2005年03月17日

アンディ、自社での映画製作に返り咲く

 あんれまあ(おくちポカン)。

 「インファナルアフェア」撮影クランクイン前後の2002年こと。アンディ・ラウ劉徳華が自ら設立し12年間経営し「アンディ・ラウの天と地」「ファイターズ・ブルース」などを世に送り出してきた映画会社「天幕」が、業績不振が続き数千万ドルという巨額の累積赤字に耐えきれず、また共同出資した通信会社ボスとのトラブルにより、双方が訴え出て裁判沙汰にさえなっていたことは、香港映画ファンの間では周知のことでした。

 共同出資者は裁判所に、アンディの新作映画出演・新曲録音を差し止める訴えさえ起こし、一時は「インファナルアフェア」も完成できるのかどうか危ぶまれていたのです。しかし監督もトニーも動揺することなく、アンディを信じて撮影を続行したわけです。

 映画完成後の2002年12月、台湾にプロモーションに出かけたアンディ&トニーは"台湾の黒柳徹子”こと放送界の実力者、張小燕女史のトーク番組「小燕有約」に出演。弁償金も払ったアンディは「もう映画会社経営はこりごり。一役者に戻り、出直す。誓うよ」ときっぱり話したはずだったのですが……nancixも(アンディ、今はその方がいいよ。うまい汁を吸おうとたかってくる実業家なんかに二度と利用されるなよー)と内心エールを送ってきたのですが…。

 やはり"ボス""経営者"の甘い蜜は、アンディを捉えて離さないのか。いやいや香港映画界絶不況の今だからこそ、自分がやらねば誰がやる、と決意したのか。一昨日、アンディは新しい映画会社「Focus」を設立し、8千万から1億香港ドルを投じて8作品を製作すると表明したそうです。韓国、タイとの共同製作による「Invisible Waves」が第一回作品。すでにタイで撮影中のこの作品、主演は日本の浅野忠信。アンディは投資するだけで、出演はしません。

 製作発表は先日、香港島のヴィクトリア・ピークのレストランで行われ、浅野忠信やタイの映画監督ペンエーグ・ナッタアルナーンらが出席しました。共演は「オールド・ボーイ」のあどけなさと濡れ場も記憶に新しい、韓国女優のカン・ヘジョン。
 で、浅野忠信は巻き込まれ型の逃避行する日本料理の料理人だと思いきや、またまた殺し屋役なんだそうで…。「職殺手/」のソリマチ君といい、「天使の涙」のレオン・ライ黎明といい、海外にアピールする香港映画には殺し屋がつきものなんでしょうかしらねえ。

 浅野忠信は以前からアンディについてのニュースを聞いていて、彼がよい役者だと知っていたそう。きっとボスとしても、よいボスになるだろうとエールを送りました。
 香港でも、三級片指定になって話題を呼んだという邦画「殺し屋1」に続いて、またも殺し屋役?(浅野はヤクザの若頭役で、殺し屋役は別にいたような記憶がぁ…)ということについては「僕にも(なぜか)わからないです。みんなが僕の様子がそんなふうに見えると思っているからじゃないかな」と笑って答えたそうで。 この作品には香港の別の映画会社「Anytime」も出資するほか、オランダに本社を持つ大会社FORTISSMO FILMSもヨーロッパでの配給に尽力してくれる見込みとか。「ブエノスアイレス」「2046」「Three/三更」「ミレニアム・マンボ」や邦画の「花とアリス」などを海外セールスしてきた会社です。

 アンディは、他にインディーズ(独立系)作品を製作する計画もあるといいます。日本でも珍しく劇場公開され、サム・リーを世に送り出した「メイド・イン・ホンコン/香港製造」も、アンディがフルーツ・チャン陳果監督に出資し、余ったフィルムを分けてあげたおかげで制作できた独立系映画でしたもんね。

 アンディ、今度こそトラブらずに映画製作を続けていけるよう、注意深く経営してやー。
posted by nancix at 17:43| Comment(0) | TrackBack(2) | 香港映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Tracked: 2005-03-18 02:10

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