こちらのタイトルはそのものズバリ「三国志」。……ってあのう、このブログでも何度か紹介したように、原題「三國志之見龍卸甲」のアンディ・ラウ劉徳華=趙雲または趙子龍のこの映画こそ「三国志外伝」として扱い、カタカナ題名でも付けて当然の外伝異伝異聞作品なんですけど!!!!
「三国志異聞・龍の復活」じゃ、何故ダメなんですか?

だってさぁ、若き日の趙雲がやっとのことで戦場に馳せ参じると、いきなり劉備の2人の夫人、甘夫人・麋夫人がもう死んでるんだぜい! 糜夫人が足手まといにならない(そして敵軍の兵士に辱めを受けない)ようにと井戸に飛び込む、日本人好みのお涙ちょうだいのくだりはどうなったわけ?
老いた趙雲が、どう見ても中国人顔じゃないでしょペルシャの血でも入ってますかと突っ込みたくなるマギー・Q扮する"曹操の孫娘"曹嬰と戦場で対峙するんだぜぃ!
というわけで、三国志正史を基本に、味付けに三国志演義を用いて、もちろんジョン・ウーは中国南方人なので当時の中国大陸では南方だった呉国をひいきした「レッドクリフ」でさえ、中華系+日本の自称三国志マニアたちに「女はジャマ!」「周瑜と孔明が意気に感じ合うなんて生温い関係に陥るなど、ありえないから!」などとケチョンケチョンに言われているというのに(韓国、シンガポールのマニアについては不明)、そのマニアたちに挑戦状を叩きつける気ですか、便乗商法を全く恥じない日本の配給会社は?
「インファナルアフェア/無間道」シリーズのヒットで、アンディ・ラウ劉徳華&トニー・レオン梁朝偉の愛すべき旧作アクションコメディ「中環英雄」が「インファナル・デイズ 逆転人生」なんてタイトルでDVD化された時も…_| ̄|○でしたが、今回はさらに_| ̄|○×10ですよ……。
アンディの、アンディによる、アンディの理想のための、悲劇のヒーロー(ナルシスト入ってますがそれがまた微笑ましい)映画で、しかもウーさんテイストの「熱い男の友情やましいものは何もない!(けどチョットはあるかもしんないムフフ)」が一切入ってない、アンディ版「三国志」…。果たして日本の映画ファンに受け入れられるかどうか、危ぶまれるところであります。
ていうか、「中国人はこんなストーリーを三国志だと言い張るの? ヴァカなの?」と日本の一部若者に嘲笑われては、アンディとダニエル・リー李仁港監督にあまりに失礼ではないかと!!(憤怒)

いっそこちらの「江山美人」も、「二国志」とか大嘘ついて日本公開します? 現在の日本でケリー・チャン陳慧琳(結婚おめでとー!)の知名度がどれほどのものか知らないけど、レオン・ライ黎明もドニー・イェン甄子丹兄さんも間違いなく、話題作が近い将来日本公開される身。今が買い頃です。

ポスター、どーしてこうも似たような図柄、似たような色合いにしてたんでしょうねえ。「もーこの手の中華時代劇はおなかいっぱい」とか言われて飽きられて、ブーム?終結間違いなし(ヤケっぱち笑い)……。
……。
思えば「レッドクリフ」製作が決まった頃には、アンディ・ラウ劉徳華も出演者候補の1人だったのでした。ジョン・ウー呉宇森監督とは所属プロダクションの関係で全く組んだことがないアンディなので、出演が決まればなかなか新鮮な組み合わせになるぞ、と密かに期待していたのに、アンディはさっさと、旧知の仲のダニエル・リー監督と「共に三国志映画を作る」と発表。
この時点でアンディの「レッドクリフ」出演は、ハイ無くなったー!とテーブルを叩くしかなかったのでしたっけ。
チョウ・ユンファ周潤發のクランクイン直後の突然の降板の時点でも、「ユンファの年齢が問題だというなら、周瑜役は誰が適任か?」とネチズンらが話題にしたのは、やはりアンディ・ラウやダニエル・ンー呉彦祖、中国の黄暁明であって、決してトニー・レオン梁朝偉ではなかったのでした。
因縁、再び……。たった1歳違い、TVB藝員訓練班でも1期違いでTVドラマでも映画でも度々共演したというのに、その後は対照的な道を歩いたアンディとトニーは、日本でもなお、比較対照される宿命にあるようです…。



