タイトルは今朝、中国寄りの香港メディア、大公網で見つけたフレーズ。
「聞いた者は心傷つき、見た者は涙を流す」しかし震災は無情でも、人間には愛が有る。
新浪網のこの特設サイトに、中華芸能界による寄付の動き及び、被災者への励まし・呼びかけのメッセージ動画、チャリティーイベント開催のニュースなどがまとめられています。中国の歌手・俳優はもちろん、台湾出身の歌手、香港芸能人も区別無しに、両岸三地で協力していますね。
カンヌ入りの準備に忙しいはずのトニー&カリーナも、2人で50万人民元=約747万円を寄付したそうです。
歌手のファン一同や後援会名義でも、寄付をしてますね。中華民族の団結力を感じます。なおnancixは、全体主義が大っ嫌いな一日本人として、募金に参加するしないは誰にも何処にも強制される必要は無い、個人の自由だと思うですよ。募金方法の情報だけは提供しますが。
なお、上記のサイトの左側の動画は、バラバラな、てんで統率の取れていない「明天会更好」合唱なのですが(中国タレント御一同様なのか?)、この「明天会更好」という曲には個人的に思い入れがありまする。
この曲を最初に聴いたのは、懐かしの名画「男たちの挽歌/英雄本色」のなかで。
レスリー扮するキット刑事の恋人、ジャッキー(エミリー・チュウ朱寳意)が、なぜか児童合唱団の晴れの舞台をステージの袖から見守っているのですが、その児童合唱団が歌っているのがこの「明天会更好」でした。そのジャッキーの前に、ティ・ロン狄龍兄貴がひそかに別れを告げにやって来るわけですが…。
美しいボーイソプラノ&少女の声で歌われるこの曲に惹かれたものの、日本の映画パンフレットなどでは全く紹介がありませんでした。1990年、初の香港で泊まったホテルのロビーラウンジで、カルテットが生演奏した中にこの曲があり、飛び上がってボーイに頼んで「今のはいったい何という曲ですか?」と聞いてもらったところ、メモで「明天會更好」だ、と教えてもらったのでした。
さらに後になって、この曲は香港の流行歌ではなく、今から22年前に台湾で「USA For Africa - We Are The World」に刺激されて音楽プロデューサーのリー・ショウチュアン李壽全やシルヴィア・チェン張艾嘉お姉さまが発起人となって台湾歌謡界に呼びかけ、ロック・ミュージシャンでシンガーソングライターのルオ・ダーヨウ羅大佑が創り、台湾の当時の歌手たち60人が合唱し、その後香港でもサミュエル・ホイ許冠傑、レスリー、アニタ・ムイ梅艷芳、ジャッキー・チョン張學友らで合唱された曲だと知ったわけですが。※香港版「1985年群星大合唱-明天會更好」はこちら。
そして1989年5月、あの天安門事件の年、香港芸能界有志が開催し、木村佳乃…ではなくテレサ・テン[登B]麗君も飛び入りした「民主歌聲獻中華」というイベントでは、香港出身、台湾で有名になった歌手のエミール・チャウ周華健らが30万人の前で、この「明天會更好」を熱唱したのでした。Youtubeの映像はこちら。若きジャッキー・チョン張學友も参加しています。
さらに時代は下り、2003年の香港の街角で、アジア同時不況とSARS禍に打ちのめされた香港の人々を励ますように、高層ビル壁面に掲げられていたのが「明天會更好」の大文字だったのです。
政治・経済事情・主義主張は異なっても、中華な人々の「明日はもっとよくなる」と信じたい気持ちは、同じなのです。信じなければ、逆境に打ち勝てないのです。
そしていま、香港芸能人らが結成している「香港演藝人協会」が協議を重ねた結果「両岸三地演藝界五.一二關愛行動」を行うことを決定。アラン・タム譚詠麟会長の発表によると、アンディ・ラウ副会長が召集人を担当します。(もう白地に赤字のTシャツまで出来てますね)
そして、この活動の支援テーマソングを、かのBeyondの名曲「遥かなる夢に〜far away〜/海闊天空」(93年発表?)に、アンディ・ラウ劉徳華副会長とBeyondの一員、スティーブ・ウォン黄家強が新たな北京語歌詞を付けた「承諾」にすると発表したそうです。新たに作曲する時間も惜しい、誰もが口ずさめる名曲を、ということなのでしょうね。
新歌詞は明報のこちらで紹介されています。漢字(BIG5)ならではの味をお楽しみください。(多少人=多くの人々、一輩子=生涯)
そして芸能人で大合唱と相成るわけですが、香港部分をアラン・タム会長とアンディ・ラウ副会長、イーソン・チャン陳奕迅、BEYONDがプロデュース。中国部分をジャッキー・チェン成龍が、台湾部分を張小燕がプロデュースし、各地で録音したものを1曲にまとめるそうです。
新たな支援テーマソング「承諾」は、果たして「明天會更好」のように、時を、主義主張を越えて歌い継がれていく名曲となるでしょうか。
また、果たして香港発のこの活動に、アラン・タム会長らの言うとおり、全東南アジアの芸能界が呼応してくれるのでしょうか。具体的にどんな活動を行うのでしょうか。
続報を待ちたいと思います。


