
「インスパイア・アフェア 無間輪舞曲」(名付け親は「funkin'for HONGKONG@blog」のもとはしさん)の話題、まだ続けますよ。
友人から教えてもらった1月19日付「台湾アップルデイリー蘋果日報」のネット版記事を、やっと探し出すことができました。
香港ではなく台湾版だったとは。
「竹野内豊 トニー・レオン梁朝偉をコピーする」と題した、蘇威全氏の文章です。あ、トニー・レオンの画像は撮影中のときのもので、今回の翻訳には関係ないです(^_^;)
拷貝ってのは、拷問された貝ではなくて、複写・コピーのことなんですね。
以下は意訳。
竹野内豊と崔智友(チェ・ジウ)がペアを組んで主演したTBS日本ドラマ「輪舞曲」は、最初の放送で20%の視聴率というよい成績を収めた。しかし日本のネットウォッチャーが指摘するには、このドラマのプロットと役柄に関して、幾分香港映画「インファナル・アフェア」と同じ部分があるという。竹野内豊の身の上や造型は、まるで「インファナル・アフェア」のなかのトニー・レオンの複製版だと指摘しているのだ。ちなみに渦中のチェ・ジウは、ただいま香港を訪問中。ディオールの新店舗(エステサロン?)ゲストとしてテープカットの儀式に登場。60数万香港ドルのディオールの新作ファッションとネックレスを身に付け、ドラマと違って「嫌なところ!」と鼻にしわを寄せることもなく、広東語できちんと挨拶して"客寄せパンダ"をこなしておられました。彼女には特別に好きな香港スターはいないけど、最も深い印象のある香港芸能人といえば亡きレスリー・チョン張國榮だそうです。韓国でレスリーがチョコレートのCMに出たり、出演ドラマが放送されたりしてましたしね…。
●マフィアに追求されるシーンもある
竹野内豊は「輪舞曲」の劇中で、麻薬密売マフィア組織「神狗」に潜入した捜査官を演じ、ヒゲを生やし、黒革ジャケットを着ている。また役柄の背景も、トニー・レオンが演じた「陳永仁」とそっくりだ。
このほか、彼と石橋凌が演じる上司は常にビル屋上で情報を交換していること、バーで酒を飲むのを好むこと、はなはだしきはマフィアに追求されるシーンまでも「インファナル・アフェア」の影がつきまとう。
●ヒロインの功能も一致する
「インファナル・アフェア」にはチェ・ジウが扮する韓国人の役柄はないが、彼女の役はやはり「インファナル・アフェア」でのケリー・チャン陳慧琳を想起させる。両者とも、男性主人公の心の拠りどころで慰めとなる対象だからだ。
「輪舞曲」は4月に台湾で放送される予定だ。そのときに、観衆は「超級比一比」(人気バラエティー番組の1コーナー名やエンターテイメントゲームのタイトル)により、その目で両者の相似度がどれだけ高いか、確かめることができるだろう。
そして、こっちの方が興味深いといえば興味深いです。香港のネット新聞「文匯報」(中国寄り)1月13日付、「芸能小子」氏による記事より。
「台湾は現実に直面せず排斥を玩ぶ」というわけで、細部には異論がいろいろありますが、韓国側の当事者に取材して、分析を試みようとしただけでも、日本の週刊新潮よりマシで的確なのではないかと思うわけです。数字については中華圏特有の針小棒大、「白髪三千丈」のオーバー表現の可能性がありますが。
最近の台湾は「韓国ドラマのゴールデンタイム放送に規制をかけた」ことについての話題でもちきりだ。韓国の多くのメディアもこのニュースを報道している。しかし現時点での韓国ドラマは日本への輸出を主要な方針としており、台湾マーケットの変化は韓国テレビ界への影響はさほど深くない。台湾のこの処置が台湾産のドラマに権益をもたらすかは、現在のところ語るにはまだ尚早だろう。しかし、韓日合作の「輪舞曲」は互いの地域にとって絶大な利益をもたらすものだ。台湾は、韓国ドラマへの観点について、日本の事情を参考にできるかもしれない。
台湾の関係者に目の色を変えさせている韓国ドラマだが、全ては台湾のテレビ局が昨年、22億5千万台湾ドル(約5億5千万香港ドル=81億7000万円)を費やして韓国ドラマを買ったことに起因する。5年前のイ・ヨンエ李英愛の「火花」を回想すれば、1話あたりわずか8千香港ドル(11万8000円)に過ぎなかった。それが、アジアで人気を誇るRain(ピ)の新作ドラマ「The Love Of Death(おそらく「このろくでなしの愛」)」は、1話あたり24万香港ドル(356万円)に達した。まるきり30倍に高騰したのだ!
●ペ氏が起こした韓風が頂点に
この現象は全てペ・ヨンジュンの「冬のソナタ」が起こしたと見られている。実は最も初期の「イブのすべて」「秋の童話」から超有名な「フルハウス」までも、台湾でホットなブームを巻き起こし、その結果テレビ局に巨額の投資をしてでも韓国ドラマを買いたいと願わせたのだ。
台湾では海外のドラマによって国内のマーケットが粉砕されることを免れるために、関連部門はやっと「韓国ドラマのゴールデンタイム放送に規制をかける」ことを考え出した。この種の「足の指を切って砂虫を避ける」方式はしばらくは韓国ドラマの気勢をそぐだろうが、100%台湾のテレビ局制作のドラマにマーケットの利権を分けることにはならないだろう。日本にいたっては、映画界で権威のある「キネマ旬報」が2日前に発表した「2005年10大映画」リストで、韓国映画「大統領の理髪師」が意外にも6位となった。もしも昨年日本で上映された映画100作品で統計を取るなら、うち10作は韓国映画である。その比率は確かに人を恐れさせるものだ。単に映画を見る価値を論じるだけではなく、日本が意図した韓流抑制の流れは、もう徹底的に失敗したようだ。
●「輪舞曲」はまさに新しい指標となる
韓国ドラマはなおさら抑止が難しく、昨年は日本の多くのテレビ局が韓国ドラマの購入を少なくしようとし、あるいは韓国ドラマをゴールデンタイム以外に放送したそうだ。しかしこれはつまり、不利な時間帯でも視聴者がいるということで、利益効率上では日本製ドラマと遜色がなくなった。現在になっても情況は変わらず、単にもう数作の秀作韓国ドラマの放送権を買うだけでなく、まだ撮影もされていない大作すら買い手がついている。現況では川の流れに逆らって舟を漕ぐよりも、むしろ同化することを試みるほうがよい。まさに今週日曜に放送される注目ドラマ「輪舞曲」が、まもなく韓流の日本での勢いの指標となるのだ。
TBS成立50周年記念ドラマとして作られるため、韓国女優チェ・ジウと日本の竹野内豊が共演する。聞くところによると、今回の製作費は俳優のギャラと宣伝費も含め、9500万香港ドル(約14億円)に達したという。また一話につき約800万香港ドル(約1億2千万円)かかっていて、目下のところ東京各地でチェ・ジウと竹野内豊の宣伝ポスターを見ることができる。日本メディアは最高規模の製作費とキャストを用いて、「冬のソナタ」の後、再びの社会現象を巻き起こすことができると予測している。
●未放送でもう製作費を回収
日本のテレビ界では絶えず韓国ドラマを導入することで、わずかな反感を封じ込めてきた。それゆえにこの韓国日本合作ドラマで「韓流の現地化」を達成できると見ている。外部からの力を借りて現地ドラマの魅力を促進すれば、2倍以上の勝利を収められるのだ。聞くところによると「輪舞曲」はもうアジア9カ国・地域で放送権を売り、全てのコストを回収している。放送後のDVD版権と主題曲・サウンドトラック盤などの販売も利益となり、制作の実際上の利潤より高い利益が得られるのだ。
今回、24億韓国ドルを投資したある韓国の会社は、社長自らこのドラマのために東奔西走したが、収穫は予期した以上にあったとみる。彼はその時のマーケットの反応を見ると、日本全土を席巻した「冬のソナタ」と同じようだと表明する。さらにチェ・ジウ以外のこのドラマの韓国俳優にも新事業の将来性をもたらしたのだ。
しかし「韓流の日本化」を目指すのに、どうして借景として中華圏のヒット映画「インファナル・アフェア」が必要だったのか、その謎の解明には至りませんですな。
DVD化にむけて、色調整にかまけている場合じゃないですよ、スタッフの皆さん。
どんより気候の日本で、香港との日射量やネオン光量の違いも考えずにドイルもどきなんか目指すから、暗く見えにくく訳わかんない映像になるんじゃないですか…?_| ̄|○