nancixのように「男たちの挽歌」でチョウ・ユンファやレスリー・チョンに出会って「香港映画はカンフーやコミカルアクションだけやないんや!」と、目から鱗を落とした(何枚も入れたとも言う)ファンには、「ジャッキー・チェン(成龍)ジレンマ」というものがある。
いや多分ある。
あると思う。
あるんじゃないかな。
そりゃジャッキー大哥は偉大だ。
伝説的存在だ。
親兄弟と引き離され、子どもの頃から京劇の訓練を、今で言う虐待に近い形で厳しく心身に叩き込まれ、18歳頃にTVBの芸員訓練班に入るまではカンフーと縁がなく、親元でごくごくふつーに学生やってたトニーらとはワケが違う。チャウ・シンチー周星馳は独学でカンフーを学んでいたみたいだけど(通信教育で??)。
ハングリー精神旺盛な叩き上げで、若い時にはユン・ピョウと共にアイドル的人気をアジアだけでなく日本でも集め、映画雑誌のカラーグラビアでニッコリ微笑んで黄色い声援を集め、歌も歌い、「○拳」シリーズはゴールデンタイムに何度も放送され、ハリウッド娯楽作「キャノンボール」にアジア人代表で(なぜか日本人ドライバー役で)出演し、老若男女小学生からお年寄りまで知らない人はいなかったと言ってもいい。
これほど大衆的人気を長年日本で集めた香港スターは、ジャッキー以前にいなかったし、哀しいけど今後もいないと思う。
自分でアクションチーム「成家班」を率い、子分弟分をどんどん自分の製作する映画に出し、美人女優を抜擢して世に出し、新人監督にチャンスを与えて世に出した。カンフー系だけでなく、アート系人脈も広く深い。
だけどね。
ジャッキーのイメージがあまりに強すぎて「香港トップスターといえばジャッキーでしょ」と、日本では安易に言われ過ぎだったのだ。
香港にはテレビ時代劇スターのアダム・チェン鄭少秋だって、ベテラン歌手のジョージ・ラム林子祥やローマン羅文だっていたのにだ。
ジャッキーのイメージがあまりに強烈で、チョウ・ユンファのようにマルチでシャープな、都会劇も似合うダンディな男がいるなんて、日本ではなかなか浸透しなかったのだ。レスリーのようにインテリジェンスとたぐいまれな気品と可愛げを備えた優男だって東アジアを席巻するほど人気者だということが、日本ではジャッキーのイメージが強すぎてなかなか知られなかったのだ。アンディ・ラウのような端正な男前も「ジャッキーの弟分」扱いでしかなかったし、ジャッキー・チョン張学友は英語名のせいもあって「ジャッキー・チェンのパチもん」扱いだったのだ、長いながい間。
「香港映画が好き」とさらっと言ってしまうと「へー、ジャッキー・チェンみたいな汗くさーい、ひょうきん男がタイプなんだぁ」と、"そういう目"で見られてしまうので、ついつい「アート系ミニシアターで見る映画が好きなの…『ポンヌフの恋人』とか『べティ・ブルー』とか…知ってるかどうか知らないけどウォン・カーワイとか」と見栄を張って言うしかなかったのだ。
これは「香港人男性はみんな子どもの頃からカンフーを学んだ達人」「体育の時間はカンフーだけしか学ばない」と頭から思いこんでしまってる日本人の無知と偏見のせいだけではないと思う。「香港スターはジャッキー一人で充分、後はローカルなんだから、紹介する必要もない」と、日本のメディアが知らず知らずのうちに決めつけてしまっていたせいもあるんじゃないのか。
香港四大天王+レスリー、トニーの存在に魅せられた面食い影迷としては、だから「香港特集」がテレビで組まれ、にこやかにジャッキーが登場してたどたどしい日本語で話すたびに「ちぇーっっまた大哥かよーっ。たまにはレスリーやアンディを紹介しろー、アーロンやトニーを広東語でいいからインタビューして出しやがれーっっ! いっつも香港観○協会におんぶに抱っこで、お手軽に番組を作りやがってーーー」と暴言を吐いていたものなんである。(東○東○さん、各局さんすいません)
これが「ジャッキー・チェンジレンマ」である。
何よりも嫌だったのは、東京国際映画祭で見て強い印象を受けた「ロアン・リンユィ/阮玲玉」のビデオソフトが”ジャッキー・チェンが愛した女優”の伝記映画扱いで宣伝されていたことだった。そりゃジャッキーが製作総指揮を手がけた映画だけどさあ。アート系は日本で売りにくいにしてもだよ? ジャッキーだけでなく上海・香港の映画人なら誰だって、「人言可畏(世間の噂は畏るべし)」と悲痛な遺書を残した彼女を知ってるさー。なんでわざわざジャッキーを冠扱いにする必要があるんだよー。
時代は流れ、ジャッキー・チェンを知らない小学生も増えてきた。ジャッキー映画だからといって、幾ら多額の宣伝費をかけても、日本でヒットするとは限らないようになってきた。
長い間「日本人女性ファンがショックで自殺するといけないから」を建て前に(ううっ)隠し子扱いだったジャッキーの息子も、堂々と映画出演し歌手デビューすることになった。テディ・チャン陳徳森監督ら、ジャッキーのアシスタント経験者も次々と監督として独り立ちし、独自性を出し、カンフー以外のジャンルで大活躍している。
だけど、日本人の意識はどうよ?
24日に「香港国際警察/NEW POLICE STORY」の来日記者会見が行われ、いまをときめくニコラス・チェー謝霆鋒とダニエル・ンー呉彦祖の、イケメン才人コンビがやってきたわよ。
[Google検索]
[デイリー・スポーツ]
[日刊スポーツ]
[FLIXムービーサイト]
どうだっ映画監督も務められる、聡明なこのダニエルのスマートさ! 真田広之とも共演「無極」公開が待ち遠しい、うるわしのニコラスの晴れやかな笑顔!
ああそれなのに、見出しはやっぱり「香港映画の神様、ジャッキー・チェン来日中」……。
_| ̄|○
「今日のおまえは過去の私だ。そして今日の私は未来のおまえだ」とジャッキーは若い2人に言ったという。
そうかなぁ?
少なくとも日本では、香港の別の誰かがジャッキーに取って代われる存在になるなんて、ありえないんじゃないの?
いや、ジャッキー本人には何のわだかまりもないですよ。アンチというわけじゃない。
日本のメディアの意識がさ…。
「ニコラス? 誰?」とか「ダニエルって、ハーフでも何でもなくてどう見てもアジア人じゃーん」とか言ってるんじゃないわよっっ。この小柄だけどクールなイケメンが、「少林サッカー」のやしきたかじん…もとい、悪役監督役の血を分けた実の息子だと、聞いて驚けっっ!(フォローになってない)
「ジャッキー・チェンジレンマ」は、まだまだまだまだ、解消されそうにないんである。
で、今夜は東京でニコラス・チェー本人たっての希望で開かれるファン・ミーティング「 “ニコラス・ツェーtokyo meeting〜素顔のニコラスと出会う夜〜”」ですよね。
何でも400人ぐらいの申し込みがあったみたい。正味は2時間ぐらいだけど、そのなかで握手タイムもあるみたい。
韓流スターみたくスポーツ紙が大げさに報じない…としても、ファンの皆様が楽しくニコラスと交流できるよう、祈ってます。
「香港国際警察」は、トニーがピンクの似合う可愛いアルバートさんを演じた「ゴージャス」と同じように、珍しくコメディリリーフだというニコラスと、クールで非情な悪役ダニエルと、脇役の皆さんを見分けるのを楽しみに見に行くつもりですわ。デブゴンこと、サモ・ハン・キンポーの息子が出演してるのも気になるんだわ。ティミー・ハン洪天明とサミー・ハン洪天照。
昔むかし、飲茶倶楽部の七夕ツアーでゴールデン・ハーベスト社のスタジオを見学させてもらったときに、サモ・ハン・キンポーと一緒に裏方をやってた目のくりっとした体育系の「息子さん」がいたはずなんだけど、3人兄弟のうちどの息子だー?
とか、そういうことの方がジャッキー・チェンの体の鍛え方や食生活より気になるわけですよ、ええ。
2005年02月25日
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ニコと彦と成龍さんがいま日本に来ている。
Excerpt: 昨日、ラジオで『OH! MY RADIO』を聴いていたら、インフルに倒れたパーソ
Weblog: funkin'for HONGKONG@blog
Tracked: 2005-02-25 21:07
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をみつけました。3本¥1000也。未開封の様。ラッキー!
あとは、JーNEXと新ポリスストーリーをお買い上げ。香港映画ってそれしかなかったんだもん。
やっぱりここでもJ.チェンを中心にまわっているようです。
・・・よ〜くわかります。
「私の好きな俳優はトニーレオンという香港の俳優さん・・・」と言うと
「香港?アクション系が好きなの?それともコメディー??トニーとかいう人ジャッキーチェンみたいなの?」何度言われた事か。
ジャッキーは好きですよ。
「香港国際警察/NEW POLICE STORY」も観るつもりです。
本当に日本でジャッキー以外の香港スターも きちんと取り上げて欲しいですね。
若いカップルが私を白い目で見て言ったのです。
彼氏が「もう、ジャッキーでもみるか?」と彼女に言いはじめ。
ジャッキーでもって…どういう意味や?と心の中で怪訝に思っていた私…。
すると、彼女が「いらんわ。香港映画なんか、飛んだり跳ねたり、全然面白くないわ!」
と言う始末。
その時、私は「ハード・ボイルド新・男たちの挽歌」を手に持っていました。
監督はジョン・ウーよ! 主役はチョウ・ユンファよ! そしてすんげー熱演我らがトニーよ!
飛んだり跳ねたりて…うるさーーい!
そやけど、「ジャッキーでも…」と「香港映画なんか…」と、言う言葉が痛かったです。
でも・・・
何を隠そう1年半くらい前までは
私も香港映画=ブルース・リー&ジャッキー・チェン=カンフー&アクション
と思ってましたからHEROでのトニさんのアクションに「へぇ、香港の俳優さんは誰でも
アクションできるんだぁ」って
思ってましたから・・・
なんとかブームのようにそろそろわかるときが
くるんじゃないかな?
それにここ日本は不特定多数がいうことが
常識になる国ですからマスコミも操作しやすいわね・・・
自分の目をしっかりもって草の根運動しか
ないですわ。