Yahoo!ムービー ニュース: [バルセロナ 11日 ロイター] 欧州版アカデミー賞の第17回ヨーロピアン・フィルム・アワードの授賞式が、11日に当地で開催され(中略)非欧州作品賞には「2046」(ウォン・カーウァイ=王家衛=監督)が選ばれた。日本市場への宣伝そっちのけで、監督がヨーロッパであれこれと事前工作した成果が、実を結んだみたいですね。もともと出資は上海以外はフランス、イタリアの会社なんだしね。
王家衛の作風自体、米国よりも日本よりも中華圏よりも、欧州好みだというのはわかりきっていたけど、何か悲しい。
まあ、日本人はマネーと音楽家だけ供出してろってことかなあ。
辛い食べ物や韓国人特有の「ワシの酒が飲めんのかい、ささぐぅっともう一杯」攻撃、厳寒のなかでの水中格闘シーン…過密スケジュールによって吹き出物をこさえながらも、韓国ロケを終えて無事に香港に戻れたトニーさん、それでも「香港映画の状況は来年もっと厳しくなるはず。韓国や他国との合作が欠かせない。今後、僕が韓国映画に出演する可能性はある」と見解を述べています。正論でしょう。
しかし合作が増え、海外ロケを増やし現地スタッフを起用すればするほど、香港での人材育成が進まず業界は空洞化します。かつてはテレビ局から"洋行帰り"の有能な人材が映画界に導入され、香港ニューウエーブを形成しましたが、現在のTVBやATV、ケーブルテレビにそんな人材は転がっていそうにありません。またこうも香港POPがじり貧では、MTVで映像センスを磨いたユニークな才能の持ち主を発掘するのも難しそうです。香港監督協会や香港演芸学院が設置している演技コースやスタッフ育成コースも、軌道に乗って人材を輩出するまで、まだまだ時間がかかりそうです。てっとり早いのは海外から才能をかき集めてくること、とどうしてもなってしまいがちな香港…。
また合作で、ハリウッド映画イチバン、香港映画2番と信じ、中国やタイ、韓国映画を1ランク落ちると蔑視してきた香港人のテイストに合った作品が作れるとも限りません。グローバルスタンダードの作品作りに賭けて来たジャッキー・チェン成龍と同じセオリーが、トニーや他の明星に通用するわけではありません。ジャッキー・チェン作品「酔拳2」は、字幕なし・吹き替えでタイで見ても結構笑えましたが、北京語吹き替えされるだけでも魅力が半減するトニーやチャウ・シンチー周星馳の作品は……まだチャウ・シンチーには万国で笑ってもらえるボディ・ランゲージとミョーーーーーーな独特の間の取り方という強い武器があるけど、トニーは…?
ふんとに「言葉ができないからフランス映画に出ない」「言葉に訛りがあるから中国映画には向かない」「やっぱり気の合った仲間と映画を撮る方が気楽」なんてぐちぐち言ってる場合ではありませんがな、トニーさん。吹き替えを承知で中国きっての注目娯楽作監督、ファン・シャオカン馮小剛監督(「カンフー・ハッスル」にも出演)と組んだアンディ・ラウ劉徳華は、やはり娯楽作作りに先見の明があるようです。映画が日本人にとって面白いかどうかは、見てみないと何とも言えませんが。(「2046」大陸版DVDには何だってあんなに深刻そうなカップルの対話が長々と収録されていたのか?? アンディの長髪には何の意味があるのか??)
昨今のニュースを読むにつけ、ひたむきに楽しそうに万人に愛される努力を積み重ねているアンディ兄貴と、「演技するのが好き、ただそれだけ。人気のことなんて気にしたことがない」と言いつつごく少数のファンとの縁をこっそり大事にしているトニーの資質の違いを痛感するのですが、その少数に加えてもらえない、ご縁が薄いとしてもやっぱりトニーが好き。好きだから心配。もうこれ宿命。
合作や海外ロケを増やすというやり方、かつての日本映画界(斜陽を迎えた頃の)を見るようです。日本と同じことにならないとよいのですが。
言葉の問題=台詞も演技となるのでしょうね。
吹き替えとかは、プライドが許さないのかも…。
でも、でも…なんか、自分の存在を『どうよ!』とアピールするタイプの人じゃないところが、トニーさんらしいからね…。でも、本人がしたい様にして、数は少なくてもいい作品に出演して欲しいです!