁ?(笑)」とか突っ込まれていたけどね。
nancixは「2046」の周慕雲は全然天使にも悪魔にも見えず、自堕落で頽廃した中年男、あくまで人間にしか見えなかった。しかしIIIのヤンこそ、ラウの妄想のなかで、天使の顔をした小悪魔にまでされてしまったんじゃないかと…。
病院待合室でのヤンは、武器を手にした凛々しい、苛烈に悪を退治するガーディアン・エンジェル。(ウォン警司の?)
鏡の中のヤンは(さあ、○○を徹底的に追いつめて退治しようぜ)とささやく、正義漢のふりをした悪魔。
そして緑の中を去りつつ振り向いて(見返り美人!)とぼけたウインクする寸前の。どう見たって茶目っ気とは思えない、これで思い残すことなく天へ去りゆけるという安らぎも感じさせない、ヤンの邪気を帯びた不敵な微笑みの真の意味は?
ヨン様をも無間地獄への行きがけの駄賃にする、怨霊なのか君の正体は?
だからラウだけは、自分の道連れにせず仲間外れにしてやるぅぅーと?
ほらほら、見逃した、気づかなかったシーン、いっぱいあるでしょ?
もう一度、映画館にGoして、チェックしてきてくだされ!



女のみならず男たちからも愛されるヤン、そしてその愛の形のいろいろ・・・そういわれるとどれもその通りでございます。
私、首を深く垂れて愛の深さに合掌せずにはいられません。(マジで)
くださったかも・・・「終極無間」。
なんだか最近、劉建明が可哀想で可哀想で
しかたなくなってきたモード。にあるので
ますます、陳永仁が悪魔に思えてきました・・・。
私も、藍*aiさんの右に同じ。合掌。(マジで)
ラウ、可哀相っちゃかわいそうだけど、彼に取り込まれたヤンも可哀相なんだよね〜。(俺はそんな男じゃねーよう!サムの犬の始末なんかしたかないんだー!こいつの中に閉じ込められていたくないよー、成仏したいよー)と泣いてたりして。
合掌。なむあみだー。
と、みんなで合掌してても仕方ないんですが( ̄_ ̄)
そして成仏したいヤンに、合掌します。
nancixさんのヤンへの深い掘り下げで
ますます、ヤンたんへの愛が深まりました。
まったくヤンたんは、女も男も
そして、傍観者であるアタシたちをも
愛の渦に巻き込んでいきますね(笑)
それに説得力をもたせるくらいの演技をする
トニーさんにも脱帽です。こういう演技って
一番難しいと思うです。それとも天然なのかしら。
あー、小悪魔ヤン。3度目の明日もアナタに逢ってきます♪
それにしても素晴らしいnancixさん・・♪
おかげで、この映画が更に深くなりました。
なんか、一冊の本にしてほしいくらいです。
そしたらアタシ小銭ためて本屋さんに走っちゃいますよー!
ところで、ふと気になったトニーのことなんですが、首にかけているあの赤いネックレスというかただのひものような物、あれは一体何なのでしょう??気になって過去の作品のパンフを見直したら、なんと『恋する惑星』『ブエノスアイレス』の時から付いていました。個人的にとても気になって仕方ありません。。ご存知でしたら教えてください!!
トニー以外の人の分析は冷静にしてらっしゃるのに、トニーの分析は冷静ではいられないのかな〜と思っています。
ヤンは愛すべき人です!VのヤンはTより愛おしい(^^)
ラウは自業自得だと思うので可哀相に思えないのです。ラウの背景を理解してないからかもと思いますが・・・
一度では把握しきれなかったのでまた行きます!
私も以前からトニーの首飾りはすごく気になっているのです。意識して写真を見るとだいたいつけてますよね。お守り?誰かご存知の方教えてくださ〜い!
トニーの私物だと思うのですよね、あの赤い糸と、その先にぶら下がってるであろう翡翠は。トニーママの「安全、健康、無事」の祈りの込められたお守りだと思いますよ。
先祖代々の翡翠は無いけど私も付けてみたくなってきました★
やっぱりお守りなのですね。
IAの来日記者会見の時は水色系の短い紐にやはり透明の翡翠なのでしょうかね、してましたね。
何とも言えない切なくて、でも可愛くてフクザツな笑み…
4枚目のたこ焼きほっぺ、私は「地下鐵」の星シールを貼って「あやっ…」て言わせたいですぅ!
そう言えばV冒頭の瞼を縫うシーン、何度観ても痛そうで正視できないんですが、あの時も「あやっ…」て言ってますね。
可愛すぎっ!
のを、しかと見て来ました。ほんトニ、nancixさん注意深くご覧になってる、と感動。
手を握るといえば、病院から帰るリー先生の手を
ラウが握るところ、一瞬リー先生がぎょっとするのが印象に残りました。
ヤンとリー先生、そんなことした?
トニーさん自身は、といえばエスコートしている時は、必ずしっかりおてて繋いでますね。
これのパロディなのかしらん?
>ヤンの顔にゆっくりと銃口を滑らせる仕草は?
>いとおしいんですか? なぶってるんですか?
に、すごいウケてしまいました。
私もあのシーンでは、「うわぁ、ダオミンさん、羨ましいっ!
あんな風に後ろからトニーをしっかり抱きしめられるなんて!」
と思っちゃいました。
【押さえ込む】というよりは【抱きしめて】いるように
見えてしまうのは、トニー迷ゆえの妄想なんでしょうか?