2009年07月01日

ウォン・ジョーラム王祖藍はトニー・レオンの夢を見るか?!

 そんなわけで今日見た香港映画「矮仔多情」(09)でも、若かりし日のコメディトニー・レオンに似ている!…かも?と何度も思ったウォン・ジョーラム王祖藍クンについて、です。
王祖藍03真剣

 王祖藍は1980年1月9日香港生まれ。身長158cm(tvb.comによると158cm、Wikipediaによると162cm)。本名は王浩然。香港でもかなり郊外の、ユンロン元朗生まれです。
 小学校はやはり郊外の新界・馬鞍山信義學校(人気女性歌手のジョーイ・ヨン容祖兒と同級生だったそうな)、中学は公會曾肇添中学。子ども時代からチャウ・シンチー周星馳に憧れ、中学時代から有名声優の弟子になり、学業の傍ら、映画や広告などで声優を務めます。中学卒業後は、大学進学を勧める母の期待を裏切って?香港演藝学院の戲劇学院に進学。舞台劇の俳優となる一方、98年にラジオ局「香港電台」のラジオドラマにも出演。その後、推薦を受けて香港電台の文化教育組が製作する児童向け番組に出演するようになったのでした。このあたりは、夕方の子ども向け教育番組に出て自分なりの個性を磨いたトニー・レオンや周星馳と共通するかも?

 声優としては「LOVERS/十面埋伏」(04)で金城武の役の、「カンフー・ダンク!/功夫灌籃」(08)でジェイ・チョウ周杰倫の広東語版吹き替えを手がけた実績があるようです。
 現在は7月3日〜5日に公演される、舞台(着ぐるみ)版版「櫻桃の小丸子=ちびまる子ちゃん」の、花輪クンの台詞を吹き込んだらしい……広東語版の花輪クンは「イ尓點呀? Baby〜〜」と登場するらしい。うわお。まるちゃんのおじいちゃん=友蔵は、エリック・ツァン曾志偉の声らしい。これまた、うわお。

 香港演藝学院の戲劇学院に在学中、運転手の仕事で一家の生計を支えていた父親を大腸ガンで失いますが、2003年には無事卒業し、優秀学生奨、傑出演員奨などを受賞し多くの奨学金を受けます。また一級栄誉芸術博士の博士号も取得。音楽の才能にも恵まれ、現在では香港作曲家協会・作詞家協会の会員にもなっています。所属のレコード会社は、あの謝霆鋒らと同じEEG、英皇娯楽ですか…。昨年、ファーストアルバム「處處祖藍 Cho Lam Everywhere」を発売しています。

 背が低くて鼻があぐらをかいていて、お世辞にも「ハンサム」には分類されない彼ですが、持ち前の可愛気と親しみやすさでコミカルなCMに出まくり。2006年にテレビドラマに出演を果たし、現在は昨年からの連続ドラマシリーズ「畢打自己人」のレギュラーを獲得。雑誌編集部の見習い若手娯楽記者役として、目立ちすぎない程度に頑張ってます。(「ガラスの仮面」の北島マヤとは違うところ)

 映画出演は、99年の「陽光警察」の学生役が最初。「独家試愛」(06)、「七擒七縱七色狼」(07)、「内衣少女」(08)などにも出演しています。そして日本で8月公開が決まっているルイス・クー古天樂主演映画「コネクテッド/保持通話」(08)では、携帯電話店の店員、唐英年(ヘンリー・トン唐英年政務長官の名前のもじり?)役でゲスト出演している様子。日本のスクリーンで、ぜひ確かめてください。

 さてこのジョーラム君、ラジオドラマでだけど、金庸最後の小説「鹿鼎記」もやったことがあるらしい。当然、トニーの演じた武芸の腕は無いけど口八丁手八丁で窮地を切り抜けていくワイ・シウボウ韋小寶役?
 彼のよく回る口、オーバーアクト気味のコミカル演技、愛嬌、歌声を知りたい人は、詳しくはこのプロモーションスペシャル番組?「藍兒本色」をご覧下され。

 nancixはこの番組をたまたま見て、「妹も弟も彼氏・カノジョがいるのに、エキストラ俳優の僕は仕事しごとでくたくたになるまで追い回されるだけ、デートするヒマもないしモテないしミジメだぁぁ」と泣き出し、ママに「それでもおまえは私にとって永遠のトニー・レオン梁朝偉だよ」と慰められるシーンで興味を持ったのでした。
 …メイド?ゴスロリ?ファッションでの女装も、ミョーに可愛いしぃぃ!
 若い時のテレビタレント時代のトニーも疲れてソファーで寝てしまい、トニーママに(やれやれ)と微笑まれていたのかなあ、なんて。
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香港の特別行政区成立紀念日に「矮仔多情」を観る。

 そんなわけで香港で初めて迎えた、7月1日ですよ。香港では「特別行政区成立紀念日」あるいは親中派が言う「祖国回帰紀念日」として、祝日です。

 早いもので、1997年の、英国領から中華人民共和国香港特別行政区、になってから、もう12年も経つんですね…。

 本日は晴天ナリ。朝から暑いです。街頭では、体温以上の気温になってるんじゃないか。

 いや、記念式典にも、慶祝パレード見物にも、維園(ヴィクトリア公園)集合の七一大遊行(デモ)にも行かなかったんで、平穏なものでしたよ。祝日なんで、嬉々として「早場」こと、午前中の回の映画鑑賞を35香港ドルで楽しんだだけで。
 いまや香港での映画鑑賞は55or65香港ドルが普通です。週1回の割引デーと、このように午前中上映の「早場」くらいが割引料金なだけで。しかも「早場」の設定がかなり減ってる。
 ま、こんな日には北京語音声の作品じゃなくて、香港を舞台にした、香港人を主人公にした香港映画が観たいじゃないですか。
 そんなわけで選んだのが、香港映画「矮仔多情 Short of Love」(09)です。
矮仔多情ポスター

 何だか冒頭の製作会社ロゴで「本地電影Local何とか」って会社名も出たような気がする(^_^;)

 主役は題名通り、158cmもしくは162cmの身長ながら、多芸多才のウォン・ジョーラム王祖藍くん。彼については、別の記事で詳述しますね。
王祖藍01

 そして彼が次々と"ふぉーりん・らーぶ"しちゃう美女たちが、香港の女性雑誌表紙や雑誌の芸能欄グラビアなどで活躍中のangelababy/楊穎(エンジェルベイビーじゃなくて、アンジェラベイビーなのね…日本のエイベックス・グループとマネジメント契約してるそうで…)、
王祖藍02

 映画で次々と異なる役柄に挑戦中のレース・ウォン黄婉伶、「イザベラ/伊沙貝拉」(06)にも出演の中国山東省済南生まれの歌手JJことジャー・シャオチェン賈曉晨、2004年度ミス香港で「天使の眼、野獣の街(アイ・イン・ザ・スカイ)/跟蹤」(07)などでしごかれ中のケイト・チョイ徐子珊、クリッシー・チャウ周秀娜、タヒチ生まれのエラ・クン官恩娜、「葉問」(08)で葉問師父の妻を演じて話題になったスーパーモデルのリン・ホン熊黛琳ら。

 お話はさすがにトニー・レオン&ジャッキー・チョン張學友&アニタ・ユン袁詠儀の「亞飛與亞基〜錯在黒社会的日子」(未、92)、トニー・レオン&レオン・カーファイ梁家輝&アニタ・ユン袁詠儀の「風塵三侠」(未、93)、トニー・レオン&アレックス・フォン方中信の「君を見つけた25時/毎天愛イ尓八小時」(98)などで主人公のモノローグをナレーションにして物語を進行させてきたジェームス・ユン阮世生脚本作らしく、今回も王祖藍クンが砂浜に大の字になって横たわり「ヘミングウェイの『老人と海』いわく……」という引用の呟きから始まる。そして大波をかぶってアップアップする彼が回想する、一週間の出来事、それがこの映画のストーリーなんである。
 うう、モノローグ形式の物語進行はぶつぶつ言いのトニー・レオンの十八番だったのに、まさかこんな後釜が現れるとは_| ̄|○

 王祖藍が演じるのは、自作プログラミングのソフトで株式市場に挑むカリスマトレーダー、ラム・チーキッ藍子杰。日本のB・N・F(ジェイコム男)よろしく巨額の金を動かしているらしい。広大な豪邸兼オフィスには、メガネっ子でミニタイトスカートの愛らしい女性秘書(クリッシー・チャウ周秀娜? エラ・クン官恩娜?)が一人。世間知らずで横暴かつ自己中心的な鼻持ちならない彼を有能な彼女がなだめつつ、仕事をさせていた。時は2008年9月15日、砂浜に横たわって大波をかぶる、たった1週間前のことである…。

 その朝、デイトレードのプログラムが大暴走? しかし慌てることなく、同時進行で交際中のカノジョの一人のために、8カラットのダイヤを買いに出かける子杰だった。
 ところがその日、リーマン・ショック(米国のリーマン・ブラザーズ証券が破綻、そのニュースが引き金になり全世界の株式市場の株価が瞬時に暴落。香港の定年退職者が詳しい説明も受けないまま証券会社に買わされていた同社のミニ債券が、紙クズ同様に…)が世界を襲う。そんなことも知らず、ダイヤをちりばめたVIP用ブラック・クレジットカードを切ってダイヤを購入した子杰。
 彼の留守宅では、海外から香港に戻ってきたばかりのカノジョの一人、ジュジュ珠珠(エラ・クン?)が債権者に「藍子杰のスーパーカー19台のコレクションを接収させてもらう」と宣言されて、呆然としていた。次々と運び出される車両と家具。
 リーマン・ショックに怒り、証券会社への抗議と政府への損失補てんを求める人々のデモに、藍子杰は巻き込まれて身動きできなくなり、デモを制圧しようとする警官隊との間でもみくちゃになり、ダイヤを側溝に落としてしまった。
 服も破れ、ボロボロになってタクシーで自宅に帰還した藍子杰を平手打ちし「"ビッグ・サプライズ"ってこういうことだったの?! お別れよ! 何よっ男を騙すなんて簡単なんだから!」と酷い言葉を投げつけて、ジュジュ珠珠は去る。ガックリと落ち込む藍子杰。彼の金だけが目当てだった他のカノジョたちもさっさと見切りを付け、憂さ晴らしに同性の友人に電話しても居留守を使われるか、「それどころじゃない!」と電話を切られる始末。
 すっかり人間不信に陥った彼は、ランカイフォン蘭桂坊(香港の六本木、いや西洋人の多い飲食店街)で毎晩のようにウイスキーをラッパ飲み、泥酔して醜態をさらす有様だった。そんなミジメな彼の前に、純白の羽根(蝶の羽っぽかったかな?)飾りを背中にしょった「心中有愛人間有情會」という集会のチラシを配っている美少女angel(angelababy)が現れた。清純な彼女に一目惚れした藍子杰。彼の身の上を知ったangelは「普通人になって、誰かを手助けしてみたら、気が晴れるかもよ?」と言い置いて姿を消した。

 精神科医のDr.ファン馮國基先生の診療室を訪れた藍子杰は、カウンセリングを受けるどころか、正妻と愛人、さらに一目惚れした彼女という3人の女の間で悩む馮先生に「練炭を買え!………炭とバーベキューセットを買って全員集めてバーベキューをして、とことん話し合え!」と助言する。
 馮先生が喜んで出て行った後に、患者の一人らしいクリスティー(レース・ウォン黄婉伶)がカウンセリングに訪れた。美女の彼女に一目惚れした藍子杰は馮先生に成りすまし、彼女の相談を聞く。子どもの頃からずっとバレエに打ち込んで来て、今は子ども向けのバレエ教室の教師をしているクリスティーだが、彼女には双子の姉クリスティーヌがいて、姉は足を傷つけて英国へのバレエ留学の夢が断たれたことからぐれ、酒を飲みタバコを吸い男遊びにふけり、夜な夜な会員制ナイトクラブに出かけて一晩中帰らない、さらに意見する妹を殴るなど虐待するというのだった。
 クリスティーに「姉を何とかしてください」とすがられた藍子杰は、好奇心もあってクリスティーヌが働いているという会員制ナイトクラブ「Fire」に出かけてみる。黒服コンビのボディチェックを経て、個室でやっと会えたクリスティーヌは毒々しい厚化粧、網タイツの太ももに入れ墨、ムチを持って激しく「跳艶舞」を踊る、清楚で上品な妹とは似ても似つかないみだらな女だった。
 その夜はすっかり雰囲気に呑まれてクリスティーヌとの会話に失敗した藍子杰だが、翌晩、仕事から帰るクリスティーヌを呼び止め、妹が心配していると伝える。しかし彼女は「問題があるのは妹の方だわ! 私が何をしようと勝手だろ!」と毒づき、もみ合ううちに吸いかけのタバコを右手の甲に押し付けて、火傷してしまう。

 翌日、クリスティーに姉の言い分を伝えに行った藍子杰。だが、クリスティーの手の甲に丸い火傷の痕を見つけてハッとする。バレエのレッスン中に彼女のバッグをこっそり探ると、クリスティーヌのカツラ、衣装などが出てきた…クリスティーとクリスティーヌは「楽園の瑕/東邪西毒」のブリジット・リン林青霞のように同一人物、彼女は2重人格者だったのだ!
 馮先生に相談した藍子杰は、先生に赤と緑色の丸薬を託される。赤は人格をそのまま留める薬、緑はもう一つの人格を呼び出す薬だという。どちらを彼女に飲ませるべきか…? 悩みながらクリスティーに会うと、彼女は藍子杰の言葉に狂乱し「姉を殺す! お願い、姉に毒薬を飲ませて!」と黄色い丸薬を託すのだった。
 さて、丸薬どころか全ての所持品を取り上げる黒服コンビのチェックを突破し、ナイトクラブに薬を持ち込むにはどうしたら…? 藍子杰はとりあえずトイレに駆け込み、コンドームを手に思案する…。
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posted by nancix at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 香港映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月30日

90年代の3作品がネット視聴できるって……

 そんなわけで「レッドクリフ/赤壁」2部作は、日本でも上々の成績を収め、トニー・レオンの旧作を見たくなるファンも増えていると思うのですが、タイミングよく
 「movie gate」×MovieWalkerという角川系グループが、トニーと金城武の90年代の出演作をネット映像配信しています。会員制ではありますが。
 んでもって、なぜに今になって90年代の作品のなかから「エンド・オブ・ザ・ロード/異域之末路英雄」(93)、「ミッドナイト・エクスプレス/黒獄斷腸歌之砌生猪肉」(97)、「君を見つけた25時/」なのよ……_| ̄|○
 どうせなら「ハード・ボイルド 新・男たちの挽歌/辣手神探」(92)とか、短髪の"ハード・ボイルド頭"のままでおまぬけジャッキー・チョン張學友とぽっちゃりアニタ・ユンの両方にベッドでしがみつかれて悩むトニーが初々しい「亞飛與亞基〜黒社会的日子」(92)とか、未公開の男4人・女4人の抱腹絶倒ラブコメディー「風塵三侠」(92)とか、
風塵三侠
「月夜の願い/新難兄難弟」(93)とかー!
月夜の願いDVDジャケット
 お解りのように、香港版VCDのジャケットがどことなく似たレイアウトなのは、同じUFO電影人製作有限公司の作品だったからです。この2作があんまりにもヒットしたんで、その後雨後のタケノコのようにこの手のレイアウトのポスター、VCD、DVDジャケットが増えたけど。

 さて、ネット配信で見られる3作のうち、まず「エンド・オブ・ザ・ロード」をご紹介しませう。
 これは台湾の娯楽作を中心に量産し続けたチュー・イェンピン朱延平監督がメガホンを取ったもので、このチュー監督は金城武も尊敬?している台湾ベテラン映画人。脚本は、台湾映画界に欠かせない名物映画人で、現在の香港では台湾観光キャンペーンCMにも登場するおじさん、ンー・ニェンティン呉念真。しかしこの呉念真さん、来日された時に舞台挨拶の後、サインの行列に並んで「最近この作品を観ました!」と報告したら「あー、あれか。あの映画はよくない」とあっさり言われてしまった…_| ̄|○nancix、涙目。呉念真さん、扇情的過ぎると言いたかったのか、「地獄の黙示録」をパクリすぎと言いたかったのか…。

 実はこの作品はアンディ・ラウ劉徳華が客演した(主演ではない)「異域」(90)の続編にあたるものです。「異域」は、台湾元国民党軍人が長年の沈黙を破って発表した小説を元に、活劇要素をかなり加えて再構成し映画化したもので、大陸での内戦で共産党軍に敗走し、タイ・ラオス・ベトナム国境にまで追い詰められた孤軍の悲惨な実態を初めて公にし、台湾の人々に衝撃を与え話題を呼びました。そこで、それっとばかりに作られたのがこの続編です。大筋は原作小説通りでも、「地獄の黙示録」から拝借した部分も多いのではないかと。

 時代は第二次世界大戦が終結した1945年。蒋介石ら国民党の面々が続々と目指した台湾への脱出をあきらめ、タイ・ラオス国境に身を潜めた、国民党兵士のケ克保が主人公。彼はジャングルで原住民ゲリラに捕らわれ、粗末な牢屋に放り込まれ、トニーが演じるファン・ロン范龍に出会います。蓬髪、無精ヒゲで、生のニワトリも羽をむしって口元が血で真っ赤になろうが構わずバーリバリ食べちゃうタフな奴…ですが、何せ90年代初期トニーですから、ミョーなお色気に満ちております。
 主人公や范龍、少年兵はやがて脱出、国民党軍小隊とその家族のグループと合流します。彼らは中国共産党に支配された中国には戻れず、タイ政府は中国人=コミュニストと見なして極度に警戒し、彼らの受け入れを拒むので、非法移民としてささやかな村を人里離れた山の中に建設するしかない。…貧しい生活の中でも、子どもたちに中国語を教える元教師の女性への愛をはぐくむ范龍…しかしラオス軍が村を空襲して来たとき、死をも辞さず女子どもを守る決意をしたトニーは、今生の別れにと、女性教師の唇を奪い、銃を持って立ち向かうのでした…! トニーの「唇奪い」の早業は、「楽園の瑕/東邪西毒」「裏街の聖者/流氓醫生」だけではないのだよ、諸君。こここそこの映画最大の?見どころ。

 この空襲で主人公の妻は銃撃に倒れ、主人公は知的障害のある娘を抱えて悲嘆に暮れます。司令官は、せっかく馴染んだ村を捨てて流浪生活に入ることを決めます。飢えに飢えた一行の前にアヘンの密売団が現れ、食糧をやるから仲間になれと勧めるのです。范龍は一行に食糧を与えるために、そして人命よりも規律にこだわる石頭の司令官らと衝突したから密売団と共に去って行ったわけで、「寝返った」わけではないのです…。

 タイ政府は流浪の身の彼らをタイ国軍に編入し、国籍を与える代わりに、タイ、ミャンマー、ラオスの国境=黄金の三角地帯に巣食う国民党残党を壊滅させよと指令を出します。あれから范龍は黄金の三角地帯で暴れ回る麻薬密売組織に身を投じ、カリスマ的存在のボス張奇夫の片腕にまで出世していました。実際、かつての国民党残党武装組織が、ビルマ政府の支配が希薄なシャン州ワ族地域に入り込み、独立志向の強い少数民族を率いて「半独立国」を形成し活動資金源にしたという史実に基づいています。また有名な「麻薬王」クン・サーは、元国民党軍第93軍兵士と現地女性の間に生まれたと言われています。
 クン・サーかはたまた「地獄の黙示録」(79)のカーツ大佐か、の密売組織のボス、張奇夫の側近となった范龍。アジトでの迷彩服の連中の中で、唯一アロハシャツ姿でアンニュイに佇んでいる姿は、側近とか必殺仕事人というよりボスの囲われ者……あわわわ。主人公の説得にも耳を貸さず、酒を酌み交わすだけで別れ、やがて軍の総攻撃を受ける組織と共に自滅する覚悟なのです。
 やがて迎える、タイ空軍の猛烈な空爆の日……トニーの不敵かつ悲壮な微笑みが、あなたの脳裏に刻みつけられることでしょう…。映画で○逝を遂げる役は、実はこれがトニーにとって初めてでした。「ハードボイルド/新・男たちの挽歌」では、一応生○不明ってことになってるからね。

 そして問題作「ミッドナイト・エクスプレス/黒獄斷腸歌之砌生猪肉」(97)。
黒獄斷腸歌之砌生猪肉ジャケット
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2009年06月28日

「宅男」?トニー・レオンの誕生日祝いは自宅で

 そんなわけで香港の新聞「星島日報」6月28日付によりますと、トニー・レオン47歳の誕生日にも、お山の上の静かな一軒家の周囲にはパパラッチが潜み、トニー&カリーナの動向をうかがっていた様子です。
 しかし27日、トニー夫妻は外出する気配もなく、自宅の窓のブラインドが上げられ、照明もずっと点いていたそうで。
(って、自宅外観写真を掲載しないでよー…狂信的ファンが押しかけたらどうするのよー…)

 午後5時頃、カリーナの私設アシスタントが運転手付きの車で外出。パパラッチたちはその車を追走しましたが、彼女はアドミラリティー金鐘の太古廣場(パシフィック・プレイス)のフランス系ファッションブランドのフラッグシップ・ショップに入り、その店内にある生花コーナーで花(フラワーアレンジメント?)を予約し、地下の大型スーパーマーケット(あ……先々週買い物したところだ…)で青瓜と甘筍を数袋買って生花コーナーに戻り、30分ほどぞろぞろ付いて来るパパラッチらを庭園で引っ張りまわしてケムに巻き、また車でトニーの自宅に戻ったそうです。

 「星島日報」は「トニーの誕生日は地味に」程度の見出しでしたが、これが台湾系ウェブニュースに転載されると「宅男宅女」なーんて、引きこもり扱いされる。
 あ、「宅男」ってのは、「電車男」から転じた造語。nancixは当初、社会不適応な暗ーーいオタクのことかと思ってたんですが、TVBの情報番組「東張西望」での特集によると、むしろ自宅に引きこもってシュミに没頭する、仕事はそこそこに切り上げて、自宅でコレクションやオーディオいじりに没頭するという意味があるようです。台湾では、大人気のアイドルグループ「棒棒堂」の弟分として、棒棒堂2軍のメンバー10人が「宅男塾」と「公主幇」に分かれてミニアルバムをリリースしたようですね。光GENJIが「光」と「GENJI」にバラ売りされたような…って、例えが古すぎる。

 とにかく、トニーママも駆けつけて、和やかに食卓を囲んで談笑できた1日だった様子で、
 よかったよかった。自宅なら飲みすぎてもベッドに引っくり返ってイビキかいてても、上からのしかかられないで安全だしね……ん?
 
posted by nancix at 23:30| Comment(1) | TrackBack(0) | トニー・レオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月27日

誕生日は雨と共に来たりて

 今日はトニー・レオン梁朝偉、47歳の誕生日です。

 香港はこのところ雨続き、昨日は台風注意報の風球1號から3號までが出てました。もんのすごい蒸し暑さです。昨夜は雷もピカピカしてたように思う。
 今朝は少しマシかな…と思いきや、香港電影資料館に出かける寸前に、ざあっと降り出した。降ったりやんだりが1日中続きました。

 某大学図書館で香港年史1962年編を調べたところ、トニーが生まれた年の香港でも雨量が多く、台風が何度も上陸し、水害が相次ぎ、死傷者は多数出たようでした。この蒸し暑さのなかで大きなおなかを抱えて臨月を迎えたトニーママ、今ほど冷房設備もなかったんだし、扇風機程度で、さぞかし大変だったことでしょうね…。トニーが助産院で生まれたのか、病院で生まれたかもわからないけど…。
 よくぞ産んで育てて、離婚後も安易に孤児院などに預けないで、正しくしつけして育て上げてくださいました、と改めてnancixがトニーママに感謝する日、それが6月27日です、はい。

 夕方、帰途に美心西餅ことMaxim's で「藍苺"夜"芝士蛋[米羔]」ことブルーベリーナイツ・チーズケーキ15cm直径サイズを買って、「バースディープレートを付けてください」と頼んだら、チョコ板じゃなくてエラく大きなプラスチックプレートとロウソク6本とプラ製ケーキサーバー兼ナイフを付けて、微笑んで渡してくれた。
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 12cm直径なら完食できたんだけどなー…15cm以下のホールケーキは売ってなくて、ショートケーキじゃ雰囲気でないんだよなー。
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 しっかりもっちり詰まったチーズケーキで、半分は食べたけど、4分の1は思い切って、階下の広東語教師に差し上げた。後の4分の1は、深夜帰宅のルームメイトにお任せ。

 しかし、考えてみると「男たちの挽歌/英雄本色」日本上映でチョウ・ユンファ周潤發に痺れ、以来香港映画を支持してきながら、まさか当時はヘラヘラニマニマと美人女優の隣で笑っていた、いささか垢抜けない頼りないトニー・レオンという青年俳優に対し、彼が50歳近くになるまでファンを続けていられるとは、正直思ってなかったです。
 90年代前半はユンファ兄貴も何を見てもオモロい、意外な作品がどんどん発掘できる、アンディ・ラウ劉徳華もカッコいいし凛々しいし熱い、レスリー・チョン張國榮も優雅で果敢にいろんな役に挑戦していて絶対チェックの対象、顔はあどけないけどガタイのいいレオン・ライ黎明も応援しなきゃ、アーロン・クォック郭富城もダンサフルなコンサートだけじゃなくて映画にもっと出てほしい、応援しなきゃと、誰もかれもをチェックしまくりなnancixでしたからねー…。一人ひとりについて入ってくる情報が、今とは格段に少なかったですから…。
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posted by nancix at 23:30| Comment(18) | TrackBack(0) | トニー・レオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする